妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
side益荒男
俺の名は益荒男昭介(ますらおしょうすけ)チーム東京でストライカーをやっていた・・・
今日の引退試合で俺の息子の願いを叶えるために今日俺はフィールドに立つ。
ストライカー、それはゴールという獲物を追い続ける獣、その獲物を追い求めてきた旅路の先で待っているものはなんだろう・・・この旅の終着点となる今日の試合でも自分の信念を貫ければ全てが見えてくるはずだ・・・ゴールを追い続けた道にある新たなる世界が!
「よし!行くぞ!お前ら!」
そうしてロッカールームを開けて仲間に声を掛けたのだが・・・
「お、お腹が・・・・」
「おい!救急車!」
倒れて腹を押さえている仲間と介護に回るスタッフ、そして・・・
「これって俺たちのせいなのか・・・?」
「いや、これは弁当の仕入れ業者のミスですね。」
「でもこれじゃ試合が・・・」
「まぁ、中止だよね。」
「しかし皆が楽しみにしているのだぞ?」
赤メッシュの男と耳の生えた男。そして青髪にオレンジの髪、金髪の女が弁当を調べていた。
「あれ?無事な選手がいたよ?」
赤髪の女が俺を指さしている。
「こ、こんにちは・・・」
赤メッシュの男が気まずそうに挨拶をする・・・
「ええええええええ!!!!?」
俺の叫びがロッカールームに響いた・・・
sideカゲチヨ
俺たちは依頼で弁当の配給係をしていたのだが・・・
「ねぇ!?なにこれ!一体どうなってるの!?っつーかアンタら誰!?」
無事な選手、名前を聞くと益荒男と答えた人が叫びながら聞いてくる。
「えーと・・・」
「まぁ、弁当の配当係です・・・」
俺とヒサが答える。
「皆食べてたら急にお腹を押さえて苦しみ始めたときはびっくりしたよね。」
「まぁ、原因は弁当が賞味期限が切れてて食材が痛んでたことですね。」
カンナとフィーアが答える。
「あとポカリが必要っていってたからシディと一緒に会場にあった白い粉で作ったのに無駄になっちゃった・・・」
「うむ、残念だ・・・」
カンナとシディが答える・・・っていうか白い粉って・・・
「違うから!それポカリの粉じゃないから!デットオアアライブの境界線の粉だから!?」
益荒男さんの言う通り二人が持ってきていたのは石灰だった・・・
「もう試合始まっちゃうよ!何でこんなことになったんだ!?いったいどうすりゃいいんだよ!」
っていうか思ってたんだけど・・・
「益荒男さんって有名なの?」
「知らないんですか?チーム東京のスター選手益荒男昭介さんですよ。」
フィーアちゃんが経歴を紹介してくれる。
「あのー試合はまた別の日にやればいいし大丈夫なんじゃ・・・」
「そうっすよ。俺なんて夏休み最終日まで宿題残してても余裕でしたらからね!」
「いやそれはだめですよ。」
ヒサと俺、フィーアが益荒男さんをなだめるが・・・
「・・・今日は俺の引退試合だったんだ。」
マジかよ・・・
「俺は自分で言うのもなんだがチームのシンボル的存在だ。今まで二十年間チーム東京一筋で数々のゴールを奪ってきた。」
「それは凄いね・・・」
カンナが感心する。
「そしてそれ以上のゴールを夜の街で量産し、サポーターからは夜の得点王、合コンの司令塔と親しまれてきたエースストライカーだ。」
「いや・・・見下されてるだろそれ・・・」
「最低・・・」
俺とヒサが呆れる。
「全盛期には数々の伝説のゴールを築き上げた俺は・・・そうファンタジスタス。」
「バカですか!あなた!どんなファンタジーに行ってるんですか!」
「皆、ファンタジーとはなんだ?」
フィーアの言う通りだ。シディは知らなくていいから!
「そんな俺の引退試合が不戦敗だなんて・・・ファンを悲しませるだけだ・・・」
「いや、あなたの経歴は既に不戦敗だらけの気がするけど・・・」
ヒサが言う。
「だが今日だけは違う!この引退試合で俺の息子の願いをかなえてやりたいと思ってたんだ!」
益荒男が言ったのは息子との約束だった・・・
「じゃあ、そのためにゴールを・・・」
シディが言うと
「あぁ・・・だがメンバーが全員あのざまじゃもうだめだ!死のう!俺も死ねばいいんだ!カンナちゃん!俺にもポカリ大盛りで!」
「了解です!」
カンナ!ちょっと待て!
「大丈夫ですよ!俺たちはカレコレ屋、何でも屋ですよ。メンバーは俺たちが集めます!」
俺が益荒男さんにそう告げる。
「ありがとう~!!」
side益荒男
頼りにはしたが不安になってきた・・・あと少しで試合が始まるというのにアイツらが帰ってくる気配がない・・・いや!俺が信じないでどうするんだ!
「待たせたな!」
カゲチヨが帰ってきた!ユニフォームを着た五人もだ!
「急な話だったけどなかなかのメンツをそろえられたぜ。見ろ!これが新生チーム東京のメンバーだ!」
しかしいたのは柔道の格好をした奴やユニフォームは着てるけど明らかにコスプレの二人、そしてキックボクシングの格好をした奴もいた・・・
「なんなんだよ!これは!?もう仮装大会でも通じるレベルだぞ!」
「何慌ててるんだ。僕たちが来たからにはもう何も問題はない。サッカーの知識は完璧に予習済みだ。」
「ん・・・モリサキです。」
何が完璧だ!
「うっせーよ!隣のお面女子早速間違えてるぞ!っていうか妖精王様!?あんたたちキャプ翼読んできただけだろ!?」
「あれ?ミナヅキどうやら違ったみたい。」
「面白かったのに・・・」
「いや、漫画の知識に頼ったらそりゃ怒られるでしょ・・・」
「キーパーは任せてください。」
ヤヨイとハツキというやつはまだ大丈夫そうだけど。
「ん?おいカゲチヨ足払いして転倒させるスポーツって聞いたからこんな格好で来たんだぞ。」
柔道着を来た男・・・ゼクスが言う。
「俺たちは蹴りまくるスポーツってヒサメに聞いたからこんな格好で来たんだぞ?」
サトウとスズキがキックボクシングの格好で言う。
「お前たちどんな伝え方してんだ!?どうするんだよ!もう試合始まっちゃうよ!しかも二人多いし!」
「じゃあ、俺が監督、ヤヨイがマネージャーをやろう。皆!左足は添えるだけ!」
「いや!もうスラムダンクともごっちゃになってんじゃねーか!」
不安が渦巻くなか俺たちは試合に向かった。
sideフィーア
今日の対戦相手は・・・
「異宙人と人間が混ざってて強敵そうだね・・・」
カンナちゃんの言う通りなかなかガタイの良い異宙人もいて苦戦しそうですね・・・
「この試合は異宙の能力も使えるからな。気を引き締めないとやられちまう・・・」
益荒男さんが警告しつつ観客席にいる少年を見ていました・・・まさかあれが息子さん・・・
「大丈夫だ!俺が的確に指示をするから信じてくれ!」
益荒男さんの声のあと試合開始のホイッスルが響きました。
「おらおらー!」
ボールは相手チームからですね。
「ディフェンダー!マンツーマンでマークしろ!」
益荒男さんがディフェンダーのサトウとスズキに指示をだす。」
「「了解!」」
スズキとサトウがボールを持っている相手とパスコースにいる相手にマークしますが・・・
「甘い!」
「ちっ!」
「マジかよ!」
相手チームが驚きのジャンプ力で遠い相手にパスを出す。
「クリア!とにかくクリアだ!」
そういうけどパスコースの近くにいるのは・・・
「邪魔だ!」
「ぎゃー!」
カゲチヨなんですよね・・・
「えー!あんだけカッコつけてたのに瞬殺かよ!?」
「それがカゲチヨクオリティですから・・・」
益荒男さんの叫びに答えます。
「ボールはそのままゴール前に!」
「食らいやがれ!」
アナウンスの直後選手が強烈なシュートを放ちますが・・・
「これも良いですよね。」
ハツキさんの結界で防ぎました。
「すげぇ!キーパーカウンターチャンスだ!蹴りこめー!」
益荒男さんの指示どうり私たちは敵陣近くまで攻め込んでいました。
「では…【吹き飛べ】ふっ!」
言霊を付与した後ハツキさんは思いっきり蹴りこみました!
「よしこれなら・・・ぐぁっ!」
益荒男さん!?
「くそ・・・こんなときに・・・黙ってて悪かった、実は俺の体は長年の戦いがのせいでボロボロなんだ・・・」
「そんな・・・」
ヒサメちゃんが悲しそうに言う。
「腰も膝も限界が来てるんだ・・・何発シュートを打てるか俺にもわからねぇ・・・」
だから今日にかけていたんですね・・・
「なにで怪我したの?」
「確かに気になる・・・」
カンナちゃんとミナヅキちゃんが聞く
「ああ、あの時も激戦だった・・・」
ー回想・キャバクラー
「ねぇねぇ、お花ちゃーん!いい加減俺と付き合おうよー!」
「えー!どうしようかなぁ?あ!いつも試合でやってる益荒男ダンスやってくれたら考えてもいいよ!」
「え!?そんなんでいいの!ほらほら!はいっ!決めポーズ!っ!」
グキっ!メキッ!
ー回想終了ー
「まさかあの試合で引退に追い込まれるとはな・・・」
ふーん・・・・
「まーすーらーおー・・・!」
私たち女性陣が声をそろえる。
「それ一から十まで。」
「全部お前の。」
「自業自得」
「せいでしょう!」
私たちはそう言って益荒男にキックを叩き込みゴールに益荒男を放り込んだ。
「ここで前半終了です。」
前半終了のアナウンスが響いた。
sideヒサメ
私たちはロッカー室に戻ってきたんだけど・・
「女性陣の機嫌が最悪だな・・・」
「まぁ、今まで好き勝手やってきたつけが来たとしか・・・」
シディとカゲが言うけどその通りだよ・・・
「女性陣の気持ちも分かるけど、今は益荒男ではなく息子とそしてチーム東京のために頑張ろうじゃないか。」
お父さん・・・
「うっ!む、胸が・・・」
「三杉君!!」
「来るなマネージャー!僕はまだやれる!諦めたら試合終了なんだ!」
お父さんとミナヅキちゃんが言う
「貴方たちはいつまでキャプ翼とスラムダンクごっこ引きづるんだ!」
ゼクス君が突っ込む。
「今はゼロ対ゼロですし。この調子で行きましょう。」
「そうですね。相手も異宙の力を使ってきますが皆さん落ち着いて対処していきましょう。」
フィーアちゃんとヤヨイちゃんがアドバイスする。
「了解だぜ!」
「俺たちも好き勝手やらせてもらうぞ。」
サトウとスズキが言って自チームボールで試合が始まったんだけど・・・
「ふっ!」
益荒男さんが一人で敵陣に突っ込んでいった。
「すげぇな・・・」
「うん・・・」
カゲの言う通り流石プロだよね・・・
「させるか!」
「ぐわっ!」
ボールを奪われるけどイエローカードが出てPKのチャンスができる。
「これでいい・・・ってえ!?」
倒れながら息子さんを見ているとなんと
「シュートは俺がやった方がいい。」
「PKは一番の見せ場なんだろ!?だったら俺がやるぜ!」
「アーシPKやってみたい!」
ゼクス君、サトウ君、カンナちゃんがもめていた・・・
「お前ら何やって・・・ぐあっ・・・起き上がれない・・・」
運悪く痛みが来たみたい・・・
結局ゼクス君がじゃんけんに勝って風の力でシュートを決めた。
side益荒男
くっ・・・痛みで起き上がれずに気絶しちまったのか・・・
「そうだ、試合は!」
俺が点数版を見ると
「マジかよ・・・」
なんとウチのチームが7点も取っている光景だった・・・あのヤヨイが代わりに選手に入っておりチームプレイと上位の異宙人の力なのかすさまじい力でゴールを奪っていた。
「良かった起きたんだな。ヤヨイ、交代お願い。」
「はい。」
妖精王が指示する。
「今更俺が入って誰が期待してるっていうんだ?もう時間もロスタイムしか残っていない・・・確かに俺は馬鹿ばっかやってきたが最後までゴールを追い続ける!」
「分かった、息子のためだ。俺たちもサポートするよ。」
カゲチヨ・・・皆・・・
noside
相手ボールで始まった試合、益荒男はゴールで待機していた。
「頼む・・・」
益荒男が祈るようにつぶやく。
「行かせるか!」
カゲチヨが突っ込む。
「何やってんだ!」
益荒男が叫ぶしかし
「違う!カゲチヨはただの人じゃない!」
その瞬間益荒男には見えたゾンビのように相手に群がり吸血鬼のように相手を怯えさせるカゲチヨの姿が。
「あれはまさしく、ゾンビと吸血鬼!命を失うことを恐れず突進する異宙の生物なのか!」
「くそっ!」
相手はなんとか躱すが・・・
「そっちは本命じゃない!その後ろの鬼のコンビネーションガードが本命だ!」
「おらよ!」
「ふんっ!」
妖精王の作戦どうりスズキとサトウが見事ボールを上空にあげる。
「じゃあ益荒男さんにパス!」
「ああ!」
ミナヅキとがゼクスを上空に蹴り上げる。
「ふっ!」
「あれはまさしく上空の獲物を狙う天狗!」
ゼクスが地面にボールを地面に蹴り落とすが
「マズイ!パスコースに相手が!」
もちろんそれも想定済みだ。
「へへ・・・いただき・・・」
「異宙で最も早い生物を知らないんですか?それは麒麟です!」
フィーアが麒麟の素早さで相手より先にパスをつなぐ。
「よし!カンナちゃんいくよ!」
「うん!」
二人はワンツーパスで敵陣に攻め入る
「あれはまさに二匹の竜が突っ込んでくるかのようだ!」
「何やってんだ!最後は益荒男しかいないんだ!マークしろ!」
しかし
「悪いがそうはいかないぞ。」
シディが守護神のように立ちふさがりパスをつないだ
side益荒男
「皆ありがとう・・・」
俺は皆に感謝して叫びながらシュートを叩き込む!
観客席にいる少年・・・
「お花ちゃーん!俺の息子のために付き合ってください!シュート!」
「えっ?」
の隣にいるお花ちゃんに言いながら放った!
ガンッ!シュルルルル!ドン!
お・・・俺の息子に球が突き刺さった・・・
side妖精王
最後まで何だったんだ・・・
「おい!お前らサッカーしたこと無かったんだろ?やるじゃねーか!」
相手チームの選手たちが褒めてくれた。
「ありがとうございます。」
俺はチームを代表してお礼を言う。
「今度は益荒男抜きで試合をしないか?」
「まぁ、楽しかったっすし・・・」
「たまにはいいですね。戦いなら。」
「だが俺たちは臨時の選手でな・・・」
カゲチヨ、フィーア、シディが言う。
「なら個人的な練習試合で良い。またやろうな!」
「じゃあ、皆で宴会でもやりましょう!」
ヒサメが涎を垂らしながら言う。
「ああ、そうだな!」
「食いすぎるなよ・・・」
サトウとスズキが言う。
「ならいい店知ってるので行きましょうか。」
「ゴールキーパーのハードさも知れましたしね。」
「ん・・・宴会芸でキャプ翼をまた見せる。」
こうして俺たちは宴会を楽しんだのだった。