妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヒサメ
今日はエマちゃんに呼び出されてアパートに来ていた・・・
「今日はよく来てくれましたね!皆さん!あれ?カゲチヨさんとシディさんは呼んで無かったんですけど・・・」
「お前がヒサたちを変な商売に巻き込まないか心配だったんだよ・・・」
カゲがそう答えてくれる。
「それで三人に依頼というのはなんなのだ?」
シディも尋ねる。
「それはですね・・・」
エマが答えようとすると
「おーい、夕飯カレコレ屋の分も買ってきたぞー。」
零士さんが私たちの分も用意してくれた。
「ありがとうございます。零士さん・・・」
フィーアちゃんは答える。
「いや、エマに呼び出されて迷惑しただろうしお詫びにな。」
ホントカッコいいよね・・・
「失礼な!でも丁度良かったです!説明がてらに今回の依頼を説明します!」
そういってエマちゃんはお米を噛み・・・
「うぇー。」
エマちゃんはお米を噛んだ後の液体を茶碗に吐き出した・・・
「何やってんだお前・・・」
「流石にダメだと思うぞ・・・」
「まさか貴方が女子の尊厳をここまで失ってるなんて・・・」
「流石のアーシも引いちゃうな・・・」
四人はドン引きし・・・
「万物に謝れ!」
「ああああああ!」
零士さんのヘッドロックが決まる!
そして・・・
「食べ物を無駄にするなんてどういうつもり・・・!」
バチバチっ!
私も怒っていた・・・場合によっては電撃で・・・
「ちょ、ちょっと待ってください!これはちゃんとした酒の作り方なんです!」
酒?
「口噛み酒と言う酒です。皆さんは日本酒が何でできてるか知ってますか?」
「米だろ?」
「それを麹菌で発酵してできるんだったな。」
零士とカゲが答える。
「その通り!口噛み酒は唾液に含まれるアミラーゼを利用するのです!」
「で、なんでそれで私たちを呼ぶ必要があるんですか?」
フィーアちゃんが質問する。
「口噛み酒を売るんですよ!そのためには人手が必要・・・しかし口噛み酒は太古の昔から神事の際、作り手として選ばれていたのは穢れ無き高貴な存在巫女や処女つまり私たちで作って売るんです!」
はっ!?
「何考えてるの!?そんなの汚いし絶対やだよ!」
「っていうかそれって酒税法違反じゃ・・・?」
「私の唾液はシディさん以外には飲ませませんよ・・・」
「一人だけ反応違くない!?」
零士さんそこは突っ込んだら負けだから・・・
「作り方はコメを噛んだら適当な容器に吐き出します!密閉して放置!完成!」
エマちゃんは無視して作り方を解説する・・・
「汚し適当だし今回最悪だな・・・」
零士さんの言う通りだよ・・・
「ところがどっこい!これでしっかりできちゃうんですよ!実物見ます?」
「エマ、今回は辞めた方が良いのではないか?」
シディが言うが
「まぁまぁ、シディさん見ててくださいよ~!私の酒が売れればカゲチヨさんとあなたもすぐ三人の唾液を提供したくなりますから!」
誤解を招きそうな言い方しないでよ・・・
「これを撮って~投稿!」
「SNSでの宣伝かよ・・・何々・・・閻魔の口噛み酒、反応凄いな!」
「ふふ~ん!」
カゲの言う通りもう数百を超えるリツイートがされていた・・・
「世も末だな・・・!」
「さぁ、三人とも!早速ご飯を噛んで吐いてください!」
絶対嫌だ!そう思っていると・・・
「閻魔の口噛み酒を売っているのはここか!?」
スーツを着た男の人が乗り込んできた!
「はい!購入希望の方ですか!」
エマちゃんが笑顔で答えるが・・・
「違う!我々は国税庁だ!」
「何ぃ!?」
「あ、その人私たちにも唾液で酒を造ることを強要しました!」
「カンナさん!?」
カンナちゃんが役人にそういう。
「貴様・・・酒税法だけでなく強要罪まで・・・覚悟しろ!逮捕だ!」
「いやああああ!」
こうしてエマちゃんは連れて行かれた・・・
sideカゲチヨ
「うう・・・なんとか罰金相当額の納付で許してもらえました・・・」
「できれば懲役くらって欲しかった・・・」
零士の言う通り反省する気ゼロだぞそいつ・・・
「っていうかカンナさん裏切って証言するなんてひどいですよ!罰金プラスされたんですからね!?」
「エマちゃんが悪いんだからしかたないでしょ?」
「うう・・・」
口喧嘩でカンナに勝てるわけないぞエマ・・・
「私学びました・・・お米を発酵させて作るお酒には国の許可が必要なんですね。」
そうそう、許可を取って税金を納めて・・・
「米がダメならブドウで良いのでは・・・?」
「唾液使わないなら私たち帰っていいですか?」
フィーア、もっともだな・・・ワイン作るなら俺らいるか?
「ワインの作り方はブドウをつぶして適当な容器に入れて放置!終わり!完成!」
「製法にこだわってるワイン農家に叱られて欲しい・・・」
「全くだ・・・」
カンナの零士が呆れる中エマはまたも作った酒を写真で撮ってSNSにあげた・・・
「口噛み酒よりプレミアム感は薄れちゃいましたがキモオタどもを扇動するにはこれで十分・・・」
「エマちゃんいつか背中から刺されそう・・」
「アイドルになった時もう刺されかけてるけどな・・・」
ヒサと零士がそう言っているとまたサイレンがなって
「動くなー!国税庁だ!酒税法違反!逮捕だ!」
「まぁ、材料を変えただけで酒は酒だもんね・・・」
「当たり前だな・・・」
カンナの意見に同意するのであった・・・
sideフィーア
「うう、なんとか常習性が無いものと判断されて罰金で済みました・・・」
「お前常習性の塊だろ・・・!」
「相変わらず悪運が強いですね・・・」
いつも零士さんの金を横領してるのに・・・
「私、今度はちゃんと調べました!どうやらブドウ以外の果実をお酒に付け込む行為はセーフみたいです!」
そこまで調べるなら手続きとか資格取りとか簡単そうなのになんでやらないんですか・・・
「そういえば田舎のおばあちゃまはよく自家製梅酒を作っていました!」
「それって営利目的の製造じゃなかったからじゃない?」
カンナちゃんの言う通りのような・・・
「やはり先人の知恵は頼りになりますね・・・」
「先人も若者にそんなことするために知恵を授けたんじゃないと思うけど・・・」
ヒサメちゃんも意見する。
「作り方は梅を適当にみりんにつける!放置!終わり!」
「少しでいいから話を聞いてくださいよ・・・」
ホントに強引なんですから・・・・
「だいぶ離れちゃいましたけど普通の梅酒よりはるかに売れるはずです!」
「うぬ?誰でも作れるからあんまり売れないんじゃないか?」
シディさんが最もなことを言う。こういうのって若者じゃなくて経験のありそうな高齢者の作るお酒の方が安心なうえにブランド感があっていいと思うんですが・・・
「毎回写真をSNSにアップするのが一番愚かだと思うんだが・・・」
それが決め手で逮捕されてますしね・・・
「国税庁だ!」
やっぱり・・・
「どうしてぇえ!」
なんとしばらくしてエマちゃんは帰ってきました・・・
「うう、次やったら懲役にするって脅されました・・・」
「国税庁優しすぎない?」
零士さんの言う通り確かに税金払ってない人には容赦なく差し押さえにしたり家のもの持ってくイメージがありますしね・・・
「しかし私完全に理解しました。」
「これほど信用できない言葉はないね。」
カンナちゃんの言う通りもうやめにしませんんか?
「大丈夫ですよ!アルコール度数が20%以上のものでつけないとだめらしいです。」
「それってどれくらいの度数なんだ?」
カゲチヨが聞く。
「私が使っていたみりんは15%・・・この微妙な差が敗因でした・・・」
「敗因は資格と税金を払ってないことでしょ・・・」
カンナちゃんの呟きもよそにエマちゃんはまた写真を上げた・・・
「かたくなに写真はあげるんだな・・・」
「それも捕まる原因になってると思うけど・・・」
しかし今度はサイレンがなりませんでした。
「やった!出し抜いた!運命に勝った!」
「やったな!エマ。」
シディさん・・・まぁ、素直に褒めれるところはさすがですね・・・
「国税庁のお墨付きもいただいたことですしフリマアプリで出品しましょう。」
出品ボタンを押した瞬間・・・
「誰もお墨付きなんて上げてないぞ!国税庁だ!」
「なにぃ!」
「だから営利目的ではダメだって言ったのに・・・」
「っていうかお墨付きの会話を聞いてたってことは玄関でスタンバってたのか?」
カゲチヨとヒサメちゃんが言う
「アーシが常習性があるけど認めないだろうから張り込んだ方がいいって密告したんだ。」
まぁ、当然ですね・・・
「待ってください!ルールを守って自家醸造しましたよ!」
「それは自分で飲む場合に適用されるルールだ!その青い髪の子の言う通りお前は売ろうとしたから違法!逮捕だ!」
sideシディ
「ちくしょう・・・じゃあ私はどうやって酒を売ればいいんですか・・・」
「エマ、酒は時に人を狂わしてしまうものだ。異宙でも酒におぼれた生物を俺は森の中で沢山見てきた。人間も例外じゃない。だから国で法があるんだと俺は今回のことで学べたぞ。」
「シディ・・・」
「流石ですね・・・」
「感動だね・・・」
「立派だよ・・・」
四人が泣いている。何故だ?
「お前も見習ったらどうだ?」
「私も懲りました・・・私のように抜け道を通るものを取り締まるから日本は平和なんですね。」
うむ、二人でしっかり学ぶことができて良かったぞ。
「だから私!取り締まりの緩い外国で密造酒を売りさばきます!」
「?懲りるというのはこういう意味だったのか?皆。」
「絶対違うからシディはそのままでいてくれ・・・」
エマの言葉に疑問を持つ俺であった・・・
Qフィーアはどういう基準でくん・さん付けをしてるんですか?
フィーア「可愛かったりしたらちゃんやくんをつけて尊敬できる人ならさん付けですね。」
Qゼクスは皆のことどう思ってますか?
ゼクス「カゲチヨは似てるところあるから割と普通に話せてると思うぞ。シディはいつかたどり着きたい強さの象徴だな。フィーアは抜けてるがスズキとサトウが慕っているから凄い奴というのはわかる。カンナは・・・目が離せないがいつも明るくてこっちも明るくなるな・・・」