妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヒサメ
今日は用事があるカンナちゃんを除いた四人でオーナーのリサイクルショップに遊びに来ていた!
「珍しいものがいっぱいありますね。」
フィーアちゃんの言う通り異宙のアイテムから古い鎧にそれから・・・
「んなもん誰が欲しがんだか・・・ふぁー・・・」
カゲがあくびしながら歩いていると
「え・・・」
そこにあった抜き身の刀に引っかかり・・・
がんっ!
「いってえええええ!」
カゲは思い言い切り箪笥の角に頭をぶつけた・・・
「大丈夫か!?カゲチヨ!」
シディが心配する。
「大丈夫じゃねーよ!誰だよこんなところに抜き身の刀を置いたのは!オーナー!管理する人として責任が足りてねーんじゃねーの!」
「おかしいな・・・こんなところに刀なんてあったか・・・?」
どうやらオーナーにも見覚えが無いらしい・・・
「ふざけんなよ!じゃあ刀が自分をリサイクルショップに売り込もうとしてるっていうのか!?」
「いやそうと決まったわけじゃ…」
フィーアちゃんがそうなだめると
「オーナーのじゃないんならこうしてやる!」
カゲは暖炉の中に刀を放り込んだ!
「ちょっとカゲ!?何してるの!?」
「商品じゃないなら俺の部屋の中華鍋に改造しようと思ってな。助かったぜ丁度欲しかったんだよ。」
クズだ・・・
「あ・・・あぁ・・・」
ん?
「ねぇ・・・なんな声が聞こえんだけど・・・」
「は?」
「はい、なんか断末魔みたいなものが・・・」
私とフィーアちゃんが言うのにカゲが疑問をしめした次の瞬間!
ブスッ!!
「何してくれとんねん!ワレェ!!血ぃ吸うたろか!」
ちゅー・・・・
カゲのお尻にしゃべる刀が突き刺さり血を吸い始めた。
そして・・・
バタン!
「カゲチヨ!」
「カゲ!」
「おいおいこれは・・・」
「また厄介ごとですね・・・」
血を吸いつくされて干からびたカゲはそのまま倒れた・・・
sideフィーア
「ったく近頃の若者ときたら何するかわからなくて怖いわ~普通の刀だったら切れとるで、気ぃつけなあかんよ刀ちゅーのは切れやすい奴ばっかなんやから儂みたいな優しい鈍そうおらへんで。」
私たちはカレコレ屋で刀から話を聞いていました・・・
「「「「すみませんでした・・・・」」」
私とシディ、ヒサメちゃんは謝りました。
「分かればええねん、まぁ、お互い怪我もないみたいだしバッサリと忘れるとしよう。おおきに茶美味かったで。」
刀はカゲチヨを引きづって行こうとしたけど
がんっ!
「じゃねーだろ!いつまでけつに突き刺さってるんだ!けが人ここにいるだろ!」
カゲチヨが刀を思いっきり地面にたたきつけて叫ぶ。
「ぬぬぬ・・・こいつ全然抜けねぇ・・・」
確かにカゲチヨが血液操作や力づくで抜こうとしてもびくともしないですね・・・
「あんちゃん無駄や、ようやく見つけた鞘や離さへんで!」
え?
「俺の肛門が鞘だって!?」
「儂はれっきとした異宙人、エクスカリバー星人の草薙いいまんねん。」
カゲチヨの叫びを無視して草薙さんは自己紹介をする。
「儂は今でこそ鞘無しの全裸やけど昔はそれは見事な名刀やったんやで~。」
「いや・・・全裸で徘徊とかやめてください・・・」
ヒサメちゃんの言う通りですよ・・・
「儂らエクスカリバー星人は流動金属体、つまりどんな形でも変化できる金属の体を持っているんや。様々な武器に姿を変えて色んな星の戦争で活躍した戦闘民族なんや。」
「それは凄いな・・・」
シディさんの言う通りですね・・・
「儂は妻の鞘子とそれは仲睦まじく過ごしていたんや・・・儂の帰りを温かく迎えてくれた・・・あの頃はワシも若かったから一日に何度も出たり入ったりしたもんや・・・
「卑猥な感じがするんでやめてくれません?」
私はのろけ話に辟易した・・・
「儂は時がたってすっかりなまくらになってしまった・・・そしてワシらは別々に売られて離れ離れになってしまったんや・・・頼む!ワシと一緒に鞘子を探してくれんか!?」
私たちは別にいいんですが・・・
「ふざけんな!それまで居座るつもりか!?」
カゲチヨが納得しませんよね・・・
「ちなみにワシらは吸血性生物やから・・・断ったら・・・」
「さーて!お前ら気張って探すぞ!」
手のひら返しがすさまじいですね・・・
「すまない、お前たち。」
突然オーナーがやってきた。
「もしかしてエクスカリバー星の鞘って・・・」
「オーナー、バイブレーション付きの、もしくは真珠付きの刀ってありますか?」
「もう!カンナちゃんてば大胆なんだから!」
「この鞘のことじゃないか?」
オーナーが連れてきたのはカンナちゃんと草薙さんと同じく喋っている鞘だった・・・
「さ、鞘子おおおお!」
sideカゲチヨ
「ふーん、つまりカゲチヨの尻に突き刺さってた刀がアーシの妖刀時雨の鞘ということね・・・」
俺たちはカンナに事情を話した。ちなみに草薙は一旦尻から出ている。
「鞘子、さっきから何も言うてくれへんけど怒ってんのやろ?ホンマにすまんかった・・・儂がふがいなかったばっかりに・・・せやけどなもう大丈夫やワシが守ってやるさかい、また一本の刀としてやり直してくれへんか?」
草薙が話しかけると
「つーかおじさん誰?いきなりプロポーズとかマジ怖いんだけど!カンナちゃん助けてー!」
なんかもう昔の夫の記憶なくなってるみたいなんだけど・・・
「鞘子!ワシやワシ!草薙や!まさか待ちすぎて忘れてしもうたんか?」
「もしかして鞘違い?」
ヒサが草薙に質問すると
「そんなわけない!」
草薙が答えた。
「あのー、外野が言うのはなんですけど今更過去のこと掘り返すのはよした方がいいんじゃない?人には堀り返されたくない過去の一つくらいあるでしょ?」
カンナが草薙に言う。
「どういう意味や!それ!」
「時は流れてるってことですよ・・・最後まで言わせないでくださいよ。昔はアンタの妻でも今はアーシの刀の鞘として幸せに生きてるの。ね、サーヤ。」
「もう!カンナちゃん!人が見てる!」
「サーヤって誰の鞘に向かって言ってるねん!」
「サーヤは今のままで十分幸せだし、ぶっちゃけ空気読めてないんじゃない?」
なんか微妙な空気だな・・・
「元彼と今彼の争い?」
「草薙が可哀そうだな・・・」
フィーアとシディが呟く。
「そうよ!カンナちゃんは私を救ってくれたのニューヨークのスラム街で客を待ち続けていた私を・・・誰も見向きもしてくれなかった私を買ってくれたの・・・」
ニューヨーク!?
「くたびれた私と彼女の妖刀、身分違いなのは分かってた・・・遊びなのは・・・本気になんてなるまいって。」
なんかの海外ドラマ?
「でも遊びの時こそ本気を忘れない、本気の時こそ遊びを忘れない彼女の無邪気さに次第に心を奪われて・・・」
ートイレのすっぽんー
はなから捨てられてるじゃねーか!
「どこの誰かは知らないけど邪魔しないでくれない!?」
鞘子さん?が笑顔で話す。
「昔はどうか知らないけど今のサーヤはアーシの図太い妖刀に根元からいかれてるの。」
かちゃかちゃ!
「もう!カンナちゃん!人が見てる!人が見てる!」
おい!辞めろ!
「そ、そんな・・・こんなことワシは認めへん!」
「草薙さん!」
ヒサが叫ぶのと同時に・・・
グサッ!
「またかよー--!!!!」
俺の尻にまた草薙があああ!
「草薙しっかりするんだ!」
「ダメですね・・・すっかり塞ぎこんでます・・・」
シディとフィーアの言う通りホントに根元まで突き刺さってる・・・
「じゃあ、悪いけどアーシはこれで・・・」
ざけんな!
ドカン!
俺は血液操作で剣を作りカンナに切りかかった!
キンっ!
「どういうつもりカゲチヨ?」
カンナは妖刀でそれを受け止める。
「刀の決着は刀で決めるのが筋だろ?ずっと尻に突き刺さったままなんて御免なんだよ・・・俺の剣とお前の剣!どっちが鞘にふさわしいか勝負だ!」
俺はカンナに戦線布告した!
「いいよ、勝負は土曜、場所は妖精王の森で良いよね?」
「上等だ!」
「「ええっ!?」」
ヒサとフィーアが驚く中俺たちは決闘の準備を始めることになった。