妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
side妖精王
こうしてヤマと一緒に住み始めたのだが・・・
「し、白いお米・・・!具沢山のお味噌汁!!」
目をキラキラさせていることから食生活の限界を迎えていたことが分かった・・・
「まさかそんなに喜んでくれるとはな・・・」
「いっぱい食べてくださいね!ヤマはすこし痩せすぎなんですよ!」
「うるさいわね・・・」
こうして朝食を済ませた後に俺が持ってきた内職をやる。
「ううぅ~造花作りの内職きついです・・・」
「俺もあて名書きが終わらねぇ・・・まさかこんなに取ってくるとは・・・」
「ごめん・・・分担すればできると思ってた。」
俺達がきつい作業も
しゅばばば!
「大丈夫?貴方たちの分もやってあげるわ。」
「もう自分の分終わったのか!?」
「凄いですよ!ヤマ!」
エマと零士が驚いている。こんなに器用なのかよあいつ・・・
「これくらい当然よ。私は閻魔学校主席よ。」
これさえなければバイト受かりそうなんだけどなぁ・・・
sideヤマ
「またダメだった・・・」
今日の面接も落とされてしまった・・・このままじゃ居候として申し訳がたたなくなる・・・
そんなとき一冊の雑誌が落ちているのを見つけた・・・
「これ・・・可愛い・・・」
ゴスロリっていうのね・・・
私は早速専門店に行った。
「試着ですか?」
「はい・・・」
私は試着してみたらやっぱり可愛かったこんな服があったなんて・・・
「お客様雰囲気があるからとってもお似合いですよ!」
「そうなのね・・・」
学生時代は無駄だと思ってオシャレとかしなかったものね・・・
「お買い求めになりますか?」
「・・・ちなみにいくらなの?」
「ご試着された感じだと全て込みだと15万円ほどになります!」
うっ・・・!高い・・・・
金の亡者にはなりたくないけどやっぱりオシャレも金なのね・・・
三人には頼れないし・・・
私は迷惑とわかっていても面接帰りに毎回試着だけする客になってしまっていた。
side妖精王
「ああ・・・・金・・・」
あいつ何黄昏てるんだ?
最近ヤマの様子が変だったのでつけてみたら大きな通りで落ち込む姿を見た。
内職中も心ここにあらずだったし・・・
その時だった!
「ちょっと待ってくれ!私はさっき君がいたお店のデザイナーをしているんだが。」
「デザイナー・・・あの素敵なお洋服の数々を生み出したってこと!?」
服屋・・・さっきのゴスロリの店か?
「ありがとう、今作っている新作のワンピースのイメージにぴったりなんだ!インスピレーションが湧いたからモデルをしてくれないか?もちろんワンピースはプレゼントするよ!」
おいおい・・・怪しくないか・・・?
「えっ!そこまで言うなら・・・」
「ありがとう。」
いつものあいつならもっと慎重なはずなのに・・・もしかしてゴスロリ欲しいのか?なんか意外だな・・・
俺はそのまま奴の家に侵入した。
「貴方は店員さん!」
「お願い!もう帰りたいの!」
もしや・・・
「彼女はきみと同じさ、モデル・・・お人形なんだ。人形は自分で話すこともこの部屋から出ることもね。」
まさかの猟奇的な奴だったとはな・・・
「・・・それはできない相談ね。私にはやるべきことがある。」
「そうか・・・怖い目に合わないとわからないみたいだね・・・」
「だめっ!逃げて!」
俺が助けようとしたが
「はぁ!」
「ぶほぉあっ!?」
ヤマの見事な回し蹴りが炸裂した!あいつ・・・閻魔道具使わなくても一般人程度なら制圧できたんだな・・・
「私は逃げるけどあなたは?」
「わ、私も!」
そうして二人は外に出て行った。
「助けてくれてありがとう。」
「別に・・あなたを助けたわけじゃないわ。」
ツンデレだな・・・
「あの・・・あなたいつもお店にくるけど試着だけして帰る子よね?お金ないの?」
「うっ・・・そんなわけないじゃない・・・・」
だから帰り遅かったのかよ・・・
「ふふっ、お礼に良いバイト先紹介させてくれない?」
「・・・いいの?ありがとう。」
こうしてバイト先が決まったヤマであった。
sideエマ
「ヤマのバイト先があるのってここですか?」
「ああ、面白いことになってるから二人にも見せようと思って。」
「あまりからかうなよ・・・」
零士さんがそう言いますがどんなバイトしてるんでしょうね~!
「喫茶メイド・イン・ニャンニャン、メイドのヤマにゃんだにゃん。」
ほほ~う・・・!
「猫耳メイド喫茶だったのかよ・・・」
「似合ってるよな。」
零士さんがバイト先に驚いていますがクリスさんの言う通りなかなか様になってますね・・・
「順調みたいだね。」
「どこがだにゃん!」
ヤマ・・・普段の会話にも・・・
「ほら語尾にもにゃんがしみついてるし。」
「しまった・・・」
「ここ数か月毎日シフト入って頑張ってるもんね。」
「それよりも例のものは持ってきたの?」
「もちろん!」
袋?何が入ってるんでしょうか?
「ヤマのやつゴスロリ服欲しくて面接の帰り遅くなってたんだよ。」
ヤマがゴスロリ!?
「意外ですね・・・」
私たちはヤマが帰るよりも先に家に戻りました。
side妖精王
「ただいま・・・」
ヤマはさっき買ったゴスロリを着てアパートに戻った。
「おかえりなさい!ヤマ、雰囲気変わりましたね!」
エマが気づかないふりをして褒める。
「まだしばらく現世にいなくちゃいけないしないと不便だと思って・・・」
「前の格好だと目立ってたもんな・・・」
「クリスはどう思ってるのよ・・・」
え?俺?
「似合ってるよ。雰囲気にマッチしてて。」
「そう・・・ありがとう。」
こうして心機一転したヤマであった。
次回でsideストーリも終わりです!