妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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エクスカリバーたちの戦い4

sideカゲチヨ

 

「カンナちゃん!?」

 

ヒサメが自我を取り戻したカンナに驚く。それはマガナギも一緒だった。

 

「貴様!何故自我を食われた貴様がここにいるぅぅ!!」

 

「抜いてよ。」

 

「なっ・・・」

 

カンナは刀を抜いた。

 

「まだ勝負は終わってない、アイツ等はまだ終わってない。」

 

そうだぜ・・・まだだ・・・!

 

 

「お前は何を・・・そんな朽ちた鈍に何ができる。草薙は死んだ、もう何もかも終わったんだよ。草薙も奴が探し求めていた鞘もここにはない。お前たちはマガナギに負けたんだよ。」

 

はっ・・・そっちこそ何言ってんだ。

 

「鞘ならあるさ、ここに。テメーには見えないだろうさ。離れ離れになろうと刀を守り続けた鞘が娘と父を最後まで守った鞘が。」

 

「その通りだ。刃が何度もこぼれても魂は傷ついてはいない。まだ草薙は切れるぞ。」

 

シディが言う。

 

「本物の業物は火をくべて叩けば何度だってその魂は蘇るんです。カゲチヨさん見せてやってください。」

 

ああ!ヤヨイの言う通りだぜ!

 

ブスッ!

 

「ここに!俺の無限の命の火が!」

 

ブシィィィ!

 

「カゲ!」

 

悪りぃなヒサ・・・また無茶するわ!

 

「ば、バカな・・・自ら剣を・・・あの男まさか・・・自らの血を与えて蘇らせる気か!?」

 

マガナギが叫ぶ。

 

「最後の大サービスだ!俺の血を好きなだけ食いな!」

 

sideカンナ

 

「あの男命が惜しくは・・・」

 

やっぱり面白いな・・・カゲチヨは・・・

 

「剣で自分を守るどころか自分が剣を守る鞘になるなんて面白すぎでしょ。」

 

アーシもフェアに勝負しないとね。

 

グサッ!

 

アーシは胸に突き刺す。

 

「カンナちゃん!」

 

フィーアちゃんが叫ぶ。ごめんアーシも結構酔狂なことが好きみたい・・・

 

「貴様・・・何を・・・」

 

ははは・・・マガナギ、そんなの決まってるでしょ?

 

「食いたいなら食ってよ。このアーシを食い尽くせるならね。」

 

「・・・ふ、はははは!いいぞ!食らってやるさ!」

 

アーシたちは吸血によってパワーの上がった剣を振りおろした!

 

「はあああああぁああああ!!」

 

ドカン!ゴオオオオオオ!!!

 

sideヒサメ

 

カゲ・・・カンナちゃん・・・

煙が晴れた先にいたのは剣をぶつけた後の二人そして・・・

 

「・・・マガナギ、お互いええ鞘持ったもんやの。」

 

「クク・・・違いない。よもや食ったつもりが食われていたのは俺だったか・・・」

 

粉々になっているマガナギだった・・・

 

「どうやら鈍だったのだ俺の・・・よう・・・」

 

パラパラ・・・・ズシャアアア・・・

 

そうしてマガナギは鉄の粉になった・・・

 

「・・・カゲチヨ、次はお互い邪魔者無しでやり合ってくれない?」

 

そう言ってカンナちゃんはサーヤちゃんの所に行った。

 

「やった・・・やったんだな!」

 

シディの声と共に私たちは駆け寄る。

 

「勝ったんですね!草薙さん!」

 

私は草薙さんに賞賛の声を掛けたが・・・

 

「ああ・・・皆のおかげや・・・」

 

もう草薙さんの体も朽ち始めていた・・・

 

「もうこれは霊槍の生き返りの手段でもどうにもならへん・・・ありがとうワシを最後の最後に名刀にしてくれて。」

 

そんな・・・

 

「皆、そんな悲しい顔しないでくれ。限界なんてとうにきとった。こうなる覚悟はできとった・・・鞘子が命かけて守り通した娘や・・・この身にかけても守らなあの世でアイツに顔向けできひんやろ。」

 

「何弱気なこと言ってんだよ!娘に名乗りもせずに死ぬつもりかよ!」

 

サトウくんが怒る。

 

「ええ女になっとったな・・・ホンマに鞘子そっくりや。もう一度あの美しい鞘を拝めた。それだけでワシはもう十分や。」

 

「草薙・・・」

 

お父さんが近づく。

 

「クリスはんもすまんな・・・こっちのごたごたにあんたの娘を巻き込んでしまって・・・」

 

「気にしてないよ。鞘子さんと元気でやれよ。」

 

「ホンマにありがとう・・・どんな刀でもええサーヤが元気に笑っとるならワシら夫婦はそれでいいんや。」

 

「草薙・・・」

 

ゼクス君が悔しそうにする。

 

「せやからどうか。ワシをあの鉄の砂の中で眠らせてくれへんか・・・きっと鞘子も眠ってる。あのエクスカリバー星人の墓場で。」

 

・・・・・・カゲは鉄の砂の中に草薙さんを刺した。

 

「言葉なんて無くたって、離れ離れになったって切れない絆もあるだろ。なんせこいつは鈍なんだからよ。繋がってるよ俺達とも全員な・・・」

 

カゲが草薙さんに言葉をかける。

 

「カゲチヨはん・・・ありがとう・・・最後にあんさんらみたいな鞘に出会えて良かった・・・」

 

そうして草薙さんは砂となって消えた・・・

 

noside

 

しばらくたったころカンナはサーヤとともにヤヨイの所に来ていた。

 

「いや~ん、カンナちゃん私のために刀新調してくれるってホント?」

 

「変な剣使ってたせいかもう普通のじゃ嫌でさ。妖刀じゃなくても良いから作って貰おうと思ってね。リサイクルショップには無かった振動機能とか真珠や宝石とかついてたりの奴がいいでしょ。」

 

「もう!カンナちゃんのエッチ!」

 

二人でそんな会話をしていると

 

「悪いけどそんな汚らわしい剣作るのはごめんですよ。無理に注文するなら握った瞬間アンタの手の皮膚の皮がさかむけになる妖刀を送りつけますよ。」

 

ヤヨイが物騒なことを言う。

 

「そう?アーシはてっきり真珠でも拾ってるのかと思った。あんたたち頻繁にお父さんの森でなにか探してるんだもん。」

 

「・・・砂利交じりの鉄の砂です。ただその中に真珠なんかより貴重な鉄が混ざってるそれらを合わせて刀を叩きあげるつもりです。」

 

「それは手間がかかるね!まっ、出来上がったら教えてよ。」

 

カンナはヤヨイの部屋に背を向ける。

 

「いいんですか?きっと異宙一の鈍になりますよ?」

 

「うん、切れなくていい。どうせ剣も鞘も離れないから。」

 

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