妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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カンナの事務所は拷問ソムリエのやつを参考にしてます。


新カレコレ屋選び!

sideカゲチヨ

 

「・・・テロップここにいれるか?でもそうすると見栄え悪いしな・・・」

 

俺は動画編集をしていたのだが・・・

 

ピー、あはは、わいわい。

 

ヒサの見てるテレビの音で集中できない!

 

「ヒサ、ちょっと音下げてくれ。」

 

「今良いところなんだがら静かにして。」

 

いやいや!

 

「こっちも動画編集してるんだから。」

 

っていうか

 

ギコギコ・・・カンカン・・・

 

「あっちもうるせーな!?おいシディ、フィーア!お前ら何やってんだよ!」

 

俺が聞くと

 

「すまん、こっちまで響いていたか。」

 

木くずがかかり、ノコギリをもったシディがでてきた・・・

 

「ホントに何やってたんだよ!?」

 

木でも切ってたのか?

 

「なんですか騒がしいですよカゲチヨ。」

 

スポーツウェアを着たフィーアが汗をかいている姿で出てきた。

 

「トレーニング器具の音がうるさいんだよ!」

 

「貴方のゲーム音よりはましですけど?」

 

うるせー!

 

っていうかカンナはどこに

 

いや・・・やめてください・・・お願いします・・・ああああああ!!

 

突然悲鳴が聞こえてきた・・・

 

「おい・・・カンナ?」

 

俺が呼びかけると

 

「あれ?皆どうしたの集まって?」

 

返り血を浴びたカンナが地下室から戻ってきた・・・

 

「お前がどうした!?」

 

「聞かない方がよさそう・・・・」

 

俺とヒサはこのことを記憶の奥に封印した・・・

 

sideヒサメ

 

「良いかお前ら?カレコレ屋は自宅じゃねーんだぞ?なのにお前らちょっと協調性が欠けてるんじゃねーの?」

 

カゲはそういうけど・・・

 

「カゲだって大音量でゲームしてたじゃん。」

 

「クズは自分のこと棚上げするから駄目だよね。」

 

「カゲチヨも鍛えれば雑音なんて気になりません。ゾーンに入る特訓をしませんか?」

 

私はそう言いカンナちゃんとフィーアちゃんもそれに続く。

 

「だが確かに共同空間で騒がしくするのは好ましくないな・・・」

 

シディの言う通りだけど・・・

 

「構造的にどうしても音が筒抜けになっちゃうよ。」

 

「お互いが何かするには手狭だな。」

 

私とシディは話す。

 

「だからいっそ引っ越さね?」

 

カゲから提案されたのは予想外のものだった。

 

「急じゃない?」

 

「えー、この人気のなさ、気に入ってたのに・・・」

 

カンナちゃんは一体人気のないところで何する気なんだろ・・・

 

「いや、実はずっと考えてた。カレコレ屋として活動してからもうそこそこ経つしな。

お前らもここじゃできないやりたいこととかあるだろ?」

 

確かにここは窓がないからな・・・外の景色見ながらごはん食べたいな。

 

「・・・・」

 

皆もやりたいことがあるみたい。

 

「でどうする?」

 

「私、引っ越したい!」

 

「アーシに任せておいて!最高の物件見つけるから。」

 

「私もやりたいことがあったので賛成です。」

 

「俺も賛成だ!」

 

私たち全員が賛成する。

 

「じゃあ各自で理想の物件さがして一番いい物件探そうぜ!」

 

カゲの発案で私たちの物件探しが始まった。

 

sideカゲチヨ

 

一週間後俺たちは探してきた物件を紹介することになった。

 

「最初は私の物件だね。」

 

最初はヒサの物件なんだが・・・

 

「いい匂いがするな。」

 

シディの言う通り食べ物の匂いがするし、飲食店がやたら多いな・・・

 

「ここグルメストリートなんだ。」

 

「へ~詳しいんだな。」

 

「だてに通ってないからね!」

 

こいつの餌場か・・・

 

「ここなら健康に良さそうな料理店もありそうですね。」

 

「肉店とかあったら業務用の精肉機とか譲ってもらえそう・・・」

 

フィーアはともかくカンナは何をする気だ・・・

 

「そして私の選んだ物件はこれ!じゃん!はやりのデザイナーズマンション!。」

 

「お、ヒサにしては意外といいところ選んできたじゃん。」

 

「素直に褒められないんですか・・・」

 

フィーアの突っ込みも無視してヒサは紹介を続ける。

 

「ここの一階にある美味しそうなベーカリー!ネットでも絶品って有名なんだよ。」

 

客が毎日並んでるのかよ・・・

 

「並ぶのめんどくさそう・・・」

 

カンナに同意だな・・・

 

「いいじゃん!美味しいものがいつでも食べられて!」

 

「パンって炭水化物だからふと・・・」

 

「なんか言った?」

 

トラの尾だった・・・

 

「何でもありません・・・」

 

そして部屋に入るとなかなかいい感じだった・・・

 

「結構広いな、水槽なんかもおけそうだな。」

 

「アクアリウム?いいじゃん!」

 

ヒサ、シディのスケールを甘く見るな・・・

 

「釣ったカサゴやアジを入れておけるし便利そうだ。」

 

「まさか生け簀のこと!?ちょっとその規模は待って!」

 

窓の眺めも・・・

 

「結構いい感じだな。」

 

「あれ~?もしかしてこれは一件目で決まりかな?」

 

ドヤ顔してんな・・・

 

「ここからもいい匂いが漂ってきますね。」

 

フィーアの言う通りだな・・・

 

「はぁ~目を閉じるだけで浮かんでくるあの料理の数々・・・!あの味に舌ざわり・・・」

 

やっぱ飯屋に近いから選んだな・・・

 

「・・・しそう。」

 

は?

 

「美味しそうなイカ墨パスタ・・・」

 

「おいまさかそれ俺のことか!?」

 

近くに匂いがあるせいでおかしくなってる!?

 

「マズイ腹が減りすぎて正気を失ってる!」

 

シディが言うけど、そんなの遭難した人だけかと思ってたぜ・・・

 

「大変ですこのままではあの時の惨劇が!」

 

「フィーア、妖精王の森でなにかあったのかよ!?」

 

「はい!昔腹の減りすぎたヒサメちゃんが魚の妖精やケット・シーにかじりつきまくったんです・・・」

 

中国で猫は食われてるからってそこまでになるの!?

 

「カレーやミントの添えられたパスタも良いよね・・・」

 

「ヒサメちゃん落ち着いて!あとでアーシが料理作ってあげるから!」

 

「マーマレードジャムのパンも美味しそう・・・」

 

もう配色でしか俺らを見てない・・・!

 

sideフィーア

 

次はシディさんの物件ですね・・・

 

「やっぱり納得いかない!なんで私の物件ダメなの?」

 

「あんな飢えた猛獣が出てくる場所いられるか!」

 

カゲチヨの言う通りだし、自覚がないのがまた厄介ですね・・・

 

「お、見えてきたぞ!」

 

山奥にその家はありました。

 

「コテージか!」

 

「しかも立派なログハウス!」

 

カゲチヨとヒサメちゃんの言う通り立派な木製の家がありました。

 

中に入ってみるとカントリーチックで素敵でした

 

「暖炉もありますね。シディさんこれも使えるんですか?」

 

私が聞く。

 

「勿論だ、薪は取り放題だからな。これで冬も寒くないぞ。」

 

「これインテリアじゃねーの?」

 

カゲチヨが驚いた顔をしています。

 

「ああ。それ以外暖房は無いしな。そもそも電気が通ってない。」

 

「えっ!電気通ってないの!?」

 

衝撃のことにヒサメちゃんが驚く。けど・・・

 

「いいじゃないですか・・・文明の利器に頼らず時給時足・・・滝で特訓したり崖を上ったりできそうでワクワクします・・・」

 

「まぁ、森でやってたから私たちもできるけど・・・カゲだと一週間も持たなそうだから・・・」

 

まぁ、そうですけど・・・

 

「これをきにスマホ依存症克服してませんか?」

 

「極端すぎだろ!」

 

カゲチヨが突っ込んできますが、シディさんの紹介は続きます。

 

「森には食性の植物もあるし、水はあそこの水から汲める。」

 

「ライフライン全滅かよ・・・」

 

カゲチヨがげんなりとする。

 

「ここなら何をしても誰にも迷惑にならないぞ。」

 

「何かしたいことがあるの?」

 

カンナちゃんが質問する。

 

「そうだな、石窯を組んでピザを焼いてみたいな!」

 

「石窯ピザ!?」

 

ヒサメちゃん反応しすぎですよ・・・

 

「最近燻製にこってるのは知ってるだろ?ここなら思う存分スモークチップも作れる。カレコレ屋だとうるさくしてしまうからな・・・」

 

「えっ!あれスモークチップ作ってたのかよ!?」

 

カゲチヨが驚く。

 

「あぁ、本格的にやりたくてな。」

 

「凄いね・・・」

 

ヒサメちゃんも驚く。

 

「確かに山菜が多いし、水も綺麗だから、山菜蕎麦とかできそうだね。」

 

「山菜蕎麦!?」

 

カンナちゃんの発言にまたヒサメちゃんは反応する。

 

「他にもやりたいことがあるんだ。植物から繊維をとって自分で服も作ってみたいし狩りや家を増築もしてみたいな。」

 

夢が広がりますね!

 

「ダメダメ!住むわけじゃなくて事務所だぞ!?客をここまで来させられるか!」

 

「すまん・・・テレビで田舎暮らしのドキュメンタリーをみて憧れてしまってな・・・」

 

「ならいっそ今住んでるアパートからここに引っ越すのはどうでしょうか?」

 

「「「フィーア(ちゃん)!?」」」

 

絶対夢は叶えてあげますからね!

 

sideカゲチヨ

 

次はカンナの番になったのだが・・・

 

「なぁ・・・目隠しされてサングラスの男たちに連れてこられたんだが・・・」

 

「ここどこ・・・?」

 

ヒサの言う通り到着したのはどこかわからない洋館だった・・・

 

「まぁまぁ、中に入ればきっとに気にいるよ!」

 

カンナに急かされて中に入ると豪華な応対部屋があった・・・

 

「これが所長の椅子だよ!」

 

マジかよ・・お金もちが座りそうな椅子だな・・・

 

「本もたくさんあるな・・・」

 

シディが沢山の本棚を見て言う。

 

「地下にはもっと面白いのがあるよ!」

 

カンナに紹介されたのは地下にあった水路は整備されていて船が浮かんでいた。

 

「おお!船か。これなら海に行けそうだな!」

 

「ここに住むとこれももらえるみたい!」

 

マジかよ太っ腹だな・・・

 

「これならキールハウリングにもうってつけだしね・・・」

 

「カンナちゃん・・・」

 

ヒサが呆れる・・・やっぱり拷問のためだった・・・

 

「?カゲチヨ、キールハウリングとはなんだ?」

 

シディは知らなくていいから・・・

 

「地下の別のところには窯があってね・・・」

 

「ダメダメ!却下!」

 

「怖すぎですね・・・クエマドロ用の窯・・・」

 

そう言って俺たちは撤収した。

 

sideヒサメ

 

「次は私の番ですね!」

 

フィーアちゃんの物件か・・・楽しみだな・・・

 

「これです!」

 

なんかスポーツジムみたいな見た目だね・・・

 

「中に入ればさらに素晴らしさがわかると思いますよ。」

 

中に入るとそこにはペンチプレスや、ランニングマシンなど様々なトレーニング器具が置かれていた。

 

「いや、ここ事務所だからな!?」

 

カゲが突っ込む。

 

「これならいつでも戦闘のための特訓だってできますし。もし依頼者がいじめのことを解決するときはトレーニングしてあげることでいじめっ子を近づけないようにすればいいんですよ!」

 

「どんな脳筋の解決法?」

 

カンナちゃんが突っ込む。

 

「筋肉は全てを解決しますから!私たちがたくましい体つきになれば依頼人に安心感を与えられると思うんですよね!」

 

それはそうだけど・・・

 

「だからって依頼受けてる間もトレーニング器具があったら依頼人が怯えるだろ!次だ!次!」

 

最後も物件に行くことになった・・・」

 

sideカンナ

 

「・・・ったく。そもそもお前らは部屋選びの前提がなってないんだよ。」

 

言ってくれるじゃん・・・

 

「そういうカゲはどうなの?」

 

不機嫌そうにヒサメちゃんが言うのをよそにカゲチヨが紹介する。

 

「カゲチヨ場所間違ってない?」

 

アーシは聞いてしまった・・・だって

 

「ココが俺の見つけた最高の物件だ!」

 

高層マンションだったんだから・・・

 

玄関に入ると

 

「廊下長っ!」

 

「床が光を反射してるぞ!」

 

ヒサメちゃんとシディのいうとおり床がキラキラと反射していた・・・

 

「全面大理石なんだよ。」

 

「高そうですね・・・」

 

フィーアちゃんの言う通り家賃はどうなってるの・・・?

リビングに入っても豪華なものだった。

 

「夜景がきれい・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通り凄い景色だった・・・

 

「質素に暮らしてきたから落ち着きませんね・・・」

 

「ははは!しかも全室防音らしいぜ!」

 

本当!?

 

「じゃあ映画見るときも音とか気にしなくていいの?」

 

ヒサメちゃん!その通りだよ!

風呂場に行ってみたんだけど・・・

 

「ガラス張りじゃん・・・」

 

「夜景が見られるのはいいけど・・・」

 

「まぁ、高層だから見られる心配は少ないですが・・・」

 

「カゲチヨ、三人とも女性なんだからこういうのはどうかと・・・」

 

私たち四人はカゲチヨに非難の目を向ける・・・

 

「それは狙ってねーよ!」

 

「でもやっぱり家賃とか高いんじゃないの?」

 

「ああ、立地も良いしな・・・」

 

ヒサメちゃんとシディが心配しますが・・・

 

「ところがどっこい!この値段なんだよ!」

 

スマホに映し出されていたのは驚きの値段だった!

 

「安すぎじゃない・・・」

 

その時だった!

 

ヒュン!ガン!

 

突然ものが動きだしたの!

 

「カゲチヨ何か隠してないか?」

 

シディが問い詰めると

 

「・・・実はここ事故物件なんだわ・・・今までの住人がポルターガイストにあったって・・・」

 

マジ!?

 

「皆!絶対ここにするよ!幽霊とルームシェア!カゲチヨありがとう!」

 

「いやー!照れるなー!」

 

アーシはカゲチヨをほめる。

 

「無理無理!撤収!」

 

「仕方ないな・・・」

 

「幽霊にきを使うのは難しそうですしね・・・」

 

えー!!?

 

sideカゲチヨ

 

結局いつものカレコレ屋に戻ってきた・・・

 

「燻製でも食べるか?」

 

シディの一言で俺たちはスモークチーズやハム、ソーセージを食べていた。

 

「うん、美味しい。」

 

ヒサの言う通りだな・・・

 

「しばらくはここで良いんじゃね?」

 

「なんだかんだで居心地がいいしな。」

 

「このくらいの緩さが丁度いいのかもな。」

 

「まぁ、息抜きにはちょうどいいですしね・・・」

 

「結局こうなるのか・・・」

 

カンナそう言うなよ・・・心霊スポット巡り付き合うからさ・・・

 

 

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