サイド7のスペースコロニー、グリーン・ノア1の宇宙港は殺風景だった。固い無機質な床は必要以上に音を反響させ、ますますその淋しさを増加させる。
隅に集まったむさ苦しい軍人達の中から、女の声が上がった。
「ジェリド、襟を閉めたらどうなの?」
「暑いんだよ」
「バカ言わないで。カクリコンはコートも着てるわよ」
金髪をボリュームのあるオールバックに固めた長身の軍人が、ショートヘアの女士官の詰問をのらりくらりとかわす。彼の名はジェリド・メサ。エリート部隊ティターンズに所属する中尉だ。
「襟を閉めて制帽を被れってか? 訓練生じゃあるまいし」
「めくじらを立てるのは私だけではなくてよ」
「ジャマイカンも黙認してたさ」
女士官とジェリドの問答が続く中、宇宙港に甲高い少女の声が響く。
「会えやしないわよ! カミーユ!」
宇宙港に似合わないその声は、本人の意思にかかわらず注目を引く。ジェリド・メサも例外でなく、その声の主へ視線をやった。
視線の先にいたのは、男女の二人組だった。先に行く中性的な少年を、アジア系の少女が追いかけている。
「女の名前なのに……なんだ男か」
ジェリドは、何の気無しにそう言った。女の名が聞こえて振り向いてみれば、男だった。彼にとっては、それだけの話だ。
少年が足を止めた。ジェリドの気持ちがどうであろうと、少年にとってそれはコンプレックスだ。彼のナイーブな心は、コンプレックスを刺激されれば黙っているはずもない。
少年はその瞳を真っ直ぐにジェリドに向け、その足も同じ方向へ進んでいく。
「なめるな!」
一般人立ち入り禁止を示す柵を飛び越えて、その少年はジェリドへ飛びかかった。鋭い踏み込みのまま、正拳突き。しかしその拳は、咄嗟に上体を反らしたジェリドには当たらない。
「このガキ!」
間一髪かわしたジェリドは素早くその腕を取り、肩の関節を極める。肩甲骨が軋む。痛みに呻く少年は暴れるが、より深く関節を極められると逃れることはできない。
「俺達がティターンズと知ってのことか!」
周りの兵士達も集まってくる。ジェリドと先ほどまで話し込んでいた士官の男女二人も一緒だ。
ティターンズに対してテロ紛いの行動をするスペースノイドなど掃いて捨てるほどいる。まだハイスクールに通っているほどの少年だろうと、エゥーゴの関係者でないとは言い切れない。
「貴様エゥーゴか! ティターンズを狙って!」
ジェリドが怒鳴り声を上げた。周囲の人間も、少年の言葉に注目する。どんな恨み言が飛び出るのか。
少年は、その予想を大きく裏切る言葉を発した。
「……男に向かって、『なんだ』はないだろう!」
間の抜けた沈黙が流れる。エゥーゴの手の者にしたって、他に言い訳のしようはいくらでもある。ジェリドの笑い声がその奇妙な雰囲気を破った。
「く……ハハハハハッ! それだけか、たったそれだけで!」
「そうだ! ティターンズだからって……!」
「そうかよ!」
ジェリドの顔から笑みが消え、腕の力を抜いた。不意に支えを失って、カミーユはつんのめる。振り向きざまのカミーユの胸板を、ジェリドは蹴り飛ばした。
しりもちをついたカミーユに、警備の手が迫る。
「来い! 貴様!」
「ただで済むと思うなよ、小僧!」
カミーユの両脇を抱えているのはティターンズの憲兵だ。乱暴に引っ立てられれ、カミーユは暴れる。
「くそっ! おい、お前! 戦えよ! 一対一で戦えないのか!」
手錠までかけられたカミーユは、ジェリドを挑発する。彼にできることはそれだけだ。ジェリドは鼻で笑った。
「カミーユ!」
ファという名前の少女が、柵越しに声をあげていた。カミーユは彼女を一瞥することもなく、悪態をつき続ける。
ジェリドは彼女をちらりと見やると、憲兵の一人を手招きし、耳打ちした。
「は……しかし……」
「かまわん! 俺の方も怪我はない」
渋る憲兵をジェリドはそう押し切った。本来なら立ち入り禁止区画に部外者が入り込んだ時点で銃殺すらあり得る。
「くそっ! 放せ! お前っ!」
まだ暴れるカミーユに、ジェリドはつい、また余計な一言を口にする。
「二度と馬鹿な真似はよすんだな。カミーユ『ちゃん』」
「ぐ……おおおおお!!」
足をばたつかせるカミーユは、そのまま引きずられていった。
「カミーユ……」
禁止区域に身を乗り出していたファが、心配そうにつぶやいた。カミーユがこれからどうなるか、彼女には見当もつかない。
「おい、お嬢ちゃん」
「あ……」
ジェリドに声をかけられて、ファはびくりと体を震わせ、後ずさった。自分も同罪として扱われたら、という恐怖が頭をよぎる。
「喧嘩を吹っかけたのは俺の方だとあの憲兵には言っておいた。俺も怪我はないし、後ろ暗いところがなけりゃあ一週間もすれば出てくるはずさ」
「え……」
ファは固まった。そう告げるジェリドの姿が、カミーユを必要以上に挑発する先程の彼と結びつかない。ましてや、エリート意識の塊のティターンズの言動とは思えなかった。
ジェリドは追い払うように手を振る。
「……さあ、帰った帰った。お前さんまでしょっぴかれるのはごめんだろう」
ようやく我に返ったファは、回れ右して駆け出して、不意に振り向いた。
「兵隊さん!」
「なんだ」
「……ありがとうございました」
ファは、また駆け出した。ジェリドは深く息をつく。
「おい、いいのかよジェリド」
ジェリドの同僚の、帽子の男が怪訝な顔で訊く。
「あの坊やがエゥーゴの関係者だと思うか?」
「いや……しかしなあ」
その男は帽子を取った。禿げ上がった額のその男、カクリコンはどうにも納得がいかないようだ。
ティターンズは地球連邦のエリート部隊であり、治安維持を目的として結成された組織だ。七年前のジオン公国との一年戦争、四年前のジオン残党の蜂起を受け、ジオンの残党狩りなどを中心に行っているとされている。
しかしその実情は、地球生まれの地球至上主義者によるスペースノイドへの弾圧に終始していた。
その弾圧を止めるため、いわば反ティターンズとして結成されたのがエゥーゴだ。宇宙寄りの大企業が出資者となり、その思想に共感した連邦軍人を中心にして、ティターンズを相手に戦っている。
「いいのよ、カクリコン……それよりもジェリド、よくあの子を許したわね」
ショートカットの女軍人が口を挟む。先ほどまでジェリドが会話していたもう一人の相手だ。
「俺ももうガキじゃない……。今はあんな子供を相手にくだらん喧嘩などしてはいられんだろ」
「……そうね」
ジェリドの成長に少し驚きながらも、女軍人、エマ・シーン中尉は頷いた。彼女の記憶の中のジェリドはもっと野蛮で、直情的で、傲慢だった。
「ま、そう怒るなよ。お前さんがああいう奴を見逃してやるなんて珍しいのさ」
カクリコンが笑うと、ジェリドはむっとした様子だ。
「そうね、訓練生だった頃はいつも誰かと揉めていたもの。ねえ、カクリコン?」
エマは悪戯っぽく笑ってカクリコンを見る。三人は同期生だ。カクリコンはばつが悪そうに広い額をかいた。いつもジェリドとつるんで揉め事を起こしていたのはカクリコンだ。
「お前こそ、同期の連中じゃあ一番手が早いって」
「殴られるのが嫌ならミスを無くすのが軍隊でしょう?」
エマのさも当然と言ったふうな口ぶりに、二人は肩をすくめた。
地上に落とされた影が滑っていく。三方の窓から太陽が照りつけるコロニーの空を、三機のモビルスーツが飛んでいた。
磨き上げられた黒い機体は、その艶で陽の光を反射する。実に十八メートルはあるそのモビルスーツは、まるで生身の人間のように軽やかに宙を舞った。
「大した加速性能だな、こいつは! ハハハハハ!」
ジェリドは思わず叫んだ。
かつて一年戦争で勝利を呼んだ「白い悪魔」、ガンダム。その後継機こそが、彼が今乗るガンダムMk-Ⅱだ。
特徴的なツインアイとV字アンテナはそのままに、内蔵式だった頭部バルカン砲を外付けのバルカンポッドに変更し、角ばったボディはより流線形へデザインされ直した。
何より目を引くのは、その色だ。ティターンズの軍服にも似た、黒。全てを塗りつぶす黒色が、コロニーの空からスペースノイドを威圧している。
「無駄口を叩かないの!」
エマがたしなめる。優等生のいい子ちゃんが、姉でも気取っているつもりか。ジェリドは心の中で毒づき、エマのミスを蒸し返す。
「エマ、お前侵入者を逃したらしいな」
このグリーンノア2に先程現れた侵入者を試験中に発見したエマが攻撃したものの、その侵入者を逃してしまった件だ。
彼らが試験を実施したのはグリーンノア2、バスクはグリプスと呼んでいるコロニーである。すでにティターンズの軍事拠点と化しており、エゥーゴの工作員が潜入することは考えられる。
今彼らが試験をしているここはグリーンノア1。民間人が多く住む居住用スペースコロニーである。
エマが言い返そうと口を開いた瞬間だ。
耳に嫌に残る電子音。警報だ。
「なんだ!?」
すぐさま基地へ通信を繋ぎ、状況を知る。
「コロニーの外壁を破って……モビルスーツが侵入してきただと!?」
集結したジムⅡの隊列を追い越して、三機の黒い影が飛ぶ。ジムⅡは一年戦争時に生産されたジムの改修機にすぎない、もはや旧式化した機体だ。
飛び出したばかりに侵入者に撃ち落とされたジムⅡが、地に伏せた。
「旧式は下がってろ! 俺達が落とす!」
コロニーに侵入した三機のモビルスーツに向け、ジェリド達は機体を加速させる。
敵も三機、こちらも三機。さらに地上のジムⅡ隊の援護もある。
相手のパイロットか機体がよほど優れていない限り、負けはない。そのはずだ。
見たこともないその新型が、その姿を表す。それはかつてジオン軍が用いたドムという機体に似たものだった。
しかし彼ら三人のパイロットを襲うのは、それ以上の衝撃。
三機のうち一機は、その装甲を赤く染めていたのだ。
「赤!」
「まさか……!」
「赤い彗星、だと!?」
一年戦争のジオン側の大エース、「赤い彗星」シャア・アズナブル。偽物がハッタリを期待して、真似ただけかもしれない。しかし当然、本物の可能性もある。
しかしジェリドは、不敵に笑う。俺はエリート部隊ティターンズの一員だ。テロリスト風情に負けるものか。
「望むところだ。赤いのは俺が相手をする!」
ジェリドはビームサーベルに手を掛けた。
地上のジムⅡ達による援護射撃が敵の新型を襲うが、それらは全て、危なげなく回避される。
「行くぞ! エマ、カクリコン!」
頭部のバルカンポッドを乱射しながら、敵機体の銃撃を掻い潜り一気に距離を詰める。
「もらったあっ!」
バックパックからビームサーベルを抜き、ジェリドは眼前の敵に向かって振り下ろした。
赤い機体はその光刃を半身になってかわし、さらにMk-Ⅱの腹部に蹴りまで打ち込む。コクピットのジェリドは激しく揺れ、しかしそれでも攻撃の手は緩めない。
スラスターの向きを変え、急降下するガンダムMk-Ⅱ。赤い機体の下側から、ビームサーベルを振り上げる。急上昇して逃れたリック・ディアスは、その背中を晒している。
「逃すか!」
ジェリドの前進を阻んだのはビームピストルの射撃だ。背面のラックに収納されたままのリックディアスのビームピストルが、ジェリドに向けて放たれた。
出鼻を挫かれたジェリドを、さらに手に持ったビームピストルの射撃が襲う。
「この……! くそっ!!」
ジェリドは悪態をついた。
「なかなかイキがいいですな!」
髭面のパイロット、ロベルトが新型のコクピットの中で笑った。眼下に迫るモビルスーツを前にそう減らず口を叩けるのは、彼らが一年戦争をくぐり抜けた歴戦のパイロットだからだ。
「大尉! 捕獲するのは一機でいいんですか?」
カクリコンのMk-Ⅱを近づけさせずに、一方的に銃撃を続けるのはアポリーという名のパイロットだ。
彼らが乗る新型モビルスーツ、リック・ディアスはガンダリウムγという新素材を装甲に用いており、その火力や運動性もまた、ジムⅡなどとは比較にならない。いわば新世代型モビルスーツだ。
「敵もなかなかやる、一機にしておけ! ……ふふ、ガンダムか」
赤いリック・ディアスのパイロットシートには、赤いノーマルスーツを来た金髪の男が座っている。青い瞳をバイザーに映すその男は、ガンダムという響きに懐かしさを感じていた。
彼の名は、クワトロ・バジーナ。エゥーゴに所属する大尉だ。
「うおおおお!!」
ジェリドのMk-Ⅱはさらにもう一本のビームサーベルを抜き放ち、二刀流になって斬りつける。
赤いリック・ディアスもビームサーベルを抜いて応戦する。クワトロは、戦場を俯瞰した。
「よし……二番機の動きが悪い! 捕獲するぞ!」
接近戦を仕掛けてくるガンダムMk-Ⅱを片手間に押し返し、赤いリック・ディアスはカクリコンの二号機へと向きを変える。
「くそっ! 寄ってたかって俺を!」
真正面で注意を引きつけるアポリーと、背後からの射撃で動きを止めるクワトロのリック・ディアス。
追い詰めたカクリコン機にとどめを刺すのは上方から来るロベルトだ。
「させるか!」
ジェリドの体がGを受け座席に押し付けられた。彼のMk-Ⅱはロベルトに追いつき、その胸元めがけてビームサーベルを振るう。
「ちいいっ!」
一太刀目をどうにかビームサーベルで防いだロベルトだが、その反応はやや遅れている。二合、三合と打ち合わせるものの、ジェリドのペースだ。落とせる。これを勝機と見たのはジェリドだけではない。
「カクリコン! しばらく保たせなさい!」
エマはビームライフルをロベルトのリック・ディアスに向け、引き金を引いた。その銃口から放たれた光が、ロベルト機のバックパックを掠める。
「なにい!?」
「逃すか!」
好機と見たジェリドはさらにロベルト機のビームサーベルを払い、その胴体に自身の機体の肩口を勢いよくぶつける。
「くっ……今行くぞ! ロベルト!」
アポリーが機体を上に向けた。ロベルトを救うべく、ジェリド達へと突っ込んでいく。
「いかん! アポリー!」
クワトロが叫ぶ。しかしそれよりも早く、ジェリドは号令を下していた。
「今だ! 撃てーっ!!」
地上のジムⅡ隊の一斉射がアポリー機を襲った。バックパックと脚部を撃たれ推力を失ったアポリー機は、減速のために噴かしたブースターのせいで、不規則な軌道を描いて落ちていく。
アポリーのリック・ディアスが地面に落ちてしまっては回収は本格的に難しくなる。脱出ポッドを使おうにも、重力下では信用できない。クワトロはその進路を下へ取った。
「今さらケツをまくろうってぇ!」
だがそれをカクリコンが阻む。すでにビームライフルを破壊されていたが、彼の闘志は消えていない。
がむしゃらにビームサーベルを振り回す。しかし、その右手は一瞬で、クワトロの機体に切り落とされた。
「ええい……認識を改めねばなるまい」
クワトロはカクリコン機の腹部を強く蹴飛ばし、ビームピストルを抜いた。立て続けに引き金を引き、カクリコン機に命中させる。
「うおおおお!!」
シールドの内側、カクリコンは揺れるコクピットの中で叫んだ。
「いいわよ、ジェリド!」
一方エマはヘルメットの中で呟く。
ロベルト機は二対一の窮地のまま追い詰められていた。すでに片腕を落とされ、残った腕のクレイバズーカも残弾が少ない。
「エマ! お前さんはカクリコンへ行け! 赤い彗星が相手じゃ長くは保たん!」
「でもジェリド!」
「こいつは俺が落とす!」
すでにエゥーゴは、捕獲よりも撤退を優先している。つまり、ガンダムMk-Ⅱを捕獲するための手加減もなくなった。
これまでジェリド達が渡り合えたのは、相手が全力を出せないところに付け込んだからだ。もしリック・ディアスのパイロット達が本気になれば、あっという間に追い詰められているだろう。それは先ほどの赤いリック・ディアスとの戦いで、彼が肌で感じたことだ。
エマは振り向き、カクリコンの援護に向かう。
状況が相手の思うままに進むことに、ロベルトは歯がみした。一号機の足止めをするか、それとも。
「どこを見ている! エゥーゴ!」
そのわずかな隙を突いて、ジェリドの機体が突っ込んでくる。ビームサーベルをロベルト機へ逆袈裟に振り上げた。
「甘いな!」
紙一重でかわしたロベルトは、クレイバズーカをガンダムMk-Ⅱに向ける。正確には、向けようとした。
コクピットが揺れる。
ジェリドはビームサーベルを手放し、リック・ディアスの胴体に組みついたのだ。
「な……なにを!?」
「聞こえるか! 本部ビル! 今すぐ全員退避しろ!」
スラスターを斜め上に向け、リック・ディアスを抱えての急降下だ。当然ロベルトも落ちないようにスラスターを噴射するが、推力で大きく水を開けられている上に、重力を敵に回しては飛べるはずもない。
ジェリドはリック・ディアスのクレイバズーカを脇に抱え込んだ。これで、打つ手はない。
風を切り、彼らはぐんぐんと加速していく。遠心力の擬似重力の底に向かって落ちる、2機のモビルスーツ。
「う……うおおおお!!」
直前、ジェリドはバーニアを噴射した。全速力でぶつかっては彼もコロニーもタダでは済まない。減速だ。
激しい衝突。落下した先は、ティターンズの本部ビルだ。ジェリドが通信で避難を促したものの、全員が脱出できたかはわからない。
ロベルト自身も、落下の衝撃により朦朧としている。手の空いた兵士が、リック・ディアスの周りを取り囲み始めた。
ジェリドのMk-Ⅱは、マウントポジションにも似た姿勢でリック・ディアスを拘束する。
すでに上空では、赤いリック・ディアスが身を翻していた。撤退するつもりだ。追撃する余力は、カクリコンにはない。
ジェリドは視線をぐしゃぐしゃに潰れた軍施設に向けた。遠い眼下には、拳を振り上げて怒鳴る軍人もいる。顔は見えないが、それなりの地位の人間だろう。
「こりゃ、始末書じゃ済まんかな……」
ジェリドは天を仰いだ。開放型コロニーの空は、宇宙に繋がっている。