妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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本家の天才に生まれるとどうなるのか?からです。
名前もオリジナルでつけます。


天才幼児化

sideシディ

俺とカゲチヨは出かけていたのだが・・・

 

「シディ・・・わりぃちょっとトイレ行ってくる。財布持っててくんね?」

 

俺はカゲチヨから財布を預かり公園で待っていると一人の羽の生えた異宙人の少年がいた。

あの子は昨日も一人だったな・・・その子は周りの皆の鬼ごっこに入りたそうにしていた。

 

「鬼ごっこに入りたいのか?」

 

俺はその子に声を掛ける。

 

「・・・友達じゃないから、お絵かきなら一人でできるし年上の人が友達でいるから寂しくないよ。」

 

「そうなのか?なら俺も友達になるから一緒に遊んでくれないか?」

 

「本当!?じゃ、じゃあこれ飲んで!」

 

そういうと少年は薬を出してきた。

 

「これはなんだ?」

 

「頭が良くなる薬!僕が作ったんだ!」

 

「それは凄いな!」

 

お医者さんごっこだろうか?そして飲んだのだが・・・

 

「む?なんだか頭がすっきりして・・・うぐっ!」

 

頭が割れるように痛い・・・!

 

「・・・これで僕と友達になれるよ。」

 

その声を最後に俺は意識を失い・・・目が覚めた時には・・・

 

「・・・」

 

「俺の財布・・・お前まさか!」

 

カゲチヨが来ていて俺の姿は幼児になっていた・・・

 

sideカゲチヨ

 

俺は事情をシディから聞きカレコレ屋に戻った。

 

「また幼児化する薬か・・・」

 

オーナーも深刻な顔をして言う。

 

「オーナー前に使った戻る薬ってありますか?」

 

「一応あるぞ。」

 

ヒサがオーナーに聞く。

 

「えー!元に戻さなくてもいいじゃないですか!可愛いですね~!」

 

「く、苦しい・・・」

 

フィーア、流石にそうはいかねぇだろ・・・っていうかシディが苦しがってるから抱きしめるのやめろ。

 

「んじゃその薬を飲んで元に・・・」

 

俺がそう言おうとすると

 

「それは難しいかもな。俺が飲んだのはその男の子が自分で作ったものらしいもし薬に含まれてる成分が違うなら元も戻れるかは不明だな。」

 

シディが滅茶苦茶論理的に意見を言ってきた・・・

 

「この幼児化したシディならアーシ大丈夫かも!」

 

カンナがそういう。

取りあえず飲ませてみたが・・・

 

「うぬ・・・やはり効果はないようだ。元に戻るにはあの男の子を見つけて薬を作って貰うしかないか。」

 

よし!やるか!

 

「じゃあ、皆で探そう。どんな子だった?」

 

「五歳で黒髪だったぞ。」

 

ヒサが特徴聞いたけどそれ何人いんだ・・・?

 

「そうだな・・・オーナー、ペンと紙を貸してくれ。」

 

何するつもりだ?

 

「この地区の人口に対して人口分布が書ければ五歳程度の男の子が何人いるかある程度の予測がたてられるだろ?」

 

真面目か!

 

「すごい計算ができるようになってる・・・」

 

「おかしいよ・・・シディは計算得意じゃないはずなのに」

 

カンナとヒサが戸惑ってるな・・・

 

「どうやらただの幼児化の薬じゃないようだな。」

 

オーナーが分析する。

 

こうして俺たちは男の子を探しつつ元に戻る方法を探していくことにして、シディは幼稚園に通わせることにした。

 

sideシディ

 

俺は幼稚園にいるんだが・・・先生が読み聞かせている本は退屈だ・・・

持ってきていた本を読もう。すると同じ組の子が話しかけてくる。

 

「シディくん!なに読んでるの?」

 

「哲学書だ。」

 

「てつがく?」

 

「うむ、哲学とは世界の基本原理と心理を探求する学問でな・・・」

 

俺は本で得た知識を説明したのだが・・・

 

「わかんないよぉ・・・」

 

なぜか困らせてしまった・・・

 

「どうしたの二人とも?」

 

「せんせーシディ君が難しいこと言ってて・・・」

 

結局俺は本を持ってきたことを怒られてしまった・・・

 

迎えはカゲチヨとフィーアが迎えに来てくれた。

 

「幼稚園はどうだった?」

 

「・・・なかなか楽しいぞ。」

 

二人を心配させてはいけないな・・・俺はそう思っていたのだが。

 

「・・・ホントはつまらなかったんですよね。」

 

フィーアが言ってきた。

 

「なんで・・・」

 

俺はそんなに顔に出やすかったか?

 

「そうなのか?シディ。」

 

「・・・まぁな、でも二人も学校があるのに迷惑はかけられない。」

 

俺は二人にそう言ったのだが・・・

 

「ならしばらく通ってダメならやめちまうか。俺もサボれてラッキーだぜ。」

 

「クズですね・・・ですが私も幼児化したシディさんと一日一緒にいれるのでサボります。」

 

カゲチヨとフィーアがそう言ってきた。

 

「・・・ああ!」

 

俺たちはそうして雨の中を帰っていたのだが・・・

 

「レ・・・ファ・・レ・・・」

 

屋根の雨音が自然と頭の中に音階が浮かんだ。

 

「どうしたシディ?」

 

カゲチヨが俺の呟きに疑問を持ったので説明した。

 

「それ絶対音感じゃね!?耳は前から良かったけどそんな特技まで隠し持ってたのかよ!」

 

「あの薬は脳の働きや感覚が良くなったせいか音階までわかるようになったんだ。」

 

「ますます、薬を作った男の子を探し出したいですね。」

 

そうして歩いているとピアノの音が聞こえてきた。

 

「じゃあ、このピアノの音も分かんのか?」

 

カゲチヨが聞く。これは・・・

 

「主旋律は・・・ファファソララ♯ラソソと・・・流れている・・・」

 

うっ・・・

 

「どうかしましたか?シディさん?」

 

「一音だけ調律がずれてて気持ち悪いんだ・・・ラの音が440ヘルツになっていて・・・」

 

踏切は音が沢山重なりあっていて気持ち悪い・・・

 

「シディさん、音が聞こえすぎてて気持ち悪いんですよね?この耳栓つけてください。」

 

フィーアが耳栓を出してくれた・・・助かった・・・

 

「フィーア、お前耳栓なんて持ち歩いてるのかよ・・・」

 

「シディさんは耳が良いですから。こんなときが起こるんじゃないかと思って準備しておきました。」

 

ありがとうフィーア・・・

 

「流石いつもストーキングしてるだけ・・・ぐはっ!」

 

「何か言いましたか?カゲチヨ・・・!」

 

「何でもありません・・・」

 

?二人とも仲がいいな!

 

sideカゲチヨ

 

結局幼稚園とは馴染めなかったのでシディと一緒に河川敷に来ていた。

 

「すまない二人とも・・・」

 

「いいんだって、ここらな静かだし快適だろ?」

 

「ああ、落ち着くぞ。二人とも俺のことを見てくれてありがとな。」

 

「ヒサとカンナにも感謝しねぇとな・・・ノート貸してくれたしな・・・」

 

「あの二人には敵いませんね。」

 

そうして俺たちは歩いてたんだが・・・

 

「壁に数式がありますね・・・」

 

フィーアの言う通り難解な数式が並んでいた・・・

 

「・・・」

 

シディは黙々と数式を解き始めた・・・

 

sideシディ

 

俺は書かれていた通りの場所に来るとあの少年がいた。

 

「僕からのメッセージによく気づけたね。」

 

「俺があの河川敷に行くのを予想して暗号を残したんだろう?」

 

「大正解だよ。お兄さんたちと一緒に来たのは予想外だったけどここには一人で来てくれて良かったよ!」

 

そうか・・・

 

「何故俺にあの薬を飲ませたんだ?」

 

「友達になりたいって言ってたでしょ?だからまずは僕の苦しみを君に理解してほしかったんだ。あの人はこんなことしなくてもよかったけど普通の人はそうはいかないからね・・・」

 

その年上の友達も天才なのだろうな・・・

 

「すまない、それは無理だ。」

 

「・・・なんで?」

 

「確かに普通の人は天才の感覚を理解することは難しい、だが互いに理解することが大切なのは確かだ。」

 

「だからこうして薬を・・・」

 

「だが互いに歩み寄って理解しようと努めたとき・・・本当の友達になれるんじゃないか?」

 

俺は少年に思いをぶつける。

 

「それは・・・」

 

「お前と友達になるには本当の俺を理解してもらわないといけないし本当の俺で理解しないといけない。だから俺を元に戻して欲しい。理解するように努めるから。」

 

「・・・うん。」

 

こうして俺たちは時間が会う日に話すようになったのだが・・・

 

「・・・っていうのがイデア論っていうものなんだ!凄くない!」

 

「う・・・うぬ・・・全然分からなかった。」

 

「哲学の専門書も顔負けの知識ですね・・・」

 

フィーアにも協力してもらってるのだが全然わからない・・・

 

「・・・やっぱり僕の言ってることなんてあのお兄さんしか・・・」

 

「すまない!もう一度説明してくれないか?」

 

「今度こそメモとかとって理解して見せます!」

 

俺たちは諦めんぞ!

 

「・・・わかった!何度でも説明するよ!」

 

side妖精王

 

「お待たせ。」

 

「あ、妖精王のお兄ちゃん!」

 

俺は公園で友達と会っていた。

 

「実はね!僕友達ができたんだ!お兄ちゃんみたいに一発で理解はしてもらえないけど言ってることを何度でも聞いて理解してくれようとする友達!」

 

そうか・・・

 

「分かりやすく説明することも大切だからな。きっといい友達になるよ。」

 

「うん!」

 

「っていうか俺百歳過ぎてるからお兄ちゃんって年齢じゃないんだけど・・・」

 

「いいの!見た目がお兄ちゃんなんだから!」

 

意外とこういうところは子供っぽいよな・・・

 

「それでジニ、ゾンビから人間に戻す薬や光線、対吸血鬼用の武器の理論は順調?」

 

「うん!その神谷って人の情報とカゲチヨってお兄ちゃんのゾンビウイルスのサンプルがあったから順調だよ!」

 

「そうか、後はその理論とリルの星のオーバーテクノロジーとかけ合わせれば完成できるな。」

 

順調すぎて怖いくらいだぜ・・・まぁ、吸血鬼用の兵器は森の住人用の保険なんだよね。俺に掛かれば吸血鬼なんて心臓つぶして終了だし。

 

「でもなんでそのカゲチヨってお兄ちゃんには内緒で作ってるの?」

 

「サプライズだよ!サプライズ!普通の人はサプライズが嬉しいものなんだよ。」

 

「そうなんだ!」

 

さぁ、カゲチヨ待っててくれよ。最高のハッピーエンドにしてあげるよ。

そして鈴の吸血鬼、いや十年前に見てるからアザミと呼ぶか。お前にどんな事情があろうが訪れるのはバッドエンドだけだ、覚悟しな・・・!

 

 




オリジナルの名前 ジニ 
由来 天才(「ジ」ー「ニ」アス)から。

気に食わない奴らで初対面っぽく接していたのはアザミには面識がないからです。オリジナルの妖精王の出てくる吸血鬼過去編お楽しみ!
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