妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は
「カレコレ屋ってぇ、お願いしたことお願いしたことをやってくれるってことでいいんですかぁ?」
「うむ、基本的にはなんでもやるぞ。」
シディが答える。
「えー、凄い!」
俺も質問する。
「お姉さんは女子大生っすか?」
「・・・」
なんか冷めた目でみられてるんだが・・・?
「それで今回の依頼は?」
シディが聞くと
「シディ君、一週間私のものになって❤」」
ミシミシミシ・・・
「ねえ?なんか音がしない?」
依頼人が言うが気のせいだと思った方が良い・・・今の音はフィーアが思い切り床を踏みしめてる音だ・・・床が割れないか心配になる・・・
「・・・」
目がブラックホールみたいに生気が無くて怖いんだけど!?
「フィーアちゃん落ち着いて!」
「一週間!一週間だけだから!」
カンナとヒサがなんとか落ち着かせてシディを依頼に向かわせた・・・
sideカンナ
取りあえずシディは依頼人とレストランで食事をしてる。なんで分かるのかって?
それは・・・
「なんで後を付けてるの・・・」
アーシたちは近くの席に座って二人の会話を聞いていた。
「あの依頼人はなにか怪しいんです・・・尻尾をつかんでやります!」
まぁ、カゲチヨが質問しても無反応だったしなんか嫌な女臭漂ってるけど・・・
「カゲチヨも大概だけどフィーアちゃんもなんで後付ける勇気があって気持ち伝えられないんだか・・・」
レンタル彼氏・彼女のときやアーシとボティスが仕掛けたドッキリなんかで二人が心配なのはわかるけどさ・・・
「なにか言いました?」
「ううん、なんでも。」
取りあえず二人の会話を聞く
「随分いい店だな、本当に奢ってもらっていいのか?」
「勿論!私、大学いいからさちょっと家庭教師やるだけで結構お金もらえるんだよねー」
ちなみにアーシたちはフィーアちゃんのお金で来ている。ドッキリのときといいどこからお金出してるの?
「俺にも勉強教えて欲しいな。」
「もちろん!微分でも積分でも任せて!」
いや、シディは・・・
「三角形の面積の求め方が難解でな。」
やっぱり・・・依頼人も呆れてるけど
「流石シディさん・・・向上心に余念がないです!」
フィーアちゃんがシディに勉強教えたらいいのかもしれないね・・・
その後も会話は続く
「私、就職凄いとこでさ働くの来年からなんだけど年収凄いんだよね。しかもコミュケーション得意だから出世早いと思うー」
「ほう、優秀なんだな。」
自慢話もシディは真摯に聞いてるけど・・・
「興味ないはなしを延々と・・・少しは気持ちを考えてください!」
フィーアちゃんは大丈夫じゃなかった・・・
「確かに話していて楽しいしな!」
「旦那にも妥協したくなくてぇ最終的には夫婦で年収5000万くらい目指してるんだー」
シディに数字を使った自慢は・・・
「5000万?それは100より多い数なのか?」
やっぱり・・・こうして会話をして今日のデートは終わった。
「年収5000万目指してるのに何でも屋の人と彼氏・・・やっぱり怪しいな・・・」
フィーアちゃんに聞こえないようにつぶやく。アーシが同意したら証拠もなく歯止めがきかなくなりそうだし・・・
sideヒサメ
「いい匂い~!」
シディが朝早くから料理をしていたので私は見にきた。
「すまぬがこれは食べさせてやれないぞ。」
「そ、そんなつもりじゃないよ!!」
「よだれ垂れてますよ。」
うっ・・・フィーアちゃんに突っ込まれてしまう・・・
「なんのための料理なの?」
「昼から依頼人とピクニックでな弁当を作ってるんだ。」
へーいいね!
「依頼人に喜んでもらいたいからな。」
「シディさん・・・」
フィーアちゃんが複雑な顔をするけど依頼だし我慢しなくちゃだめだよ!
「依頼人はどう?」
私が質問する。
「いい人だぞ。だがいうことがコロコロ変わって嘘が多い気がするな。」
それっていい人・・・?
そして昼過ぎに戻ってくるとシディが落ち込んできた・・・
「どうしたの?」
「依頼人が家族トラブルでこれなくなってしまったのだ・・・」
「残念だね・・・」
そうして私はフィーアちゃんと一緒に約束したカフェでミキを待ってたんだけど・・・
「でさー、イケメンなんだけど超バカなんだよねー」
この声・・・依頼人の!!
友達らしき子が質問する。
「でもドタキャンして良かったの?」
「だって今日日差し強いしピクニックとか無理。」
なにそれ・・・私は怒るけどもっとすごく殺気を放つ人がいた・・・
「・・・」
「フィーアちゃん?殴ったらだめだよ・・・?依頼人だからさ・・・」
私がフィーアちゃんをなだめるのをよそに依頼人はさらに話す。
「で、落とせそう?」
「私のこと好きなんじゃない?」
「その人落とせたらなんまたになるの?」
「5くらい?」
「きゃははは・・・ぐほっ!?」
「えっ?いったい何が・・・あっ・・・!」
なんといきなり二人が倒れこんだ!どういうこと・・・
「・・・ふふふ・・・」
なんと飲んでいたお冷の氷を指で弾いた後のフィーアちゃんがそこにいた・・・
「大丈夫ですよヒサメちゃん・・・私たちの力は簡単に悪用できるから目立つマネはしないですよ・・・」
目が笑ってない・・・ここから依頼人の席まで結構距離あったのに・・・恐るべしだよ!
そのあとフィーアちゃんは女たちを病院に連れて行くと良い人気のない路地でなにか薬を飲ませた・・・
「目が覚めたら今まで浮気してた男の記憶を一切合切忘れてますよ・・・お父さんの森の植物で調合したから体に害のないんですよ・・・」
「ええっ!?」
「シディさんを傷つけようとしたこと後悔させてあげますよ・・・依頼料も先払いしてきたってカンナちゃんから聞きましたしね・・・」
そうして私たちは依頼人と友達を公園に置いてミキと合流した・・・
「どうしたのヒーちゃん?」
「いや・・・フィーアちゃんって恋愛になるとサイコパスになるんだなって思って・・・」
「あー、確かにそうかも・・・一度診断した方がいいかも・・・」
「?何か言いました。」
先を歩く暴走しやすい幼馴染の背中を見ながら私はそう思ったのであった・・・