妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
ヤルミナ編はこれで最後になります。次回は閻魔ちゃん編です!
今回は妖精王視点メインでいきます。
side妖精王
しばらくたちヤルミナの活動にも慣れて俺はメンバーと共に活動にいそしんでいたある日のことだった。
「アイツ等こないな・・・」
その日は部室でメンバーを待っていると・・・
「ちょっとー誰かいない?鋏かしてもらいたいんだけど・・・」
いきなり部室に茶髪のチャラそうな女性、リア女がやっていた。
「あ・・・どうも。」
「ん?あんた学校にいたっけ?見たことない顔なんだけど・・・」
なんかキリンの知り合いっていったらまずい気かするな・・・
「俺はハックの知り合いでね。ときどきパソコンの事とかを話してるんだ。」
「ふーん、あの陰キャとね。」
なんとか普通の反応をしてもらえた・・・
「ってことはあのキモイ陰キャとも知り合いなの?」
キリンのことだな・・・
「ああ・・・まあ。」
「あの陰キャになんか迷惑かけられてない?なんかあったらいつでも連絡して?これアタシのLINE。」
LINE交換をしてリア女は去っていった・・・ちなみに俺のスマホは別の世界でもつながるようになっているので大丈夫。
「なんか好感触だったな俺・・・」
こうして嵐のような出来事がありながらもメンバーが部室に集合し今日はくつろいでいた。
「へぇ~呪いの道具っすか。」
「おいハック!それ今月の月刊モーじゃないか?」
今回もオカルトの話に花を咲かせていた。
「これでエロいところがなければカンナと仲良くできるんだけどな・・・」
俺の呟きは盛り上がった三人の声にかき消される。
「今月は呪いの道具っす!」
「ぎゃぱぱ!呪いの道具か!俺様藁人形なら知ってるぜ!藁人形に釘打ってみてーんだ!」
呪いか・・・カゲチヨの毒やヤヨイの呪いは確かに便利だよな・・・相手に触ったり自分や仲間を傷つけずに敵を倒す手段・・・手に入れたいもんだな。
「やるのはいいっすけど呪うなら俺じゃなくてキリンさんにしてくださいっす。」
「なんでだよ!」
「ハック・・・いつも迷惑かけられてるのはわかるけどサイコすぎだぞ・・・」
「え?そうっすか?」
そんな会話をしていると
「闇の呪縛より解放されし漆黒の右翼・・・」
そう言いながら部室に入ってきたのは片目を髪で隠し十字架のネックレスに左腕に包帯を巻いた青年だった・・・
「解き放て!永炎の漆黒(エターナルブラックフレイム)!」
そう言ってビニールテープを投げてきた・・・なんかカゲチヨの中二がさらにひどくなったやつだな・・・
「ぎゃぱぱ!部室を散らかすんじゃねー!」
タブーが怒る。いつも部室掃除してるもんな・・・
「おぉ誰かと思ったらチ〇コか。」
こいつそんな名前なのか?
「ち〇こじゃない!僕の名はレクイエム!鎮魂歌と書いてレクイエムだ!そういえば貴様らその男は誰だ?もしや新しいメンバーか?」
レクイエムが俺を指さして言ってきた。
「俺はクリス、わけあってヤルミナティーと活動してるんだ。」
「ふむ・・・もしや貴様別世界から来た王だな!」
偶然だろうけどドンピシャで当たってた!
「なあ、ハックもしかしてこいつホントに特殊な力があるのか?」
俺がハックに小さな声で囁くと
「いや、たぶん偶然っすね。本当の名前はサブローくんって言って俺と同じ理工学部の学生っす。」
「じゃああの発言は中二病?」
「はい、ウチを敵対する組織と勘違いしてつっかかってくるんすよ・・・」
人の話を聴かない系の中二か・・・
「もう部室に来るなって言っただろ?」
キリンの発言からしてすでに撃退されてたのかよ・・・
「ふっ・・・なぜ貴様に従わなければならないんだ?漆黒の堕天勇者は誰の指図も受けはしない・・・!」
いや・・・部長が出ていけって言ったら出ていけよ・・・
「それで何の用っすかサブロー君。」
ハックが本名で話しかける。
「サブローじゃない!レクイエムだ!一体何回いえば覚えるんだ貴様ら!」
「何回も言ってるんだ・・・」
心が強いのか設定に酔ってるのかわからないな・・・
「でホントになんのようだよ。」
「ふんっ・・・風の噂で貴様らオカルトに興味があると聞いてな今も呪いの道具とやらで盛り上がっていただろう?」
「こいつ部室の外で聞き耳立ててたのか気持ち悪いな。」
「キリン・・・こういう中二病は会話の糸口を探そうと必死なんだあんまり責めるな・・・」
俺はキリンに中二病にありがちなことを話す。
「そうだったのか・・・」
「違う!僕は中二病じゃない!憐れむな全く・・・話の続きだがいいものを持ってきたんだ。」
「いいもの?」
「なんだプリンか!」
タブー今の話からなんでプリンだと思うんだ・・・美味しいけど。
「まぁそうあわてるな、我が邪眼の力で顕現せよ!はぁああ!」
そう叫んでレクイエムは部室の外からミイラや刀、椅子を持ってくる。よく捕まらなかったな・・・
「聞いて驚くな・・・これはな特級呪物だ!」
「ぎゃぱ?とっくにじゅくじゅく?」
「どんな聞き間違いだよタブー・・・」
「特級呪物っすよ、呪いの道具のなかでも危険度がかなりヤバい呪物のことっすよ。」
「代表的なのだとツタンカーメンなんかも関係した人が死んだし苦悩に満ちた男って言う絵も怪奇現象が出ているという意味では特級呪物にふさわしいよ。」
「クリスさん詳しいっすね・・・」
「まぁ、興味あったし・・・」
「漫画とかでも有名だよな!俺もお姉さんのいろんなところを領域展開させたいなぁ~!」
キリン・・・
「今日は僕が手に入れた特級呪物を特別に見せてやろう感謝しろ?」
こうしてレクイエムの説明が始まった・・・
「まずはこれだ!」
レクイエムはミイラを手に取った!
「これはただのミイラじゃない・・・特級呪物アイスマンだ!!」
「ぎゃぱぱ!こいつ食えんのか?」
そっちのアイスじゃないから・・・
「1991年にアルプス山脈で発見された男性のミイラっすよね?」
ハックが解説する。
「そうだ、ツタンカーメンと同じく関わった人間は心臓発作、雪崩、交通事故で死んでしまうらしい・・・」
まさに眠りを妨げられた報いって奴だな・・・
「じゃあ関わるのはやめておいた方がいいな。美人なお姉さんだったら話は別だが。」
ぶれないな・・・
「まさに氷結の呪縛・・・だが僕には通用しない!たとえ絶対零度であろうとも!!
僕の右手に宿る黒龍の炎の前では無力だって冷た!」
「アイス食うか?」
「あぁ、ありがと。」
一気に雰囲気台無しだな・・・
そうして次の呪物は刀でレクイエムは
抜刀の構えをした。
「はああ・・・」
「ぎゃぱぱ!刀じゃねーか!」
「日本で最も有名とされる妖刀・・・その名も妖刀村正だ。」
まぁ、これはゲームでも有名だよな・・・
「妖刀村正は室町時代に伊勢の国桑名の千子村正が作成した刀っす。徳川家康の祖父と父はともに村正の作刀で殺害されていて家康の嫡男もこの刀で介錯されたっす。このことから徳川家に仇名す妖刀として伝説になったっす。」
「呪われてるとしか思えないエピソードだな・・・」
キリンがビビりながら答える。
「俺の擬人化した美人な刀お姉さんになら刺されたいな~!」
「その場合、お前生き残りそうだけどな・・・」
生命力凄そうだし・・・
「スゲー刀ってことか!俺様によこせ!」
「やめておけ・・・村正は貴様に扱えるような代物ではない!僕の右腕でも制御するのがやっとだ・・・くっ、僕の右腕が・・・」
そんな古風な発作初めて見たな・・・
「ぎゃぱぱ!大丈夫か!?」
こっちはこっちでピュアすぎるし・・・
「心配ない・・・僕の右腕には黒龍の力が宿っているからな。」
「こいつ訳わからねぇやろうかと思ったが妖刀を制御できるなんざとんでもねー奴だったんだな・・・」
「タブーさんこれはただの中二病っすよ・・・」
ホントにピュアだな・・・しばらくたちっぱなしでキリンが疲れたみたいだ・・・
「説明聞いてたら疲れたぜ・・・お!丁度いいところに椅子があるじゃないか!」
その椅子ってたしか持ってきた奴じゃ・・・
「待てキリン!座ったら呪われるぞ?」
レクイエムが言ってキリンを止める。
「これはバズビーズチェア、またの名を座ったら死ぬ椅子と言われている。」
「バズビーズチェアはイギリスのノース・ヨークシャー州で1782年に絞首刑にされた殺人者トーマス・バズビーが生前に愛用していた椅子っす。」
「バズビーの死後、この椅子はバズビー・ストゥープ・インというパブにおかれることになったんだ。その製造主のことで噂になりよって座ったものは戦死してしまいあとから座った者たちも高い確率で死亡したらしい。」
「まさしく殺人者と椅子に殺された者たちの無念が詰まってるわけだな・・・」
暗殺にも使えそうな呪物だよな・・・
「まあ、普通の人間ではバズビーズチェアの呪力に耐えきれないのだろうな。だが僕なら大丈夫だ・・・僕は漆黒の堕天勇者レクイエムだからだ!」
うざくなってきた・・・
こうしてレクイエムの説明は終わったのだが・・・
「これパチモンだろ?」
キリンが最もなことを言う。
「はぁ!?何を言っている!これを買うのにいくらかけたと思ってるんだ!」
「こういうのって厳重に管理されてて買えないでしょ・・・」
レクイエムが怒るが俺は反論する・・・
「どこで買ったんだ?闇市か?」
「いや・・・なんか通学路でおばあちゃんが売ってくれたんだ・・・」
闇市よりも庶民的すぎて怪しい・・・
「それに呪物ならすでにとんでもない呪い掛かってるはずっすよ。」
ハックが尋ねるが・・・
「それは・・・靴ひもを結び忘れてこけたぞ!」
「完全にお前が原因じゃん!」
「もう帰れよお前。」
俺とキリンが突っ込む。
「なんだよ!せっかく持ってきてやったのに!バカにしやがって!もう見せてやらないからな!」
そう言って去っていった子供みたいなやつだったな・・・
っていうか呪物おいていったし・・・
「ぎゃぱぱ!置いていったってことはいらねーってことだよな?俺様この刀もらっていいか?」
「この椅子も座り心地いいし、もらっとくか。」
「まぁ、このミイラもインテリアとしてはいいかもしれないっすね。」
「お前らあの話聞いたあとでよくもらおうとか思えるな・・・」
ホントに凄い胆力だよ・・・その時だった!
「ぐ・・・!?なんだ!?鼻血が・・・」
「吐きそうっす・・・」
「息ができね・・・」
三人が体の不調を訴えた!
「おい!お前たち!大丈夫か!」
「目が・・・飛び出しそうっす・・・」
おいおい・・・これって本当の呪いかよ!?
こうなったら天界で試して以来だけどぶっつけ本番でやるしかない!
「天牙の断ち切り!三人と呪物の悪縁を示せ!」
そうすると三人が呪物との糸や呪詛が見えてきた!
「糸をなぞってみたけどまじで本当の呪物だ!あのおばあさん何者だよ・・・」
そうして俺は糸を断ち切ると呪詛も消えて三人の体調は良くなっていった・・・
「はぁ・・・はぁ・・・苦しかったっす。」
「まじで死ぬかと思ったぜ・・・」
「ぎゃぱぱ・・・ありがとな・・・」
「いや・・・この呪物は本物だどうにか処理しないと・・・」
俺と三人が封印しようとした瞬間だった!
「おい!槍と呪物が光ってるぞ!」
「まさか・・・」
呪物の力を霊槍がまた吸収して今度は黒い妖しい刃とに青い柄のついた形態になった・・・
「見てるだけで呪われそうっす・・・」
「ぎゃぱぱ・・・呪詛を全部吸い込んだのか・・・」
こいつは凶暴な形態になりそうだな・・・制御はできそうだが名前は・・・呪槍 村正
(じゅそう むらまさ)にするか・・・放っておいたら呪詛だけで敵を攻撃したり見ただけで呪いが成立して解けない呪いになりそうだが心強い・・・トッププレデターの奴らを呪いまみれにできそうだ・・・
すると
ークリスくん、冥府裁判所への転送の準備が完了した。準備は大丈夫かね?ー
丁度良く閻魔大王様から連絡が入った。
「ごめん・・・もう行かないといけなくなった・・・」
「そうか・・・またエキサイティングゥー!なことしような!」
「またオカルト調べましょうっす!」
「ぎゃぱぱ!また対決しような!」
「ああ!楽しかったぜ!」
こうして俺はヤルミナティーに別れを告げて冥府裁判所に転送された・・・
ヤルミナ編短くてすみません・・・せめて閻魔ちゃんは長くするように努力します・・・