妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

112 / 913
スラムの少年と恋

sideカゲチヨ

今日は依頼であるところに来ていた。

 

「依頼人が言ってたのって・・・ここだよね。」

 

「ああ、異宙人に襲われて親を失った子供たちが集まって暮らしてるみてーだな。」

 

ヒサの疑問にそう返す。

 

「その境遇には同情するが・・・」

 

「ええ・・・これも依頼ですしね・・・」

 

シディとフィーアが言ったその時

 

「おい、ここは俺らの町だ。」

 

「通りたいなら通行料をもらうぜ。」

 

子供たちが危ない雰囲気を出してそういった。

 

「今時通行料の請求って初めて受けたな・・・」

 

カンナが答える。

 

「それもお前らのボスの指示か?」

 

「お前らボスを知ってんのか?」

 

まぁ、依頼人に聞いたしな・・・

 

「良ければ会わせてくれないか?」

 

「大丈夫、私たちは敵じゃないよ。」

 

シディとヒサが説得するが

 

「証拠は?」

 

まぁそういうよなぁ・・・

 

「証拠って言われてもなぁ。」

 

「聞いてた通りかなり警戒心が強いな。」

 

「帰れ、お前らみたいな得体の知れないやつをボスに会わせるわけにはいかない。」

 

その時だった!

 

びゅっ!

 

「危ない!」

 

「うおっ!」

 

フィーアが俺を抱きかかえてよけてくれたし三人も避けたが子供が殴りかかってきたのだ。

 

「いきなりだね・・・」

 

「怪我したらどうするの!」

 

カンナとヒサが注意する。

 

「そうだぞ!危うく殴られるとこだったぞ!」

 

「大丈夫だったか?カゲチヨ。」

 

「もうちょっと危機回避能力を磨いてください・・・」

 

うっ・・・!

 

「ちっ、こうなったら全員で・・・」

 

子供たちが襲いかかろうとしたとき

 

「やめとけよ、こいつら多分人間じゃない。俺たちに勝ち目はねーよ。」

 

おそらくボスであろう少年が出てきた。

 

「お前らの目的はわかってるぜこの先の商工会の連中に俺らを何とかしろって頼まれたんだろ。」

 

ふっ、なかなか理解力があるじゃねえか・・・

 

「それなら話が早ぇお前ら色々と悪さしてんだって?」

 

「今のような恐喝から闇取引の手引きまで・・・」

 

「治安が悪くなるから困ってるって言われましてね。」

 

「私たちはカレコレ屋っていう便利屋をやっててここにきたの。」

 

「へぇ、で俺らに野垂れ死ねって?」

 

「まぁ仕事してもらいたいんだけど・・・」

 

「それができてりゃ苦労しねぇよ。小学校もまともに通ってない俺らにどんな仕事があるっていうんだ?」

 

カンナの要求にボスは無常に返す。そうして俺たちは一旦帰ることにした。

 

「なにも言い返せなかったね。」

 

「ま、アイツの言う通りだからな。」

 

「だがこのまま引き下がるわけにもいかない。」

 

「あの子たちが付ける仕事ですか・・・」

 

俺たちは考えたが答えはまだでなかった。

 

sideフィーア

 

「はあ・・・」

 

やっぱり学校でもヒサメちゃんはため息をついていました。

 

「やっぱりアイデアは出ませんね・・・」

 

「うん・・・」

 

私たちが落ち込んでいると

 

「ヒーサ、お昼だよ。」

 

ミキがそう話しかけてきました。

 

「いつもなら真っ先に弁当出すのにどうしたの?」

 

「さては放課後の大食いチャレンジに向けて腹八分目にしてるんでしょ!?」

 

甘いですね。ヒサメちゃんはあったとしても食べますよ・・・

 

「そうだった!」

 

「それって今話題になってたカレー五キロ三十分で完成できたら三万円ってやつ?」

 

「そう!食べられなかったら逆にカレー代一万円。三人までOKらしいから二人のうちどっちか一緒にきてよ。」

 

「え~?私はパス今ダイエット中だし。」

 

「私も普通に応援に回ります。」

 

そして放課後になったわけなんですが・・・

 

「いよいよ戦いのときがきたね。」

 

「ホントはもう一人欲しいとこだけど・・・」

 

「私たちなら二人で十分だよ。」

 

あの二人の大食いに対する情熱は凄いですね・・・

そんなことを思っていると

 

「帰れ帰れ!社会のゴミども!」

 

「ちっ、差別しやがって!」

 

「俺らはカレーも食っちゃいけねーのかよ!?」

 

あの子供たちが追い出されてるところでした。

すると

 

「ごめん、ちょっと待ってて!」

 

ヒサメちゃんがあのリーダーの少年のところに行きました。

 

「ねぇ、待って!」

 

「お前この間の・・・」

 

「一緒に来て、私が君を雇う!」

 

もしかして・・・

そう思って店に行ってヒサメちゃんとノリコ、あの少年は

山のようなカレーを頼みました。

 

「うっ・・・見てるだけで胃もたれしてきました・・・」

 

「おい・・・雇うってこれか?」

 

「うん、完食したら賞金は一人一万円ずつ。」

 

「いや、誰?」

 

まぁ、そうなりますよね・・・

 

「ごめん、賞金が減っちゃうけど・・・今度購買で好きなパンおごる!」

 

「それは別にいいけど・・・」

 

「よーいスタート!」

 

そしてチャレンジがスタートしました。

 

「ま、誰でもいいか!とにかく三十分私らは仲間ってことで!」

 

「いくよ!」

 

「てか俺ニンジン苦手なんだけど・・・」

 

まさかのトラブルですね・・・

 

「私に回しな!」

 

ノリコ・・・

 

「いいのかよ・・・」

 

「バカ、仲間だって言ったでしょ?」

 

「あんた・・・変な奴だな。」

 

そして残り五分になったころ

 

「こっちの山は崩れたよ!」

 

「いける!」

 

っていうかあの子も結構食べてますね・・・

そして

 

「やったー大食いチャレンジ成功!」

 

「はい、一人一万ね。ちっこいのになかなかやるね、カンナやフィーアはひぃひぃいうのに。」

 

「ホントに三人とも胃袋どうなってるんですか・・・」

 

「ちっこいは余計だよ。ニンジンサンキュ。」

 

sideカンナ

数日後なんとあの少年がカレコレ屋にやってきていた。

 

「え?仕事を紹介してほしい?」

 

「お前ら何でも屋なんだろ?俺らみたいなのでも雇ってくれる場所を探してくれよ。」

 

「お~!もしかして気になる人でもできたの?」

 

アーシが聞くと

 

「まぁ・・・そうだ、ヒサメアイツの名前教えてよ。」

 

「アイツ?ノリコのこと?」

 

「ヒサメの友達がどうかしたのか?」

 

「おいおいお前まさか・・・」

 

ノリコもやるな~!

 

「スラム街育ちってだけで大体のやつはゴミクズを見るような目で俺らを見る・・・初めてだった初対面なのに

俺をちゃんと一人の人間らしく扱ってくれるやつは。」

 

「おい、ヒサなにがあったんだよ!?」

 

「俺でもわかるぞあの子はノリコに恋してるんだな!」

 

「ノリコって意外とモテますよね・・・」

 

「しいていえばニンジン食べてあげたかな・・・?」

 

いや~恋ってわからないよね~でもそういうことなら!

 

「ま、お前がその気なら話は早い。」

 

「ああ、ついてきてくれ。」

 

アーシたち三人は商工会の人たちに話して働き手として活躍できるようにした。

 

そしてリーダーのあの少年のリーダーシップもあり三か月たつ頃には大活躍となっていた。

 

「私たちがカレー食べてる間に三人がそんなことしてたなんてね。」

 

「でもヒサメちゃんがあの子を雇ってなかったならリーダーの子もあんなに頑張ってなかったと思うし全員の手柄じゃない?」

 

アーシがいうと

 

「まさか一か月無償で働いて仲間の分まで仕事確約させるとは思わなかったけどな。」

 

「うぬ、彼らが仕事につけて良かった。」

 

カゲチヨが働きぶりに感心し、シディが喜んでいると

 

「おーい、ヒサメ!ノリコにちゃんと言ったんだろうなあのカレー屋の大食いチャレンジ上級編が出たって話!」

 

「もちろん!絶対行くって燃えてたよ~」

 

「本当か!早めに日にち決めて教えろよ!仕事休みにしてもらうから。そうだ、カンナ!フィーア!お前らも一緒にどうだ?」

 

「「いや・・・遠慮しておきます・・・」」

 

フィーアちゃんに写真見せてもらったけどあれの上ってヤバすぎでしょ・・・

 

そしてアーシたちは帰路の途中で

 

「いやー恋の力は偉大だねぇ。」

 

「うむ、良い顔をするようになったな。」

 

「そう考えると一番の功労者はノリコだね。」

 

「まぁ・・・大食いの絆ですけどね・・・」

 

アーシたちは今回のMVPのことを話すのでした。

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。