妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideミキ
今日はカレコレ屋に遊びに来たんだけど・・・
「よっと!」
「それ!」
「はっ!」
何故かカゲチヨとヒーちゃん、シディ君がスーパーボールで遊んでいた・・・
「三人とも何やってるの?」
私が聞くと
「最近の依頼は室内作業が多くて体を動かしてなかったからな!一緒に遊んでいたんだ!」
シディ君が答える。
「最初は乗り気じゃなかったんだけどな・・・」
「結構いい運動になるから・・・」
そうなんだ・・・
「でも室内は危ないよ!外でやった方がいいんじゃ・・・」
その時だった!
「いたっ!」
「ミキ!?」
私の頭にスーパーボールが当たり倒れてしまう。
「大丈夫か?」
「すまん、立てるか?」
三人とも反省してるけど・・・そうだ!少し死んだふりしてびっくりさせよう!
「・・・・」
「ミキ・・・・?」
「なぁ、これってヤバいんじゃね?」
「まさか本当に?」
三人とも慌てる。
「おい、ミキ!起きろ!起きてくれ!」
カゲチヨが慌ててる・・・そろそろ起きるか・・・ってあれ?体に力が入らない?
まさかさっきの衝撃で脳震盪を起こしてるの!?
「よう!三人とも久しぶり!ってミキ!どうしたの!?」
妖精王!なんでここに・・・
「お父さんと偶然あったんでカレコレ屋に寄ったんだけど・・・」
「どういうこと?」
フィーアちゃんとカンナちゃんまで来た・・・このままじゃどんどん誤解が・・・
「まずいですね・・・脈がもうなくなってる・・・」
フィーちゃん!?脈の取り方下手すぎない!?
どかっ!
ぐえっ!突然カンナちゃんがエルボーをしてきた。
「何々・・・うん!分かったよミキ!」
何がわかったのカンナちゃん・・・意識が薄れて・・・
「じゃあ、早速本人の遺言どうり葬儀を行おう!」
そして目が覚めると森の中だった・・・あれここどこ?
「まさか俺の森で葬儀を行いたいなんて泣かせてくれるぜ・・・」
妖精王!?ってことはここ妖精王の森!?
「ミキ・・・ごめんね・・・」
ヒーちゃん!体を起こしてくれるだけでいいの!助けて!
「泣くなヒサメ・・・命あるものはいずれ力尽きる・・・それが自然の摂理だ・・・」
シディ君!まだ力尽きてないから助けて!
sideカゲチヨ
最後の挨拶ついにカンナとフィーアの番になったな・・・
「ううっ・・・・」
「くく・・・・・」
「二人とも泣いてる・・・」
ヒサが棺桶に入ったミキを見て泣く二人に反応する。
「いつもシディとヒサを取り合ってた二人が涙を流すなんてな・・・」
アサヲがしんみりと言う。
「肩を震わせて手を押さえて泣いてるなんて普段の二人からは想像できんな・・・」
マチャソも驚いている。
「顔を合わせればいつもミキ殿を殺そうと画策していたが・・・やはり人間というのは仲がいい友達を失うことも憎まれ口をたたく相手がいなくなることも大して変わらないのかもしれん・・・」
チダイの言う通りだな・・・
sideカンナ
「うう・・・うふふふふ・・・」
「くくくくく・・・!」
アーシたちは二人で笑っていた耳には、はめ込む式の人の心の声を聞けるイヤホンをしている・・・
「この二人気づいてたー!!」
「どう?ヒサメちゃんをまたからかおうとして棺桶に入った気分は?」
「シディさんをたぶらかそうとした罰です。その棺桶は開かないし。あんたも口はきけませんよ。人の本性が一番知れるときは大切な人が死んだときです。心配しなくてもヒサメちゃんとシディさんは私たちで幸せにしますから安心して葬られてくださいね・・」
「だせー!このサイココンビがー!」
アーシたちは無視して最後の挨拶を終えた・・・
sideミキ
どうしよう・・・このままじゃ本当に葬られちゃう・・・
しかもよりによって一番気付かれたくない二人に・・・
でも混血も森の住人も学校の生徒たちが別れの挨拶をするならきっとだれかが・・・
「ねえ・・・お父さん・・・」
「なんだ・・・え?まじかよ・・・」
フィーちゃん?何を妖精王に耳打ちしてるの?
「すみません!皆さん!妖精王の森は現在湿気が多い時期のため遺体の痛みが早いみたいです!なので作業の効率化を図るためベルトコンベアで流すので別れの挨拶は流れ作業でお願いします。」
クリスさん!娘に騙されないでー!!
「装置は火葬場までつながっていて皆様の別れの挨拶を経て火葬場へ・・・自動的に天へと出荷されます。」
どんな工場!?
「ミキ・・・俺とヒサはお前にからかわれることが多かったけど陰キャの俺を毛嫌いしないでくれてありがとな・・・それからお前の事・・・」
ちょっとー!カゲチヨいいこといってるのにベルトコンベア流れて言ってるよ!?
「カゲ!こういうのはコンパクトに・・・ミキ、最初にあった時人間じゃない私を受け入れてくれてありがとうって・・・待ってー!」
ヒーちゃんも気づいてー!
「二人とも手向けの花を棺桶に入れるの忘れてる!私が入れるから早く!」
ノリピー!
「安らかに眠って・・・うわっ!」
ブスっ!
転んで花が鼻に刺さった・・・痛い~!!!
「や、やばくない?これ?」
「ルイ!それ元に戻してくれ!」
「わかった!ふん!」
ドゴッ!
「ルイ、何やってんだ!」
「ミキ殿が起き上がったでござる!」
クリスさんとチダイの言う通りだけどこれで気づいてくれる人が・・・
「神谷先生!ミキちゃんを元に!」
ルイが叫ぶ。
「はっ!?俺かよ・・・」
せ、先生岩を私に乗せないで!?
「ふんっ!」
ドンッ!
ぐあああ~!重い・・・・
「あれなんだ?」
「おいおい!ご機嫌な弔い方だな!」
サトウ、スズキ助けて~!
ゴゴゴゴゴ・・・
「あいつどんな宗教入ってたんだ?」
「うっしゃ!俺たちもアイツを手厚く葬ってやろうぜ!」
さっきより巨大な岩!?あんなの乗せられたら・・・
「くそっ!追い付けねぇ・・・」
「スズキ!諦めんな!」
「なさけねぇ・・・同い年の女子一人満足に弔えないなんてな・・・!」
良い人なのか悪い人なのか分かんないんだけど!?
「ちょっとあなた達何してるの!?」
「そうですよ!」
セイナさん、リルちゃん!バカ二人を止めてー!
「どうして私たちにも声を掛けてくれないんですか?」
「私たちだって弔いたい気持ちは一緒なんですから!」
そっちー!?
「えっほ、えっほ・・・」
普段関わり合いのない人たちが協力しあってる・・・
「よし!行くぞー!なっ・・・坂道が・・・」
ゴロゴロゴロ!
スズキがこけた!よしこれで岩は・・・
「はあああああ!」
誰かが岩を止めた・・・
「岩で隠れて見えないけど・・・後は任されました。」
「岩で見えないけど任せたぜ。」
ヤヨイとサトウが良い感じの言葉交わしてるよ!ジャーナリスト組と奇跡のバトン渡し!?
「ハツキ!ミナヅキ!行きますよ!差別のない目を向けてくれた人のために!」
「勿論です!」
「ん!」
ああ・・・こちらに向けて全速力でやってくる・・・住人も学校の皆も声援や歌を・・・私がからかわないでおけばこんなことには・・・・
「皆ー!僕がベルトコンベアの動きを相殺している間に僕ごと棺桶をー!」
オサレ番長!?
「わかった!」
「任せておけ!」
シディ君が岩を投げゼクス君が風で浮かした岩で私は押しつぶされた・・・そう思ったんだけど・・・
ドゴンっ!
氷の障壁によって岩は防がれた・・・
「すみません・・・」
「実はまだ俺たちは言えてないことがあるんだ・・・」
カゲチヨ・・・ヒーちゃん・・・
「あの時は外で遊ぶべきだったのに本当にごめんな・・・
「学校が始めててカンナちゃんとフィーアちゃんしか知らない人がいなかったけどミキとノリコは受け入れてくれた・・・二人とはたまに喧嘩してたけど仲良かったの知ってるんだから・・・」
いや、その二人に殺されかけたんだけど・・・ううっ・・・
「こっちこそごめんね・・・」
「「えっ?」」
あ、声が出せた。
sideフィーア
「まさかあの状態から声が出せるなんて・・・」
「それよりへっくし!これ死んじゃわない・・・」
そのあとミキの証言で私たちはお仕置きとして雪山に上らされていた・・・
「二人とも何話してるの・・・?」
「「いえ、何でもありません!」」
ヒサメちゃんが先生退治した時並みに切れてるしもう散々ですよ・・・
「あー!風邪ひいたからファションのイベントに行けない・・・」
散々ですね・・・・