妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカンナ
ある日、アーシは上機嫌で公園を歩いていた。
「今日は激レアなアイスが買えてラッキーだし!さっそく帰って食べよう!」
そう思っていると白い猫が傷だらけの状態でふらふらと歩いていた。
「ちょっと、大丈夫!?」
「ニャー・・・」
アーシは猫に駆け寄って言うがアーシが危害を加えないと分かったのか
そのまま気絶してしまった。そしてアーシは急いでみんなに連絡して動物病院へ向かった。
sideカゲチヨ
今日は依頼もきてない暇な日なのでカレコレ屋にあるテレビをみているとニュースが流れた。
「市内で負傷した猫が大量に目撃されています。警察によると何者かが猫に危害を加えているとみて捜査を進めています。」
「動物虐待なんてゆるせない!」
「あぁ、そうだな・・」
「まったくです。」
三人とも怒っている様子だった。
「もしかしたらそのうち飼い猫も傷つけてここに依頼がくるかもしれないからそのときは犯人を確保しようぜ。」
俺はそういって、話を終わらせようとした。そのときヒサメの電話に着信がかかった。
ヒサメがでたところカンナが傷ついた猫を見つけ動物病院につれていったときき俺たちも
向かった。
sideカンナ
診察の結果命に別状は無かったので飼い主がいない野良猫ということで、ワクチンなどを
受けさせて傷が治るまで私たちが預かることになった。
「たぶん最近起きてる猫の虐待にあったのかも・・・」
ヒサメちゃんがかわいそうな目で猫をみる。
「ねえ、アーシの部屋で面倒みてもいい?」
アーシがみんなに頼むと
「オーナーもいいって言ってたしいいんじゃねーの?」
「うむ、カンナは優しいから猫も安心だろう。」
「カンナちゃん責任もって面倒見てくださいね。」
「もちろん!」
みんな許可して猫は白かったのでスノウという名前をつけた。
ということでアーシは今日買ったアイスを食べようとしたのだが・・・
「スノウもおなか減ったの?」
こちらをじっと見てくるスノウの姿があった。
「じゃあ、今からキャットフード用意するから、待っててねー。」
そういって、用意したキャットフードを行儀よく食べていた。そしてその間にアーシは勉強や明日の準備をしてスノウと一緒に寝た。寝る前に、ケガの確認をして
「ケガが大丈夫になっても行く場所がないならずっといていいんだからね。」
「ニャァ・・・」
そんな日々が続きケガが治ったある日朝起きたらスノウがいなくなっていた。
「そんな!?」
アーシは急にいなくなったことに困惑しながらみんなに連絡して一緒に探すことになった。アーシは一人で探していた。
「うぅ・・どうして急にいなくなったの・・・?」
アーシは涙を浮かべていると
「ニャァぁぁ!!!」
猫の叫び声がきこえ路地裏にいくといかにもヤンキーの男とスノウが対峙していた。
男はバットをもっていて今にも殴りかかりそうだ。スノウの後ろには他の子猫もいた。
「スノウ!」
「ニャァ!?」
「あ?なんだお前?」
「もしかしてこの子たちを守るために・・?」
「はは!無駄なのによ!」
そう言って男はバットで殴りつけた。
「なんでこんなことするの!?」
そう涙ながらに質問すると
「なんでって弱いやついたぶるのって楽しくね」
外道な答えが返ってきたのでアーシは、
「許さない・・・!」
そういって炎をだした。
「おいおい、まさか俺に使う気じゃねーだろうな・・?」
男の困惑した声が返ってくるが
「ぐわぁぁぁ!」
アーシは男に向けてはなった。男はやけど負ってしまう。
「もう許してくれ・・」
「だったらスノウたちに謝って。」
「わかった・・・」
そういってスノウに近づくといきなりスノウを投げてきた。
とっさに受け止めたが、逃げられそうになってしまう。
「じゃーな、間抜け女!」
くやしさで一杯になりそうだったそのとき、おとこの顔に氷柱があたり倒れてしまう。
「私からみればあなたのほうが間抜けにみえるけどね。」
ヒサメちゃんとカゲチヨがきてくれた。
「くっ、くそ!」
「させるかよ。」
逃げようとしたところを、カゲチヨに血液で拘束されたそのとき警察がきて男は逮捕された。シディさんとフィーアちゃんが通報してくれたみたいだ。
その後アーシはスノウに町の猫たちを守っていくように約束して別れをつげた。
一生の別れではないがすこしさびしかった。