妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideペンギン
「はぁ・・・この前は酷い目にあった・・・」
「まったくだよ・・・」
「しばらく鍋はこりごりです・・・」
「そうだな・・・」
俺たち四人はオフィスでこの前の闇鍋のことを愚痴っていた・・・
「大体上司がおしゃぶりとか道徳の本を入れたりするから・・・」
「なんだと!お前だってドリアンとエナドリとか正気か!?」
俺と上司が言い争ってると
「皆!カレコレ屋から手紙が来てたよ。」
パンダが手紙を渡してくる。
「何々・・・闇鍋をやるので皆さんもどうですか・・・」
なんでこのタイミングで届くんだ・・・
「具材はカレコレ屋の皆さんが選ぶみたいですし大丈夫じゃないですか?」
シャチが言う。確かにカレコレ屋は俺達よりかはまともな食材にするだろうな・・・
「俺はいくぞ!カレコレ屋のおごりなんだからな!」
「高校生四人と年下に奢ってもらうってプライドないの?お前。」
上司は相変わらずだしな・・・
sideキリン
俺たちは部室でそれぞれ好きなことをしてたんだが・・・
「キリンさんカレコレ屋から手紙が届いたっすよ。」
ハックが手紙を持ってきた。
「おぉ~闇鍋なんてエキサイティングゥじゃないか!」
しかも具材はカレコレ屋が選ぶのか!
「闇鍋には嫌な思い出があるっすけど大丈夫っすよね・・・?」
「俺様は行くぜ!皆で鍋パーティだ!」
よーし!いくいくぅ~!
sideカゲチヨ
俺はスーパーで具材探しをしてたんだが・・・
「やっぱYOUTUBERならゲテモノ入れないとな!」
俺は意外性のあるもので皆を驚かせようとしていた!
「ん・・・?これはホヤだ!」
意外とくさいことで知られてんだよな!
「これならインパクトばっちりだ!」
「あとは牛乳入れとこう・・・」
絶対カンナが辛いもの入れてくるだろうし・・・
sideヒサメ
う~ん・・・闇鍋って何入れればいいのかなぁ・・・?
「そうだ!好きな物入れちゃおう!ハンバーグでしょ、から揚げにそれから卵もいれちゃお!」
楽しみだな~!
sideシディ
うむ、鍋の具材が・・・
「とりあえず、狸とイノシシの肉を取ってきたからこれで大丈夫か・・・」
あとは貝もいれるとうまいよな・・・
「牡蠣も入れよう。皆喜んでくれるといいが・・・」
sideカンナ
やっぱ鍋って言ったら辛いものでしょ!
「キムチ鍋ならぬデスソース鍋!」
アーシはデスソースを注文する。
「あとは辛いものにあうのは海老でしょ、白菜に豆腐・・・」
sideフィーア
「闇鍋ですけど好きな具材なら私はスイーツ鍋にしたいですね・・・」
まずはパイナップルにみかんに生クリーム。
「あとはインドのグラブジャムに杏仁豆腐と苺・・・」
sideペンギン
こうして俺たちはカレコレ屋で闇鍋を開始した。
「まずは俺から行くぜ!」
カゲチヨが何かを切って鍋に入れた。
「なんかくっさい匂いがしません!?」
「ギャパパ・・・なんな独特な臭いだな・・・」
そして液体をどぼどぼと入れる。
「私も入れてくね!」
ヒサメも入れていくが早速独特な臭いになってきた・・・
「なんだこれは・・・デミグラスソースと牛乳の匂いと油と貝の匂いがしてきて最悪だぞ・・・」
上司の言う通りだな・・・
「では俺も・・・」
シディも入れ始めたが・・・
「なんか少し獣くさいような・・・?」
「まぁ、シディさんが入れるものですし大丈夫でしょう・・・」
パンダとシャチが戸惑う・・・
「アーシも入れるよ!」
カンナが鍋に液体を入れた瞬間刺激臭が部屋を包む!
「なんすかこれ!?」
「いかにも辛そうな匂いだぞ~!!」
ハックとキリンが悶絶する・・・!これは堪えるぞ・・・
「では私も・・・」
フィーアが鍋に具材を投入すると今度は鍋から甘ったるい匂いが充満する・・・
「終わった・・・」
俺は天を仰いだ・・・
明かりをつけてみると白い液体と赤い液体がまじりあったスープにカキとホヤ、エビなどが浮かんでる普通の鍋の具材もあれば、から揚げやパイナップル、ドーナツみたいなものも浮かんでおり俺たちの鍋よりかはましだったが食べられるか怪しいものだった。
「カゲチヨ・・・ホヤの匂い抜きしなかったでしょ・・・」
「え?匂い抜きしなきゃダメなのか?」
カゲチヨとカンナが言い争う。
「フィーアちゃんはなんで甘いものばっかりなの・・・?」
「スイーツ鍋にしようと思ったんですけど・・・っていうかヒサメちゃんのハンバーグ煮えすぎて崩れてただのミンチ肉になってますよ。」
ヒサメとフィーアも言いあっていた。
「すまない皆。食べれなかったら残してくれ。」
シディがそう言ってくれるが・・・
「牡蠣・・・最後に食べたのいつだったっけ・・・?」
「から揚げ、鶏肉・・・じゅるり。」
ブラック企業で薄給の俺たちに食べないという選択肢はない!
「ここまで来て何も食わないわけにはいかないだろ!」
「それに珍しい肉も入ってるしな・・・」
ヤルミナの面々も気合十分だ。
そうしてカレコレ屋が最初に食べたのだが・・・
「美味いな。」
「意外といけるね!」
「やっぱり私の選択に狂いはなかったですね。」
「アーシの食材が良かったからだよ!」
「ああ、こんなに美味しいとはな。」
そんなに美味しいのか・・・
俺たちも食べてみたのだが・・・
「なんだこれは・・・」
「臭みと辛さと甘さの大渋滞です・・・」
「しかも崩れたミンチ肉が時々入ってて変な食感だよ・・・」
三人の言う通り完全にカレコレ屋の味覚が壊れてるだろ・・・
「なんだこのドーナツみたいなの・・・スゲー甘いぞ・・・」
「デスソースに浸かってたのにヤバいっすよ・・・」
「これは世界一甘い料理、グラムジャムだぜ・・・」
ヤルミナのメンバーもあまりの甘さに悶絶する。
するとまたお腹の具合が悪くなり始めた!
「皆どうしたの?」
「美味しすぎて倒れちゃったとか?」
「やって良かったですね!」
女子三人がきゃきゃする中俺たちは必死に病院に連絡した・・・
結局俺たちはまた闇鍋で入院したのであった・・・
「OH、ジーラフ!」(カレコレ屋以外全員)