妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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カレコレ三国志

sideカゲチヨ

俺とヒサ、シディはとある戦場で傭兵として戦っていた。

 

「うおお!」

 

いきなり敵の兵士が襲ってきた!

 

「ちょ、待っ・・・」

 

俺が奇襲に戸惑っている間に刀が振り下ろされようとしたが・・・

 

ズバッ!

 

「カゲ!無事!?」

 

「ヒーちゃん!!カッコいい!」

 

「ヒーちゃん言うな!まだまだ来るよ!」

 

俺たちは敵を倒して俺たちが雇われている国の陣へと帰ってきた。

 

「カレコレ屋、先の戦はご苦労だった。傭兵とは思えぬ活躍だったぞ。」

 

大将が褒めてくれた。

 

「ま、依頼料分の働きはしますよ。」

 

俺はクールに答える。

 

「お前はやられてただろ。」

 

「ヒサ、俺たちは三人でカレコレ屋だろ!!」

 

「堂々としすぎだろ。」

 

「しかし終わったばかりなのにまたすぐに次の戦か?」

 

シディが大将に尋ねる。

 

「無論だ、姫をさらった憎き蒼の国!!奴らに勝利するまでワシは止まらんぞ!!」

 

んー冷静に考えるとそう簡単じゃねーんだよな・・・

 

「この一帯は長い間、紅(こう)、蒼(せい)、緑(りょく)、の三国が勢力争いしてるって言ってましたよね。蒼の国って俺ら紅よりかなり大きいじゃないですか。兵力差があるうえ人質も取られてる状況で単純に攻め込むのは不利っすよ。」

 

俺は大将に忠言する。

 

「しかし・・・一刻も早く姫を救わねば。」

 

まぁ、作戦が無いわけじゃないんだよな!

 

「俺にちょっと考えがあるんですけどいいですか?」

 

「聞かせてみよ。」

 

「緑の国と同盟を組むのはどうっすか?」

 

俺は作戦を提示したのだが・・・

 

「うーむ、それは難しいかもしれぬ・・・」

 

大将がそう言ってきたのだ!

 

「どうしてですか?」

 

ヒサも首を傾げる。

 

「緑の国も傭兵を雇い始めたのだが女の身でありながらその武術は何百もの兵をなぎ倒す素晴らしき腕前のものとカゲチヨのように頭がきれながらヒサメと同じほどの強さを持つ知将が存在しており、そのものたちが出世して軍のトップにおるのだがその武人が大の男嫌いでな・・・儂も同盟の提案をしたのじゃが軟弱な紅の男の兵と同盟を認めるかと言っておるのだ。」

 

それは厄介だな・・・

 

「なら紅の国の軍でない俺達で交渉しよう!」

 

シディ!?

 

「確かにそれなら可能性があるかもしれぬ・・・頼めるか!」

 

俺が提案したことだしやるしかねぇか・・・

 

sideヒサメ

私たちは緑の国にやってきた。

 

「ようこそ、緑の国へ将軍様はこちらにいらっしゃいます。」

 

使用人に案内されて向かうと

 

「やっほー!ヒサメちゃん!」

 

「カンナちゃん!?」

 

そう待っていたのはカンナちゃんだったのだ!

 

「お前緑の国の傭兵になってたのかよ!」

 

カゲも驚く。

 

「うん、アーシの作戦が見事敵を打ち破って領土を獲得できたから軍師と武将の兼任を任されてるんだ!」

 

相変わらず成功してるんだね・・・

 

「ってことは大将は・・・」

 

カゲが気まずい顔で部屋に向かうと

 

「紅の国から使者が来たとの話でしたがまさか貴方たちだったなんて・・・」

 

やっぱりフィーアちゃんだった・・・

 

「すごいな!フィーア!出世して軍を任されるなんて。」

 

シディが褒める。

 

「ま、まぁ私はただ暴れてただけでカンナちゃんの作戦が有効だっただけですけどね・・・」

 

「それにしたって百人以上の敵をたった一人で倒すってすごすぎだろ・・・」

 

「それは貴方が弱いだけじゃないですか?」

 

「ひでぇ!?」

 

シディに褒められて顔を真っ赤にしてカゲに毒吐いてる・・・

 

「それで紅の国の事情も聴いてると思うんだが力を貸してくれないか?」

 

シディが頼む。

 

「勿論ですよ!私の鍛えた一騎当千の軍はシディさんのものです!」

 

「ま、そういうわけだから緑の軍は同盟を組むよ。」

 

こうしてシディの交渉によってあっさりと同盟は結ばれた・・・

 

sideカゲチヨ

 

数か月後俺たちは蒼の国との決戦を迎えた。

 

「いよいよ城攻めだな。」

 

「必ずお姫様を助けよう!」

 

「張り切るのは良いけどよ俺らはあくまで傭兵だからな?入れ込みすぎて下手こくなよ!とくに真面目ちゃんのヒサ!」

 

「何それ、私より弱い人に言われたくないんですけど。」

 

うっ・・・

 

「カゲチヨはヒサメが心配なんだな。」

 

はっ、はあ!?シディ何言って・・・

 

「それならそうと普通に言ってよ。素直じゃないなぁ。」

 

だからそんなんじゃねぇって!

 

「とにかく!いざというときは自分の命優先だからな!」

 

「うむ、分かった!」

 

「了解!」

 

こうして俺たちは戦いに向かった。

 

sideシディ

 

「ふっ!はぁっ!」

 

俺は馬に乗りながら敵を剣で蹴散らす。このまま城までかけようとしたのだが・・・

 

「うおおお!」

 

そのとき敵陣から出てきた男の剣によって止められた!

 

「よお!シディ!相変わらず強ぇーなぁ!!」

 

サトウ!

 

「お前も傭兵としてか・・・」

 

「ああ!蒼の国に雇われたんだよ!ただの戦争じゃつまんねーと思ってたところださあ戦おうぜ!」

 

sideヒサメ

私も敵を蹴散らしてたんだけど・・・

 

「スズキ君・・・!」

 

そう私を止めたのはスズキ君だった・・・

 

「アンタとやんのは久々だな。もういいか?」

 

戦うしかないよね・・・

 

sideカゲチヨ

 

げっ、なんでアイツらがいんだよ・・・紅の国がここまでこれたのはシディとヒサの戦力が大きいサトウとスズキに張り付かれて無効化されたら分が悪い!!

 

「早いけど仕方ねーな!」

 

俺は持っていた発煙筒で合図を送る!

 

sideシディ

 

カゲチヨの上げた煙を見た!

 

「いいタイミングだ・・・」

 

「よそ見してんじゃねー!」

 

サトウが剣を振り降ろしてきたが・・・

 

キン!

 

「やっとですか・・・ずっと加勢に行きたくてうずうずしたんですからね。」

 

「フィーアかよ・・・しかも緑の旗っつーことは・・・」

 

「えぇ、もうすぐ私の軍が加勢しますよ。」

 

「悪いな、こちらもそう簡単に引けない。」

 

sideヒサメ

 

「まさかお前が緑の国の兵とはな・・・」

 

「それはこっちのセリフだよ。まぁ、二対一でアーシたちが組めばアンタでも厄介だよね?」

 

「腐血の謀略とはいえ厄介だな・・・」

 

まぁ、分かっちゃうよね・・・

 

「手ぶらってのもなんだからアンタら二人にはちょっと付き合ってもらうぜ。」

 

え?

 

sideカゲチヨ

 

敵は撤退していき俺たちは緑の軍と作戦を練る為フィーアと共に陣に戻った

 

「敵は籠城した。我らの勝利も近い、シディ此度も素晴らしい働きであった。そしてあの男嫌いの将軍を虜にして同盟を結ぶとは見事な活躍だ!どうだ?このまま同じ将軍となって夫婦となるのは?」

 

「・・・将軍にはなるが夫婦は考えさせてくれ。」

 

「め、め、め・・・・」

 

フィーア落ち着け。

 

「そしてカゲチヨ同盟の提案をして援軍の待機を緑の知将とともに配備の位置とタイミングを考えてくれた戦略見事なり。軍師としてこの後の戦略を任せる。」

 

「・・・っす。」

 

「大出世だというのに二人とも浮かぬ顔だな。」

 

そりゃな・・・

 

「捕虜として囚われたヒサメとカンナが心配だ。」

 

シディが言う。

 

「安心しろ。捕虜には手をださない決まりだ。取り戻すためにはまず確実に勝利することを考えろ。」

 

ま、そうだよな・・・

 

「セオリー通り兵糧攻めでいきましょう。補給を断てば持って三か月ですね。」

 

こうして俺たちは陣を出た。

 

「カゲチヨ本当にこれ以外に策はないのか?」

 

「紅としてはこれがベストだ。」

 

「だがいくらなんでもヒサメとカンナが三か月も囚われたままというのは・・・」

 

「紅としてはな、俺らはあくまで雇われ兵隊だぜ?」

 

「・・・なるほどな。フィーアはここに残って・・・」

 

「何を言ってるんですか!もう私たちは同盟を結んだ運命共同体!助けに行きましょう!」

 

フィーア、お前ってやっぱり恋になるとポンコツになるな・・・

 

sideカンナ

 

あーあ、捕まっちゃった・・・

 

「その娘たちか?」

 

「はい、敵とその同盟国の主戦力です。」

 

「これで大分やりやすくなるぜ!」

 

スズキとサトウが答える。

 

 

「娘たちよ。捕虜にしておくにはもったいないな。どうじゃワシのものにならんか。」

 

「おいあんた誤解すんなよ。こっちの傭兵になれってことだ。」

 

ん?どういうこと。

 

「頼む、娘たちよ。この戦を一刻も早く終わらせたいのだ。」

 

「お姫様をさらったのは貴方たちじゃないですか・・・」

 

ヒサメちゃんが言う。

 

「そのことは・・・すまなかった。どうしても・・・彼女とゆっくり話してみたくて!」

 

「は?」

 

「つまりアイツはそっちの姫に惚れてるんだよ。」

 

スズキから驚きの答えが出た。

 

「紅とは長年争ってるし・・・こうするしかないと思って・・・」

 

「不器用だな!」

 

サトウが笑ってそういう。

 

「まぁ、蒼に借りが作れるならアーシは受けるけどヒサメちゃんは?」

 

「私は・・・」

 

sideカゲチヨ

 

こうして俺たちは城に侵入したのだが・・・

 

「かはは!本当にきやがった!」

 

「分かりやすい奴らだな。」

 

サトウとスズキが待ち構えていた。

 

「こんなことしなくても長期戦ならこの城は落ちてたのによ。」

 

はっ!うっせーな・・・

 

「俺たちは所詮雇われ兵だからな。戦の勝ち負けなんてどうでもいいんだよ。」

 

「それよりも仲間が大事だ。頼む二人の居場所を教えてくれ。」

 

俺たちは二人に問い詰める。

 

「知りたきゃ、力ずくでやってみな!」

 

サトウがそう言ってくる。

 

「シディ頼んだぞ!」

 

「人頼みかよ。」

 

その時だった!

 

「待って!」

 

ヒサ!カンナ!

 

「やっぱり来てくれたんだねありがとう。でももう必要ないから。」

 

「その通り!ばっちり確保したからね!」

 

そこには囚われた紅の大将がいた・・・

 

「は?」

 

「なるほど・・・主戦力を自陣に招き入れて烏合の衆になった紅の陣から大将だけを捕獲してきたってことですか・・・」

 

フィーアが言う。マジか・・・

 

「ごめんね、私たちは裏切ったんだ・・・」

 

くそっ・・・!

 

sideカンナ

 

「面白かったね!VRの戦略趣味レーションゲーム。」

 

「最後はアーシたちの勝利だったし。」

 

アーシたちは喜ぶ。

 

「ずりぃぞヒサにカンナ!」

 

「ごめんね・・・実は・・・」

 

アーシたちは経緯を話す。

 

「はああ!!?」

 

「キャラの作りこみが凄いな。」

 

私たちが感心していると

 

「お、お前ら!そっちもバイトか?」

 

サトウとスズキがやってきた。

 

「ああ、モニターの依頼でな!」

 

「二人がいたときはびっくりしましたね。」

 

シディとフィーアちゃんが答える。

 

「なかなかいい判断だったぜ。」

 

「スズキくんとカンナちゃんの作戦どおりだったしね!」

 

いやいや・・・

 

「アーシが裏切ってもやっぱりか・・・って思われるけどヒサメちゃんがやることでショックが倍増したからね!ヒサメちゃんもワルになったねー!」

 

「カンナちゃんの影響だよ!」

 

「え~本当は王様が自分に重なったから・・・」

 

「わー!言わないでよ!!」

 

ふふふ・・・素直じゃないな・・・お互いに。

 

「これから別の戦略ゲームでリベンジだ!次は負けねーからな!ゲーム得意キャラの座は渡さねーぞヒサ!」

 

「気にしてたんだ・・・」

 

「シディさんと夫婦・・・」

 

フィーアちゃんはVRのことなんだから現実をみて・・・

 

「サトウ達も来い!」

 

シディさんは気にせずスズキとサトウを誘う。

 

「行こうぜ!スズキ!」

 

「は?俺は帰る。」

 

こうしてにぎやかに帰るアーシたちでした!

 

 

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