妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヒサメ
目が覚めると私たちは鎖で拘束されていた・・・
「え・・・何これ・・・」
しかもアイアンメイデンみたいなイスに座らされていた。
「ヒサ!」
カゲもいたんだ・・・ちょっと安心した・・・
「ったくなんだこれ。お前らの依頼がらみか?」
神谷先生まで!?
「俺達にもわからない。」
「そもそも私たちは先生を巻き込むようなヘマはしませんよ。」
シディとフィーアちゃんが答える。
「ふぁー・・・どこここ?」
カンナちゃん呑気すぎるよ・・・
「うわあぁぁぁ!」
「誰か!誰か!助けてー!」
他にも学生と主婦の女性、金髪の柄の悪そうな男性ともう一人を含めた四人だった・・・
「どうやら状況は同じようじゃな。」
カゲと一緒の椅子にいるボティスさんが分析する。
「皆さんおはようございます。これから皆さんには多数決をして死んでもいい人を一人決めてもらいます。」
突然アナウンスが聞こえてきた・・・ここにいるのは十人・・・隣の席のリンゴは・・・
「多数決で選ばれた人はこのようになります。」
バタン!
リンゴは針で粉々になっていた・・・
「今から30秒以内に死んでもいいと思う人を手元のタッチパネルで投票してください。」
またアナウンスが!手が最低限動くのはそのためか・・・しないとランダムで投票されるみたい・・・
カウントダウンが始まった。
「ひゃはは!これは面白くなってきたぞ。」
ボティスさんそんなこと言ってる場合じゃ・・・
「おいおいマジか・・・」
神谷先生も動揺してる・・・
「死ぬなんて嘘でしょ!?ねえ!?」
「ここから出せよ!おいっ!」
女子学生も金髪の男も慌ててる・・・
「とりあえず俺に投票しろ!」
カゲ!?また無茶するの!?
「何を言うんだ!」
「そうです!アイアンメイデンは全身刺すから最悪脳と心臓同時に傷つくんですよ!」
「そんなことできないよ!」
シディとフィーアちゃん、私は止める。
「そうじゃ!皆で話しあって生贄を選ぶんじゃ!」
「お前は黙ってろ!」
カゲとボティスさんが口論になる中・・・
「あのーもうアーシ他の四人に投票しちゃったんだけど・・・」
カンナちゃんが衝撃的なことを言った!
「おい!何やってんだよ!」
「こういうのは死ぬかどうか確かめないと・・・」
やっぱりカンナちゃんやばい・・・
「投票を締め切ります。」
そのささやきもアナウンスにさえぎられた。
その結果・・・
「そんな!嘘だろ!」
もう一人の男性が選ばれてしまった・・・!
バタン!
扉から血が噴き出した・・・
「う、嘘でしょ・・・」
「いやあああ!誰か助けて!」
他の参加者が叫ぶ中
「ふーん、ホントに死ぬんだ。」
カンナちゃんが淡白な声で感想を言った。
「相変わらずですね・・・」
フィーアちゃんの言う通りだし、とりあえず投票はニ十分後だしなんとかしないと・・・
sideカゲチヨ
くそっ!とりあえず混乱してる参加者を何とかしねーと・・・
「嫌だ!俺は死にたくない!」
金髪の男が叫ぶ。
「私だって!」
女子学生も叫ぶ中・・・
「あー、アーシもう投票しちゃったし暇だなー。」
カンナが暇そうにつぶやく・・・っておい!
「またかよ!」
「もはやファミレスでメニュー決めた感覚で話しますね・・・」
俺とフィーアの突っ込みを聞き他の参加者も困惑する。
「おい!何やってんだよ!人が死ぬのにそんなあっさりしてていいのかよ!」
金髪の人が食ってかかる。
「どうせ選ばれるんだから自分の意思は反映させた方がいいでしょ?それともアンタは他人の意見になびくヘタレなの?まぁ、アーシは何となくで決めたけど。」
「「「・・・・」」」
他の三人の参加者も気づいたようだ・・・
(この女・・・やばい!!!??)
カンナのヤバさに・・・
「こういうのは死刑の執行ボタンと同じで思い切りが重要なんだよ!」
「そんなコツみたいに言われても・・・」
「でも・・・そうよね・・・選ばなくてもどうせ投票されるんだし・・・」
マズイ!カンナのオーラに圧倒されて女性たちが流されてやがる!
「おい・・・そんな簡単に決めていいもんじゃねーだろ・・・」
神谷が言うが、
「そうじゃな、丁度面白いものもやっておるしの・・・」
ボティスがそういうと金髪の男が妻に手を上げてる映像、女子学生がいじめを行っているところ、主婦の幼児虐待があった・・・
「やはり人の裏などわからんものじゃな・・・」
くそっ!これじゃますます犯人の思うつぼじゃねーか!
すると倉庫のドアが蹴り破られた!
「神谷先生遅くなってすみません!」
ゼクス!そうか、妖精王が神谷が鈴の吸血鬼に襲われたから護衛付けたっていってたもんな!
「犯人は・・・そこか!」
ゼクスは最初に死んだはずのアイアンメイデンのふたを開けると
「ひっ!」
なんと男が生きていた!
「何で・・・生きてるって・・・」
「俺は鼻が良いからないい材質の血糊だが匂いでバレバレだ。」
「まあ、アーシもなんか血の飛び散り方じゃないから不自然だと思ってもう一回試しにと思ってね。」
ケルベロスの鼻をもつゼクスはともかくなんでカンナは血の飛び散り方に詳しいんだ・・・?
「くそっ!俺はまだ・・・」
男は逃げようとするが・・・
「映像は見てたぞ・・・お前らまとめて逃がさないぞ・・・」
ゼクスが影を倉庫一体に広げそこから無尽蔵に使い魔を召喚して男の足に爪を立てた!
「おー!ゼクス君も領域を!」
カンナの言う通りだ。マジか・・・地球人民幸の時より強くなってるじゃねーか・・・!
「な、なんだよこれ・・・」
「た、助けて・・・。」
「ヒぃ・・・」
「やめろ・・・やめてくれ・・・」
鎖は壊されたが四人は影の中にドンドン沈んでいく・・・
「これで終わりだ!」
「グルルルル!」
「ぎゃあああああ!」
こうして四人は拘束されたところをケルベロスで吹っ飛ばされた・・・
sideフィーア
こうして四人は証拠の映像やゼクスとお父さんがが調べていた情報もあって逮捕された。
「今回はゼクス君に助けられたねー!」
べしっ!
「いたい!」
「何が助けられただ。あのまま助けに来なかったらもう一人が死ぬのが確認できたてから脱出するきだっただろ。」
え?
「カンナちゃんちゃんと脱出する手立てあったの?」
ヒサメちゃんが聞く。
「あー、うん。アイアンメイデンはいつも使ってるし、あの鎖はウォーターカッターで切れそうだったから犯人の目的と本当に殺人の意思があるのか知るためにね。」
「全く・・・俺が目を離すとすぐに危ないところまで行ってしまう・・・」
あれ?
「うるさいなー、ゼクス君はアーシのお母さんか!」
二人が言いあう中・・・
「なんかあの二人怪しいな・・・」
カゲチヨが言う。
「うん、なんだかんだカンナちゃんも嬉しそうだし。」
「これでサイコパスがましになると良いのですが・・・」
私たちが言っていると
「じゃー俺はこれで帰るわ。ゼクス、護衛頼む。」
「はい。」
神谷先生はゼクス君と一緒に去っていきました・・・
「あの三人の映像も在ったってことはことは神谷先生の映像もあるのかな?」
ヒサメちゃんが不安そうに言ってきた。
「あったとしても編集なんじゃねーの?妖精王の味方してんだ。怪しいことしたら容赦なく殺すだろ。」
まぁ、カゲチヨの言う通りなんですけど・・・
「そうだな、俺も神谷先生を信じたい。」
シディさんも言う。
「でも人の裏側が分からないのはボティスの言う通りだと思うよ。」
カンナちゃんが言う。
「そうじゃそうじゃ!あの男や妖精王だってわからんぞ!」
お父さんは何も企んでないと思うけど・・・
「カンナちゃんは無茶したこと反省してよね!」
「そうですね、今回はカゲチヨより無茶してますし。」
私たちは言う。
「えー!勘弁してよ!」
sideゼクス
「それで俺の映像は回収できたか?」
「はい、けど女子生徒をホテルに連れ込もうとしてる映像でしたよ・・・しかもガバガバば編集ですし。」
俺は答える。
「一応消しとけ。まだキュリオシティってバレるわけにはいかねーからな。」
「はい・・・」
俺は護衛のために特別に神谷先生の正体を妖精王から知らされている。
「お疲れー!救出ご苦労さん!ゼクス!」
はぁ・・・
「当たり前のことをしただけだ。感謝されるようなことはしてない。」
「ホントに俺のこと嫌いだよね。」
トッププレデターにいたってこととカゲチヨたちと戦った朧気な記憶以外忘れてんだから当然だろ・・・!
「強くしてもらったことや居場所を貰ったことには感謝してる。俺は新たな仲間を俺の命と一緒に守るだけだ・・・」
俺は足を速めて自然と神谷の護衛を押し付けた・・・今日は一人で歩きたい気分だ・・・
side妖精王
「いいのか?嫌われてるみたいだが。」
「いいんだよ、反抗期みたいだから。それにもう一番大事なことも教えたし。」
ー回想・地球人民幸の戦いの後ー
「ぐはっ!!」
「はい、また俺の勝ち。なんか焦ってるな。もしかしてカゲチヨに追い越されて焦ってる?」
「・・・うるさい。」
ホント他人に頼るの苦手なのはカゲチヨそっくりだよな・・・
「ゼクスはさ、実力もポテンシャルも娘たちと変わんないと思うよ。あとは意識の問題、本気の出し方知らないだろ。」
おお、むっとしてる。
「俺が本気でやってないていうのか?」
「やってないんじゃなくてできてないんだよ。例えばカゲチヨ達と戦ったときなんで他の仲間に頼らないで一人で五人を相手しようと思ったの?」
「・・・ファミリア捕獲のために人員は避けないと感じたからだ。」
「見事なチームプレイに仲間を大事にするその精神それはご立派。でもこのルールが緩くなったこの世界ほとんどが個人プレイで戦いが成り立ってしまう。混血という立場なら一人で大勢を相手にしなきゃいけないことなんてしょっちゅうだ。」
「・・・」
黙ったな・・・
「なぁ、ゼクスどれだけ仲間に囲まれていようとさ・・・死ぬときは一人だ。地獄で裁きを受けるのも一人ずつそこに味方はいない。ただ個人の行いが裁かれるだけだ。」
「・・・妖精王は地獄を見たことがあるのか?」
「まぁ、ちょっとしたつてでね。お前は自分を過小評価してみている・・・少し未来の強くなった自分を想像(創造)できない・・・レデュースがあったせいか?最悪自分が死ねば全て解決できると思ってる。それじゃシディはおろか、サトウやスズキにだってなれないよ。」
「・・・!!」
「カンナが気に入ってるみたいなんだ・・・お前には生きててもらいたいんだよ。それに死んでも勝つと死んで勝つは全然違う意味だ・・・頑張れよ。息子だって思ってんだからさ。」
俺はほっぺを引っ張って言った。
ー回想終了ー
「なるほどね・・・」
「そういえば神谷さ、吸血鬼に襲われる前なんか遺言みたいなの残してたみたいじゃん!俺にだけこっそり見せてよ!」
「嫌に決まってんだろ!お前に助けてもらえないと思って作ってたのが仇になった・・・まじでハズい・・・お前が助けに来るの予想してたのに穴があったら入りたいぜ・・・」
はははははっ!
「そうそう!そういうことはカゲチヨたちに正体明かしてから直接口で言えよな!」
「なんで正体明かすことになってんだよ・・・色々面倒だろーが・・・」
「いや、ばらさない方が後々面倒だろ・・・今日はそのことも含めて飲み会決定な。」
「マジかよ・・・お前酒強いから一緒に飲みたくねーよ・・・」
照れ屋でメンドくさがりの教師と俺は会話を交わすのであった・・・
ゼクスの領域は伏黒恵の領域を参考にしています。
なんかゼクスと恵が仲間を助けるために自分を犠牲にするところとかクールな性格が似てたので参考にしてみました!