妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は一人の青年だった・・・
「異宙人が主催する怪しいゲームに参加したお兄さんが行方不明になった?」
「はい。」
シディが依頼人を確認する。
「何でお兄さんはそんなことを?」
ヒサが聞くと
「多分賞金目当てだったんだと思います。家族は僕と兄さんの二人しかいなくて兄さんが僕の学費や生活費を全て賄ってくれていたんですがそれが負担になっていたようで・・・」
なるほどね・・・
「たった一人の家族を失いたくないんです!一緒にそのゲームに参加して兄さんを探してもらえませんか?」
「分かりました。危険もあるでしょうし協力します。」
「絶対に救って見せるからね!」
フィーアとカンナが依頼人にそう言い俺たちは日時を調べて数日後に地下の会場に
やってきた・・・
「凄い熱気だ・・・地下にこんな施設があるなんて・・・」
いたるところにカメラがあるしな・・・
「なんかゲームは動画配信されるみたいだよ?」
カンナの言う通り悪趣味なんだよな・・・
「かなりの人数が見てたしね・・・」
「そんなに盛り上がるゲームなのか?」
「人ひとりいなくなってるんですゲームも主催してる異宙人もまともじゃありませんよ。」
ヒサとシディが調べたことを依頼人に報告しフィーアが毒を吐いていると
「今日の挑戦者はお前らか?」
現れたのは
女性の異宙人二人、一人は赤い目をした女、もう一人は角を生やした緑の皮膚の異宙人だった。
もう一人は男で筋肉のある体で鎖を握っていたのだがそこにつながれていたのは・・・
「え・・・兄さん!?」
依頼人の兄だった。
「お前・・・」
「なんだお前の弟か?おい、兄弟だからって手を抜くなよ?」
「うっ・・・ごほっ!」
男が鎖に力を入れて兄を苦しめる。
「お前ら・・・今すぐ兄さんを返せ!」
依頼人は訴えるが
「これは純粋な勝負の結果だ。私たちが負ければ大金を払うこいつが負ければ奴隷になるってね。それをタダで返せなんて虫のいい話があると思うのか?」
「俺たちが勝てば彼を返してくれるんだな?」
「ああ返してやるよ。負ければお前らも奴隷だがな。」
シディの質問に赤目の異宙人がにやにやしながら答える。そしてステージが展開された。
石つくりのステージの周りにはマグマが煮えたぎっていた・・・
「さっきの熱さはこれが原因か・・・」
カンナの言う通りだな・・・
「これは私たちが考えたゲーム落ちたら死ぬ騎馬戦だ!」
「私たちと君らは二人一組の騎馬を二つずつ作る。そしてあの狭いフィールドで騎馬戦を行う。」
「兄貴を取り返したかったら命がけで挑んでみろよ。」
三人が説明したがホントにいかれてやがる・・・!
「なんだよこのゲーム・・・!こんなのやれるわけない・・・!」
「無理強いはしないさネット中継で人気も出始めて参加したい奴らはいくらでもいる。
妖精王の森の住人にも応募をかけちまおうかと考えるほどにな。」
え・・・?
「「「ふーん・・・」」」
アイツ等死んだな・・・
「まぁ、奴隷になったお兄ちゃんにも参加してもらってるから続けてればいつか死んじゃうかもしれないけどねぇ!?」
「「ぎゃはははは!」」
そんなこともいらない奴らは呑気に笑っている。
「そんな・・・」
依頼人は深刻な顔をするが
「大丈夫ですよ。あんな雑魚私たちが一瞬で片付けてみせます。」
「カゲチヨは依頼人さんについててあげてね。」
「シディも騎馬の役お願いできる?」
「ああ、任せておいてくれ。」
まぁ、負けるとは思ってないけどな・・・
sideフィーア
「試合は負けぬけ方式だ。騎馬が崩れるか、フィールドから落下したら失格で一試合終了どちらかのチームが全滅するまで試合は続く。他にもいろいろあるがまあ習うより慣れろだ。」
どんな卑怯なルールなんだか・・・
ちなみに騎馬の組み合わせは私が騎馬でカンナちゃんが騎手、ヒサメちゃんが騎手でシディさんが騎馬といった感じですね。
「勝負スタート!」
掛け声とともに試合は開始されましたが・・・
「くそっ!捕まえられねぇ・・・」
何度もやってるから慣れてるものかと思いましたがこの程度のスピードですか・・・
しかしこの赤目の人の騎馬は依頼人の兄が騎馬なので後回しにしましょう。
私たちはもう一方の騎馬を追い詰めました。
「もう逃げられませんよ。」
ヒサメちゃんは言いましたが・・・
「ふっ・・・そろそろ時間か。」
余裕そうですね・・・
「フィーアちゃん!飛んで!」
カンナちゃんとの声を聞いたと同時に私は飛び上がった!
「なっ・・・!」
「これがあなたの言ってた色々ってやつ?」
カンナちゃんが天井から降ってきた鉄パイプを手にそういう。
「ちっ・・・・お前異宙の能力が使えるのかよ・・・」
「そちらもお助けアイテムのことを言ってなかったしお相子ですよね?」
そして私は鉄パイプの間合いまで接近する。悪いですけど住んでるスピードの領域が違うんですよ。
「それそれ!」
カンナちゃんは能力で熱した鉄パイプを相手に的確に当てる。
「あちぃ!あちぃ!くそっ!炎系の能力かよ!」
「ぐおおお・・・!」
騎手の女性も騎馬の男性にも的確にダメージを与える。
「くそっ!少し早いが降らせるか・・・」
そうして今度は鉄製の鎖が降ってきましたが
「ふっ!」
「マジかよ!?」
だれも空を飛べるのが一人とは言ってませんよ?
ヒサメちゃんが鎖をゲットする。
そして
「はぁ!」
「く、鎖が勝手に体に絡みついて・・・」
「なぁ・・・」
鎖を磁力で操り拘束した後
「そりゃ!」
「あちいいいいい!?」
「はぁっ!!」
「「ぐえええええ」」
カンナちゃんが脇腹に鉄パイプをヒットさせ騎手の女性を悶絶させ、ヒサメちゃんが鎖に電流を流して二人を気絶させた。
「これで一試合目は終了だよね?」
「アイテムも引継ぎという形だったよね。」
こうして私たちは二対一に持ち込んだ・・・
sideカゲチヨ
「すごいですね・・・」
「相変わらずえげつねぇな・・・」
俺たちは四人の戦いを見てそう思っていると
「戻ったよ!」
ヒサたちが休憩のために控え場所に戻ってきた。
「難しいのはここからだな・・・」
依頼人の兄貴を助けるためにはあの赤目の異宙人だけを落馬させる必要があるしな・・・
「それなら大丈夫!」
「アーシたちのコンビネーション見ててよ!」
ヒサとカンナのコンビネーションは疑ってねぇけど何するつもりだ・・・?
「頑張ってください!」
こうして休憩時間が終わり試合が始まったのだが・・・
「おい、そこの女を外に運ばなくてもいいのか?」
シディの言う通りフィールドにはまだ女の異宙人が残っていた・・・まさか!
「あ?いいんだよ。だってよぉ・・・!」
赤目が女を持ち上げようと瞬間だった!
「やっぱり仲間を利用して勝とうとしてたのだな。」
「卑怯なことをやる前にわかってしまいましたね。」
「は、はや・・・」
シディとフィーアが女との間合いを一瞬にして詰めた!
そして兄貴のヒサとカンナがしっかりつかんで固定そして・・・
「はぁ!」
「ふん!」
その後ヒサが電気を、カンナが炎を纏った拳を武器を投げ捨てて相手の気をそらし顔に叩き込んだ!
「あぁあああ・・・」
女だけが顔面が凹み吹っ飛ばされて行った・・・
「恐ろしいぜ・・・」
「なんで貴方も怯えてるんですか?」
だっていつもあの顔面が凹むほどのパンチをお仕置きでくらってるもんだから・・・
こうして俺たちは依頼人の兄貴を取り返した。
「本当にありがとうございます!」
「もう怪しいゲームには参加しないようにな。」
「弟さんもバイトするって言ってますしこれからは二人で力を合わせて頑張ってください。」
兄がお礼を言って弟と一緒に帰って来ていたカレコレ屋から去っていった・・・
「美しき兄弟愛でしたね・・・」
「うんうん!これなら大丈夫でしょ!」
フィーアとカンナの言う通りなんだけどさ・・・
「あの三人はどうしたんだ?」
noside
そのころ三人はというとヒサメたちによって天井から鎖につながれ宙づりにされていた・・・
「おい!アイツ等が聖女だってことなんで誰も知らなかったんだよ!?」
赤目の異宙人が叫ぶ。下はマグマになっていて絶体絶命だ。
「だってホントに何でも屋なんてやってるとは思わなかったし・・・」
角の異宙人がそういう。
「っていうかお前俺たちのことを利用して倒そうとしてただろ・・・!」
男の異宙人が責める。
「今関係ないだろ!」
「・・・ちょうどカメラもついてんだしアンタが最初に落ちて謝罪の気持ち見せろよ。」
そういって角の異宙人は赤目の異宙人にぶつかった。
「やめてくれええええ!助けてくれええええ!」
鎖がほどけそうになるなか赤目の異宙人は三人しかいない地下でそう叫び続けるのだった・・・