妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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異宙人集落での出会いと因縁

sideヒサメ

私たちはまだ幼児化してるカゲの面倒を見ていたんだけど・・・

 

「私たちは地球の中の異宙人集落・・・つまり地球に住み着いた異宙人たちが住む村に住んでるんです。最近人手が欲しくてそれでカレコレ屋さんに依頼を・・・」

 

受けたいのはやまやまなんだけど・・・

 

「異宙人集落いこー!」

 

「こら!お客さんの前では静かにしてて!」

 

それどころじゃないんだよね・・・

 

「すまないがカレコレ屋は非常事態でな。軽い依頼ならいいが重い依頼は・・・」

 

シディの言う通りだね・・・

 

「あ、じゃあアーシが行くよ。」

 

カンナちゃん!?

 

「いいんですか?」

 

フィーアちゃんもびっくりしてる。

 

「うん、皆に迷惑かけちゃったしね。」

 

「そういうことじゃ、ここは言葉に甘えるのが仲間というものではないか?異宙人が地球で暮らすのは大変なんじゃよ。貴様らが思ってるよりな。」

 

ボティスさん・・・

 

「あ、力仕事もあると思うのでもう一人助っ人を連れて行っていいですか?」

 

「はい!もちろんです。」

 

こうしてカンナちゃんは村に行くことになった・・・

 

sideカンナ

 

こうしてアーシたちは村の入り口にタクシーで来た。

 

「ごめんねーゼクス君手伝い頼んじゃって。」

 

「構わない、それに神谷先生の見張りもヤヨイたちに替わってもらったしな。」

 

そうして荷物を出そうとトランクを開けると

 

「ばぁ!」

 

なんとカゲチヨがいたの!

 

「なんでここにいるの!?遊びじゃないんだよ!」

 

「だって二人で一緒に楽しいことすると思ったから・・・」

 

はぁ~・・・ヒサメちゃんたちちゃんと見ててよ・・・

 

「随分なつかれてるんだな。カレコレ屋に戻るにしても距離があるしここは連れてってやったらどうだ?」

 

「私もかまいませんよ。」

 

依頼人とゼクス君がそういうなら・・・

 

こうして私たちは村に入ると

 

「ようこそ我々の村、掟下街に。」

 

街の案内役と思われるメイドにあった。

 

「ここは観光名所でして、夜になるとこうして賑わうんですよ。」

 

「なるほどな・・・人手が足りなくなるのはそういうことか・・・」

 

ゼクス君が呟く。

 

「貴方たちもこの町にいるならルールを教えておきますね。」

 

「ルール?」

 

カゲチヨが首を傾げる。

 

「おそらく掟を破ったら力が使えなくなったり捕まったりする強制力があるんだろうね。」

 

それが異宙人が人間から町を守る手段ってことだからね・・・

 

「分かっていただきありがとうございます。ルールは二つ、一つ暴力を振るわないこと、一つ欲しいものは金を払って手に入れることです。」

 

「それだけ?」

 

「シンプルだな・・・」

 

二人ともいうけどそれはどうかな・・・?

 

こうしてルールを聞いたアーシたちは依頼人の店に向かった。

 

「なにこれ・・・」

 

「ぐっ・・・」

 

二人は顔をしかめる。そこには人をつるし上げて管理してる光景だった・・・

 

「俺は奴隷商でね。俺一人じゃ商品の管理が追い付かないからこうして依頼をしたのさ。」

 

一人称が変わった依頼人は話し始めた。

 

「そんな・・・」

 

「そんなことが許されると思ってるのか・・・」

 

二人は反抗しようとする。もう聞いたこと忘れたの?

 

「二人とも掟下街は暴力禁止、奴隷が可哀そうと思うなら働いて奴隷を買うしかないの。」

 

「ううっ・・・」

 

「ちっ!」

 

アーシは二人をいさめる。

 

「そういうことだ。それにこれでも規模は小さくなった方なんだぜ?十年前妖精王が大物の異宙人の名前で各地の奴隷市場に襲撃をかけてきて市場にあった奴隷すべて持ち去られたんだからな・・・。バイト代は出してやるよ。一番安い奴隷を買うのに何年かかるか分かんねーけどな!」

 

こうしてアーシたちは奴隷商でバイトをすることになった。

 

sideゼクス

 

「はぁ・・・やっと終わった・・・」

 

牢屋の掃除に奴隷のケア・・・精神的に堪える仕事だ・・・

 

「牢屋から逃がそうものならすぐに見つかるしね。」

 

カンナはこんな時でも冷静だな・・・

 

「バイト代が入っても宿泊代で消えちゃうよ・・・」

 

カゲチヨが涙を浮かべていると

 

「あの奴隷たちを助けたいの?」

 

光の玉が飛んできて私たちに話しかけてきた。

 

「貴方もこの町の住人なの?」

 

カンナが聞く。

 

「うん、そうだけど・・・」

 

「じゃあ、掟下街に副業禁止の決まりってある?」

 

「ううん、今いった二つだけだけど・・・?」

 

まさか・・・

 

「お願いできませんか?」

 

「まぁ、お前は料理ができるそうだし、男の方もガタイがいいから雇ってもいいが・・・そのガキはダメだ。使い物にならん!」

 

カンナはあのメイドから情報を聞き人手不足の料理店で働くことにしたんだ。

 

「お願いします!俺も頑張るんで!」

 

カゲチヨも必死に頼み込む。

 

「ちっ・・・女は料理、男二人は雑用だ。いいな。」

 

雇ってもらえることになった。

 

「カンナ、お前みじん切りすごい早いな・・・」

 

「もう一人の料理上手とよく競ってましたから。」

 

「ゼクスも重いものを風の力で運んでくれて助かるぜ・・・寡黙だから接客に出せないのが偶に傷だが。」

 

「ああ。」

 

「カゲチヨを接客にしたら可愛いってことで客足が伸びて来たぜ。なかなかやるなお前たち!」

 

「へへ~ん!」

 

カンナが役割を振って俺たちがその通りに働くことで上手くやれていた。店の住み込みで午後に働かせてもらうことにした。

 

俺はカゲチヨと行動を共にすることが多かったのだが・・・

 

「買い忘れはない?」

 

「大丈夫・・・ってジャガイモ忘れた!」

 

「大丈夫だ。俺が買っておいた。」

 

「ありがとうゼクス君!」

 

買い物のときも

 

「頑張れ!頑張れ!」

 

「ふーふー!」

 

荷物運びの時もあの光の玉の異宙人はカゲチヨのことを応援していた。

俺はカンナに質問した。

 

「なんであの異宙人はカゲチヨのことをあんなに応援するんだ?」

 

「もー!ゼクス君は鈍いな!あれは恋する乙女の声でしょ!」

 

俺は寝てるカゲチヨに寄り添う光の玉を見た。

 

「そういうものか?」

 

「そういうものなの!それからもう少しで一人買い戻せる金が溜まるからその人から情報を聞き出してお父さんに相談しよう。」

 

「ああ、分かった。」

 

sideグレモリー

 

私は恋する乙女に語り掛ける。

 

「このままじゃあの子たちこの町から出て行っちゃうわね~」

 

「あなたは?」

 

ふふふ・・・

 

「おせっかいな乙女よ。」

 

「あの子たちがあの奴隷商人を叩き潰すために出ていくならそれでいいの。」

 

嘘つきね~

 

「本当に?貴方はあの子のことを好きなんじゃないの?」

 

「・・・」

 

「あの子とあなたは結ばれない。種族が違うからだからね私、あなたと恋バナしに来たの❤」

 

「恋バナ?」

 

「貴方が人間の姿になってあの子と一緒にいられるように私考えたの、ほら恋バナって建設的な方がいいでしょ?」

 

「・・・本当に私が人間になれるの?」

 

「勿論❤」

 

私は契約して術をかける。

 

「ぐぅおおおおおお!」

 

「あら?人間にしてあげようと思ったらゴリラになっちゃった❤」

 

ま、似たようなものよね。これで妖精王の娘も現れるし場合によっては・・・

 

「楽しみね。」

 

sideカンナ

アーシたちは普段通り料理店で働いてたんだけど・・・

 

「化け物だぁああああ!」

 

その叫び声で行ってみると化け物が暴れていた。

 

「掟下街は暴力禁止のはずじゃ・・・」

 

ゼクス君が驚いてるけど今がチャンスだね!

 

「ゼクス君、アーシがあの化け物を何とかしておくからあの奴隷商人殺して奴隷を救い出してきて。今ならこの町のルールも壊れてるはずだから。」

 

「分かった!」

 

ゼクス君は奴隷商に駆け出す。

 

「俺はカンナお姉ちゃんと一緒に行くよ!男の子だもん!」

 

まぁ、どっちも危険だしアーシが見てた方がいいか・・・

 

私たちはゴリラの化け物に向き合う。

 

「この町から出ていけ!」

 

カゲチヨは化け物にも臆さず叫ぶ。

 

「す、好き?わた、私のこと・・・すき?」

 

この声ってそれにこの町でカゲチヨのこと好きなのは・・・

アーシが推理しているとカゲチヨは

 

「・・・嫌いだよ!暴力をふるう人は嫌いだ!」

 

しっかりと拒絶した。

 

「がぁあああああ!ああ?」

 

怪物が戸惑う何故なら

 

「好きな人イジメるなんてあんたもしかしてヤンデレ?悪いけどヤンデレキャラはもう間に合ってるから。」

 

アーシが海のような領域を展開したからだ。

 

「これで止まってて!」

 

「がああああ・・・・!」

 

水で作られた竜やカジキマグロのように角のついた魚を呼び出し突進させて体を傷つける。

けど・・・

 

「再生能力がすごいな・・・」

 

傷つけてもすぐに再生する・・・アーシがそう思ったその時だった。

 

「がはっ!」

 

なんとカゲチヨの胸に蛇の紋章が浮かびそのまま倒れた。そして出てきたのは・・・

 

「奴の気配がするから来てみればビンゴじゃったな。今度こそ息の根を止めてやるグレモリー・・・!」

 

三つ目の露出度の高い服を着た黒い肌の女の人だった・・・

 

「カン子そのまま動きを止めておれ。」

 

カン子って・・・

 

「くぅおおおお・・・」

 

アーシの攻撃で隙だらけのところのその人は

 

「同情はするがのう、あんな女に騙された己を恨め。まぁ、ワシからアドバイスするなら・・・」

 

そうしてその人は黒い波動を浴びせた。

 

ドガン!

 

「ぎゃああああ!!」

 

「悪魔とは契約しないことじゃな。」

 

一撃で倒しちゃった・・・

 

「あぁ・・・カ・・・ゲチ・・」

 

そうして怪物は崩れ去った・・・やっぱりあの光の玉の異宙人だったんだ・・・

そしてアーシは女性に話しかける。

 

「あの・・・ボティスだよね?」

 

「はぁ・・・その通りじゃ。ヒサ子やフィー子、シディには言うなよ。面倒になる・・・」

 

確かにフィーアちゃんその姿のボティス追ってるもんね・・・

 

「それでグレモリーは?」

 

「気配が遠のいていっておる・・・逃げおった。」

 

なんでそんなに怒るんだろ・・・悪魔にもいろいろあるからアーシは聞けなかった・・・

 

そうしてカゲチヨが目を覚まし、ゼクス君が戻ってくるのを待っていた。

 

「あれ・・・?俺急に胸が痛みだして・・・」

 

「奴隷たちは全員森に送っておいたぞ。」

 

二人とも戻ってきた。

 

「ボティスも来ていたのか、無事だったか?」

 

ゼクス君が心配する。

 

「儂はいつでも無事じゃ!」

 

ゼクス君にも言っちゃダメなんだろうなぁ・・・

 

「涙が・・・なんで・・・?」

 

・・・

 

こうして目的を果たしたアーシたちはカレコレ屋に戻った。

元に戻ったけどまた記憶を失ってた・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺はカレコレ屋で考えこんでいた。元に戻れたのはいいんだけど・・・

 

「なんか大事なこと忘れてるきがすんだよなー」

 

「いつものことじゃろ。」

 

ボティスが言うけどさ・・・

 

「今回はなんか引っかかるんだよなー忘れちゃいけないような・・・」

 

「カゲチヨは鈍感だなー。」

 

うおっ!

 

「カンナいたのかよ・・・!」

 

「アーシも少し考えこみたくてね。」

 

そうかよ・・・にしても

 

「鈍感ってなんだよ。」

 

「陰キャで鈍感だからカゲチヨは女子に気持ち悪がられるんだよ。」

 

「脈絡なさすぎじゃない!?」

 

どういう意味だよ!教えてくれよ二人とも~!

 

 

 




カンナの領域は呪術廻戦の陀艮の領域展開、蕩薀平線(たううんへいせん)を参考にしました。
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