妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideペンギン
「ぐわー!まずい・・・まずいぞ・・・」
会社に出勤すると上司が慌てていた・・・
「そんなに慌ててどうしたんですか?」
シャチが聞く。
「首にでもなったんじゃない?」
パンダの言う通りならいいんだがな・・・
「俺は上に媚びるのが上手いから首になるのは最後の最後だ!ペンギン、パンダ、シャチ・・・お前ら明日から会社に来なくていいぞ!」
なんだと・・・!
「首になるのは俺達だったてこと・・・!?」
「うわ・・・・」
流石のパンダも泣くよな・・・
「実は某企画が新規事業に失敗してな・・・社内の役立たずを整理することになったんだ。」
その理屈ならお前が真っ先に対象になりそうなのに・・・
「大丈夫だ!お前たちに救済措置を用意してある!お前たちには経営難を解決するために残った金で雇った何でも屋と一緒にバイトをしてきてもらう!」
「金欠の学生?」
俺は大学生のような解決策に戸惑う・・・
「給料を払う余裕もないからな・・・くびか!無給労働か!バイトか!好きなものを選べ・・・!」
「選択肢はバイトしかないってことですか・・・」
残り二つは地獄だからな・・・だが
「今更安い時給で働くつもりはないぞ。」
「はっはっは!うちより給料が安いとこなんてこの国にはない!」
厚顔無恥すぎるなこの会社・・・
そして今回一緒にバイトをする何でも屋は・・・
「またお願いしますっすペンギンさん!」
「俺もバイトはなれているから何でも聞いてくれ!」
カレコレ屋の皆だった・・・
「そういえばシディ君はデリバリーサービスのバイトをやってるんだっけ?」
パンダが聞く。
「あぁ、時間調節もできるしピッタリなんだ。」
「にしても某企画が見つけてくるバイト・・・絶対ろくでもないバイトそうですね・・・」
フィーアの言う通りだな・・・
「そんなことはないぞ!まずやってもらうのは・・・引っ越し業者だ!」
「普通だね・・・」
ヒサメの言う通りだな・・・
「てっきりもっと危険な仕事かと思ってたよ。」
パンダの言う通りなんだがまだわからんぞ・・・
「早速オフィスと社宅の荷物を運び出せ!今回の経営難はマジでヤバいからな・・・会社も建物も全て売り払った!ほんとはパンダも売るつもりだったんだがな・・・」
「まぁ、一番高価な動物ですもんね!」
「ええっ!?」
カンナの言う通りだが国際問題だぞ・・・
こうして俺たちは荷物運びを開始したが・・・
「はあ・・・はあ・・・ぎりぎりで終わったね・・・」
「あー・・・キッツ・・・」
パンダとカゲチヨはへばっていた・・・
「一日で終わらせろなんて無茶ですよ!」
「引っ越しはスピード命だからな重い荷物を短時間で運び出す・・・単純だがきつい仕事だ。」
「うぬ?これくらい楽勝だったぞ。」
「まぁ、スピードなら負けませんよ。」
「水流で丁寧に運び出せば楽勝だったよ!」
「空を飛んで効率よく運べたしね!」
四人とも軽業師みたいにぴょんぴょんとんでたもんな・・・
「上司のモニターが一番重かったよ!この~!」
パンダは怒りに任せて当たろうとするが・・・
「蹴ったら首だぞ?」
「うっ・・・」
パワハラによってそれもできないな・・・
「自分達これからどうすればいいんですか?」
「ずっと引っ越し作業は嫌ですよ!」
シャチとパンダが言うと
「安心しろ別の仕事先も用意してある。」
っていうか・・・
「お前はこないのか?」
俺が聞くと
「げほん!ごほん!ストレスで持病が悪化してしまってな・・・」
そういうが
「持病なんて持ってたっすか?」
カゲチヨが尋ねる。
「ああ、虚言症と診断された。」
「入院レベルですね。」
フィーアの言う通り深刻だな・・・
sideカゲチヨ
次にペンギンさんがやることになったのは・・
「じゃあ、三人ともそのまま立ってるだけでいいから五人もアシスタントとして子供たちが着ぐるみの言葉を即興で考えてね。」
係員の言う通りまさかの着ぐるみバイトだった・・・
「大丈夫ですか?ペンギンさん?」
ヒサがパンダの着ぐるみを着たペンギンさんに尋ねる・・・
「むれて熱い・・・これ着てる意味あるのか?」
「絶対にシャチの着ぐるみなんかより僕自身のほうが可愛いよ!あの~これ着て立ってちゃダメですか!」
「いや着ぐるみじゃなきゃ遊園地の意味ないでしょ・・・」
「そこのお嬢さんの言う通りだ。」
パンダの自意識過剰もカンナと係員に撃墜される。
「ふふ・・・自分がペンパイに・・・ふふ・・・ふふふふふふ・・・!」
「メンヘラにもほどがありますね・・・でもシディさんの着ぐるみを作って私が入るのも良い・・・むしろ・・・ふふ。」
それフィーアがいうか?
「怖い。」
「別の意味で着ぐるみを脱ぎたくなってきたよ・・・」
「皆、そう文句を言ってはだめだ。子供たちと触れ合える素晴らしい仕事ではないか!」
シディの目がこれ以上ないほどにキラキラしてる・・・
すると
「おい!でっけー動物がいるぞ!」
子供たちが現れてペンギンさんとシャチさんの着ぐるみを押し倒した!
「大丈夫ですか!」
「やんちゃすぎんだろ・・・」
「すまない二人とも・・・」
「ううっ・・・」
ヒサと俺で起こす中・・・
べしっ!べしっ!
パンダは子供たちに叩かれ続ける・・・
「ぬぐぐぐ~!」
やばいパンダがきれそうだ・・・
「皆、俺と一緒に遊んでくれないか?俺は遊園地はまだまだ初心者でな。」
「いいよ~!」
「お兄さんカッコいい~!」
流石シディだな・・・
こうしてなんとか着ぐるみバイトをこなすことができた。
sideフィーア
「酷い目にあったよ・・・あれ?シディ君は?」
「まだ子供たちと遊んでる・・・」
カゲチヨの言う通り着ぐるみバイトをこなした代償はデカかったですね・・・
「なんだお前ら情けないな!」
あんたがそれ言いますか?
「働いてない人に言われたくありません!」
シャチさんがそれを言うと
「失礼な!お前らに悪いと思って俺も働き始めたんだぞ!」
「なんのバイトなんですか?」
パンダが聞くと
「リゾートバイトだ!これから海外のビーチで泳いでくる予定だぞ~!」
「ただの旅行じゃないですか!」
「怪談のリゾートバイトみたいに儀式に巻き込まれれば面白そうだね!」
「同感。」
案の定な答えにシャチさん、カンナちゃん、ペンギンさんが言う。
「ちなみに旅費はお前らのバイト代から出ている。カレコレ屋の依頼料とバイト代には手を出してないぞ!」
「経営難なのは金食い虫がいるせいだね・・・」
「権力の構造がまた浮き彫りに・・・」
ヒサメちゃんとパンダの言う通りですね。
「まぁ、落ち着けお前らにも楽な仕事を用意してやったぞ。パソコンの前に座って電話を取るだけの仕事だ!ただし定員二名!」
「はいっ!僕が行きます!」
絶対楽じゃないですし、パンダだとトラブル起こしそうですね・・・
「すみません、カゲチヨ私が行きます。」
「済まねぇフィーア、任せるわ・・・」
こうして私とパンダさんは別行動をすることになった。
そして仕事場所についたのですが・・・
「はぁ~!室内最高!もう肉体労働なんてやってられないね!」
私はその間に契約書のコピーやマニュアルを読み込む。
「何やってるのフィーアちゃん?」
パンダさん業務内容聞いてなかったんですか?
「これからやるのはコールセンターの受け答えですよ。見た目を気にしなくていいのでバンドマンなんかにはうってつけな仕事なんですが・・・」
ぷるるる!
「パンダさん、試しにとって見てください。」
「う、うん・・・」
「ちょっと!あんたんところで買ったジュースに虫が入ってたんだけど!」
「えっ!?す、すみません・・・」
パンダはとっさに謝ります。そして電話を切り・・・
「何あの理不尽なクレーム・・・?」
「ああいう風に、理不尽なクレームやバイトの身分じゃどうしようもないことを言われるのでこれは精神的に負担が大きい職場ですよ。とくに短気でクレーム対応をペンギンさんに押し付けてるパンダには向きませんね。」
「そんな~!」
私はこの仕事のきつさを教えた。
sideヒサメ
私たちがやることになったのは・・・
「警備っつても誰も会社に入らないし暇だな・・・」
カゲの言う通り警備員だった・・・ちなみにカンナちゃんとシャチさんは別のバイトに行っている。
「もうこうして六時間も動いてない・・・」
ペンギンさんの言う通り足が棒になりそう・・・
「楽なのがこれほど辛いなんて思わなかったぜ・・・」
さすがのカゲもこの地味なきつさには耐えられないみたいだ・・・
「おい!新人たち次の仮眠は六時間後に一時間だ!それまで気を抜くんじゃないぞ!」
「なかなかまとまった睡眠時間を取れないな・・・」
ペンギンさんの言う通り立ってたら眠くなるのに・・・
すると・・・
「はぁ・・・」
なんとパンダさんが会社からでてきたのだ・・・
「おい!仕事はどうしたんだ?」
ペンギンさんが聞くと
「フィーアちゃんがあまりに華麗にクレーム対応するから僕の出番が奪われてもういらないって言われた・・・」
「なるほどな・・・」
「フィーアちゃんなにしたの・・・?」
パンダさんが気の毒になってきた・・・
その時だった!
「「うわっ!」」
「な、なんだ!」
「きゃ!」
私たちは突然誰かに手を引っ張られ黒塗りのハイエースに乗せられた!
そして目に入ったのは・・・
「ったく探しましたよ二人とも・・・」
「手間取らせないでよ全く・・・」
ー某企画組長 シャチー
ー某企画若頭 カンナー
スーツに身を包んだシャチさんと同じくスーツを着てサングラスを頭につけたカンナちゃんだった・・・
「え、どなた・・・」
「豹変してる・・・」
ペンギンもカゲもあまりに変化に驚いている・・・二人ともサイコだと思ってたけどここまでバイトからここまでのし上がるなんて・・・
「某企画が借金を返さずに逃げちまおうって考えてるらしくてね・・・」
「それでアーシたちは役員や上司のいるところを知ってカチコミかけるためにこうして関係者をさらってるってわけ・・・」
「なるほど・・・」
二人の言うことに私は呟く・・・
「それが俺達のシノギでさぁ・・・」
「すっかり人が変わっちゃってるよ・・・」
パンダさんも怯えてる・・・
「なんか前より生き生きしてない?」
「カレコレ屋やってる時よりさまになってるな・・・」
ペンギンさんとカゲが言う。
「ペンパイ、カゲチヨさん、ヒサメさん上司の奴がどこにいるか知ってますか?」
「普通に知らない。」
「ごめんわからない・・・」
「俺も・・・」
「ちょっとペンギンさんにカゲチヨ。しらを切って舐めるなら私たちは容赦しませんよ?羽詰めますか?」
「い、いや!本当に知らないんだ!」
シャチさんはペンギンさんとカゲに上司の場所を穏やかな口調で聞き出そうとしカンナちゃんはドスを取り出しカゲとペンギンさんに突き付ける。
「おい、カンナ、ペンパイとカゲチヨさんはそういう意思の硬さが魅力的なんだ手をだすな・・・」
「はい。」
すんでのところでストップが入った。
「良かった・・・」
私は呟いたが
「でも早くはかないとパンダさんがどうなるか・・・」
「なんで僕なの!?」
「この白黒デブは・・・いつも仕事をさぼって俺たちに押し付けて無能のくせに偉そうなことしか言わねぇから前から気に食わなかったんだよなぁ!」
シャチさん・・・気持ちはわかるけど・・・
「100%私怨。」
ペンギンさんの言う通りだよ・・・
「役得って奴ですよ。さあ、パンダさんたっぷり楽しみましょうね・・・」
「パンダって指7本あるし一本くらい竹串貫通しても大丈夫だよね!」
カンナちゃんが竹串をパンダさんの指に押し当てる。
「か、勘弁してください!つぶされたら物持てなくなっちゃいます!」
「スマホばっか握る手なんかいらないよねぇ?」
「ぎゃあああああ!ごめんなさい!許してー!」
ぶすっ!
「あ~あこれでもう二度とサボったりできないねぇ。」
シャチさんの声が響き、パンダさんの指からでる血が車に流れた・・・
sideカゲチヨ
「役員たちを制圧してバイトから戻ったら人格戻ったな・・・」
戻ってきたシディが言う。
「パンダさんさっきはすみません・・・」
「まぁ、指が無事で良かったよ。」
二人はパンダに謝る。
「あっ!大丈夫です僕が悪かったですホントにすみません!」
「ありがとう、いい薬です。」
「これでサボり癖が治るといいですね。」
ペンギンと同じく戻ってきたフィーアが言う。
「それにしても急に会社に戻れなんて経営を立て直せたんですかね?」
「無理ですよ無理!あの某企画ですよ?そんな簡単に再建出来るわけないじゃないですか~!」
「もうしっかり恐怖が刷り込まれてるな・・・」
これから大丈夫かよ・・・
「アロハ~!」
「上司!」
どこ行ってたんだ!
「砂場で遊んでいたら石油を掘り当てたんだ!経営も立て直して役員たちも釈放しておいたからいつもどうりの仕事だ!カレコレ屋もありがとな!」
依頼料は渡されたが・・・
「バイトの間にたまった仕事は大量にあるぞ~!」
ペンギンたちが可哀そうだ・・・
「どんなバイトよりもつらいじゃないですか~!」
「結局一番きついのはブラック企業か・・・・」
「・・・コンビニバイトでも探そうか。」
「俺たちも手伝うぞ。」
気の毒な三匹に手を差し伸べるのであった・・・