妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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怪物との鬼ごっこ!

sideカゲチヨ

今日の依頼はとある遊びに参加してほしいという依頼を受けた指定された廃ビルに来てみると大勢の参加者がいた・・・

 

「凄い人数だな・・・」

 

シディが参加している人数に驚いている。

 

「俺も参加して良かったのか?」

 

今回の依頼にはカンナがゼクスを呼んでいた。

 

「いいんだよ!なんせ参加するだけで報酬がもらえるんだから!神谷先生になんか買ってあげたら?」

 

「そうだな・・・」

 

カンナの言う通りこの依頼は参加すれば報酬がもらえるというのだ・・・

 

「参加してるやつらは金の亡者どもってことか。」

 

「いや、カゲだって二つ返事で飛びついたくせに・・・」

 

な、何言ってんだ!?ヒサ!?

 

「俺は困ってる依頼人のためになあ。」

 

「目が泳いでますよ・・・」

 

フィーアに指摘されてしまった・・・・

 

「全く!なぜワシまで付き合わなければいかんのじゃ!」

 

いや、ボティスはシディが連れてきたんだから俺に文句言うなよ・・・

 

「ボティスと一緒に遊びたいと思ってな。」

 

シディがそう返すと眼帯を付けた今回の依頼人が現れた・・

 

「説明が始まるな・・・」

 

ゼクスの言う通り依頼人が今回の遊びの説明を始めた

 

「皆さま、今回の遊びの内容はずばり・・・かくれんぼです。」

 

ガキじゃあるまいし・・・

 

「皆でかくれんぼか!楽しそうだな!」

 

「シディさんほどじゃないですけど私も自信ありますよ。」

 

シディ、フィーア・・・

 

「ここにも子供がおったか。」

 

ボティス、それは言わないのがお約束だぜ・・・

 

「早くに見つかって離脱しても報酬はお支払いします。」

 

マジかよ!

 

「太っ腹すぎる―!」

 

「やっべー!」

 

参加者たちも騒ぐこうなりゃやることはただ一つ!

 

「さっさと見つかって帰るしかねーな!」

 

「カゲ男にしては名案じゃな!」

 

「ちょっと・・・せっかく依頼してくれたのにそれは失礼でしょ・・・」

 

「そうだよ!もしかしたら最後まで見つからなかったら報酬追加とかあるかもしれないんだから真面目にやってよ!」

 

ヒサはともかくカンナ・・・ずれてるぞ・・・

そんなことを思ってると参加者の一人が

 

「鬼ってどんなやつなん?もしかしておじさんが鬼すんの?」

 

鬼の存在を聞くと

 

「・・・言わずともすぐにわかりますよ。隠れる場所は沢山あるのでぜひ楽しんでくださいね。」

 

こうしてビルにはいり鬼ごっこが開始された・・・

 

sideヒサメ

 

取りあえず私たちはスピーカーから流れる依頼人のカウントの間にロッカーに隠れた。

けどカウントが終わっても隠れない人がいた・・・

 

「適当に隠れる?」

 

「見つかろーよ、お金貰って帰りたい。」

 

真剣さが足りないな・・・

 

「それは同感だわ・・・」

 

カゲはまだだるそうにしてるし・・・

すると扉が開けられ

 

「グオオオオオ!」

 

なんと怪物が現れたの!

 

「まさかあれが鬼なのか!?」

 

「リアルだが本当に作り物か?」

 

シディやゼクス君のいうとおり凄い迫力だね・・・

 

「ほう、なかなかリアルではないか?本当に人間が作ったのか?」

 

「待ってください!外の様子が変です・・・」

 

ボティスさんの呟きにフィーアちゃんが言ったのと同時に怪物は

 

グキっ!グシャっ!

 

参加者の首をへし折った・・・

 

「そんな・・・」

 

私は思わず声を小さくだしてしまう・・・

 

「もしかしてアーシたちまたはめられたのかな・・・?」

 

「その可能性は高いな・・・」

 

カンナちゃんとカゲがそう呟き怪物が去った後モニターにはさっきの参加者の死が写っていた・・・

 

「説明を勝ち負け関わらず報酬を支払うのは死んだら使えないからか・・・」

 

ゼクス君が苦々しい顔で呟く。

 

「こんなこと早く辞めさせなきゃ!」

 

「依頼人がこの廃ビルのどこかで見ているはずだ。」

 

私の意見にカゲが依頼人の場所を分析する。

 

「手分けして怪物から逃げながら探そう。いくぞボティス!ゼクス!」

 

「わかった。」

 

「ワシに命令するな!」

 

私たちは手分けして依頼人を探すことになった・・・

 

sideカンナ

 

「といっても広すぎるよね・・・」

 

アーシが呟くとカゲチヨも

 

「流石に全員守り切れるか怪しいな・・・」

 

すると参加者の一人が飛び出してきた!

 

「死にたくないよー!」

 

ああもう!こっちは急いでるのにこっちに来たからターゲットにされた!

 

「カゲチヨお願い!」

 

ゴウッ!

アーシは炎でチャクラムを形成し怪物にぶつける!

 

「グオオオオ!?」

 

怪物は炭化してる部分はあるけどしぶとく向かってくる!

 

「準備できたぜ!」

 

カゲチヨが本気の拘束で縛り上げた!

 

「大丈夫か!?」

 

「ああ、なんとかな・・・」

 

シディたちが駆け付けカゲチヨが答える。

 

「あの怪物なかなかの頑丈さと力じゃったのう・・・」

 

「どうやって作られたかわからない以上なるべく弱点を見極める戦い方をした方がよさそうですね・・・」

 

フィーアちゃんの意見にうなずきアーシたちは捜索を続けた・・・

 

sideシディ

俺たちは怪物に襲われそうになっていた参加者を助けながら依頼人を探していたが見つからないまま時間だけが過ぎて行った・・・

 

「もう放っておいて帰ればよいのではないか?」

 

「そういうわけにはいかないだろ・・・」

 

俺と一緒にいるボティスとゼクスがそういう、しかしくまなく探したが見つからないな・・・俺はそう思っていると奥に部屋があるのを見つけた!

 

「なんだこの部屋は・・・」

 

「鎖と鍵で厳重に閉められてるな・・・」

 

ゼクスの言う通りこれは入れそうにないな・・・・

 

「待て、ここに入るのじゃ。」

 

ボティスが突然の提案をしてきた。

 

「なるほどな・・・罠だとしてもここに何かあるのには違いない・・・虎穴に入らずんば虎子を得ずだな・・・シディお前の力で開けられるか?」

 

ゼクスも賛成だしこのままでは事態は好転しないな・・・俺はそう思い二人の言う通り

鍵を引きちぎり扉を吹き飛ばした。

 

「なんだここは・・・?」

 

入ってみるとぬいぐるみやおもちゃが沢山あった。

 

「子供部屋のようだな・・机の上に日記がある。」

 

「読んでみろ、二人とも。」

 

ボティスの言う通り俺たちは日記を読んでみた。書いたのは子供のようでひらがなばかりだったので俺にも読めた。

 

どうやらこの日記を書いた子の父親は人間を強くする薬の実験をしているようで日記からは子供の寂しさが伝わっていた・・・すると

 

「グオオオオオ!」

 

あの怪物が部屋に入ってきた!

 

「ゼクス!」

 

「ああ!」

 

俺たちはそれぞれ火球と使い魔を出し怪物を吹き飛ばす!怪物はすぐに起き上がったが

 

「グ・・・ア・・・アァア・・・アアア・・・!?」

 

突然苦しみ始めたのだ・・・

 

「なんだか様子がおかしいぞ・・・」

 

「・・・」

 

ボティス?すると騒ぎを聞きつけたのか

 

「シディ!」

 

「おらぁ!」

 

「ふっ!」

 

「やぁ!」

 

ヒサメが電撃で怪物を気絶させフィーアが蹴りで吹き飛ばし、その後カゲチヨとカンナが血液と水の拘束で動きを封じた。

 

「なんとかなったな・・・」

 

「ありがとう四人ともだが様子が変なんだ。」

 

怪物はうなり声をあげている。すると

 

「あなたたち!何故この部屋に入ったんです!」

 

「依頼人のおっさん!?」

 

「鍵が掛けてあったはずなのに・・・」

 

「自分から見つかりにくるとは好都合だぜ・・・覚悟しろよ!」

 

「くっ・・・!」

 

すると怪物は突然苦しんでた様子から暴れ始めた!

 

「もしかしてこの怪物はアンタの子供なのか・・・?」

 

ゼクスが依頼人に問い詰める。

 

「おそらくこの部屋はこやつがまだにんげんだったころの部屋じゃろう硬く閉ざして侵入を防いでいたのではないか?」

 

「・・・その通りです。」

 

そういって依頼人は全てを語り始めた。どうやら昔依頼人はここで人間を強化する薬を作っていたらしいしかし試薬品を息子が飲んでしまい怪物となり研究員を襲い始めたらしい・・・

 

「こんな姿になっても自分の息子です・・・だから私は今回のかくれんぼを企てました・・・息子は遊び相手を探していましたから・・・でもあなたたちは強い・・・遊び相手にちょうどいい・・・これで息子は幸せになれるんだ・・・」

 

 

そんなこと・・・

 

「狂ってる・・・」

 

ヒサメが引いていると

 

「くはははははは!」

 

ボティスが突然笑い出したのだ!

 

「なに笑ってるんだ?」

 

カゲチヨが詰め寄ると

 

「滑稽じゃな。こんな姿のまま生き続けて幸せもくそもないじゃろう。」

 

「息子のためならなんだって・・・」

 

「もう手遅れなんだよ・・・今更息子に向き合おうとしたって・・・」

 

カンナも依頼人に冷たく言う。

 

「日記だとあんた息子さんと長い間遊んでないみたいじゃん。だから寂しくなった息子さんはあなたを探して研究室に向かって薬を飲んでしまった・・・全部あなたが息子より研究を優先してた何よりの証拠じゃないの?化け物になった時点で手遅れだった。なのにあなたは現実を直視しないで息子に人を殺させた・・・結局息子と向き合っていないよね?」

 

「じゃあどうすればいいんだ!」

 

「残された道は処分でしょうね・・・」

 

フィーアも冷たく言う。

すると

 

「グオオオオオ!」

 

なんと拘束を解いて依頼人に向かってきたのだ!

 

「寂し・・・あそぼ・・・」

 

「!?」

 

「まだ人間の心が・・・」

 

ゼクスが呟く

 

「きゃははは!傑作じゃな!カン子の言う通り貴様は逃げてただけじゃということじゃな!逃げ続けたさきにあるのは結局無ということじゃな。」

 

ギリギリ!

 

「パ・・・パ・・・あ・・そぼ。」

 

子供が依頼人を抱きしめている!だが・・・

 

「まずい!力が強すぎんだ!その気が無くても依頼人をつぶしちまうぞ!」

 

俺たちは助けようとするが・・・

 

「止めないでくれ…この子のそばにいてあげたい・・・」

 

・・・・

 

「ずっと一緒だぞ・・・」

 

ザクッ!

そういって依頼人が薬を注入すると怪物はこと切れた・・・

 

それと同時に依頼人も・・・

 

「最後の最後で二人は一緒に遊べたのだろうか・・・」

 

ゼクスがそういうがそれは二人だけが知っていることだ・・・

俺たちはビルを静かに出るのであった・・・

 

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