妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカンナ
今日からアーシたちは社会人として会社に勤めることになった!
「おはようございます!本日からお世話になるヒサメです!」
「同じくカンナです!」
「あ、あのカゲチヨです・・・」
「「「よろしくお願いします・」」」
挨拶が終わったら新人研修があったんだけど・・・
「二人とも仕事覚え早いねー」
「ありがとうございます!」
「先輩の教え方が上手なおかげですよ!」
「カンナちゃん、褒めてもなにも出ないよー!」
先輩は仕事のことを褒められると上機嫌になるのか・・・覚えておこう。
「でもあっちは・・・」
「あー・・・」
「カゲチヨ君仕事覚えるの遅くてねー」
「あ、そうなんですか・・・」
「学校でもここでも相変わらずだね・・・」
「カゲ大丈夫かな・・・」
ヒサメちゃんは心配するけどダメなら首だし・・・
「よう、苦労してるな。」
「すみません・・・」
「ま、気にすんなうちの会社は研修期間は全部の部署回らせんだ一個でも得意なの見つかれば儲けものだ。」
あの先輩かなり良さそうだね・・・こんど声かけてみよう。
「カンナちゃん?」
「ああ、何でもないよ。」
今日はアーシとカゲチヨは遅刻しちゃったんだけど・・・
「すみません・・・実は突然兄弟が亡くなってそれで・・・」
「そうだったのか・・・だがちゃんと連絡くらいはしろよ。」
アーシは嘘をついて先輩の同情を誘い接点も作れた・・・
「・・・」
「カゲチヨ?どうしたの?」
「いや、何でもねぇよ。」
どうしたんだろ?
その後は資料作りなど任される仕事も増えてきた!
「ヒサメちゃん!ここの欄記入漏れしてるわよ。」
「あ、すみません・・・でもそこ教わってなくて・・・」
「分かんないなら自分で調べなきゃなんでも教えて貰える学生じゃないのよ。カンナちゃんは自分の意見も私に相談して資料や企画書に入れてるのに・・・」
「はい・・・すみません・・・」
先輩が去った後、
「カンナちゃん凄いね・・・もう企画書なんかも任されてるんだ・・・」
ヒサメちゃんが落ち込んだ様子でアーシに話しかけてきた。
けどヒサメちゃんも頑張ってると思うけどなぁ・・・
「カゲチヨと話してる先輩が結構仕事できる人でさ、その人に色々聞いたりあとはビジネス書の意見を応用すれば余裕だよ!」
「そうなんだ・・・」
ヒサメちゃんを励ました。
その夜アーシたち三人は居酒屋に来ていた。
「仕事どう?」
「いやー大変だけどさ、金もらえるってだけで頑張れるよな。」
「まぁ、その分責任もあるけどね。」
「「それは言わないでカンナ(ちゃん)・・・」」
二人ともなんで空気読めって顔してるの?
「ヒサはなんに給料使うんだ?」
「もちろん貯金だよ!カゲは?」
「俺は使うに決まってんだろ!!」
「えー!何があるかわからないんだよ?」
「だからこそだろ!宵越しの金は持たねぇ!」
「じゃあ此処奢って。」
「それとこれとは話が別だ!」
「二人とも相変わらず仲良しだねー!」
「カンナは何に使うんだよ!」
「資格の教材とかプログラミングスクールとかスキルのための資金かな?」
「「ぐうの音も出ない使い方・・・」」
だって自動車免許だけじゃ資本主義な世の中わたっていけないでしょ?
アーシは上司の飲み会や上司の奥さんの趣味なんかも調べて心をつかんでいき・・・
sideヒサメ
「ヒサメちゃんこの部署楽しい?」
「はい!」
「ヒサメちゃんはいいんだけど同期のカゲチヨ君だっけ?彼コミュニケーション取りにくいんだよねー。」
「そういえばこの部署に新しく部長が来るらしいよ?」
そんな何気ない会話をしていると・・・
「皆聞いてくれ!」
なんと社長がやってきた!
「この部署の部長を任せることになったカンナ君だ!入ってくれ。」
「よろしくお願いします。これから会社に更なる貢献ができるようにしていきます。」
カンナちゃん!?
「どうしてカンナちゃんが・・・」
「任されてたプロジェクトで上が予想してた以上の利益を出し続けてたら色んな人の推薦でこの部署の部長になっちゃったんだよね~!」
小説みたいな展開・・・
そこからのカンナちゃんはホントに優れたリーダーシップを発揮した。
私が上司の奥さんとトラブルになった時も、
「すみません!うちの部署の人間が・・・それはそうと実は今度奥様と旦那さんが好きなコンサートの席が二つ取れているのでどうですか?」
「そうなの・・・ならお言葉に甘えて・・・」
趣味を把握して掌握したり、
「ヒサメちゃんはこの資料を人数分コピーして!担当してる案件の数字は・・・これならカゲチヨの方が交渉馴れしてるからこの機材を導入すればいいから任せられるかちょっと聞いてくる!」
役割を適材適所にしていて本当に凄かった・・・それに比べて私は・・・
sideカゲチヨ
今日はヒサと二人で飲みに来ていた・・・
「・・・」
元気ないな・・・
「仕事難しくて・・・上手くいかないんだ。カンナちゃんの割り振りのおかげで先輩に怒られることも少なくなったけど・・・」
「あー、俺も面倒な仕事カンナに有無を言わさず割り振られてビビったぜ・・・」
「カゲは信頼されてるってことじゃん。私・・・どうすればいいかもうわかんなくて・・・学校と違くてまるで分らなくて・・・」
アイツ結構表面上の付き合いも多いしわかんねぇぞ・・・けど
「評価軸がまるで違うからな・・・学校の試験は基本的に努力すれば基本的に点数が上がる、その努力を評価させるんだ。」
「社会人はそうじゃないの?」
「そりゃそうだろ。資本主義社会な以上会社で評価されんのは利益をもたらせるか結果が評価される。カンナはサイコパスだからな。それもあって成功したんだろ。」
「どういうこと?」
「サイコパスは結果至上主義な面もあるし共感能力がうすいから仕事を相手の気持ち関係なく容赦なく割り振れるし社員を切る捨てるのに罪悪感が無い、刺激を求める点も新しいアイデアには必要なことだしな。会社の役員に限定したら7パーセントに人間がサイコパスってデータもあるくらいだし不自然じゃないな。」
「そうなんだ・・・」
まぁでも・・・・
「ヒサの真面目さもきっと社会でも武器になるんじゃね?」
「え?」
「今は変わったルールに戸惑っているだけ、適応できるようになったら真面目さが良い方向に働くんじゃね?」
こんなことしか言えねぇな・・・
sideカンナ
「VRってやっぱりワクワクするなー!」
「俺は酔っちまったけどな・・・」
今日の授業は社会人体験をやったんだよね・・・神谷先生いきなりどうしたんだろ?
「俺は社会人を経験してから教師になったが多くの教師は学生からそのまんま教師になるつまり学校の中しか知らずに教師になるんだ。それが悪いこととは言わないがこういう経験をして外の価値観を教える教師がいてもいいと思ってな。」
そうなんだ!さすが神谷先生!
sideカゲチヨ
「あんたホントはカンナとクラスメイトをもっと打ち解けさせたかったんだろ?」
俺は神谷に話しかけた。
「教師には敬語使え。」
「クラスメイトはカンナがサイコパスってわかってる。でもサイコパス=悪って価値観は普通にあるからな、そこでカンナの能力を見せることで心の距離を近づけようとして
たんだろ?」
「まぁ、結果はまちまちだな・・・カンナの能力に驚いて仲良くなった奴もいればいっそう自分とは違うって思った奴もいたしな・・・」
「まぁ、地道にやっていくしかねーだろ・・・」
「そうだな・・・」
俺たちは窓を見ながらそう思うのだった・・・