妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideペンギン
「第一回!!ドキっ社畜だらけの鬼ごっこ大会!!」
「わぁ~~~」
突然上司に呼び出されてみれば変な大会が開催されていた・・・
「なんだこれは・・・」
「優勝者には賞金もあるぞ!」
「やたぁ~~~」
上司の言葉に反応したのはエマだった・・・
「わー」
零士まで・・・
「なぜお前らもいるんだ?」
「実は・・・」
どうやらエマが勝手に一般公募の枠で参加を出したらしい・・・
「可哀そう。」
ホントに不運だな・・・
「絶対なんかあるだろ・・・」
「鬼ごっこか!楽しそうだな!」
「私たちは自信あるので頑張りましょうね!」
「良く信じられるね・・・」
「また厄介なことになりそう・・・」
カレコレ屋まで!
「君たちはなんでここに?」
パンダが当然聞く。
「カゲが勝手に応募してて・・・」
「だって賞金が出んだぞ!出ねーわけにはいかねーだろ!」
ヒサメが説明してくれる・・・カゲチヨ少しは学習してくれ。
そんな叫びも空しく大会の進行は上司の手によって進む。
「全国の社畜及び一般公募の諸君!今日は集まってくれてありがとう!早速ルール説明をするぞ!」
「こちらで決めた鬼・・・鬼社畜から72時間逃げきれたら優勝だ!我が某企画であるこの町の中であればどこに逃げてもダイジョーブ!」
本当か?
「賞金は!賞金はいくらなんですか!?」
エマが目を$マークにして聞く。
「45億!」
「45億!?」
上司の言葉に零士が反応する。
「零士さんの借金一発完済じゃないですか!」
「それだけあればゲーム買い放題じゃねーか!」
エマだけでなくカゲチヨも叫ぶ。
(絶対裏があるんだろうなぁ・・・)
俺達とカレコレ屋の心は一致していた・・・
「よーし!がんばっちゃいますよ~!その鬼社畜だか鬼舞辻だかはどこにいるんですか?」
エマが張り切って上司に質問すると
「そこにいるぞ。」
「へ?」
「お前の・・・隣だ。」
そう言ってパンダを見た。
「まさか・・・」
ヒサメが気づくあいつ・・・
「ああ、そいつが鬼だ。」
その瞬間だった!
「う・・・うおおおおおおお!」
「ひぃぃぃぃ!」
「まるで古い漫画のような豹変ぶりですね・・・」
エマがビビる中フィーアは真顔で眺めている・・・やっぱり潜り抜けた修羅場の種類が違うからだろうか・・・
「笹ぁあああああ!!」
パンダは筋骨隆々の人型になって周りに襲い掛かってきた!!
「逃げるぞ!」
シディの号令と共に俺たちは駆け出した・・・
「これより鬼ごっこスタートだ!」
sideカゲチヨ
「ああ!くそ!なんでこんなことに!!」
「そんなのカゲのせいでしょ!」
俺は血液操作でパンダを拘束した後ヒサが氷で拘束して反論する。
「言い争ってる場合じゃありませんよ。」
「もう拘束が破られてるし!」
フィーアとカンナの言う通りパンダはその改造された肉体ともとからあった怪力に人間の筋力がプラスされた力で
「ソシャゲーえええええ!!」
拘束を打ち破って追いかけてきた!
「うわっ!」
エマがぶつかって参加者の一人が転んでしまった。
「いただきマッスル!」
「やめてえええ!丸のみはやめてぶぶぶぶ・・」
そのまま食べられてしまった・・・
「あばばばばば・・・」
「これもはや別の世界だろ・・・」
ペンギンの言う通りだぜ・・・
「やっぱりろくでもなかった・・・」
零士の言う通り某企画ってろくでもなかったな・・・
「エマさん!パンダさんがその人肉(にく)に夢中なうちに早く!」
「そうだよ!このままじゃエマさんまで人肉に!」
「シャチ、お前はそういうこと言わない方がいいぞ。」
「カンナちゃんもね・・・」
シャチとカンナがエマさんに逃げるように急かすが内容でペンギンとヒサがダメ出しをした・・・
こいつらが言うとサイコ臭が凄いもんな・・・
sideフィーア
こうして私たちは状況整理をするため某企画に逃げ込んでいました・・・
「はっ!私は確かドバイにいたはず・・・」
「いったことないだろ・・・」
エマさんが疲れて変なことを言ったので零士さんが突っ込みますが状況は芳しくないですね・・・
「なぜパンダはあんな姿に・・・」
シディさんが悲痛な表情で心を痛めます・・・
「十中八九某企画の動物実験が原因だな。」
ペンギンさんが推理する。
「あのずんぐりむっくりな体型から筋肉マシマシにするなんてすごいよね!」
「カンナちゃんこんな状況でもディスれるのはすごいよね・・・」
全くですよ・・・目をキラキラさせて・・・
「そういえば今朝パンダさん脊髄液的な何かを注射されたってほざいてました。」
「もう進撃のあれじゃねーか・・・」
シャチさんの証言にカゲチヨが呆れるここまで一緒とはね・・・
「これが・・・これが人間のやることかよ・・・」
零士さん・・・
「ま、某企画だしな。」
「はい。」
「そうだな、うん。」
「もうこうして負の面で信頼されてる時点で終わりですね・・・」
闇が深すぎますよ・・・
その時一斉にパソコンから音が鳴った!
「うわっ!」
全員が驚きますがパソコンを確認すると・・・
「あ、取引先からのメールだ。」
ペンギンさんが教えてくれる。
「なんで今そんなものが?」
カンナちゃんが疑問を持つが
「え、マジか。」
ペンギンさんと零士さんは黙々とパソコンを打つ。
「え、何してるんですか二人とも?」
エマさんが質問すると
「いや、返信はできるだけ早い方がクライアントも助かるだろ?」
「どうせ後でやらなきゃいけなくなるんだから気づいたときにやっておかないとな。」
返ってきたのはとてつもなく悲しい答えでした・・・
「もう社畜に侵されてる・・・」
「真性の社畜ですね・・・」
ヒサメちゃんとエマさんがそう言ったと同時に上司の声が聞こえてきた!
「おい!お前らぁ!!」
「うわ、うるさ。」
ペンギンさんの言う通りホントに不快な声ですね・・・
「社畜の鉄則その1!!業務メールは一分以内に返せ!」
「え?」
皆困惑している!ただの鬼ごっこじゃないとは分かってたのにここまでいきなりなんて!
「今のメールはお前らの社畜適正を試すテストだ!たとえどんなに忙しくても返信はすべてに優先されるからな!」
「お前はそれを守ってるのかよ・・・」
カゲチヨの言う通りですね・・・
「社畜適正?」
「こいつ、何か別の目的があるのか?」
ペンギンさんの言う通りなんだかきな臭くなってきましたね・・・
「今のタスクの消化率は63分の33・・・二割といったところか。」
「「五割だよ」」
ペンギンさんと零士さんが計算間違いを指摘する。ホントにバカですね・・・
「というわけで!メールを返信しなかった者にペナルティ!鬼社畜を30体追加だ!」
「あんな化け物があと三十体・・・?」
「そんな・・・」
シャチさんとヒサメちゃんの顔が絶望に染まる。次の瞬間
「プロレスゥゥゥゥ!!」
複数のパンダが窓を突き破ってきました!?
「いやあああ!」
「くっ!今は逃げるしかない!」
「増殖能力まであるとはな・・・」
エマさんが悲鳴を上げ、シディさんが皆を先導しペンギンさんがパンダさんの特性を口走ります。
「食べモグゥゥゥウウ。」
私たちは必死に走りますが一本道の上に障害物も隠れるスペースもない・・・
「氷や水球、血液でもダメだろうし・・・」
「何よりパンダのスピードがヤバすぎだろ・・・」
カンナちゃんやカゲチヨの言う通り私たちの能力では足止めはできない・・・流石の私でも全員抱えるのは不可能ですし・・・
「もうおしまいです~!!」
エマさんが諦めの言葉を口にしますが・・・
「ペンパイ!皆さんと一緒に逃げてください!」
シャチが決心したようにパンダと向き合いました!
「そんな・・・だったら私も!」
「そうだよ!アーシも残って援護を!」
ヒサメちゃんとカンナちゃんが残ろうとしますが・・・
「二人とも!あなた達にはペンパイを守る役目を託します・・・ちゃんとやり遂げてくださいよ?」
こういわれてしまえば私たちはカレコレ屋、断るわけにはいかない・・・
「シャチ・・・死ぬなよ!」
「後で沢山話そうね!アーシ、シャチさんとならいくらでも話せる気がするから!」
ペンギンさんとカンナちゃんがそう言って逃げる
「死ねませんよ・・・こんなところで!うおおおおお!!」
そう言ってパンダに向かっていきましたが
「ぐっ!」
「シャチくううううん・・・」
とてつもない力であっさり捕まってしまった・・・
「モウソウチクゥ・・・」
そう言ってパンダはシャチさんに竹をくわえさせた!
「な、なにを・・・ぐっ・・・むぐぅ・・・」
その光景は・・・
「くっ・・・殺せ!!」
不謹慎ですが・・・
「なんかラノベでありそうな展開だな・・・」
カゲチヨの言う通りですよ・・・
「くっ…シャチ・・・」
「夢なら冷めてくれ・・・」
シディさんと零士さんの呟きと共に私たちはもう夜になった町を駆けて行きました・・・
sideカンナ
アーシたちはシャチさんのおかげで繁華街にたどり着いたんだけど・・・
「うう・・・お腹がすいて力が・・・」
「確かにお腹すいたね・・・」
エマちゃんはふらふらでヒサメちゃんもおなかをすかせていました・・・
「確かに朝からずっと走りっぱなしだったもんな・・・」
「ペンギン、ここは飲食店に隠れるのが良いんじゃないか?」
「ああ、居酒屋で隠れつつ腹ごしらえしよう。」
シディ、零士、ペンギンが方針を決めて居酒屋に入って注文する。
「焼き鳥うま!」
「確かに疲れが癒されるな・・・」
体力無いカゲチヨには地獄だもんね・・・
「美味しい!美味しい!」
ヒサメちゃんは相変わらずだけどね・・・
「確かに上手いな!」
「ペンギンお前鳥だよな・・・?」
「共食い・・・ふふっ!」
非常事態だししょうがないんじゃない?
アーシは零士の突っ込みとツボったフィーアちゃんを無視して食事をすすめていると
「おいお前ら!俺はお偉いさんだぞ!!」
いきなり知らないオッサンが現れた・・・
「偉いんだぞ!」
「ええ~!偉いですとも~!ありえん偉みがふかいですわ~。」
エマちゃんが早速媚を売り始めた・・・
「何が目的なんだ?」
「多分、金。」
こうしてしばらくエマちゃんとオッサンの会話が続き・・・
「いやあ、君は最高の女性だな。お礼に私の名刺をあげよう。」
「ありがとうございます~!」
こうして会話を終えたエマちゃんは・・・
「現ナマくらいくれると思ったんですけどね・・・」
あっさりと本性をさらした・・・元気だね。
「音成商事、五つ先にある会社の社長だったのか・・・」
ペンギンさんが名刺の持ち主について話してくれた!もしかして!
「皆!駅に向かおう!」
「カンナ!どうしたんだ!?」
シディが聞いてくるので説明する。
「これも社畜適正を図るテストならすぐに出張に行かないとペンギンさんたちの上司は・・・」
「その通りだな・・・」
ペンギンさんもこの意見に同意のようだ・・・
私たちはすぐさま最終電車に飛び乗った!その瞬間!
「社畜の鉄則その2!コネができたら即営業!」
「マジかよ・・・!」
カゲチヨが驚きの声を上げる・・・
「ホントに体育会系だよね・・・」
ヒサメちゃんも呆れている。
こうしてまだ駅にいないものの脱落のため鬼を100体だして捕まえさせた・・・
sideカゲチヨ
俺たちは電車で休憩していたんだが
「ぷはー!!」
エマは駅まで走ったから喉が渇いたらしく水をがぶ飲みしていた・・・
そしてもうすぐ到着のときに・・・
「くおおお。」
「おいエマ大丈夫か?」
案の定トイレに行きたくなって零士に心配されていた・・・
「すみません・・・ッちょっとおります!」
こうしてエマは後一駅で降りてしまった・・・それによって俺たちが後悔することになるとも知らずに・・・
sideエマ
なんとか間に合いました・・・
「さて、隣駅まで歩きま・・・」
ドンっ!
「あ、すみません・・・」
ぶつかった先にいたのはパンダでした・・・
ガシっ!
ぬ、抜け出せない・・・
「んーーー!」
「社畜の鉄則その3・・糞尿を漏らそうと遅刻だけはするな・・・」
注射をされそうになるなか私の耳にアナウンスが入りました・・・