妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideフィーア
「子供からお菓子横取りするなんて何考えてるの!」
「あのまま放っておいたら喧嘩しそうだったんだぜ?そうなる前に止めたんだよ。」
今日もカゲチヨとヒサメちゃんが言い争っていましたがカゲチヨが流石にやりすぎ感がありますね・・・
「それはカゲチヨなりのやさしさかもしれんぞ。」
「おおかた、カゲチヨが何かする前に帰っちゃったんでしょ?」
シディさんとカンナちゃんが納めようとする。
「カンナの言う通りだよ!」
「いや普通お菓子奪われたら子供なら泣いて逃げ出しても仕方ないでしょ。カゲは短慮すぎだよ・・・」
まぁ、不器用すぎるとは思いますね・・・
「はぁ!?俺より知的な奴なんてそうそういねえだろ!普段は陰キャだけどいざというときは決めるとかヒーローみたいじゃん!」
「いや、カゲチヨは大人気ないところがありすぎですしそもそもヒーローは依頼をサボろうとか思いませんよ。」
「うっ・・・!」
私はバッサリと切り捨てる。
「はぁ・・・カゲがこの漫画の主人公みたいになれば可能性あるかもしれないけど。」
そのとき漫画が光りだした!
「大丈夫かヒサ!?」
「う、うん・・・」
「どういうことだ?」
「急に雑誌が爆発したってことはもしかして・・・!」
三人が困惑するなかカンナちゃんはキラキラした目で煙の中から出てくる人を見た。
「俺を呼んだか?」
現れたのはアメリカンな服を着て赤い髪の男だった・・・
「誰ですか貴方?カゲチヨが読んでた雑誌からでてきましたよね?」
私は聞き返します。
「YES!勘がいいなフィーア!」
「まさかこの雑誌が異宙のアイテムだったのは・・・」
「っていうか顔がカゲチヨそっくりなのにカッコいいよね!」
シディさんとカンナちゃんが言う通り顔はカゲチヨそのもので元のカゲチヨと違って目が生き生きしてますね・・・
「んなことねぇよ!本家の俺よりはカッコよくねえけど!」
カゲチヨがそんなことを言うと
「子供を泣かせるような奴がカッコいいと?口だけは勇ましいなジャパニーズ。」
「げっ!なんで知ってんだよ・・・」
「俺はお前だからな。」
「もしかして思考や記憶も共有されるの?」
ヒサメちゃんが分析する。
「しかしそんな体たらくでよく大口を叩けたものだ。」
「んだと!そこまで言うならお前の実力見せて貰おうじゃねーか!」
もしかしてここでやるんですか!?
「はっ!」
カゲチヨが血液操作で槍を飛ばしましたが・・・
「ふんっ。」
もう一人のカゲチヨはやすやすとそれを受け止めたのです!
「お前なんで反撃しないんだよ!」
「そんなことをしたらカレコレSHOPが滅茶苦茶になるだろ。」
「豪快そうなのに短慮じゃないね・・・」
カンナちゃんの言う通りですね・・・それにカゲチヨにはないあのパワー・・・
「一回外に出ませんか?戦ってみたくなりました。」
「フィーアちゃんやっぱりバトルジャンキーだ・・・」
ヒサメちゃんが言いますがパワータイプのカゲチヨも興味深いですからね。
「HAHAHA!フィーアは相変わらず戦いの向上心が凄いな!いいぞ!分かったか?人の迷惑も考えられないYOUはMEとこの世界の主人公を交代するべきだ!家でママの作ったミートパイでも食べてな!」
ベタな海外風の煽りですね・・・
「そ、それは俺たちじゃなくて四人に決めてもらおうぜ!」
「私たちが!?」
ヒサメちゃんが驚きます。
「なんで私たちが・・・」
「いいだろう。HEROとは人から認めてもらってこそだからな。」
「なら俺はいつものカゲチヨの方がいい。俺たちのよく知るカゲチヨがこの世界からいなくなるのは悲しいしな・・・」
「シディ~!お前はそう言ってくれるって信じてたぜ~!」
情けなさすぎですね・・
「私はこっちの・・・」
「KAGEだ!」
「K,KAGEの方がいいな。だって感情に任せてカレコレ屋を壊したりしないし。」
「うっ!」
「フィーアとカンナはどっちにするんだ?」
「今のところは決めかねますね・・・依頼や勉強をしっかりこなしてくれるならどちらでもいいですね。」
「フィーア!?お前俺が真面目なら偽物でもいいのか?」
決めてはくれますけど普段があれだとあっさりと味方できませんよ・・・
「アーシは二人一緒にカレコレ屋やれば楽しいと思うけどなぁ・・・ダブルリーダ制みたいに!」
「カンナ・・・HAHAHA!これは一本取られたな!だがリーダは俺一人で十分!子供をイジメるリーダーはいけないからな!」
「えー!」
「あれ・・・なんか話がカンナのせいで脱線してる気がするんだけど・・・?」
カゲチヨ…諦めてください、これがカンナちゃんですから。
「だがいいアイデアだ一対一で票が割れたんだ!カンナのアイデアをかりしばらくダブルリーダー制でカレコレ屋そして日常生活を送ろう!そして数日後また票をとり、そこで票の多いものがカレコレ屋ただ一人のリーダー・・・そしてHEROだ!」
「の、望むところだ!」
こうしてカレコレ屋のリーダー、HERO対決が行われるのでした・・・
sideヒサメ
こうして翌日私たちは登校しようとしてたんだけど・・・
「HI!ヒサ!カンナ!フィーア!」
KAGEがさわやかに挨拶をしてきたのだ!」
「おおー!早いねKAGE!」
「ガールフレンドたちをエスコートするのは男の役目だぜ。」
「なかなか紳士ですね・・・豪快さの中に繊細さがあるのもまた外国アニメの特徴ですからね・・・」
フィーアちゃんの言う通りカゲだったら普段は遅れてくるのに・・・
「ほら学校へ行こう!」
KAGEが言ったその時だった!トラックが蛇行しながら走っていた!
「まずいですね・・・運転手が眠っています!」
「仕事がハードなのは知ってたけどまずいね・・・」
フィーアちゃんとカンナちゃんが状況を整理するなかどうやって助けるか考えていると
「はっ!」
KAGEがトラックの前に行って・・・
「POWER!」
「えぇぇぇ!?」
なんとカゲの攻撃を受け止めた規格外のパワーでトラックを持ち上げて止めたのだ!
運転手も起きたようで
「DRIVER!次からはちゃんと気を付けるんだぞ!」
「は、はい・・・」
KAGEに注意されていた・・・
「KAGE!凄いじゃん!」
「やはり一回戦ってくれませんか?」
二人が感心するなか
「三人とも!急ぐぞ!」
「展開はやくない!?」
私は突っ込むがカゲに三人まとめて抱きかかえられ凄いスピードで学校についてしまった・・・
「KAGEのおかげであっという間だったね!」
「なんか大事なこと忘れてるような・・・」
「あ・・・」
私たちは教室に入った後に思い出した・・・
「「「カゲ(カゲチヨ)忘れてた・・・」」」
学校に走ってくるカゲを窓からみて私たちは呟いた・・・
sideカゲチヨ
朝は酷い目に合った・・・俺は休み時間中奴が変なことをしないか見張っていた。別に暇だからじゃねーよ!?
ちなみにKAGEのことはもう三人が説明している。
「KAGEくんは休日何してるの?」
クラスメイトの女子が話しかける。
「俺はだいたいゲームかYOUTUBEを見てるよ。最高に面白いんだ!」
「へ~じゃあ外にはあんまりでないんだ。」
「ああ、一人でゆっくり過ごす時間って大事じゃないか?」
「大事~!」
趣味は俺と同じなのにこの差はなんだ!?やっぱりキョドらないからか!?海外のコミュニケーションが受けてるのか!?誰か教えてくれ・・・
「君たちは休日何してるのかな?」
「私たちは映えスイーツ巡りとかしてるよ。」
「おしゃれだな!よかったら俺にも教えてくれよ。」
「じゃあ今度一緒に行こうよ。」
「WOW!やばいな楽しみで眠れないかも!」
「やだ~!」
オーバーリアクションを駆使して女子とあっさり・・・消えたい・・・
そして帰り道・・・三人とも帰りが遅れるみたいで一緒に帰ることになった・・・
「いやー今日もHAPPYな一日だな!」
「俺は最悪な一日だったよ・・・」
俺は血液パックをすすりながら、奴はアメリカンドッグを食べながら会話をする・・・するとあの時の子供たちがいたので・・・
「なぁ・・・」
「うわ、昨日のお兄ちゃん・・・」
「この菓子食いきれねえからお前ら食べ・・・」
すると奴が割り込んできて
「昨日はすまなかった!俺のBROTHERが悪いことをした。お詫びに今日は俺が遊び相手になるぜ!」
「え・・・ホント!」
「ああ!」
「わーい!」
奴はあっさりと子供たちの許しを得て輪の中に入ってしまった・・・あれ?このままじゃマジでカンナが取り持ってくれてもダブルリーダ制になっちまうんじゃ・・・?
その翌日も学校では人気者だった・・・
sideカンナ
「KAGE,学校で凄い人気なんだよ。」
「公園でも子供たちに大人気だぞ。」
「ホントに万能ですね・・・」
まぁ、そうなるよね・・・面白いことになってるなぁ~!
「HAHAHAHA!嬉しいな、やっぱりKAGEのシングルリーダーの方がカレコレ屋にふさわしいかもね。」
ヒサメちゃんが言う。
「そうですね見習うべきところもありますしもう決まりじゃないですか?」
「はぁ!?なんで俺が・・・」
うーん・・・
「アーシは二人には協力してほしいけどな・・・」
「「?」」
カゲとKAGEは首を傾げる。
「世の中力だけじゃ解決できないこともあれば素直な言葉に救われる人もいる。だから二人には別々で良いところを活かして依頼をこなして欲しくてダブルリーダー制を提案したんだよね・・・」
「「カンナ・・・」」
そのほうが効率的だし・・・
そのときだった・・・
「あの~依頼をしたいんですが・・・」
依頼人がやってきた。
アーシたちは話を聞く。
「大事な息子が最近グレ始めて家出してしまったんです。多感な時期なので警察に連絡して事を大きくしたくなくて・・・お願いです!どうか大事な息子を連れ戻してください!」
「任せてくれ!俺たちが必ず見つけ出そう!」
KAGEがそう言って依頼は始まった・・・
sideカゲチヨ
「くそ、どこにも見当たらねぇ・・・」
俺はKAGEと探していたがなかなか見つからなかった・・・
「早く見つけないと暗くなってしまうな・・・」
すると路地裏にふらふらと入る少年を見つけた。ボロボロの服・・・もしかして・・・
そして少年はチャッカマンでゴミに火をつけようとしていた!
「やめるんだ!」
「うわっ!放せ!」
KAGEがそうなる前に止める。
「どうしてこんなことをする?」
「・・・ただの面白半分だよ!どこまでやったら警察が捕まえてくれるかチャレンジしてるだけだ!」
この警察に捕まえてほしそうな態度・・・なるほどね・・・
「なんてことを・・・反省しなさい!」
ったく!脳筋が!俺は振り下ろそうとした手を血液で拘束する。
「何を・・・!まさかカンナが言っていたパワーでは解決できないことなのか・・・」
「まだ証拠はないが多分な・・・心を開かせるのは任せるぜ人気者様。」
「あいかわらず素直じゃないな・・・少年俺たちは味方だ。話してくれないか?君を守りたいんだ。」
「ううっ・・・うん・・・」
KAGEは自慢のコミュニケーション能力で少年からはなしを聞いた。この子はやっぱり依頼人の息子で虐待されていたらしく事件を起こして警察に捕まり事を大きくして自分の証言に信憑性を持たせようとしたらしい・・・
「そうだったのかBOY・・・だが火が建物に引火してしまったら周りの人が悲しんでしまう・・・そんなこと今はいないお母さんは望んでいないと思うぞ・・・」
「ごめんなさい!ごめんなさい~!」
「もう大丈夫だからな・・・」
俺は子供を抱きしめた・・・
俺たちはヒサたちと合流し父親を警察に突き出した。ヒサたちも疑ってたらしく父親の近所での評判やこの子の背中の痣や証言を警察にしっかりと話した。子供だけだとふざけてると思われるかもしれないから第三者の俺達からもしっかりと証言させてもらった。父親は捕まるときに抵抗したがKAGEのパワーとあの四人の前では無力だったな・・・父親の虐待だったからヒサ、カンナ、フィーアの怒りもすさまじかったしな・・・
そして
「みんなすまない・・俺はしばらく旅にでようと思う。」
「え!?」
突然の別れが訪れた。
「どうやら俺はまだまだHEROとしてもリーダーとしても未熟だったみたいだ。カンナの言う通りPOWERだけじゃ解決できないことも解決できる人に俺はなりたいからな。」
「けっ、よく言うぜ人気者様がよぉ。」
「今のはカゲチヨなりにお前も凄いと言っているぞ。」
シディ!?余計なこと言わなくていいんだよ!
「それで行く当ては決まってるの?」
ヒサが聞く。
「まずはヒサたちのFATHERのいるところに向かおうと思っているよ道すがらにパワーだけじゃどうにもならない悩みにも耳を傾けながらね。」
そうか・・・
「貴方の強さならできると思いますよ。」
「頑張ってね!」
フィーアとカンナも励ます。
そうしてアイツは四人と握手を交わし・・・
「カレコレSHOPは任せる。本当のHEROになったらともに戦ってくれるか?」
「・・・おう、追い付かれないようにするわ。」
俺も握手を交わし、KAGEは空へと飛び去った・・・
「きっと良いヒーローになれるな。」
シディは空を見て行った。
「お父さんのところがまたにぎやかになるね・・・」
ヒサが言うと
「里帰りもう一回する?」
「良いですね。温泉にも入りたいですし。」
カンナとフィーアがそんなことを言ってきたのだ!
「おいおい!天狗の時みたいなことはごめんなんだけど!?」
また一人で依頼なんて面倒だろ!?
「カゲ・・・」
「やっぱり元のダブルリーダーの方が良かったかなぁ・・・」
カンナ~!そんなこと言わないでくれよ~!