妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
シディ目線ほとんどで行きます。
sideシディ
俺はカレコレ屋が終わり帰ろうといていたのだがオーナーに会った。
「今日は上りか?一杯どうだ?」
「あぁ。喜んで。」
俺たちが酒場に向かおうとすると、
「何々?酒飲むなら連れてってよー!」
なんとクリスがやってきていたのだ!
「おお!今日はヒサメたちに会わなくていいのか?」
俺が聞くと
「今日は二人と酒が飲みたい気分なんだよ!」
笑顔でそう答えた。
「シディ、気をつけろ。こいつは酒が強いからつられて飲みすぎるなよ。」
「そうなのか・・・」
気をつけなければな・・・
「そうだ、シディちょっとこっちきて。」
「なんだ?」
クリスが触れると俺の尻尾と耳が消えた。
「相変わらず幻術が得意だな。」
「凄いな!」
「異宙人差別するバカがまだいるからな。気分が悪くなって酒がまずくなったらいけない。俺も羽隠すし。」
優しいのだな。
そうして俺たちはバーにやってきたのだが・・・
「ちっ、男二人に女一人かよ。口説けねーじゃねーか。」
客の一人がそんなことを言い出した・・・
クリスは結婚してるのだがな・・・
「店を変えるか?」
オーナーは気を使ってくれるが
「大丈夫だ。」
「俺も別にいいよ。」
その男は横文字を使って会話していて隣の女の人を困らせていた・・・
「異宙のモンスターが入って来て俺みたいに頭のいい人間じゃないと生き残れない世の中だしさ。」
「は、はぁ・・・」
可哀そうだな・・・
「マスター、こっちの白髪の人にジントニック、こっちの女の人にマティーニ、俺にはジンフィズを頼む。」
クリスが注文してくれた。
「なかなか、いいカクテル言葉のものを選びましたね。」
?店員さんが褒めてくれたみたいだが・・・
「カクテル言葉とはなんだ?」
俺は質問する。
「花言葉みたいに意味を持っているお酒のことだよ。」
オーナーが説明してくれる。
「シディに頼んだのはジントニック、カクテル言葉は強い意志だよ。」
「この酒は俺よりもカゲチヨの方がふさわしいがいただこう。」
カゲチヨはいつも依頼をやるときに頑張ってくれるからな。
「そうか?アイツは程遠いヘタレだと思うが・・・」
「アイツはもっと筋肉をつけた方がいいと俺も思うな。」
オーナーもクリスもカゲチヨに厳しいな・・・
「オーナーに頼んだのはマティーニ、カクテル言葉は棘のある美しさだよ。」
「ほ~う、私のどこに棘があるんだ?」
「それは、そのー・・・」
「オーナーは大人っぽいからな。綺麗なバラには棘があるということだろう?」
俺はありのままに言う。
「そうそう!そういうこと。」
「まぁ、シディに言われるのは悪い気がしないしいいだろう。」
最後は妖精王だな・・・
「俺のはジンフィズ、カクテル言葉はあるがままにだな。」
「クリスにぴったりだな。」
「せめて酒飲むときはテンションを下げて欲しいがな。」
俺たちが話していると
「ふはは!カクテル言葉も知らないのかよ!全くこれだから最近の若い奴は!」
男が俺達の会話に入ってきた。
「頭の悪い奴はあいまいさが受け入れられないからすぐに差別する。」
オーナーが顔をしかめてるが大丈夫だ。
「気にしてない。俺が無知なのは事実だ。」
「俺はシディみたいに自分が無知だってわかってるやつのほうが好きだよ。」
ありがとうクリス。
その後も男は女の人の会計士を目指してるというのを笑っていた・・・
「能力が低い奴はすぐに他人の努力を笑う。他人を認めたがらないんだ。」
オーナーの言う通りだな・・・
「マウンティングというのはどこにでもあるのだな・・・」
「結局都会も自然も変わらないのかもね・・・」
その後も男が嫌がる女性を家に誘おうとしていたので
「今日はもう帰った方が良い。」
俺は止めた。
「はぁ?嫉妬?お前みたいに経済力のないバカが・・・ってあれ?」
男がふらついた。
「やっと私のもった薬が回ってきた。言い忘れてました、私も異宙の住人なの。」
女は手をスライム状の触手にする。
「おバカなあなたに教えてあげる。私は今からあなたを捕食しますね。」
「え・・・いや!は?なに!?」
俺が止めようとするとオーナーが腕をつかむ。
「何故止める?あれは捕食行為、自然の摂理だ。悦楽行為としての捕食じゃないあの子はもしかしたら何日も何も食べてないのかもしれない。子供を養うための捕食かもしれん。」
クリスも
「俺達には牙を向けてないんだ。それに生きるためなんだぞ。」
俺に厳しい目を向ける。セイナのことを思ってるのかもな・・・
結局俺は男を見捨ててしまった・・・
「カゲチヨなら助けてた。」
「アイツはそうだろうね。でも君は違うだろ?それが君の良いところだ。」
まだまだ俺は若輩者だな・・・
「今日はごちそうになった。」
「あぁ、また飲みに行こう。」
俺とオーナーは店を出た。
「そういえばクリスは?」
俺はオーナーに聞く。
「アイツは満足するまで飲むからなしばらくは入り浸ってるさ。」
二日酔いにならなければいいが・・・
side妖精王
俺は捕食を終えた女にカクテルを奢る。
「あら?人間を捕食しても驚かないのね?あなた。」
まぁね・・・
「俺は妖精王だからな。そういうのは慣れてるんだ。」
「あら、貴方が・・・それで私に何の用?」
「俺の森に来ない?侵入者は食べ放題だし静かに会計士の勉強もできると思うんだけど?」
「ふふふ・・・私がそのためにやればいいことって何?世の中ギブアンドテイクってことはわかってるわ。そのために私が盛った薬の回りを早くしたんでしょ?」
鋭いね・・・
「難しいことじゃない。俺の妻の友達になって欲しくてさ。人間捕食するもの同士だし気が合うかなって。」
「随分と妻想いね。まぁ、今日は貴方と一緒に飲んで上げるわ。」
「ありがたい。ちなみにそのカクテルはカイスピロスカ、カクテル言葉は明日への期待。」
俺は新たな協力者とともに酒を飲むのであった・・・