妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼は如月さんからだった・・・
「実はあるSCPが逃げ出してしまって捕獲してほしいんですよね・・・」
またかよ!
「といっても比較的安全なSCPで害はないんですが研究員の集中に関わってくるのでなんとかしてほしんですよね・・・」
はぁ・・・
「なんというSCPなんだ?」
シディが質問する。
「SCPー131通称アイポッドです。」
なんか最新機器みたいな名前だな・・・
「たしかオブジェクトクラスはSAFEで涙の形をした30センチほどの生物で中央に青い目と底部に車輪のような突起をもっているんだよね?」
カンナが解説する。
「はい、周囲に危険が迫ると人の足元を走り回って騒ぎ立てる習性があるんです。」
如月さんも解説する。
「それって機械なの!?」
ヒサが驚いた反応をする。
「生物と機械の半々ってところかな。素早くてイエネコくらいの知性があってなつきやすいんですよね。」
「はい・・・それが問題で・・・」
カンナが言うと如月さんは困った顔になる。
「可愛いのにどこがですか?」
「一度なつくとそのなついた人間の後ろをどこまでもついていってずっと監視するんです。危険な実験中でもお構いなしですし通気口に入って迷子になったりたびたび事故になってるんですよ・・・」
フィーアが質問すると如月さんからそう返ってきた可愛くてドジって・・・
「なんか如月さんみたいっすね。」
俺が言うと
「どういうことですか!?私はクールで真面目な・・・!」
そう言って立ち上がろうとしたとき足が絡まって・・・
ドテッ!
「ううぅ~・・・」
転んだ・・・
「とにかく!なつかれないように捕獲をお願いします。三体いますから。」
こうして俺たちは研究所に向かった。
sideヒサメ
私たちは手分けして探し始めたんだけど・・・
「どこにいるんだろ・・・」
通路を探していると
「るーるー!」
いきなりいた!青色のアイポッドだ。
「逃げないでね・・・」
私はゆっくりと近づいて捕まえた。
「るーるー!」
なんか向こうからよってきた感じもするけど・・・
「人懐っこくてかわいいな・・・」
皆も大丈夫かな・・・
sideフィーア
私は通路を歩いて探していたのですが・・・
「まさか罠にはまっているとは思いませんでした・・・」
「ドゥードゥー。」
このアイポッドは緑色ですね。おおかたブレーキがないから罠に入っちゃったんですね・・・
「ドゥードゥー。」
「なら出してあげますよ。」
私は檻を蹴り壊して出してあげた。
「ドゥ―ドゥ―。」
あ、寄ってきました・・・
「よく見るとなかなかキュートですね。」
他の皆は大丈夫でしょうか・・・
sideカンナ
ふふふ・・・せっかくSCP財団に来たんだしくすぐりお化けのところに・・・
あれ?なんか視線が・・・
「りー。りー。」
うわっ!びっくりした!車輪で動くから声がなきゃ動いてるのに気づきにくいよね・・・オレンジ色のアイポッドだ・・・
「りー。りー」
もしかしてアーシが持ってるオカルト雑誌に興味があるの?
ってしまった!
「りー。りー。」
なつかれた・・・
sideカゲチヨ
こうして俺たちは集合したんだが・・・
「お前たちものの見事になつかれてんじゃねーか!?」
「「「あははは・・・」」」
そう!アイポッドたちはヒサたちから離れなくなってしまった!
「でも可愛いしそのままでも支障なさそうだけどな。」
カンナは言うけど
「学校までついて来たら勉強に集中できなさそう・・・」
「一人寝てるときも視線感じるのはホラーですね・・・」
ヒサとカンナが不安そうに言う。
「大丈夫ですよ!アイポッドは長時間放っておかれると関心を示さなくなりますから!」
如月さんが教えてくれた。
「えっ・・・」
三人が残念そうな顔をする・・・もしかして・・・
「三人ともアイポッドが気に入ったのか?」
シディが聞くと
「うん・・・私が好きなものにも反応してくれたし・・・」
「この素早い動きは愛着があって可愛いですし・・・」
「オカルト雑誌にも興味を示したから悪い子じゃなさそうだから・・・」
三人ともさっきの言葉とは矛盾しているが気に入ってるようだった・・・
その時だった!
ウー!ウー!ウー!
「非常事態発生!SCPー173が脱走しました!至急回収の準備を整えてください!」
そうアナウンスが聞こえてきた!
「そんな!」
「なんなのだ?そのSCPー173というのは?」
恐怖の表情になる如月さんにシディが質問する。
「SCPー173っていうのは最初に発見されたSCPでコンクリートと鉄筋で構成された彫刻のようなSCPでシャイガイとは逆で瞬きなみの一瞬でも目を離そうものなら首をへし折られるオブジェクトクラスEUCLIDに分類されるSCPだよ!」
カンナが答える。
「マジかよ!なんでそんなの脱走してんだよ!」
俺は叫ぶ、瞬きなんてどうあってもしちまうだろ!管理はどうなってるんだ!
「連絡だと血や排泄物の処理をしていた職員が油断して目を離してたみたいで・・・」
「危機意識なさすぎじゃない!?」
「だが集団でやっていると無意識にだれかが見ていると思ってしまうものだものな・・・」
ヒサとシディの言う通りだがどうする!おそらく攻撃した煙で姿が見えなくなっても攻撃してくる・・・
「来ました!」
如月さんが指さす先を見てみると彫刻がいた・・・
「くっ・・・確かに圧倒的な素早さと殺気ですね・・・」
フィーアの言う通り固まっていても敵意むき出しなのが分かる・・・って
「うおおお!?なんか瞼がぴくぴくしてきたー!」
「カゲ!?」
「おそらく眼瞼痙攣です!緊張して起こしてしまっているんです!」
ヒサ如月さんすまねぇ・・・
「すみません・・・私も目が緊張して乾いてきました・・・」
フィーアもかよ!
「ご、ごめん・・私もくしゃみが・・・」
ヒサなんでこんなときなんだよ!
「すまん俺もあくびで目を瞑ってしまいそうだ・・・」
シディ~!
「こうなったら私が・・・ってきゃ!」
如月さん!こんなときになんでうつぶせにこけるんっすか!?
「み、皆・・・アーシももう限界・・・」
これで終わりかよ・・・俺は瞬きをしてしまった・・・
「・・・・・」
しかし彫刻は動かなかった・・・
「どうなってるんだ・・・?」
俺があたりを見回すと
「ルールー!」
「ドゥ―ドゥ―。」
「リー。リー。」
そうか!アイポッドたちが見ててくれたから!
「今のうちに回収を!」
起き上がった如月さんがSCPー173の回収を指示して今回は終わった・・・
sideフィーア
「はー・・・・」
私たち三人はため息をつきました・・・アイポッドまだまだ可愛がりたかったです・・・
「今回は本当にありがとうございました!」
「もうこりごりっすよ・・・」
カゲチヨの言う通りSCPには勝てる気がしませんね・・・
「今回はアイポッドに助けられたな。」
シディさんの言う通りですね・・・
「実はそのことなんですが・・・アイポッドをヒサメさん達が預かってくれませんか?
まだ三人になついていますし。」
「「「えっ!?」」」
私たちは如月さんの言葉に驚きました!
「財団の方は大丈夫なんですか?」
「はい!私が定期的に見にいくということで財団から許可を得ました!実績を認められたんです。」
そうなんですね・・・
「るーるー。」
「ドゥ―ドゥ―。」
「リー。リー。」
やっぱり可愛いですね・・・
「癒される・・・」
「これからよろしくね・・・」
こうしてアイポッドたちは私たちのアパートで暮らすことになりました。