終話お楽しみください。次回第三章です。
銀河帝国皇帝首席秘書官ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフの明朗な声色が自由惑星同盟首都星ハイネセン国営放送スタジオに設けられた記者会見場に響く。
同盟を中心に多くのマスコミが詰めかけていた。
ラインハルトがマスコミを通じて直接同盟に呼びかけるのはこれが初めてだろう……いや、幼帝誘拐事件では直接ビデオメッセージで呼び掛けてはいるが。
『それでは、皇帝陛下と同盟領総督ヤンウェンリー閣下、自由惑星同盟最高評議会議長ヨブ・トリューニヒト閣下による三者合同記者会見を執り行います、冒頭、陛下、総督閣下、議長閣下の順に発言がございます。皆様からの質問はその後でお受け致します。それではお三方、よろしくお願い致します』
『此度、ヤン総督の結婚披露宴においてキュンメル男爵による皇帝弑逆未遂事件が発生した。トリューニヒト議長の証言から予はこれを地球教による犯行と断定し、地球教殲滅作戦を発動する!』
開口一番、ラインハルトは結論を言ってのけ、記者一同がどよめく。
この記者会見の目的は、対地球教というほぼひとつ見出せる共通の敵に銀河帝国と自由惑星同盟が共闘し、その政治軍事を取り持つ三者が横並びで記者会見をやりおおせることにより地球教を萎縮せしめる目的も含まれているのだ。すなわち、堂々と宣戦布告することにこそ意味がある。
続いてヤンにバトンタッチ。
『本作戦においては、ヤン艦隊の主要幹部が皇帝陛下座乗艦ブリュンヒルトに間借りし、統合司令部を構築します』
ヤンが作戦の段取りを話し、トリューニヒトが政治家の立場から補足していく。そしてラインハルトは威儀を正しその作戦名を告げた!
『作戦名は────ヤマト作戦』
国境人種民族のカテゴライズが通用しない銀河英雄伝説世界においてあえて表記するが日系人であるムライ少将が緑茶をむせっ返した。
「ヤマトだと!?」
「宇宙戦艦ヤマトというアニメと関係あるのか!?」
ラインハルトは咳払いし、どよめく記者を制する。彼の代わりにヤンが紙の資料をトントンと揃えながら答えた。
『作戦名の由来は、本来人類共通の財産である赤く焼けただれた地球をカルト宗教の汚染から取り戻す本作戦を『宇宙戦艦ヤマト』なるSFアニメになぞらえたものです』
この作戦名は二次創作筆者の知的衰弱を示すものではないだろうか?
読者諸氏においては上記の典拠を踏まえた上で二次創作筆者へご意見を賜りたいものだ。
……ともあれ、史上初の常勝の天才と不敗の魔術師が共同作戦を展開する新たなる銀河英雄伝説。
ブリュンヒルトは飛び立つ、二人の英雄を乗せて──
世界が、変わる──!
(第二章『ミラクルヤン』)
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