妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヒサメ
私たちは健康診断のためにアイポッドを動物病院に連れて行ったんだけど・・・
「ん~わからないですね・・・」
獣医に言われたのはこの一言だった。
「どういうことですか?」
フィーアちゃんが聞く。
「この生物は異宙のどこにもいない未知の生物です。なので健康なのかわからないんですよね・・・」
そんな・・・
「それでも医者なの!?ちゃんと調べてよ!」
「いや調べるって未知の生物をここでは調べられないですよ!お引き取りください!」
結局カンナちゃんは問い詰めたけど診察室から追い出された・・・
「世の中ってこんなに冷たいなんて知らなかったよ・・・」
「現実は無常ですね・・・」
私とフィーアちゃんは慰め合っていた。
「いや、至極まっとうだと思うぞ・・・」
カゲが突っ込む。
「俺たちは依頼に備えて帰る。三人は明日如月さんのところに行ってきてくれ。」
シディがそう言ってカゲとともに去ったすると
「こんにちは・・・」
ミナヅキちゃんがいたの!
「ミナヅキちゃんはどうしてこんなところに?」
私はミナヅキちゃんに聞く
「じつはくすぐりお化けの様子がおかしくなって・・・」
そう言って出てきたのは・・・
「むっきむき!」
筋肉がついた姿に変化していた・・・
「なんだかくすぐりの質も変わった気がして・・・だから何かの病気かなって・・・」
確かになんなんだろう・・・
「これは変化したんだね。」
変化?
「カンナちゃんどういうことですか?」
「変化したくすぐりお化けはSCP999ーjpーj、マスターくすぐりお化けと呼ばれるの
くすぐりの質は脱力感と程よい痛みになるみたい。」
「確かにマッサージみたいだった・・・」
「得意技は人の首から下を固めた後で全身をくすぐる(くすぐりレスリング)みたい!」
受けてみたいな・・・
そう思った時だった
「ドゥー、ドゥ―!」
「るー、るー。」
「りー、りー」
アイポッドたちが病室のところを見て騒ぎ出した。見てみると・・・
「できるだけ手を尽くしたんですが・・・まぁ、なにぶん老犬なもので。」
「そうですか・・・」
獣医と飼い主と思われる人が会話をしていた。
「親父には会わせてやれそうにねーな・・・」
どうやら飼い主はおじいさんでこの人は息子みたい・・・
「悪いんですか?おじい様の容態・・・おじいさん金太郎くんのこと可愛がっていたのに」
「ええ、向こうもだめそうで・・・まさか飼い主と飼い犬同時に倒れるなんて色んなもの失くして最後に残ったダチ公みたいなもんでしたから。死ぬ時まで一緒なんですかね・・・」
そうして息子はお爺さんを見に行ってしまった・・・
sideカンナ
その夜アーシたちは病院の動物たちがいる檻に侵入した・・・
「いた・・・」
息切れをしている老犬が・・・
「本当はご主人様に死に水を取ってもらいたいはず・・・」
ミナヅキちゃんの言う通りだけど・・・
「でもそのお爺さんも死の淵じゃどうしようもないけどね・・・」
「もしかしたらこれが本望なのかもしれませんね・・・この小さな侍も・・・」
フィーアちゃんが言うと、
「決めた、私この子をお爺さんに会わせる。」
ヒサメちゃんがそんなことを言ったの!
「ちょっとヒサメちゃん!こんな状態の犬を連れだすつもり!?」
アーシはヒサメちゃんを止める。
「待たないよ。一人ぼっちで美談にされて喜ぶのは人間だけだよ。」
それはそうだけど・・・ヒサメちゃんが檻を開けると・・・
「嘘・・・」
「立った・・・」
ミナヅキちゃんとフィーアちゃんが驚く。
そこまで・・・
「どうやら私たちは貴方を見くびってたようですね・・・よし行きましょう!お爺さんの元へ!」
「むっきむき!」
「るーるー!」
そう言ってフィーアちゃんは犬を抱きかかえ、アイポッドとくすぐりお化けもやる気満々だったんだけど・・・
「行くわけねーだろ!」
そう言って犬はフィーアちゃんが抱きかかえた体を振りほどこうともがく。
「忌々しきじじいに封印されて苦節十八年、ついに鎖は腐り落ちた!恐怖の大魔王復活の時が来たのだ!ふははは!ってあれ?この女全然振りほどけない・・・お前どんだけ馬鹿力で抱いて・・・うぎゃ苦しい・・・救急車よんでー!」
ー十八年前ー
無限に広がる異宙の彼方から恐るべき災いの光が地球に迫りつつあった・・・
寄生種X
それは星食いと恐れられる存在だった。無数に分裂したXはあらゆる生物に寄生し宿主の遺伝子を操作し進化を遂げ強力な侵略集団を作り上げる。
侵略した星はどれも巨大なアゴに食いちぎられたような大きな傷跡を残した星食いの由来はここからきている。
「地球・・・なかなか美しい星ではないか・・・あの美しい星に我が牙を突き立てることを思うとぞくぞくしてくるわ。ふふふ・・・今回はどんな生物に憑りつくか・・・今回はチョロそうだし目を瞑ってでも大丈夫だろ・・・」
「わはははは・・・・」
sideフィーア
「母ちゃんの腹の中で死にかけてた雑種犬に入ってた・・・」
私たちはファミレスで星食いとなのる異宙人の話を聞いていたのですが・・・
「バカ!俺のバカー!なんで調子に乗るかな!なんで目なんか瞑るかな!山登りは八合目からが本番って言われてるのに・・・」
こいつ相当バカですね・・・
「おかげでそっから犬小屋に封印され世界征服にも着手できない平和な日々!それでも何とかしようとしたさ!遺伝子いじくって進化しようとしたさ!でも結局逆上がりができるようになっただけ!最後の手段でじーさんの寿命を待ちついに解放されたと思ったら・・・俺も寿命だった・・・」
空しいですね・・・
「ひでーよ!世の中神も仏も恐怖の大魔王もありゃしねーよ!俺の人生を返してくれ!」
いや自業自得ですね・・・
「要するにアンタ地球征服しようとして失敗して飼われてたってこと?」
カンナちゃんが話を纏める。
「じゃあ必死に長生きしたのもじーさんのそばにいたいとかじゃなくて・・・」
「地球征服だよ。犬小屋から解放されるのを虎視眈々と待っていたんだ。」
「すみませーん!この異宙人をレンジでチンしてホットドックにしてください。」
「いやあああ!」
「ヒサメちゃん態度変わりすぎ・・・」
ヒサメちゃんがやる気をなくして犬を殺そうとする。
「ミナヅキちゃんの言う通りだよ。何もすぐに殺すことはないですよお爺さんは犬に会いたがってるんだし会わせてからでも遅くはありません。」
私は三人に提案する。
「見つけたぞ!星食い!」
今度はなんですか・・・
ー十八年前ー
異宙から神々しい光が迫りつつあった。
寄生主Z
それは星吐きといわれる存在であった。
星食いと同じく進化したその集団は星食いを駆逐し星を救うのである。
星を救うと宿主からゲロと共にでて星中ゲロまみれになる。それが星吐きの由縁である。
「星食い・・・今度も僕らが絶対に守ってゲロまみれにして見せる!今回はチョロそうだし白目をむいていこう!」
sideヒサメ
「絶対に殺してやるからな・・・」
回想見てたけどさ・・・
「猫に寄生って同じミス犯してんじゃん!」
私は突っ込む!
「どっちもバカなんだね・・・」
「うるせぇ!ゲロまみれにするアイツ等と一緒にすんな!」
「どっちも大迷惑・・・」
ミナヅキちゃんとカンナちゃんの言う通りだよ・・・
「やれぇぇ!」
私たちは星食いを抱えて走る!
「ああもう!」
「ちょっと止まってて!」
私は氷柱を発射し、カンナちゃんは水を発射して奴らを吹き飛ばす!
「埒が明かないよ・・・」
「私の毒だと殺しちゃうし・・・」
ミナヅキちゃんの言う通りヒュドラの毒なら制圧できるけど対抗勢力・・・殺すのは抵抗があるな・・・
「知りませんでした・・・まさか犬と猫が地球の存亡をかけた戦いを繰り広げていたなんて・・・」
フィーアちゃん!?動物好きすぎておかしくなってる・・・
「いやチゲーよ。たまたま俺は犬奴らは猫に寄生しちまったんだよ。」
「私は一体どうすれば・・・どっちも肉球があってふわふわしてて・・・どちらにも消えて欲しくありません・・・」
「聞いてねぇ・・・」
星食いさんドンマイ・・・
「よし!私が和平を申し出ます!同じ肉球同士分かり合えるはずです!」
「悠長なこと言ってる場合!?」
「ん・・・もう追い付かれそう・・・」
「聞いてください!手を下さなくてもこの星食いはまもなく寿命で朽ち果てます!
でもお願いです!悪人に最後の人助けをさせてはくれませんか!」
「星食いが人助けだと・・・?」
「本当なのか・・・?」
「でもあんな美人が必死に大声で言ってるってことは・・・」
「おい!惑わされてるんじゃない!」
星吐きの大将に喝を入れられて正気を取り戻しちゃった・・・
「ゲロ―将軍お前・・・」
「ふはは!星食い!お前が人助けとは死が目の前にきて酔狂なことをするものだな!」
「そんなんじゃねぇよ!」
星吐きと星食いは言いあう。
「すみません・・・説得は失敗でした・・・」
でも足止めには成功したし・・・
「仕方ありあせん・・・ここは私がひきつけます。その隙に皆はお爺さんの元へ・・・」
フィーアちゃん・・・
「むっきむき!」
「るーるー!」
「ドゥ―ドゥ―!」
「リーリー!」
どうやらマスターくすぐりお化けとアイポッドも協力してくれるみたい!
「じゃあ!私たちは行ってきます!」
フィーアちゃんは星吐き、もとい猫を大量に抱え込みほっぺをすりすりする!
「お願いします!見逃してください!もっとすりすりしてあげますから!」
「く、くそっ・・!こいつどんだけ馬鹿力なんだ・・・!」
その中にはゲロ―将軍もいた・・・
「将軍!ずるいっすよ!俺達にもさせてください!俺達野良だから人肌恋しいんすよ!」
「黙れ貴様ら!早く追え!」
しかし部下たちは
「くっそー!体が勝手にあの素早く動くものを・・・」
「ぎゃはははは!もう苦しい・・・やめて・・・」
全員アイポッドとマスターくすぐりお化けに制圧されていた。
「すげぇ・・・お前たち一体何者なんだよ・・・」
「私たちはカレコレ屋です!さぁ!急ぎましょう!」
私たちは病院に向かった!
sideカゲチヨ
俺たちは依頼を受けて病院に来ていた。
「お願いします!実は俺たちのおやじが抜け出しちまって・・・」
なんでも死にかけのお爺さんを探す依頼だった・・・
「このバカが付き添ってるときに油断して・・・」
「あんな病人が起き上がるなんて誰が思う!?俺も気絶させられたんだぞ!」
兄弟が逃がしたみたいだな・・・
「カレコレ屋さん!爺さんを見つけて連れ帰ってきてください!」
「分かりました!お任せください!」
1・2と分けたいと思います。