妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日は不良に絡まれてしまった・・・
「い、いてぇ・・・殴るの辞めてください・・・」
「だったらさっさと金出せよ!」
「早く出さないともっと痛いよー!」
「ホントにこれしか持ってねぇのかよ?」
やべぇ・・・また殴られる・・・そう思ったとき
「邪魔。」
そういってサングラスを頭に乗せた赤髪の女が血液の刃を不良に向けた!
「てめぇ!なめんじゃねぇ!」
不良の一人がナイフで攻撃した!
けど女は何の反応もしなかった・・・
「・・・なんかした?」
「痛くねぇのかよ・・・?」
「私痛み感じないから、で?死ぬ?別にいいけど。」
「ひいぃぃぃ!」
不良たちは女の異様な雰囲気に飲まれて去ってしまった・・・
「残念沢山血を吸えると思ったのに。」
この言動こいつ・・・俺は女に質問した。
「お前、吸血鬼か?」
「そうだぞ、けどここじゃなんだ別の場所に移動しよう。」
女はそう言って近くのカウンターの店に向かった。
良い雰囲気の店だな・・・
「ここで人を待ってるんだがアイツは時間にルーズだからな。君の事情を聞こうじゃないか。」
「なんで助けた?」
俺は質問した吸血鬼はプライドの高い種族だ。同じ種族がボコボコにされてても見下しはすれど助けはしない、何が目的だ・・・?
「んー・・・君が気持ち悪かったから?」
「いきなりの罵倒。」
「君普通の吸血鬼じゃないだろ?何か交じってる凄く気持ち悪い。」
「二度も言うなよ・・・」
けどそういうことか・・・吸血鬼は血、特に同じ種族の血に敏感だからな・・
俺はゾンビの混血であることと昔のことを話した・・・
「なるほどね・・・そんなことが。」
「俺を眷属にした吸血鬼に心当たりはねーか?」
俺は尋ねる。
「・・・ないよ異宙には吸血鬼が沢山いるんだ。君だって人間ってだけで全員知ってるわけじゃないだろ?」
「・・・そうだな。」
ド正論過ぎて何も言えねぇな・・・
「そういえば痛みを感じないって?それも吸血鬼の能力なのか?」
「いんや、私は特別前に痛覚を切ってるから。」
え?
「痛みを感じない痛いのって嫌じゃない?」
まぁそうだけど・・・
「色々と支障が出るんじゃ・・・」
「まぁ、指切ってるのに痛くないから気づかずにそのまま切り落としちゃったり、痛いのってのがよくわからないから高いところから飛び降りて足を折ったのも一度や二度じゃない、体の危険信号も感じないから病気も重症化するまで気づかないしね。」
「メチャクチャ不便じゃねーか・・・」
「だろうね人間なら、私たちは吸血鬼、心臓がつぶされない限り不死身だよ。特に君は
ゾンビとやらの力で私より不死性が高い。」
「確かに・・・」
「どうだい?君も私と同じように痛みを感じなくなろうよ。」
俺は・・・
「今までいろいろ痛い思いしてきたんだろ?」
「それはそうだけど・・・」
「痛みを感じなくなれば躊躇なく自分を犠牲にできる君の復讐にも役立つよ。」
俺が考えこもうとすると
ビュッ!
「アブねぇ!?」
女がいきなり俺が手を置いてたテーブルに刃を突き立てようとしてきた。
「ほら痛い思いって怖いでしょ。その恐怖がなくなるんだよ・・・。」
こいつカンナとは別のベクトルでヤベェ・・・
「ま、考える時間はあげようかな、アイツはまだ来ないみたいだし一週間後答えを聞かせて。」
そういってアイツは去っていった・・・
sideサングラス吸血鬼
アタシは答えを聞くために路地で待っていると
「ようようよう!この前は世話になったなぁ!今日はこの前みたいにはいかないぜ?」
全く三下の異宙人はしつこいからいけないねぇ・・・
「まず誰から?」
「!!ぶっ殺してやる!」
そういえば朝飯抜いてきたからな・・・
「お腹すいたな・・・」
私は血液の刃をアイツらに向けて投げつけた。
ガキン!
「アブねぇな・・・」
なんとあの坊やが血液凝固の壁で防いでいたんだ。
「やるねぇ・・・!」
これもアイツの知識ってやつかい・・・
「早く逃げろ!殺されたいのか!」
「は、はいぃぃぃ!」
全く・・・つくづくテンプレな奴らだな・・・それに・・・
「理解できないね、どうして庇った?」
「・・・わかんねぇか?」
「?」
「想像しちまうからだよ、他人の痛みを、自分が痛いつまり相手も痛いんじゃないか?
痛みを知ってるって言うのはそういうことだ俺は他人の痛みを想像できる奴でありたい。」
・・・
「ありがたいけど提案は断らせてもらうよ。」
「そうか・・・ゾンビとかそういうことじゃない君の気持ち悪さの原因はそういうところだね・・・」
「だからキモイって何回も言わないで・・・」
「まぁまぁ、楽しめたよ。どうやら待ち合わせていた奴も来たし私は行くよ。」
そう言って私は蝙蝠になってあの店に向かった。
side妖精王
俺は店で待ち合わせをしていた。あの不良は手首を中途半端に切ってしばらく手を動かせないようにしたからしばらく悪事はできないだろう・・・
「どうだった?カゲチヨは。」
俺は店に入ってきた女吸血鬼に話しかけた。
「気持ち悪い奴だったよ。あんたが気にかけるのも分かる気がするよ。」
「そうだろ、カゲチヨはカッコよくて面白いんだよ!」
「私の話聞いてたか?全く逆だぞ?」
お前らの感性ではそうでも俺にとってはそうなの!
「しっかし私とカゲチヨを合わせるために一週間ずれた連絡をするとは気に食わんやつだ。」
「ごめんごめん。奢るから許して。それよりもトッププレデターの戦いのときにはよろしく!」
「借りがあるから手伝うが同じ種族があるから苦労するな・・・」
「まぁ、そこは俺に任せてよ!よろしくね!」
俺はこうして協力者を増やしていくのだった・・・