妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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エクスカリバーたちの戦い3

sideヒサメ

そんな・・・

 

「なんでマガナギをカンナちゃんが!?」

 

私が叫ぶ。

 

「そうや!どういうことや!?」

 

草薙さんも驚いている。

 

「昨日偶然手に入れてね。どうしてもアーシの愛刀になりたいっていうからまぁ、鞘だけエクスカリバーってのも気持ち悪いしね。」

 

カンナちゃんが答える。

 

「この広い地球でエクスカリバーが三本これも何かの縁だと思わない?」

 

するとマガナギも話し始める。

 

「違いない、よもやこんなところで探し求めていた二人に会えるとは、草薙よきけばこの勝負鞘をかけた決闘とか、これを縁と呼ばず何と呼ぶ?運命だったんだよ草薙。どこまで逃げて抗おうと俺を謀ったときから二人の運命は決まっていたのだ。貴様ではこの運命の糸は断ち切れない愛する女の元ではない、死して土に帰るがいい。」

 

くっ・・・

 

「くくく・・・あはははははは!」

 

グサッ!

 

突然カンナちゃんが黒妖犬のうんこをマガナギにぶっ刺した!

 

「あ~お父さんダメだよここ。うんこが放置されて土に帰らずに残っちゃってる。」

 

「ご、ごめん・・・」

 

お父さんがとっさに謝る。

 

「あああああああ!何してんすか!?アンタ魔剣でこんなもん刺していいと思ってんすか!」

 

当然マガナギが文句を言うけど・・・

 

「ごちゃごちゃうるさいんだけどなんか勘違いしてるでしょ?アーシはアンタの鞘なんてこれでいいんだけど屁糞カリバーでもいいんだよ?これはアンタらの決闘じゃない、アーシとカゲチヨどっちが強いか決める決闘だから。」

 

カンナちゃんが豚を見る目でマガナギを見てる・・・

 

「そ、そんなごむたいな~一緒に頑張ろうって約束したじゃないっすか~マスターほどの使い手なら敵なしっすよ世界を手に・・・」

 

「カゲチヨ、決闘前に掃除しない?そこらへんフンだらけで困っちゃうよね。」

 

ブスっ、

 

「すみません!もう余計なことしゃべりません!」

 

「ん・・・鬼畜・・・」

 

「容赦ねぇな・・・」

 

ミナヅキちゃんが怯えてサトウくん苦笑いを浮かべる。

 

「し、信じられん・・・あの魔剣マガナギが完全に組みしかれとるあの姉ちゃんどんだけ恐ろしい女なんや・・・」

 

草薙さんもカンナちゃんのドSに怯える。

 

「どうやら最も会いたくなかった剣が最も手に渡ってはいけない女のものになったみたいだな・・・」

 

カゲも油断なく相手を見てる。

 

「最悪や・・・奴ともめる前になんとかしようと思ったのに負けたらワシと鞘子もおしまいや・・・」

 

するとフィーアちゃんが口を開く。

 

「結構じゃないですか。真剣勝負なんて希望にすがる奴が負けるようにできてるんです。希望なんて先に転がってるんじゃない全てをかけた先にある残りカスのようなものなんです。」

 

フィーアちゃん・・・

 

「そうだな・・・今は剣が刺さってる程度が丁度いい。」

 

カゲが異宙人殺しもとい、血液の剣を抜く。

 

「なんだ・・・見かけ倒しか。いつもの剣なんだね。まぁ、アーシもこの剣を鞘に納める未来は見ないことにする。」

 

そう言ってカンナちゃんはお父さんに鞘を渡す。

 

「フィーアちゃんのいう残りカスが刃先にぶら下がるまでこの刃おさめないから。」

 

カンナちゃんも構えた・・・けど

 

「いや!?カンナちゃんの場合ぶら下がってるよ!納めたら大変なことになるよ!?」

 

私は突っ込む!

 

「上等だぜ。どっちが先に引っかかるか勝負だ!」

 

そういうカゲの持ってる草薙さんにもうんこが刺さっていた!?

 

「なんでお前も!?」

 

「そうやぞ!なんでや!」

 

お父さんと草薙さんが突っ込む。

 

「勝負!!」

 

二人が突っ込んだと思ったら・・・

 

ドス、ドス・・・

 

落ちてるうんこを突き始めた!

 

「そういう決闘だったの!?」

 

「ドSすぎだろ!」

 

「苦しんでるの刀だけですね・・・」

 

私とサトウくん、ハツキさんが突っ込む。

そして拾い終えると・・・

 

「くらえぇぇぇぇ!」

 

二人が刀を回してうんこを投げ始めた。

 

「原始人の喧嘩・・・」

 

「おお!動物たちもやっていたぞ!」

 

ミナヅキちゃんとシディがコメントするけどなんかずれてる・・・

 

凄い技使ってるのに・・・

 

sideカンナ

 

カゲチヨがうんこを投げてくるがアーシは切る。

切った時にはもう顔の寸前に脇差が迫っていた・・・けどこいつもフェイク!

 

アーシは指で掴んで投げ返す!

 

どっ!

 

うんこだけでいない・・・?

 

「そっちじゃねえ、こっちだ!」

 

カゲチヨは突き出すけど甘い・・・

 

「そっちじゃない、こっちだよ。」

 

グサッ!

 

うんこ、そうでなくちゃ・・・

 

「こっちじゃないあっちだ。」

 

「あっちじゃないそっちだよ。」

 

「そっちじゃないウンチだ。」

 

アーシたちの技の応酬は続く。

 

「うんこでどんだけ高度なやり取りしてるの!!ていうかお父さんなんでこの草原こんなにうんこあるの!?」

 

「土に帰る前にするから追い付いてないのかな・・・」

 

ヒサメちゃんが突っ込んでるけどまるで気にならないな・・・

 

「カゲチヨ!待ってろ今加勢する!」

 

シディがさらに援護に回る。

 

「それ、うんこ・・・投げちゃだめ・・・」

 

ミナヅキちゃんが止める。

アーシたちは一旦距離を取る。

 

「やっぱりカゲチヨは面白いな・・・まるで型がでたらめだどっから打ち込んでくるかわからないよ。」

 

アーシはカゲチヨの剣術を評価する。

 

「はっ!涼しい顔してられるのも今のうちだぜ!次の視点でどんな顔になってるか楽しみだ!」

 

ふふふ・・・楽しいな・・・

 

side草薙

 

半端やない・・・カゲチヨはんあの魔剣マガナギと互角に張り合ってる・・・いけるかもしれん!

 

sideマガナギ

 

思った通りだ・・・この女先ほどの異宙人とは器が違う。ついに見つけたぞ。このマガナギにあう器を!草薙、貴様が見つけた奴も大した器・・・だが器が互角でも使う刃は天と地の差だ!

 

sideカゲチヨ

 

何合目かのぶつかり合いで突然血液の剣が食われたかのように消えた・・・

 

「何が起こったの・・・?」

 

ヤヨイが困惑する・・・

 

「くくく・・・消えてなどないさ。ちゃんと俺の腹の中に納まってるよ・・・お前の剣も、この女も。」

 

まさか・・・

 

「カンナ・・・?」

 

クリスが呟くと

 

「そうじゃない、あれはもう。」

 

ゼクスとスズキが帰ってきた。

 

「ちっ・・一足遅かったか。」

 

スズキが呟くがまさか・・・

 

「よくもこの魔剣マガナギをいいようにしてくれたな・・・俺をコケにしたのも乗りこなすのに手を焼いたのもアンタが初めてだ。だがお前のその狂気も精神も肉体も全て・・・このマガナギのもの、俺はついに異宙で唯一無二の強さを手に入れた。」

 

マジかよ・・・

 

「食われた・・・あの姉ちゃんマガナギに食われてしまいよった。」

 

その瞬間皆から攻撃が飛ぶ!

 

「おいおい・・・躊躇なしか・・・だがなんだって切れるさ!」

 

「!?」

 

ズパン!

 

皆の攻撃は切られ霊槍を避けたアイツは真っ先にスズキを狙ったが・・・

 

どっ!

 

「相手間違ってるぞ。お前の相手は俺だ。」

 

俺が奴の意識をこちらに向けた。

 

「いや!なんでてめぇおれにうんこ投げた!?」

 

スズキがきれるが何言ってんだ?

 

「何も間違ってねーよまるでマイホームかのようにお前の顔面に帰って言ったんだよ。」

 

「誰の顔面が便器だ!絶対殺す!」

 

「スズキ君落ち着いて!」

 

ヒサが落ち着かせる。

 

「大丈夫なのか?カゲチヨ、血液の剣はもう効かないぞ・・・」

 

クリスが聞く。

 

「はっ!異宙一の剣に異宙一の使い手?んなもんなぁ、怖くもなんともないね。切れるだけじゃねーか。こっちは異宙一切れない鈍と女子を前にすると異宙一言葉のキレが悪くなる陰キャだぜ。切れないぜ・・・お前らにもな。」

 

「こっちネガティブ要素しかありませんね・・・」

 

フィーアの言う通りだ・・・だがな・・・

 

「カ、カゲチヨはん・・・」

 

「マガナギ・・・お前がどんだけこいつら追い詰めようとな草薙と鞘子夫婦の絆は切れない・・・」

 

「カンナちゃん、どうしちゃったの!?カンナちゃん!」

 

「もうとっくにぶった斬れてるよ!全くこっちの心配してないよ!?」

 

ヒサ・・・そんなのも関係ない・・・

 

「何千回交わした爛れた記憶は体から消えないんだよ!」

 

「結局汚れた縁しかねーじゃねーか!?」

 

クリス!任せとけ!カンナは取り返す!

 

俺は突っ込む!

 

「ふん、馬鹿め。その短い間合いで懐深くまで潜りこめば覚醒した俺の間合いの中では全ての剣は鈍になり果てる。」

 

「あかん、触れたらあかん!今のアイツに接触したら共食いの餌食や!カゲチヨはんんん!」

 

触れたらあかん?

 

「真剣勝負ならそんなの当たり前だ。」

 

「すげぇ・・・」

 

「武器を使わずに太刀筋を・・・」

 

「カゲ凄い・・・」

 

サトウ、ゼクス、ヒサが呟く。

 

「体をとっかえひっかえしてる刀にはわからないだろうけど切りあいは一度切られたら終了なんだ。だからって尻込みしてたら何もできない。こういうのは白刃のなかで手ぶらで散歩する奴しかできない。なぁ、カンナ。」

 

いや・・・

 

「カンナの太刀筋じゃこんなに見えるわけないもんな。」

 

「貴様ぁぁぁぁ!」

 

はっ!そんな大振り隙だらけなんだよ!俺は背後を取って草薙を思いっきり振り下ろした!

 

ペチン・・・

ふにっ、ぷらん・・・

 

「あ、あかん・・・カゲチヨはん・・・もう限界や、バイアグラの効果切れてもうた・・・」

 

ええええええええ!!!?

 

「お前ここまで来てそれはねーだろ!?つーかバイアグラなんて飲ました覚えないし!」

 

「やかましいわ!いうたやろワシの取り柄は早さやって!アンタがだらだらしてるからアカンのやで!」

 

「誰がだらだらしてたって!?この中折れ野郎!鈍どころじゃねーぞ!ふやけたカールスナックだぞ!」

 

「大丈夫ですよ!カゲチヨチーズ味ならまだ勝機は見出せます!」

 

フィーアは黙ってて!

 

「くくく・・・千歳一隅のチャンスを逃したな。」

 

ががががががっ!!!

 

糞っ!こいつどんどん動きが・・・!!

 

「俺が支配するのが器の体だけだとでも思ったか。俺の胃の腑の中には今まで食らった者たちの経験則戦術パターンが全て詰まっているわ。体になれるころには本来の力以上に引き出せるさ何故ならお前たちとはくぐった刃の数も桁が違うからだ。」

 

魔剣の呼び名はだてじゃねーな・・・

 

「剣に触れられず草薙があのままでは・・・」

 

シディの言う通り負けちまうな・・・

 

すると横から何かが飛び出してきた!

 

「もう二人ともやめて!」

 

「さ、鞘子!」

 

「ほう・・・」

 

「これ以上争うのはもうやめて・・・私カンナちゃんが傷つく姿見てられない!」

 

この戦いを見ても思い出さねぇのかよ・・・

 

「何言うとんのや鞘子!!そいつはワシらを苦しめてきた魔剣マガナギやで!」

 

草薙が言うが・・・

 

「私はカンナちゃんが無事ならそれでいいの!」

 

「お前・・・儂だけじゃなくてマガナギのことまで・・・」

 

「ねぇ・・・カンナちゃん。もうやめ・・・」

 

がっ!

 

マガナギが鞘を叩き飛ばす。

 

「鞘子おおおおお!マガナギ・・・貴様!」

 

当然草薙が怒りを示すが・・・

 

「草薙・・・どうやらお前頭も切れないようだな・・・あの女は何も忘れちゃいないよ。ただ知らないだけさ・・・」

 

「どういう意味やそれ・・・」

 

「まだ気づかないのか・・・あれはお前の娘・・・サーヤだ。」

 

sideヒサメ

 

えっ・・・エクスカリバー星人の子供とか性別ってそういうこと・・・?

 

「見間違うのも無理はない。サーヤは昔のアイツと瓜二つだからな。だがバラバラに売られるときすでにお前の子を宿してたんだ。それを一人で育てた、女手一つそれも刀を持たない鞘が子を守るのは容易ではないアイツは様々な刀の鞘になることで生き延びる道を選んだ。たとえそれが夫に対する不義理だとしても・・・生きて娘と父を合わせるのが自分の役目と思ってたんだろうよ。だがあの頃のアイツは憔悴し疲れ切っていたよ。」

 

 

「何故貴様が・・・・」

 

「決まってるだろう俺が救ってやったからさ。いつまでたっても救いに来ない情けない父に代わってその苦しみから解放してやることでな・・・」

 

「貴方まさか・・・」

 

フィーアちゃんが怒った顔をする・・・私たちも察しがつき怒りの表情になる。

 

ーどうか娘だけは・・・あの人だけは見逃してあげて・・・一目だけでいいあの人にあの子の元気な姿を・・・-

 

「一目?俺がそんな心の狭い男に見えるか?親子三人仲良く合わせてやるさ・・・俺の胃の腑の中でな。」

 

ビキキっ!!

 

「ま、マガナギィィィ!!貴様ぁぁぁぁぁ!」

 

立とうとしたその瞬間草薙さんの体に亀裂が走る!

 

「草薙ぃぃ!」

 

まさか・・・あの連撃がかわし切れてなかった!?

 

「言っただろう・・・俺を謀った時からお前の運命はもう決まっていた。」

 

「ま・・・待てぇぇぇマガナギィィィ。」

 

どうしよう・・・折れた刀身はもちろん打ち直した刃まで・・・

 

「心配するな。すぐに娘も後を追わせてやるさ。」

 

そう言ってマガナギがサーヤちゃんに収まろうとする!

 

「呪うなら己の切れぬ刃を呪え。このマガナギにたてついたことを呪え。」

 

「やめ・・・ろぉぉ、マ・・・ガナギぃ・・・」

 

草薙さんが完全に崩れ完全に収まろうとした瞬間だった!

 

「待ってよ。」

 

え?

 

「動かない・・・?」

 

「気が早いよ。鞘に収まるにはね。」

 

カンナちゃん・・・自我を取り戻した!




次回エクスカリバー編最終回!
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