妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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恐怖のだるまさんがころんだ

sideカゲチヨ

今日の依頼はゼクスにも手伝ってもらっている。

とあるお寺に俺たちや他の人が集まっていた。

 

「皆さま、今回はだるまさんがころんだ王決定戦にお集まりいただきありがとうございます。」

 

なんか正月の特番みてーな名前だな・・・それにだるまさんがころんだってフィーアやシディが得意そうだし・・・

 

「この大会は集まった103人でだるまさんが転んだをして勝った一人の願いをわが寺院のご本尊であるだるま神様が叶えるというものです。」

 

まぁ、依頼人たちから聞いてた通りだな・・・

 

「億万長者や不老不死、死者蘇生さえも可能でございます。」

 

「すごいな・・・」

 

「まぁ、だるまは縁起ものだしそれくらいの権能は持ってそうだよね。」

 

ゼクスとカンナが話していた。

 

「でもなんか怪しくない?変なことさせられるんじゃ・・・」

 

「そうなったら頼んだぜ!五人とも!」

 

「あなたはまず自衛してください・・・」

 

はい・・・

 

「ただし・・・このゲームではルールが少し変わっております。そこのあなた今から掛け声を発するのでわざと動いていただけませんか?」

 

お坊さんは一人の男性を指名した。

 

「分かりました。」

 

「では・・・」

 

だるまさんがころんだ。

 

そんなスピーカー音が聞こえて男が動いた瞬間!

 

ズンッ!

 

巨大なだるまが落ちてきて男を押しつぶした!くそっ!

 

「ご覧のように掛け声の後に動いた方はだるまにつぶされて死んでしまいます。」

 

ヒサの言うとおりまともな大会じゃなかったな・・・

 

「デモンストレーションとはいえまだゲームは始まってないのに彼は死ぬ必要があったのか・・・!」

 

ゼクスも怒って歯を食いしばっている。

 

「貴方たちは慎重にこの寺院を回り隠された金のだるまを壊してください。」

 

「ふざけるな!」

 

「こんなゲームって知ってたら参加しなかったわよ!」

 

そう言って逃げた人も押しつぶされた・・・

 

「棄権は許されません。金のだるまを壊すか死ぬまでやっていただきます・・・ではご検討をお祈りします。」

 

「おい、待て!」

 

「逃がすか!」

 

俺とゼクスで追いかけようとしたが

 

「危ないカゲ!」

 

「落ち着いて!ゼクス君!」

 

ヒサとカンナが氷と水の壁で止めてくれたその瞬間目の前でだるまが落ちてきた・・・

 

「助かったぜ・・」

 

「すまん・・・冷静になれなかった・・・」

 

俺とゼクスは二人に感謝する。

 

「もうあの僧侶の足音が聞こえないな・・・」

 

「まったくとんだ破戒僧ですね・・・」

 

シディとフィーアが状況を整理する。そうだなこのゲームをクリアする以外脱出する方法はないみたいだな・・・

 

こうして俺たちは寺の中に入ってみることにした。

 

sideフィーア

 

だるま・・・さんがころんだ

ドンッ!

 

「きゃー!!」

 

「明らかに俺たちを皆殺しにしようとしてやがる・・・」

 

カゲチヨの言う通り命を軽くみるとはつくづく堕落した僧ですね・・・

 

「もうかなりの人数が犠牲になってるな。」

 

シディさんが苦しそうな顔で言う。

 

「金のだるまを壊すのもそうだけどそれまでに一人でも多くの人を死なせないようにできないかな?」

 

ヒサメちゃんの言う通りなんだけど・・・

 

「この状況で恐怖で体が動かない方がおかしいよね・・・」

 

カンナちゃんが冷静に分析する。

 

「そういや俺たちが動いたかどうやって分かるんだ?」

 

カゲチヨがもっともなことを言う。

 

「これは検証してみないとな・・・無事な人もいるということはなにかで監視していると考えた方がいい。」

 

「おおーゼクス君ナイス推理!早速探してみよう!」

 

「となると怪しいのは・・・」

 

ゼクスの推理に応えてシディさんがおかれていた普通のだるまを壊すと中から監視カメラが出てきた。

 

「これだけおいときゃ確かに死角はねーわな。」

 

「だが手当たり次第に壊していけば動きやすくなりそうだ!」

 

「狭い部屋の中のだるまを壊して試してみよう。」

 

ゼクスの言う通りだるまを壊して部屋で掛け声の後シディさんが火球を放ちましたしかし・・・

 

「落ちてきたな・・・」

 

「監視カメラ以外に参加者の行動を感知する仕組みがあんのか・・・」

 

「やっぱり金のだるまを壊すしか助かる方法はないみたいだね。」

 

シディの落ち込んだ言葉にカゲチヨとヒサメちゃんがそう返す。

 

その後も寺院をくまなく探しましたが全く見つかりませんでした。

その間にも犠牲者は増え続け、

 

「75人目」

 

そう無機質に数えるアナウンスの音が聞こえました。

 

「入口まで戻ってきちゃった・・・どこかで見落としてるのかな?」

 

「この人数で探してるのにか?」

 

「悪党のことだから最初から金のだるまなんてなかったりしてね~」

 

カゲチヨとヒサメちゃんの会話にカンナちゃんがありそうなことを言う。

 

「それはありうるな・・・」

 

「僧侶から話が聞ければいいんだが・・・」

 

シディさんとゼクスが言っていましたが何かに気づいたみたいです。

 

「寺院に入っいったはずの僧侶を全く見かけなかったな。」

 

「ということは隠れてる・・・だとしてもどこに・・・?」

 

カンナちゃんが目を閉じて考える。

するとヒサメちゃんが

 

「これ見て!最初に渡された寺院の見取り図とスマホでみた地図」

 

「微妙に形が合いませんね・・・」

 

「見取り図には書かれてない場所があるのか!」

 

「ということは隠し通路がどこかに・・・」

 

そうして探しているとシディさんが風の音、ゼクス君がケルベロスの鼻で今まで無かった僧侶たちの匂いを感じとった。

 

「「見つけたぞ!」」

 

「シディ、ゼクス君ナイス!」

 

「この先にあの僧侶と金のだるまがいるかもな・・・急ごうぜ!」

 

その瞬間早口で掛け声が発生して・・・

 

カゲチヨはつぶされてしまいました・・・

 

sideヒサメ

 

「本当にこの先に隠し通路があるの・・・?」

 

私はカゲのことが心配でつい弱気なことを口走る。

 

「風や匂いを感じるということはどこかにつながってるはずだ。とにかく急ぐしかないカゲチヨのためにも。」

 

「うん・・・」

 

こんな狂ったこと早く辞めさせなきゃ・・・

そうして私たちは部屋にたどりついた。

そこには僧侶たちと住職だと思う老人がいた。

 

「歓迎するぞ勇敢な童たちよ。」

 

「あなたがこんな殺人ゲームを考えたんですか・・・!」

 

私が怒気をはらんだ声でそういうと

 

「口を慎みなさい住職の御前ですよ。」

 

「よいよい彼らは未熟だから理解できぬのだ何ごとも犠牲を伴うことがな。」

 

なんですって・・・!

 

「外道め・・・」

 

「人を殺しておいて悟りでも開いた気でいるのか?」

 

「だとしたらおめでたいね。」

 

「どうやら他にもたどり着いた人もいますしね。」

 

四人がそう言った後他の参加者がやってきた。

 

「なんだこれは!?」

 

「金のだるまだらけだぞ!」

 

「さぁ皆の衆これが最終関門だここにある無数の金のだるまから正解を見つけられたものが勝者だ。」

 

そしたら皆一斉に探し始めた!

 

「くそっ、どれだ!」

 

「俺が願いを叶えるんだ・・・!」

 

「待て!」

 

シディもこの住職がなにもせず探させるわけないと思って止めるけど

 

ドンッ!

 

その瞬間つぶされてしまった・・・

 

「不正解のだるまを壊すとその時点で死んでしまうぞ。」

 

九十八人目

 

「この中からたった一つの正解を探さなければならないのか・・・」

 

「ちなみに力は封じさせてもらうぞ。おぬしらの力はカメラで確認させてもらった一度は特別に見逃したが次は・・・死んでもらうぞ・・・」

 

「やれやれ年の功を重ねた老人ほど敵に回したくないものはないよね・・・」

 

「たしかにそれが善の功でも悪の功でもそれはいえてるな・・・」

 

カンナちゃんとゼクス君が虚勢を張る為皮肉を言ってるけどこのままじゃ・・・・

 

その時私は帯電していた。

 

だるまさん…転んだ

 

「!ヒサメ、壊さなくていい力をため続けていてくれ!」

 

シディに言われた通り私は帯電を続けた。

 

「見つけたぞこれが本物だ。」

 

するとだるまは落ちてこなかった。

 

「シディどうやって見抜いたの!?」

 

カンナちゃんが聞くと

 

「偽物は中にスピーカーが入っていてヒサメの電気でノイズが走るようになったんだ。」

 

「なるほど!ノイズがないのが本物ってことだね!」

 

「狼男の耳とシディの直感があってこそだな・・・」

 

私とゼクス君が感心する。

 

「ではだるま神に会わせてもらいましょうかもっともこんな手を使うあなたが素直に合わせてくれるか怪しいですけど。」

 

フィーアちゃんが経験から予測を言う。

 

「その通りじゃこのような異質者を参加させおって・・・」

 

その瞬間ボタンが押されだるまが落ちてくる。

 

「だるま神様の権限は千年に一度・・・そんな機会を貴様らなどに渡すはずもない。生贄が必要なのだ百人の人間の魂がな!念のため人数を増やしたがな・・・つまりおぬしらはもともと死ぬ運命なのだ。ワシが不老不死になるためのな!」

 

「そんな話はきいていません!私たちは億万長者になるためにこの儀式を始めたと・・・」

 

「役に立たないばかりかあまつさえ犯行までするか・・・」

 

その瞬間住職はボタンを押し僧侶たちを押しつぶした・・・

 

「少々計画はずれたがこれで百人の魂が集まった・・・だるま神よ!願いを叶えるのだ!」

 

九十九人目

 

「なに・・・?何故だ・・?」

 

「ここに残った五人の代わりに二人が犠牲になって百人になったはず・・・!」

 

その瞬間

シュ!

 

「ボタンが・・・!」

 

「甘いですね、欲深すぎると慢心するんですよ。」

 

フィーアちゃんが麒麟の素早さでボタンを奪い取る。

 

「残念だけどそのうち一回は人間じゃないものがカウントされてるんだよね。」

 

カンナちゃんが見下した顔でそういう。

そして私の氷で足を固めゼクス君の鴉天狗の風の檻でより強固に封じ込める。

 

「お前には死んでいった人たちの苦しみを味わってもらうぞ。」

 

「た、助けてくれ!?金ならいくらでも・・・」

 

「必要ない地獄で後悔するんだな。」

 

100人目

 

こうしてだるま神が降臨した。私たちはこのゲームで亡くなった住職以外の参加者と二度と顕現しないことを願った。

 

sideカンナ

 

後日アーシたちは依頼人だった僧侶二人のお礼を言われた。

僧侶たちは住職のたくらみに気づきとめようとアーシたちに依頼してきた。

 

「止めていただきありがとうございます!おかげで私たちも生き返ることができました。」

 

「最初に依頼を聞いたときはだるま神なんて眉唾だと思ってたけどな。ゼクス手伝ってくれてありがとな。」

 

「いいんだ。他の人やお前たちが死ななくて良かったよ。」

 

ゼクス君イケメンだな~

 

「参加して正解だったな」

 

「皆助かって良かったです。」

 

「俺も危うく死にかけたわ回復まで時間かかったんだぜ・・・」

 

「おかげで住職の油断を誘うことができましたありがとうございます。」

 

「お!フィーちゃんでれた?」

 

「フィーちゃん言わないでください。ヒーちゃんで懲りてないんですか?」

 

「すみません・・・」

 

カゲチヨとフィーアちゃんが口論していると

 

「あの・・・報酬なのですが私たちは金銭の受け渡しを禁じられていて・・・代わりにこれでどうでしょうか?」

 

そういって渡されたのは金のだるまだった・・・

 

「あーいや、」

 

「もうしばらくだるまは見たくない・・・」

 

「うん・・・」

 

「そうですね・・・」

 

「すまん・・・俺も。」

 

しょうがないな~!

 

「じゃあこのだるま換金してなんか食べにいこう!」

 

「そうだな!」

 

「え!?いいの!?」

 

「ああ。」

 

こうしてアーシたちはだるまを換金しに行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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