妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
どうすりゃいいんだ・・・俺はベビーカーを押しながら悩んでいた。
「あーあー」
「だーだー」
まさかシディが間違って料理に若返りの薬を入れちまうとは・・・
しかもフィーアとカンナがエイファの報告を聞くためにスズキとサトウのマンションに泊まり込みのときに・・・
元に戻る薬はリサイクルショップのオーナーが持ってるんだけど今は旅行中・・・オーナーが帰ってくるまでは俺が面倒見なきゃいけねーのか・・・
「びゃあああああああ!」
「うわああああああん!」
やべぇ!泣き出した!
「おいおい!どうしちまったんだよ!?」
俺がてんぱってると
「あぁこれはあれですね。」
いきなり男が声を掛けてきた。
「ちょっといいですか?すぐ泣き止みますよ。」
「いや、ちょっと・・・」
俺がためらっていると
「それっ!」
「うっ・・・!」
いきなりスプレーを掛けられた!なんだ・・・目と声が・・・!
「逃げるぞ!」
「おう!」
「ま、待て!」
くそが・・・二人は妖精王に出会うまで散々な子供時代を過ごしてんだ・・・
なんかしてみろ・・・命をもって償わせるぞ・・・!!
noside
ここはとある廃倉庫カゲチヨの怒りを買ったことを知らない二人は撮影をしていた。
「はい!どーも!違法実験系YOUTUBERイリーガルボーイズでーす!」
どうやら男たちは違法なことで再生数を稼ぐ外道YOUTUBERのようだ・・・
「本日の動画は、教育を受けさせないで子供を育てるとどうなるのか?」
「毎度おなじみこのカプセルに子供を入れると約1000倍の速度で成長する!」
「今回は十歳まで一切教育をせずに育った子供がどうなるかを見ていくぜ!」
そして撮影が終わり二人は相談を始めた。
「育てるのはカプセルの中でいいとしてよー撮影はどうするよ。めんどくせーぞガキの撮影は。」
「あぁ、それならバイト頼んだから。」
どうやら撮影は他の人に委託するらしい・・・その人物とは・・・
sideサトウ
バイトの説明の人が来たんだけどよ・・・・
「あーあー」
シディにそっくりの子供だ!
「その子はね・・・小さいころに親を亡くしてそれまで教育をうけなかった子なんですよ・・・」
「可哀そうな子なんです・・我々が保護したんですが引き取り手が見つかるまで見てもらう大人が必要で・・・」
「サトウさんに面倒みてもらえればと・・・もちろん給料もお支払いします!」
なんてこった・・・
「おい、お前ら・・・どんだけ良い奴らなんだよ~!勿論だよ!俺が責任もって子供の面倒はみる!」
こうしてバイトを受けたんだが・・・
「こんにちは、サトウ。」
フィーア!?やべぇ!そういえば今日は報告の日だった・・・
「・・・どこから誘拐してきたんですか?」
「ちげーよ!!」
俺は事情を説明した。
「なるほど・・・しかしあなただけで子育てなんてできるんですか?」
「もちのろん!余裕だぜ!」
「・・・やっぱり私も手伝います。三人にはとまるかもって言ってますし。」
そうして俺たちはシディそっくりの子供を育てることになった・・・
sideフィーア
サトウから聞きましたが教育を受けてないって・・・どんな劣悪な環境だったんでしょうか。その子供を預けに来た人たちも怪しいですが今はこの子の世話ですね・・・
ガサガサ
そんな音が聞こえたと思ったらなんとその子は段ボールを口にくわえてました!
「おい!それは食いもんじゃねーよ!」
「吐き出して!ぺっ!ぺってしてください!」
教育を受けてないってここまでなんですね・・・
「食べ物じゃないから中国で肉まんに入れて話題になったの!」
「何言ってるんですか!?」
子供に通じませんよ今の話!
なんとか吐き出させて私は子供と遊びサトウにはご飯を作ってもらっていますが・・・
「うーうー」
いきなりその子はいきなり窓に近づいてガラスを叩き始めました。
「何やってるんだ?」
サトウが聞いてきますが私もわかりませんね・・・
「そうか!外に出たいんだ!」
サトウが考え込んでいきなり答えました。
なるほど・・・扉の存在もましてやガラスの存在も知らないんですね・・・
「外を知りたいのかもな、ご飯も冷蔵庫に入れたし時間まで外に出ようぜ!」
まぁ、危険なことは私たちで教えればいいですし・・・
「分かりました。あなたもしっかり見てくださいね。」
「おうよ!」
こうして私たちは近くの河原で夕日を見にきました。
「はあぁあああ!」
子供は笑顔できれいな夕日を見ていました。
「そうだな!外はおもしれーよな!」
「すっかり父親ですね。」
「そうか?フィーアも遊んでるときだいぶ楽しそうだったけどな!」
「当たり前です。預けた人間は怪しくても子供に罪はありませんから。」
そう言ってると子供は夕日に手を伸ばし始めました。
「あうあう!」
「ははっ、そいつには手が届かねーよ。なんせすげー遠くにあるからな。」
「そうですね。それにすごく暑くて手では触れませんよ。」
「きゃうきゃう!」
そういうと今度は私たちに手を伸ばしました。
「ははは!それには手が届くな!」
「くすぐったいですよ!」
sideサトウ
こうして二か月がたったころフィーアはカンナとエイファを監視しながら、俺と一緒に面倒を見てくれた
「はいはい、動画もちゃんととってるすよ。」
俺は雇い主に報告をしていた。
「え?新しい孤児の面倒?今度はYOUTUBEばっか見て育った女の子?いや・・・俺は手一杯すね・・・」
フィーアにこれ以上負担掛けられねえしな・・・
「そうだ・・・知り合いでいい奴がいるっすよ!」
スズキなら子供育てるの得意そうだし、カンナも泊ってるから料理の心配もねーだろ!
電話が終わったころ
「お待たせしました。ご飯の材料も買ってきました。」
フィーアが帰ってきた。よし!今度は箸やスプーンの使い方を教えないとな!
そして二人で作って、一緒に食べていると
「うまい!うまい!」
言葉を話してくれた。二か月で大分話せるようになったな。フィーアと一緒に教えた成果がでたぜ・・・特にこいつは俺たちをよく見て学んでる・・・調べてみたら子供は大人の行動を観察して動きを模倣するらしいこれは観察学習っていうんだとか。
するとアイツは
「サトウ!俺!最強!なる!」
そんなことまで真似すんのかよ・・・
「いつもあなたが言ってるからじゃないですか・・・」
「合理的、俺、やる。」
「あれ・・・」
「お前も人のこと言えねーな。」
そして
「ちょっと服を着てください!」
「サトウ!俺!トイレ!一人行けた!」
トイレいったり服きたりそういう行動は完璧に覚えられたんだけどな・・・
「やっぱり文法が覚えられませんね・・・」
そう、俺とフィーアが出かけるときなんかに何回も教えても単語は喋れても文法は全然覚えてくれなかった・・・どうやら子供が幼児期から思春期にかけて言語を習得する臨界期を過ぎちまうと習得するのは難しいって書いてあったし・・・
大人になってもこのしゃべり方なのか・・?
すると俺たちの暗い顔を察したのか
「サトウ、フィーア元気ない、俺、悪い?」
全く・・・こんな子供に心配させちまうとかかっこわりいな俺・・・
「サトウ、元気、一杯!お前!いるから!」
「大丈夫!私!同じ!」
俺たちはそういって外に出かけた。
そしてバイト終了日俺たちは外に出かけた。雇い主に返すついでだ。
フィーアも雇い主に会いたいって言ってたし・・・
「今日で俺らはお別れだ。」
「お別れ?なに?」
「会えなくなることだな。」
「会えない!やだ!」
んな心配するなよ・・・
「大丈夫です。きっとすぐに会えますよ。」
「そうだぜ俺たちはダチだからな。すぐに会えるさ。」
するといきなり雇い主が吹っ飛んで現れた!
「お、おい!バイト!そのガキわたせ!」
「お?」
「わけわかんねー赤メッシュが襲ってきて大変なんだよ!」
「赤メッシュ・・・もしかしてカゲチヨ?」
なんだと?そして男が子供を無理やりつかもうとするが
「嫌がってるのがわからないんですか?」
フィーアがそれを阻止する。知らない男が出てきて怯えてるっつーのに掴みかかるとはいただけねーな・・・
「うるせぇ!気色悪いしゃべり方の・・グハっ!」
侮辱の言葉よりさきの俺の拳は奴を捕らえていた。
「どうやらあなたには話を聞く必要がありそうですね。拘束させてもらいます。」
フィーアがアイツを連れてく準備をする間に俺は最後の教育をする。
「覚えとけよ文法よりも大事なもんだ。ダチが困ってたら力を貸すそういうもんだ。」
「わかった・・・あ、殴るのはよくないけどな。」
そういったら電話がなった。
「おいサトウ、今ガキの受け渡し場所に向かってるか?」
スズキだった。
「ああ、そうだけど相手殴り飛ばしちまった。」
「そうか、じゃあフィーアに預けてその場離れろ。厄介なことになりそうだからな。
「カゲチヨなら理解してくれそうだけどな・・・」
「感謝されるなんて柄じゃねーだろ。」
「わかったわ。」
そういって俺はフィーアに預けてそのばを後にした。
sideカゲチヨ
攫った男たちを攻撃して追いかけていたらフィーアとカンナが
二人を連れていた。どうやらあの男たちは子供を撮影に使ってたらしく
偶然バイトで騙されて教育していたのがサトウとスズキだったらしい、
礼を言われることじゃないって去っちまったらしいが、ありがとな・・・
子供になった頃のことを二人とも覚えていながった。
あの二人は警察に捕まったらしい。
sideフィーア
はぁー、あの時のことを覚えてないってなんか複雑ですね・・・
私があの河原で黄昏れていると、
「よぉ。」
サトウがやってきた。
「あの時のことシディさん覚えてないらしいですよ。」
「そうかい、俺たちは騙されちまったわけだし覚えて無い方が都合が良いな。」
「それよりもバイト代チャラになってメシ食ってないんだよ・・・どうすっかなー・・・」
全く生きにくい性格してますね・・・
そう思っていると、
「では、俺のうちで食べるか?」
シディさんが三輪車を漕ぎながらやってきた。
「いいのかよ?」
「ダチが困ってたら力を貸すものなんだろ?」
それって・・・
「「ははっ!」」
「?どうしたのだ?」
私達のあの子育てが無駄じゃなかった
夕焼け空のなか私達は実感できました。