第24話『ハイネセン救出作戦!フェザーン回廊を超えて征け!!』
フェザーン回廊を占領し、地球教の洗脳を解く周波数装置を持ち出す大役を承るのは、神速の用兵を尊ぶミッターマイヤー、ミュラー、ファーレンハイトをおいて他には考えられなかった。
『識別コードを確認する。これよりリバースシステムを持ち帰る帝国宇宙艦隊をヤマト艦隊と呼称』
『周波数中継艦、フェザーン回廊の要所に展開』
『同盟艦隊より帝国艦隊に打電、航海の無事を祈る』
帝国軍と同盟軍が互いに敬礼を交わす。
自転と公転を繰り返す星の陰、アルテミスの首飾りの残骸と小惑星帯に隠れて集結していた銀河帝国宇宙艦隊は、自由惑星同盟宇宙艦隊の援護射撃を頼みに、宇宙の彼方フェザーンへ運命背負い今飛び立つ。
一方カイザーラインハルト率いる地球カチコミ艦隊の編成も並行していた。
未来を守る若者たちの戦い。ハイネセンに残りその背中を守る陣にはビュコック、メルカッツら老将が名乗りを上げた。
ビュコックはベレー帽をかぶり直し、チュン・ウー・チェンからウイスキーを注がれる。
メルカッツは腕を組み目を伏せ、これからの戦いに思いを馳せた。
* *
ヤン・ウェンリー内閣総理大臣は肝が据わった、というより、人が変わったようにハイネセンにあってどっしりと構える。官僚が決裁をもらいに来るときも今まではヤンの方から出向いていたが、今はヤンが席にどっしりと座り、官僚が恭しく首を垂れる。
ヤン・ウェンリーは暫定内閣を組閣。組閣人事は直ちにオンラインで皇帝が認証した。その陣容は以下のとおりである。
内閣総理大臣
ヤン・ウェンリー
財務大臣
オイゲン・リヒター
内閣官房長官
ホワン・ルイ
内務大臣
パウル・フォン・オーベルシュタイン
軍務大臣
シドニー・シトレ
文部大臣
エルネスト・メックリンガー
産業大臣
シルヴァーベルヒ
民生大臣
カール・ブラッケ
国家安全保障担当内閣総理大臣補佐官
ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ
内閣総理大臣政務秘書官
フレデリカ・グリーンヒル
尚、閣僚の過半数を帝国から選任したこと、女性がいないことは後世の政治学者の論争のテーマとなった。
ハイネセン臨時政権は地球カチコミ艦隊、ヤマト艦隊に未来を託し、行政府を発足させた。
* *
ミッターマイヤー率いるヤマト艦隊はフェザーンを掌握。これで催眠解除装置は手に入れ、後はヤン総理大臣の演説を待つばかり。
地下危機管理センターとのダイレクトラインで報道各社にもたらされたは、アーレ・ハイネセンが炭鉱で労働していた頃に暗号として用いていたモールス信号の一種だった。
【 ハイネセン市民らよ、反撃の時が来た。 】
【 これは時間との戦いである 】
【 以下の要請にすみやかに従ってほしい 】
【 放送局の被害を再確認。教徒の侵入を許した電波塔は放棄せよ。 】
【 フェザーンの秘密兵器で地球教徒の催眠を解除する。】
【 恐れるな。ミラクルヤンは我らとともにある。 】
危機管理センターに設けられたスタジオでは、ヤン総理大臣の演説が始まろうとしていた!
らいとすたっふルールに準拠しているか
-
ルール違反
-
ルール範囲内