東方妖怪喰   作:t1

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テスト無事終了しました。


妖怪の賢者(予定)

竹林生活真っ最中の赤流です。

罠を避けるのは苦労するけど、毎回毎回楽しませてもらってます。

俺は罠を避けるのには妖力を使っていない。理由は妖力使っちゃったらどこに罠があるかなんて丸わかりだから、という理由で妖力が使ってない俺は毎回苦労しているというわけです。

 

この竹林生活はいつも一人というわけではない。

てゐと会って話したり、遊んだり。それとてゐの下についている兎たちと遊んだり。

基本遊んでます。でもそういう一人じゃないときには罠の危険も無いので楽でいい。それでもまぁ油断は禁物ということで気は少しだけだがつけておく。

妖力使わないと死んでしまうような罠とかも中にはあるかもしれないので、身に覚えのない妖力や、妖力のしまってある状態の俺だったらちょっと危険な罠は察知できるように常に右の服のポケットに小さい蛇を忍ばせている。

この蛇は上で説明したような奴に近づく、近づかれると蛇が消えて俺の中に妖力として戻っていくようになっている。

よって自分が気づいていると思われないまま俺は相手に気づくことができるというわけです。どこにいるとかそこまではわからないけどね。

 

まぁ…予想外のような緊急事態にそなえることができると考えてもらえれば…

 

基本俺は妖力を隠しているからやばいことが起きた場合すぐに備えることができないので、こういう対策をしている。

でも俺のこの対策が無意味になってくれればいいんだけどね…

しばらくは平和でいいですわ…正直妖力を隠しているから罠を避けるだけでめっちゃ疲れるんだよね、日に日に罠の精度上がっていくからもうそろそろ妖力なしの状態では罠を避けきることができないかもしれない。

 

昔の罠を避けた時の辛さと、今の罠を避けるときの辛さを比べてレベルが違いすぎで思わず苦笑いしたが、その様子をちょうどてゐに見られていたようで、

 

「なに笑ってんのさ。」

 

と言われた。

 

「いやちょっと…昔のお前らの罠と今のお前らの罠じゃ全然違うな、と思ってね。」

「私たちの罠の精度が上がったのは赤流のせいなんだけどねぇ?」

「いやでもさ、これはさすがに成長が早すぎないかな。」

「赤流がさ、私たちの罠に引っかからなかったじゃないか。実は私たちが本気になっても罠に引っかからないような奴なんてこの竹林にいないし、そとから来たりもしなかったからどこをどう改良すればいいかとかわからなかったから。

でも赤流のおかげで次はどうしようか、とかみんなで考えるようになったし。

感謝してるんだよ?一応だけど。」

「感謝ねぇ…あぁなるほど?」

 

その感謝が罠で俺に返ってきてるわけですね。

 

「ちょっと複雑な気分だわ…」

「なにがさ?」

「なんでもない…」

 

てゐはちょっと考えたようだがすぐに用事を思い出したようで、この話題は終了。

 

「そういえば筍をたくさん私の所の兎が持ってきたんだ。私たちで食べても余るくらいの量があるから赤流も一緒にどうだい?」

「それはありがたい。俺が筍をとっても筍だけしか食べることができないからな。

てゐの所に行くと米とかもあるから最高だわ。」

「赤流はここで完全に自給自足してるよね…竹林から出かけてどこかで奪ってくればいいのに。」

「俺は人間と有効な関係でいたいんだ。というか人間好きだから奪うとかはしねぇよ。」

「それじゃあ私たちが食べるお米は奪ってきたやつだよ?」

「それはもう奪ってるからお前ら兎たちのお米。だから大丈夫!」

「なんだそれ…」

 

そんな感じでてゐの家にいきます。

このときにおれは一つ大失敗を犯していました。

それは久しぶりに米が食えると聞いて最高潮の気分で妖力が少し上がっただけかと思ってたけど、実は身に覚えのない妖力が近づいてきていたということなんですね。ポケットの蛇が妖力となって俺に戻ったわけです。

ちなみに妖力は開放してません。それでも力が増えたことくらいはわかります。

 

 

そのあとにてゐの家まで行き、大量にいる兎たちと一緒にごはんを食べました。ひさしぶりの米は非常においしかったです。

その日はてゐの家に泊まりました。

 

そして次の日

 

「じゃあまたな、また米とってきたら呼んでくれ。」

「なによそれ、赤流が私の家にお米だけを目的に来てるみたいじゃないの。」

「えっ、俺は最初から米目的だったが?」

「なんだとー!?」

「じゃあまたなー!」

 

そういって俺はてゐから逃げる。

てゐの家にご飯を食べに行くときの帰りは毎回こんな風なやりとりをしている。

実際はちゃんと感謝もしてるし、楽しい。

こんな冗談とかが言えるくらい仲良くなった、みたいな感じだ。

 

そしててゐの家からまっすぐに逃げていると急に足になにかが引っかかった。

 

「うおっ!?」

 

体制がくずれてそのまま転びそうになったが焦らずに俺は足元を確認。

そこには竹に隠れていた兎たちがあらかじめ倒しておいた竹を俺がまたぐ瞬間に俺の脚に引っかかる程度に持ち上げたらしい。

このまま前に転んだらなにかあるな、と直感的に思った俺は久しぶりに少しだけ妖力を開放し、蛇を具現化してその蛇を足場にして逃げる。

 

そこで俺が逃げてお終い。というはずだったのだが、

 

どこからか俺を見ている妖怪がいる。

なぜ気付けなかったのか。俺はポケットにいるはずの蛇がいるか確認する、が、

 

「いない…な。」

 

てゐからいつも通り逃げ切った俺はこの正体不明の妖力の正体を暴くことにした。

そう考えると妖力をあの時に開放したのはちょっとまずかったかな、と考える。

たぶんあちらは俺が妖力を隠しているときから見ているはずなので、あの時に妖怪だとばれてしまった。

でも妖怪だと思ってどこかにいってくれればいいんだが…

 

「妖怪、どこにいる。姿を現せ。」

 

とりあえず確認してみる。

 

風と竹のしなる音しか聞こえない。

やっぱりもう興味なんて消えてどこかにいったのかな?と思っていると後ろから、

 

「あら、よく気づけたわね。」

 

と声がした。

俺はどんな攻撃が飛んできても反撃できるように警戒しながら後ろを振り向く。

そこには空間の裂け目から上半身だけ乗り出している女の姿があった。

その空間の裂け目の中には目玉がたくさんあってギョロギョロとあたりを見回していた。

俺がその空間に入ったら絶対5分くらいで気が狂うかも。

そうして俺が女の後ろの空間を興味深く見ていると、

 

「あなた私の方を振り向いてから私のスキマしか興味深く見てないじゃない。」

「スキマ?あぁ、そのわけのわからない空間のことか?」

「そうよ、私はスキマって呼んでるわ。で?私には興味なし?」

「別に無いと言ったら嘘になる。だけどスキマに比べればそんなにないかな。」

「なによそれ、私はあなたに興味があるわ。なぜ私に気付くことができたの?そこらへんの妖怪には気づかれないんだけど…」

「じゃあ俺がそこらへんの妖怪じゃなかったってことだな。」

「私のこのスキマは気配は完璧に隠せるわ、そして妖力もほぼ完璧にね。なのになぜあなたが気づけたのか、それがとても興味があるの。」

 

あれほぼ完璧に妖力隠れてたのか。

いつも妖力を隠している俺にとってはダダ漏れと同じだったがな。

 

「あなた…たしか赤流よね、なんであなたはあの兎、てゐ…だったかしら?と仲がいいの?」

「それよりなんでお前は俺の名前を知ってて仲がいいとまでわかってんだよ。」

「そりゃあずっとあなたたちのことを見ていましたもの。」

「どこから。」

「スキマから。」

 

そういうことか。どうりでてゐ達が気づかないわけだな。

 

「なぜ俺達を見ていた?」

「待って、次は私の質問に答えてからにして頂戴。」

「…なんだ?」

「もう、さっきから言ってるじゃない。」

「あぁ…なんでお前に気付けたのか、だっけ?」

「そうよ、で?なんでなのかしら?」

「お前の妖力の隠しかたが下手だったから、としか言いようがないな。」

「なんですって!?私は言ったはずよ、妖力もほぼ完璧に隠せていると。」

「俺にとってはバレバレだったけどな。」

「………そういう能力もちってこと?」

「いや?俺の能力は違うな。そういやアンタの能力はその空間を操る能力か?」

「アンタじゃないわ、私には八雲紫っていう名前があるから紫って呼んで?」

「じゃあ紫はそういう能力持ちなのか?」

「冗談だったのにそんな返しをされると困るわ…そうね、私は境界を操る程度の能力を持っているわ。この能力で空間の境界をすこし弄ってるの。」

 

その能力めっちゃ便利じゃん。

 

「私の能力を教えたんだから、赤流の能力も教えなさいよ。」

「別にいいけど…俺は妖怪を食う程度の能力…だと思う。」

「はぁ?」

 

紫が何を言ってるかわからないような顔をする。

 

「あなたね…妖怪を食べる妖怪は伝説の妖怪よ?伝説となっているような妖怪が米を食べて大喜びしているわけないじゃない。」

 

伝説となっている妖怪が米を食べて大喜びしててごめんなさい。

 

「よくこの状況で嘘がつけるわね…で本当の能力は?」

「えっ、嘘なんて言ってないんだけど…」

「いいから、まだ言い張るならこっちにも打つ手があるわよ?」

「だから嘘じゃないって…ってうおわぁ!」

 

いきなり手に持っていた傘で俺を刺そうとしてきた。

 

「あら、あまり力はないけど避けることくらいはできるのね。」

「うーんやっぱり俺も妖力完璧に隠せてない?」

「あら?あなたの妖力がそれしかないと思ってたのだけれど…」

「判断ミスだったね。」

 

妖力を今の紫の倍くらい出してやる。

 

「結構あるじゃない…でも妖力は私の方があったみたいね?」

 

紫の妖力がいままでとは段違いな位増えた。

 

「それで?あなたの能力は?」

「妖怪を食

 

この瞬間俺の背後にスキマであろう妖力が感じられたのでおいしくいただくことにした。

自分の思ってたところにスキマが出なかったのが不思議なのかそのあとに少し動かなかったが、また俺の方をしっかりと見て今度は俺の左右から妖力が急に現れる。

俺はさっきと同じようにおいしくいただくことにした。

 

「なによその蛇!」

 

紫が聞いてくる。

 

「おいしくいただきました。またスキマを俺の近くに出すようなら次は紫を食べちゃおうかな?」

「…できるものなら

 

俺は妖力を少し開放。紫が理解できないであろう速さで紫の前に移動し、そこから蛇を具現化。紫に巻きつける。

 

「できたけど…食べていいの?」

 

紫は考えが追い付いていないようで、茫然としている。

そうして考えが追い付いたであろうと思えば急に顔が青くなっていき、

 

「本当に…妖怪を食べるの…?」

「食べてほしいのか?」

「そんなの嫌…私には夢があるんだから…その夢をかなえるまでは死ねないわ。」

 

夢?と聞こうとしたときに後ろからてゐと兎たちが走ってきた。

 

「なにやってるのさ!?」

「おぉてゐか、さっきぶりだな。」

「そうだね、さっきぶりー…じゃなくて!この状況は何!?」

「こいつが昨日の俺らを隠れてずっと見てたんだってさ。」

「なにそれ?」

「こいつの能力でずっと見てたんだってさ。」

 

てゐはちょっと考えた後、

 

「そこの妖怪!赤流が寝た後のことも見たのか!?」

「別にアナタには興味がなかったから見てないわよ。」

「よかった…というかお前赤流の蛇にぐるぐる巻きにされてんのによくそんな返答ができるな!赤流さんやっちゃってくださいよぉ~。」

「めんどくさい。」

 

俺は紫を巻きつけていた蛇を具現化解除する。

 

「あああああああああ!」

 

てゐが騒いでいる。

そしててゐはそのまま紫の元へ行って戦いが始まった。

 

なんだこれ。




土曜日に投稿するとか言って、ギリギリで申し訳ないです。
そういえば、魅魔の宮殿1000階超えることができました。
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