妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヒサメ
「もう夏も終わりだな~」
カレコレ屋に遊びに来ていたノリコがそんなことを言った。
「え~まだまだ夏の思い出が足りないよ~。」
そうかな・・・
「確かにオカルトも一緒に楽しめなかったしね・・・」
「いやそれはカンナちゃんだけで十分ですよ・・・」
フィーアちゃんの言う通りだよ!
するとカゲが
「なんか調度いいのがあんだけど・・・」
レジャープールのチケット?
sideフィーア
「プールだ!」
「テンションたけーな・・・」
まぁ、タダで来てますしね・・・
「それでどんな依頼なの?」
ヒサメちゃんが聞く
「このプールの運営者がプール鬼ごっこという新しいイベントを企画しているらしくてな。そのテストプレイを頼まれたんだ。」
シディさんが今回の依頼について答えてくれた。なるほど海に負けないように来年に向けての企画ですか・・・
「だから今日一日俺たちの貸し切りだぜ!」
カゲチヨの言う通り人が全然いませんね・・・
「やったことないから楽しみ~!」
ミキも喜んでるし良かったですね・・・
「じゃ、後は頼んだぞ。」
いやカゲチヨ?
「なにさらっと帰ろうとしてるの。どうせネトゲやるだけでしょ」
「うぐっ!」
「今日くらい運動した方が良いよ。」
「アー二人ともうるせえ!わかったよ!」
「鬼はどうする?」
ノリコの質問はシディさんが解決してくれました。
「くじを作ったからこれで決めよう!」
最初はヒサメちゃんが鬼となりました。
するとミキが
「そうだ!罰ゲームで捕まった人は逃げきれた人と鬼におごり、逆に誰も捕まえられなかったら鬼が全員におごりとかどう?」
いや、それは・・・
「いいね!決まり!かき氷にアイスにラーメンなに食べようかな~。」
「それってなんでもいいの?じゃあ、アーシはオカルト雑誌と・・・」
「食べ物だけだよ・・・・?」
物欲と食欲の魔人を起こしてしまいましたね・・・
始まった一回戦はカゲチヨがウォータースライダーの上に登ったところをヒサメちゃんに捕まってしまいました・・・そういえばカゲチヨ欲しいゲームがあるって言ってたような哀れですね・・・
「俺の財布がー!」
sideカンナ
二回戦の鬼はシディになったんだけどこういう広い場所の鬼ごっこはシディはチートだった・・狼男の聴覚でスタート地点にいたカゲチヨを一瞬で確保。ヒサメちゃんたちはプールの中にいたんだけどホルスの身体能力で水の上を歩いて一瞬で捕まった。
アーシとフィーアちゃんはそれぞれ異宙の能力で泳いで善戦したんだけど・・・
「二人とも捕まえたぞ。」
「悔しいです・・・」
「あーもう!水中で負けたらアーシのリヴァイアサンのDNA役に立たないじゃん!」
アーシたちは負けた・・・
結局私たちは奢りはなしでシディはアーシたちに弁当をごちそうしてくれた。
そして次の鬼はアーシだった。
「よーし!本気出しちゃうぞ!」
sideカゲチヨ
「次はカンナが鬼か・・・プールの中だと勝ち目はねぇ・・・だったら陸上で・・・」
俺はプールサイドでカンナの姿をうかがっていると・・・
「うわっ!なんだよ!これ!」
いきなりプールの水がこちらに向かってきた!
「と、取り込まれる・・・動けねぇ・・・」
俺は飛んできた水に拘束された・・・
「カゲチヨ見つけた!」
俺たちはあっさり捕まった・・・やっぱ水関連ならカンナの独壇場だな・・・
「カンナちゃんずるいよ・・・」
「いきなり水が襲ってくるからびっくりした・・・」
ヒサやミキがそういうが負けは負けだ。
俺たちはカンナに辛口カレーやジュースを奢ることになった・・・
フィーアの鬼ではプールの中に入っていたんだが
「カゲチヨさん、確保です。」
結局素の身体能力で泳ぎは追い付かれ俺は捕まった。
後はノリコも捕まったがフィーアの武士の情けでおごりは無しになった・・・
ありがとなフィーア・・・こうして最終戦は俺が鬼になった・・・
sideヒサメ
「見つけたぜ!ヒサ!」
ヤバっ!私はとっさに滝の流れるシステムを作動させた!
「ごばばば!」
「じゃあねー!」
「ぜってーゆるさねぇ!」
「そんなに怒んないでよ・・・うわっ!」
私は転んでしまった!
「いたたっ・・・」
「ん。」
カゲが手を差し出してきた・・・
「別に怪我してないし一人で立てるよ?」
「いいから、また滑るかもしんねぇだろ。」
「あ、ありがと。」
私が手を取ると
「捕まえたぜ!これで運動不足だの馬鹿にはさせないぜ!」
え~!なんかずるいよ!
結局私だけ奢ることになった・・・
そして感想を交換したけど・・・
「ヒーちゃん転んじゃってたよね。」
「そもそもプールで走るのは危ないしな。」
「ド正論すぎる・・・」
カゲの言う通りだけどある意味テストプレイ意味はあったかもね・・・
「うむ、依頼人にも伝えておこう。」
シディが言うとミキが
「あ、写真もいっぱい取ったから送っておくね。」
そこにあったのは私とカゲの写真やシディとフィーアちゃんの二人だけの写真だった!
夏の思い出が足りないってこういうことなの?
「この恥ずかしい写真はこのまま送られてしまうかシディさんに送る前にミキを亡き者にして永久に私たちの手元に残しておくかの二つに一つですね・・・」
「そんなに恥ずかしいの!?」
フィーアちゃんほどじゃないけど当たり前だよ!
「どんな写真撮ったんだ?」
「ふん!」
フィーアちゃんが素早く目つぶし!
「ぐわぁあぁ!目が目がぁ!?」
フィーアちゃんナイス!こうして私たちのプール鬼ごっこは幕を閉じたのだった。