妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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今回出てくるマガナギを持っていた敵はシディとカゲチヨの喧嘩のときに出てきた虫の異宙人です。


エクスカリバーたちの戦い2

sideヒサメ

 

「ちょっと!お父さんには言ったけどあんな約束勝手にしてどういうつもりなの!?」

 

私はカゲの勝手な行動をとがめる。

 

「ヒサたちにはわかんねーだろ。四六時中尻を串刺しにされる俺の気持ちは。」

 

それはそうだけど・・・

 

「まぁ、刀を強化するために呪術だけじゃなく刀も研げるっていうヤヨイを呼んだが・・・」

 

シディの言う通りだ。

 

「その通りです。状況は芳しくあるませんね。相手は聖女の中でも最もドSでサイコパス。

一歩間違ってたら殺人鬼になっていた取り柄は女子力の高さと技の高さが売りのカンナちゃんですからね。」

 

ヤヨイさんが分析するけど・・・

 

「ヤヨイ、カンナになんか恨みでもあるの?」

 

カゲがさっきの言い方で何かあるように思った。

 

「心配いりませんよ!こっちだって一歩間違ったらニートのゴミクズ野郎ですよ!」

 

勝負前の特訓ということで燃えてるのか眼帯をつけたフィーアちゃんが熱く語るけど・・・

 

「いやそれ一歩たりとも間違ってないよありのままのカゲだよ。」

 

だってぐーたらだし引きこもってるし・・・

 

「ヒサそれ、どういうこと。」

 

カゲが質問する。

 

「ねえ、明日の勝負は互いに真剣と能力を使って戦うんですよね?」

 

ヤヨイさんが質問する。

 

「尻に突き刺さったままですよ。草薙さん。」

 

あ・・・・・

 

sideカゲチヨ

 

「せーの!」

 

ぎゅううううん!!

 

いたたたたたた!

 

「待ってこれ抜けても勝負ができなくなるから!ちょっと待って!」

 

俺たちは草薙を抜こうとトラックで引っ張っていた。

 

「抜けっていったり抜くなつったりアンタの舌は何枚あるんですか!」

 

全員が悪人に見えるフィーアが鬼に見える!

トラックが馬力を上げたと同時に括りつけてた木が倒れて俺はそのままトラックで引きずられることになった!

 

「ああああああ!!」

 

「よーし!このまま明日に向けて走りますよ!」

 

フィーア趣旨変わってるうううう!

 

「おい!いい加減にしろよ!いつまで塞ぎ込んでるんだ!さっさと出て来い!」

 

俺は草薙に叫ぶ。

 

「いやや!ワシみたいなのが勝てるわけあらへん!ワシは妻の浮気も同性愛も断罪できん鈍や!とっくに切れとった嫁の未練も断ち切れん、うまい棒コンポタージュ味や!」

 

「何さり気に美味しいとこ収まってんだ!この納豆味が!」

 

俺たちが言い争っているとヤヨイが声を掛ける。

 

「自信を持ってください!草薙さん!刀にとって大切なのは切れ味なんかじゃないんです。大切なのはその鋼に通った一本の芯、人間と同じで壁にぶつかっても折れない心があればいくらだって叩きあげられるんです!」

 

「ヤヨイはん・・・わしを叩きなおしてくれるんゆうんですか?」

 

「はい、あなたの思いは立派な名刀の素質です。」

 

そうして鍛えるためにヤヨイが金づちを振ったのだが・・・

 

ガンっ!バキ・・・・

 

sideシディ

 

そして夜になったころ

 

ガン!ガン!

 

「ふー!」

 

ついにヤヨイの仕事が終わったようだ!

 

「打ち直し完了ですね!」

 

「できたんだね!生まれ変わった草薙さんが!」

 

ヒサメとフィーアが喜ぶ。

 

「明日の決闘に間に合ってよかったです。あとは使い手次第で彼は名刀にも鈍にもなる。カゲチヨさん、あとは頼みましたよ。」

 

そうしてできた草薙は・・・テープで補強されただけの姿だった・・

 

「いや全然間に合ってへんやんんんんんん!!急繕いもええとこやん!さっきカンカンなとったのは何の音?これ呪術師の仕事でも鍛冶屋の仕事でもないで!?」

 

当然草薙は驚いている・・・

 

「よくやったな、ヤヨイあの鈍をここまで・・・突っ込みが鋭くなった。」

 

「うむ!確かに最初と比べれば雲泥の差だな!」

 

カゲチヨの言う通りだ!

 

「そこおおお!?こんな短小にしくさりおってこれじゃあ決闘に勝つどころか鞘子に収まることもできひんやん!ガバガバやん!ED思われるやん!」

 

「細かいことはいいじゃなねぇか。どうせ直さなくても中折れしてたんだし、それに嫁さんだって元々ガバガバのヤリ〇〇じゃねーかお似合いだよ。」

 

「カゲチヨ、人の奥さんをそんな風に言っちゃダメだ!自然界では沢山のものと交わるのは当然だ!」

 

「そうか・・・シディの言う通りだな。」

 

「いやここ自然界ちゃうから!つーかヤリ〇〇でもないわ!」

 

俺はカゲチヨを注意する。

 

 

「すみません・・・まさか金づち一振りで折れてしまうなんて・・・」

 

ヤヨイが状況を言ってくれた。

 

「心配するなヤヨイ、すでに尻からこいつを抜く悲願も達成されている。こんなED刀じゃデートの前から勝負は決してるし決闘はボイコット・・・」

 

「ちょっとカゲ!?草薙さんとの約束破るの!?」

 

ヒサメが注意したその瞬間!

 

ぐさっ!

 

折れた刃先がカゲチヨの肛門に突き刺さった!

 

「そうはさせへんで・・・もともとワシを切り離すんが狙いやったんだなそうはいかへん、こんな体にされたからには責任取って決闘に勝ってもらうで!」

 

「ふざけんなよ!お前みたいなうまい棒でどうやって勝てっていうんだよ!」

 

カゲチヨの言う通りより絶望的になったな・・・

 

「やかましい!男は長さやない!早さや!」

 

「しかも早いのかよ!もうだめだいいとこなしだ!」

 

「大丈夫ですよカゲチヨ男は長さでも早さでもない、何ラウンド戦えるかですよ。というわけで回復力を養うためにこの焼けた砂と氷水に交互に刀をつける特訓です!将来のヒサメちゃんとの戦いのために!」

 

「ぎゃああああ!」

 

「いやどこの刀を鍛えてるの!?っていうか私カゲの刀と戦うの!?」

 

そうしてカゲチヨの下半身をフィーアは鍛え始めた。

 

「どうする?ヤヨイ。」

 

俺はヤヨイに今後の作戦を尋ねる。

 

「太刀としての復活は難しいですが脇差としてなら、けど草薙さんの体が耐えられるかが問題ですね。それに折れたのは年月のせいだけじゃなくて古傷も起因してるみたいなんです。」

 

何?

 

「・・・・・やっぱりヤヨイはんに隠し事は無理やな。実はな・・・儂ははるか昔にも一度鞘子を取り戻すために戦ったんや。」

 

そうだったのか・・・

 

「何あの女以前にもどっかの刀としっぽりやってたの?まじでアバズレなの?」

 

「誰がアバズレや!そうやない!もともと鞘子は別の刀の鞘やったんや。」

 

ということは・・・

 

「鞘子さん寝とったのは貴方だったの!?」

 

ヒサメが驚く。

 

「因果応報なのかもしれん・・・けど幼馴染を放っておけなかったんや・・・」

 

どういうことだ?

 

「鞘子の旦那はエクスカリバー星でも知らぬものはない大業物、魔剣マガナギ、その名だけでそこらの刀は逃げ出す狂刀や奴が恐れられたのは切れ味だけやない、ワシらエクスカリバー星人は吸血生物武器として使われることでその目的をなす。だがマガナギはそれだけやない奴の主食は共食いつまり同族を食してそのエナジーを取り込むことでけた外れの切れ味を保持してたんやそんな男の鞘になったもんは悲惨やった・・・」

 

鞘もエナジーを吸われてやがて・・・

 

「そうだったんですね・・・それで傷が・・・」

 

ヤヨイが全てを察する。

 

「勝てはしなかったが鞘子を命からがら救い出すことに成功した。あとは決闘に勝つだけなんや・・・ヤヨイはん!お願いします!」

 

こうしてまた脇差として鍛えるチャレンジが始まった・・・

 

sideカンナ

 

アーシは夜の道を散歩してたんだけど・・・

 

「でてきてよ。隠れても無駄だから。」

 

「ふふふ・・・今日は吉日だ聖女カンナ、まさか同じ日に探し求めていた物が見つかるなんて・・・」

 

そういって男はいくつもの虫に体を分けた。

 

「この国の刀を食らうのも飽きてたところだ。本当ならあの男を見つけ出してからにしたいところだったが・・・まあいい、鞘を手に入れておけばあの男も俺の前に現れるだろう・・・」

 

やれやれ・・・

 

「何の話かは分からなけどアーシのサーヤはよくモテるみたい。アーシもカゲチヨの肩慣らしの通しくらいにはなってよね。虫の異宙人さん。」

 

「虫・・・?誰だいそいつは?俺の名はマガナギ…魔剣マガナギだよ。」

 

そうして奴は腕だけ人間の体のまま飛びかかってきた・・・あっしまった。

 

ごおおおお!

 

アーシは本体の虫ごと奴の体を焼き払った。

 

かん・・・からん・・・・

 

「・・・・え?」

 

「ごめん、異宙人さん今日YOUTUBEで怪談巡りが更新するの忘れてた。瞬殺されといて。」

 

sideマガナギ

 

えええええええ!?

 

「まったく面白いチャンネルはなんで午後からなんだろ?PLOTTもそうだしソラジマのチャンネルもそうだし。」

 

くそっ!道具が悪かったとは言えアイツがあんな化け物に使われてるなんて本体が焼け死んでしまえばこいつの無数の虫も死体になって動くことができん!・・・剣の腕も化け物だし・・・そうだ!!

 

「マ・・・待てカンナ・・・ねえ、怪談はいいからライブで見たいのはわかるけどちょっと話聞いて、ねぇぇぇ!ちょとおおおお!」

 

sideフィーア

 

私たちは妖精王の森で二人の到着を待っていました。

 

「遅いな二人とも、怖じ気づくような性格じゃないだろうし・・・」

 

この場には混血の皆とお父さん、そして私たちが集合していました・・・

 

「そういえばゼクスとスズキが戻ってなくない。」

 

「いや、アンタが警察からの協力要請二人に押し付けたんだろ・・・?」

 

お父さんの疑問にサトウが答える。

 

「ん・・・来たカゲチヨ。」

 

ミナヅキちゃんが指を指したさきにカゲチヨは立っていました。

 

「カゲチヨ、尻の獲物は使えるようになったみたいですね。」

 

ハツキが言うと

 

「ああ、この異宙人殺しのことだな。」

 

デカい剣を背負ったカゲチヨが現れました!

 

「嘘をつけええええ!」

 

お父さんが叫ぶ。

 

「え?何が?」

 

「何がじゃないでしょ!そんなデカい剣が尻にブ刺さってたなんて嘘でしょ!?」

 

「難癖つけないでくれ、尻に食い込んでたのはこれくらいの大きさだんですよ。」

 

「決闘で鞘に相応しい剣を決めるんでしょ!?場所まで貸してるのに!」

 

「大丈夫ですよ刺さってた刀は脇差としてあります。侍っぽくさせてくださいよ。」

 

「侍らしからぬ屁理屈!」

 

カゲチヨとお父さんが言い争っていると・・・

 

「まぁまぁ、お父さん好きにさせてあげましょう。どうせやりあうなら好きな獲物でやった方が面白いでしょ。ねっ、カゲチヨ。」

 

カンナちゃんも現れた。

 

「それにアーシも新しい獲物見つけたの。」

 

「えっと・・・名前なんだっけ?」

 

「魔剣マガナギですってば~」

 

え・・・・・・?

 

sideゼクス

 

「それで現場は?」

 

「こちらです。」

 

俺とスズキは妖精王に押し付けられた事件の調査をしていた。

 

「被害者は沢山の虫が集まった異宙人、本体を焼き尽くされてそのまま焼けた体の一部の虫の死体と焼けた服の布があったので発覚しました。」

 

俺たちは警察の話を聞く炎が使える奴の犯行か。

 

「昨夜、この男ともめてるオレンジ色の髪の女が目撃されています・・・もしかして・・・」

 

警察官が俺に確認をとるそうだな・・・

 

「ああ、カンナの仕業だ。」

 

「はぁ、アイツ何やってんだよ・・・」

 

俺はスズキと一緒にため息を漏らす。

 

「そうですか・・・あのドSの聖女に勝負を挑んで負けたということですか・・・」

 

警察はそう言って捜査を終了した。権力ってすげぇな・・・

 

「そういえば被害者は最近、異宙の刀を手に入れたっていってましたね。何でも人を食らう魔剣とか・・・眉唾かもしれませんけどまた協力をお願いします。」

 

その瞬間理解した。この異宙人は操られていたということに・・・俺は妖精王の森に向けて走っていた・・・

 

「どうしたんだよ!」

 

スズキが追いかけながら聞いてくる。

 

「ケルベロスのDNAで人格が三つになった俺だからわかる・・・人のくらう魔剣・・・そいつが勝負を挑んでカンナがそれを手にしたとしたら・・・」

 

「おいおい・・・そんなことになったら・・・」

 

スズキの顔が青ざめる、そうだ!人斬りどころか大魔王の誕生だ!!

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