妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
下校してるときに俺はハムスターのような異宙人に出会ってカレコレ屋に依頼があると言ってきたのでつれてきた・・・
「僕は映像クリエイターをやっているんだ!監督って呼んでね!」
「それで依頼ってなんですか?」
俺は依頼人に聞く。
「昨今耳にすることの多い陰キャを題材にした映像作品を作りたいんだけど僕は陰キャじゃないから考えがわかんないんだよね!そんなときに陰キャっぽいカゲチヨくんを見つけたからさ!」
「な・・・なるほど・・・」
ヒサが苦笑いで答える・・・無茶苦茶失礼な理由じゃねーか!
「流石監督!お目が高い!カゲチヨほど陰キャな男子はそういないよ!」
「確かにラノベだと陰キャ男子が活躍することが多いですから陽キャにも受けるかもしれませんね!」
「やっぱりそう思うよね!普段のカゲチヨくんの生活を撮らせてもらいたいんだけど!」
カンナとフィーアめ余計なことを・・・
「そういうの事務所NGなんで。」
「適当な理由で断るな。」
ヒサが突っ込む。
「そうだよ!大体普段から陰キャのことわかってないっていうけどそういうなら陰キャのこと知るための活動に協力したらどうなの!」
「そうですよ。それに映像化されればカゲチヨの生活にも光がともるかもしれませんよ。」
ぐっ・・・カンナとフィーアがうるせぇ・・・
「わかったよ!一日だけだからな!」
こうして俺は生活を教えるため翌日監督とともに学校に行った。
sideゼクス
「それで俺に感想を聞きたいってことか。」
「そう!陰キャじゃない視点でこの生活がどうだったか教えて欲しいんだ!」
俺も監督に依頼を受けることになった。
「ゼクスも一緒かよ・・・」
カゲチヨの教室に入ると女子に席が奪われていた。
「挨拶してどいてもらいましょう。」
監督はそういうが・・・
「分かってないっすね。陰キャはどいて欲しいなんて大それたこと言えないんすよ。」
大げさだろ・・・
「でも・・・それならどうするの?」
監督の言う通りどうするんだ?
「授業開始ぎりぎりまでトイレで時間を潰すんすよ。相手が自分の席に戻るのを待つのが陰キャのテクっすね!」
「な・・・なるほど!奥が深いね陰キャのテクニック!」
「授業の準備もできないのは可哀そうだな・・・」
「ゼクス・・・憐みの目を向けないでくれ・・・悲しくなってきた・・・」
sideカゲチヨ
授業はゼクスと別れて受ける。
「ちゃんとでるだね。」
「授業中は誰とも話さなくていいんで楽っすから。」
それにヒサがうるせーし・・・
「それじゃあ原子が共有電子対を引き付けようとする強さの尺度をなんていうかわかるかな?えーカゲチヨ君。」
やばい・・・聞いてない・・・
「答えは電気陰性度だよ!」
サンキュー監督!
「でぇん!んん!電気陰性度。」
「その通りだ。」
「ふふっ・・・今のちょっとうけるね!」
「ね!でぇんって・・・」
・・・
「声が裏返ってたね・・・」
「仕方なかったんすよ…いきなり声出すと裏返っちゃって・・・!」
俺は監督に言われ悲しみにふける・・・
「ってか今喋った人って誰だっけ?」
さっきの女子は友達と話す。
「マジか・・・覚えられてないんだ・・・」
「まあ、気配殺して生きてるんで・・・」
「なんでかっこよくいったの?」
そうしてる間も会話は続いていく。
「確かチヨ・・チヨ・・・」
「チヨリアンだよ・・・」
「カンナちゃんそれだよ!」
カンナ!?何間違ったこと教えてるの!?
「仕事仲間なのに正しい名前クラスメートに覚えさせないんだね・・・カンナちゃん。」
「アイツはドSっすから・・・」
俺は涙をこらえながら授業を受けた・・・
sideゼクス
昼休みとなり再び俺はカゲチヨと監督の元に行った。
「教室で食べないのか?」
俺は購買で買ったカレーパンとカツサンドを食べながら言う。
「今日は一緒に食べる奴がいないんだよ。」
キモ5の奴らはいないのか・・・
「一人でも気にせず教室で食べればいいと思うけど・・・」
監督の言う通りじゃないか?
「ボッチ飯してると周りが可哀そうな目で見てくるんすよ・・・!」
「哀れに思われるせいで教室で食べずらいんだね・・・」
「被害妄想じゃないか?名前すら満足に覚えられてないんだから憐れみようがないだろ。」
「ゼクス!?何気にヒデ―ぞ!それに教室にいたらな・・・!」
そのとき電話が鳴った。
「何してるんですかカゲチヨ?教室にいないからわざわざ電話しなきゃいけなくなったじゃないですか。急いで牛乳と焼きそばパンそれからクリームパンと鮭おにぎり買ってきてください。」
フィーアのそんな声が聞こえた・・・
「こういう風にフィーアにパシリにされるから便所飯にしてるんすよ・・・」
((哀れすぎる・・・))
俺たちが同時にそんな目を向けても誰も咎めないだろう・・・
こうしてパシリが終わった後カゲチヨは前かがみになって腹が痛そうにしながらトイレに入り無事食事を終えた。
「お腹いっぱいだ!」
「お昼休みはギリギリまで時間潰さないんだね。」
「昼休みは時間長いんでトイレにこもってると不自然なんすよ。あとトイレマン呼ばわりされる可能性があるんで。」
小学生じゃあるまいし・・・
「なんで適当に校内散策で時間潰して満腹で眠いわー感だして机に突っ伏して時間潰せば生き残れるっす。」
「もはや何と戦ってるかわからないよカゲチヨくん・・・」
監督の言う通りだな・・・
「げっ・・・」
カンナと陽キャ女子に奪われてるな・・・
「でもカンナちゃんがいるなら声かけやすいんじゃない?」
監督の言う通りアイツはなんだかんだ仲間だし・・・
「いや、声かけたら譲ってはくれるっすけどプープークッションおかれるか最悪棘付きの拷問椅子にすり替えられるっすね。」
「もはやドSを通り越したサイコパスだね・・・」
「アイツカゲチヨからかいすぎだろ・・・」
後で注意しなきゃな・・・
そうして午後の授業となった。
sideカゲチヨ
次は体育の時間なんだが・・・
「体操着忘れた・・・」
「あらま借りに行くしかないね。」
借りに行く・・・?
「そんなことできねーっすよ!」
「いや普通に貸してって言えば・・・」
「そもそも借りれる奴いねーす!」
「誰でも頼めば貸してくれると思うけど・・・」
「俺の汗が染みこんで気持ち悪いとか借りれたとしても洗って返すべきなんだろうけどいいよって言われた時それが遠慮なのか本気なのかわからねーんだよ陰キャは!」
「めちゃめちゃ先まで考えるな・・・」
サボると注目されるので最終手段・・・
「体調不良を装って寝る!」
放課後になってクラスLINEの連絡でカラオケのようだが・・・
「カゲチヨ君は?」
「そもそもLINEに入ってないんで。」
家に帰る途中で監督に
「やっぱりクラスの人に言って入れてもらった方がいいんじゃないかな?」
と言われるがわかってないっすね・・・
「どうせ忘れられて誘われないだけっすから。それに入っててもクラスの行事参加しないんで。」
俺はクールに答える。
「カラオケに行っても上手くやれずに変な空気にして気を遣わせんのも悪いんで。」
カラオケはカンナみたいに歌上手くて空気読める奴が行った方がいいんだよ・・・
「・・・・」
sideヒサメ
私はカレコレ屋で監督さんに聞いた
「今日一日どうでしたか?」
「僕誤解してたかもしれないなって。」
誤解?
「最初は陰キャの人って雰囲気とか性格が暗いせいで関わってないんだと思ってたんだよね。でも相手に深いな思いをさせたくない、困らせたくないって考えすぎちゃう優しい人なんだなって。カゲチヨ君をみて思ったよ。」
良かった・・・カゲの優しさが伝わって・・・
sideカゲチヨ
なんか教室が騒がしいし視線が痛い・・・
「なんかあったのか・・・」
俺が困惑していると
「カゲ!監督さんの映像作品見た?」
まだ見てなくてヒサに見せてもらったがドキュメンタリー風でなんかキザっぽいとられ方やパシリにされてるところもあのセリフも使われていた・・・
「有名な人みたいで色んな人が見てるかも・・・」
注目されたくないって言ってるのに何考えてんだあのハムスター!
結局映像を見たカンナは爆笑するしフィーアは見ても変わらずにパシリにしてくるし損した気分だ・・・!