妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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ほとんどカゲチヨの視点でいきます。


変装ドッキリ!

sideカゲチヨ

今回の動画の企画は俺が変装して一週間四人に依頼してアイツらが正体を見破れるか確かめるドッキリをやるぜ!

 

「早速行くぜ!」

 

俺はカレコレ屋に入っていく。ちなみに変装には3Dプリンターで作った特注フェイスマスクとウィッグあと服なんかも用意したぜ!

 

そうして俺は依頼をする。

 

「実は僕、最近ここに引っ越してきて町のことを色々教えてくれる人を探してるんす。」

 

「知らない場所で暮らすのってすごく不安ですよね。」

 

「要件はわかった。日程の希望はあるか?」

 

ヒサとシディが答える。

 

「できれば今日から一週間でお願いできないですか?」

 

俺が言うと

 

「結構厳しくない?」

 

カンナが答える。

 

「皆依頼がありますしもうボティスにやってもらうしかないですね。」

 

おいおいフィーアそりゃ無茶だろ・・・

 

「なぜワシがそんなことせねばならん!」

 

「えー!偉大な悪魔でこの町の先輩なら何も知らない哀れな人間を紹介するのも義務だと思うけど?」

 

「カン子貴様ワシを偉大と言えばワシが何でもすると思ってないか・・・?とにかく!カゲ男にでもやらせればよかろう!」

 

「出来たらそうしたいですけど・・・。」

 

ヒサ、ナイスフォロー!

 

「卑しいアイツのことじゃどうせ日程を多く見積もってサボっておるに違いないわ。」

 

「・・・それはありそう。」

 

ヒサ!?信用なさすぎだろ!

 

「ちょっとカゲに余裕ないか確かめてみるよ。」

 

やばい!スマホの電源切ってなかった!

 

「急にお腹が!トイレ行ってくるっす!」

 

「場所はわかるのだろうか?」

 

「シディさんきっと大丈夫ですよ質問もなかったしきっと来るときに場所が分かってたんですよ。」

 

そして俺は電話が鳴ったタイミングで変装を解き顔を出す。

 

「おうヒサ、俺になんか用か?」

 

「カゲ依頼はどうしたの!?」

 

「ち・・・近くを通ったから立ち寄ったんだよ。」

 

「扉の前で誰かとすれ違わなかったか?」

 

シディも尋ねてきた。

 

「高校生っぽいやつだろ?トイレの場所聞かれたぞ。」

 

「よかった、場所を教える前に出て行ったから気がかりだったんだ。」

 

するとボティスが・・・

 

「カゲ男、何を突っ立っておるのじゃ話をするなら中に入ればよかろう?」

 

「気にすんなって!」

 

「それにすれ違った男はご近所さんになるらしいぞ?挨拶しておくのが礼儀というものじゃろう?」

 

ボティスには気づかれたか・・・

 

「もう行かねぇと時間に遅れちまう!」

 

俺は素早く変装して戻る。

 

「すみません!今引っ越し業者から連絡があったんで一旦帰ってまた後で連絡するっす!」

 

俺はこういって出て行った。

 

sideシディ

 

「くく、あわただしい奴じゃの。」

 

「なんかおかしな人だったね・・・」

 

ボティスとカンナが言うがそうだろうか?

 

「とりあえず手分けして案内しよう。」

 

俺はこういってこの話を打ち切った。

 

sideカゲチヨ

 

翌日俺はシディと行動することになった。

 

「昨日は途中で帰ってすみませんでした!依頼を引き受けてくれて嬉しいっす!」

 

「困ったときはお互いさまだからな。それよりその恰好はどうしたんだ?」

 

やばい!頭にマフラーしてるの怪しまれてるあと撮影のために構えてるカメラも・・・けどあえて正直と嘘をおりまぜて・・・

 

「僕太陽の光が苦手なんでいつもこれを、頭に乗せてるんすよ。ビデオカメラは新生活の思い出を映像に残したいと思って!」

 

「なるほどな!その思い出の中に俺も写れて光栄だ!」

 

シディがこういう性格で助かった・・・

そうして着いたのは子供たちのいる公園だった・・・

 

「なんで公園?」

 

俺が尋ねると

 

「まだこの町に友達がいないと言っていたからなここなら遊び相手も沢山いるしすぐに友達ができるぞ!」

 

ありがたいけど普通同年代の友達作るだろ!ここにいるのどう見ても小学生だ・・・

こうして俺は遊ぶことになったのだが・・・

 

「もうちゃんと取ってよ!お兄さん。」

 

ボール遊びをしてヘロヘロになった・・・そうしていると木の陰にだれかいるのを見つけた。

 

「・・・」

 

遊びたそうに見てるな・・・

 

「あーっと手が滑った!」

 

「あっ・・・」

 

「ごめん!そのボールこっちに持ってきてくれないか?」

 

俺はその子に声を掛けた。

 

「はい・・・」

 

「ありがとう!君も一緒に遊ぶ?」

 

「うん!遊ぶ!」

 

そうしたらシディが来て

 

「もしかしてあの子を仲間に加えようとしたのか?」

 

聞いてきた。

 

「はい、なんかつい・・・」

 

「優しいんだな。カゲチヨと気が会いそうだ。」

 

「カゲチヨさん・・・どんな人ですか?」

 

俺はカメラをこっそり回しながら聞く。

 

「カゲチヨは俺がしるなかで一番優しい人間だな。人の心に敏感で俺の最高の仲間だ!」

 

やべぇ・・・これ直接言われるより恥ずかしいな・・・・!

 

 

そしてまた次の日はヒサと行動した。

 

「生活にかかせないものと言ったらやっぱり一番は食事ですよね!」

 

ヒサはやっぱこれだよな・・・

 

「この商店街には美味しいお店がいっぱいあるんですよ!お肉屋さんに揚げ物屋さんお惣菜屋さんなんかもあるし!私森で育ったんですけどここにはたくさんのレパートリーがあるんですよね!」

 

「僕肉系には興味ないんすよ・・・」

 

「ええっ・・・そうなんですか?」

 

興味あるって言ったら食べ歩きに付き合わされて胸やけするに決まってるからな・・・

 

「じゃあ何が好きなんですか?」

 

「強いて言えば血液ジュースっすかね。」

 

「ええっ!?」

 

いいリアクションだ!もうちょっと大胆に・・・俺はゲーム屋に寄った。

 

「やべー!新作ゲームめっちゃ出てんじゃん!」

 

俺は思わずはしゃぐ。

 

「男の子って皆ゲームが好きなんですね。」

 

「学校とかなかったら一日中ゲームやってたいんじゃないっすかね!」

 

「はは・・・カゲもよく言ってます。そのせいでよく寝坊するし人付き合いが悪いし・・・」

 

「た、大変っすね・・・」

 

これは女子特有の愚痴を延々と話すパターン!なんとかしなくては!

 

「あの・・・もう満足したんで帰らないっすか?」

 

「あ、分かりました。」

 

店の入り口に来たのだが不良っぽい学生がたむろしていた・・・どいてとか言えないぞ俺は!

 

「あの、そこ通して貰ってもいいですか?」

 

ヒサが声を掛けてくれたおかげでなんとか通れた・・・

 

「すんません、連れ出してもらって僕人に声かけるのが苦手で・・・」

 

「気にしないでください、誰にでも苦手なことはありますから!」

 

いつもと対応違くない?

 

次の日はカンナと行動することになったのだが・・・

 

「あの・・・なんで裏路地っぽいところに・・・?」

 

「街に来たばかりなんでしょ?だったら男なら自衛のために武器屋の場所くらい知ってなきゃ!」

 

確かに異宙人が来て治安とか悪くなったけど・・・!

 

「すみません!おじさん、この人にぴったりの武器ってありますか?」

 

カンナは臆せずに武器屋に入った・・・周りは薬とか風俗の店とかあったのに・・・

 

「おお、その兄ちゃんにかい?ひょろそうな体してるしスタンガンとかテーザー銃がおすすめだな。そうだ、カンナちゃん新しく入った中国輸入の特殊警棒があるんだけど見ていくかい?」

 

「ホントですか!見ていきます!」

 

特殊警棒・・・たしか中国警察も採用してる鉄の警棒だよな・・・竹刀の長さに鉄の重みがある強力な武器じゃねぇか・・・

 

俺たちはそれぞれ武器を買ってカレコレ屋に置いてきたあとに激辛の店に向かった。

 

「どう?この蒙古担担麺!おいしそうでしょ!」

 

「は、はい・・・」

 

俺は一口を放り込んだが

 

「~~~!!!???」

 

当然悶絶した・・・

 

「ははは!カゲチヨみたいなリアクションするじゃん!」

 

「そ、そうなんですか・・・?」

 

「うん!カゲチヨはからかいがいがあって面白いんだよ?それにアーシとゲームで対戦してくれるしぐちぐち言いながらだけど服選びも付き合ってくれるいい奴なんだよ!

だからアーシも似合う服とか選んだりしてるんだけどなかなか着てくれないんだよね・・・」

 

カンナ・・・ありがとよ・・・ちゃんと家で来てるから安心しろよな・・・

 

五日目はフィーアだった。

 

「運動する場はやっぱり重要ですからね。この町のおすすめのスポーツジムに案内します。」

 

そうして行ってみると沢山のトレーニング器具やプールに汗を流す風呂とサウナのある豪華なものだった・・・

 

「じゃあ、準備運動をしたらダンベルから持ち上げてみましょうか。」

 

ひー!俺は一番軽いダンベルでトレーニングして、ランニングマシンに数時間乗った・・・

 

「ぜー!ぜー!・・・」

 

「カゲチヨ並みに体力ないですね・・・」

 

「カゲチヨさんも運動ができないんですか?」

 

「はい、おまけに不良にカツアゲされるし異宙人の能力があるのに人間の同学年にいじめられる人です。」

 

ううっ・・・

 

「でも力の使い方を知っていますし優しい心根を持っているのは知っているので心技体のうち心の面で傑物になる鱗片を持っていますよ。だから私は厳しく接しています。」

 

フィ、フィーア師匠~!

 

そして最終日となった。

 

「今日で依頼も終わりか。」

 

「この町には慣れましたか?」

 

「もうバッチリっす!」

 

まさかこの日まで気づかれないとはな・・・このままじゃ悲しすぎるだろ!

 

「あの僕たち結構仲良くなったと思うし仇名で呼び合わないっすか?ヒサとかヒーちゃんとか!」

 

「ええっ!?いいですけど・・・」

 

「いきなり大胆ですね・・・」

 

「じゃあアンタも名前教えてよ!アーシが仇名考えるから!」

 

さーてどうしようかな・・・カンナの質問に答えようとしたとき爆発音が響いた!

 

「動くな!お前たちには人質になってもらう!」

 

嘘だろ!?本物の強盗!?

 

「俺たちの指示に従って全員中央に集まれ!逆らうとこの爆弾で木っ端みじんだぞ!」

 

こうして俺たちは中央に集まったが四人は隠れているみたいだ・・・

あの四人なら一瞬でも隙が作れればあんな奴ら・・・そうだ!

 

「あのー・・・」

 

「なんだ?トイレなら我慢しろ!」

 

「いや・・・この犯行手段って色々非効率っていうかリスキーじゃないっすか?」

 

「何が言いたい?」

 

「いいアイデアがあるんすけど俺だけでも逃がしてくれないっすかね?」

 

「アイデアを聞かせろ。」

 

「警官に捕まらないように人質を一人選んで盾にしてここに爆弾を置いていってリモコンで爆発するって脅せば時間稼げますよ。」

 

「なかなか頭が切れるな・・・」

 

爆弾をつけたチョッキを下した瞬間

 

「ふっ!」

 

シディが犯人数人を殴り飛ばす!

 

「何だお前ら!それ以上やるなら爆弾を・・・!」

 

ピキキっ!

 

「もう爆弾は使えませんよ!ついでに頬骨砕けてください!」

 

ヒサが氷で爆弾を無力化し砂鉄を磁力で拳にまとわせて・・・

 

ドゴっ!

 

「へぼぉ!?」

 

サンドナックルにして犯人を殴り飛ばす!

 

「あががが・・・・」

 

えげつねぇ・・・顔面凹んでるぞ・・・

 

「それそれ!腕を穴だらけにするよ!」

 

「ぎゃああ!」

 

水圧を高めたウォータガンと炎圧を高めた熱線で腕を打ち抜きまくる!

 

「くそっ!それ以上動くな!」

 

男は銃を俺に向け狙いをつけようとするが・・・

 

「遅いですよ。素人さん。」

 

「は、はや・・・」

 

その暇があればフィーアにとっては十分だ。

 

「袈裟斬りです!」

 

「ごええええ!?」

 

フィーアの手刀で切り裂かれちまった・・・

 

ビリっ・・・

 

あ、さっきの衝撃でマスクが破けた・・・

 

sideヒサメ

 

「俺だって気づいてたか?」

 

「まぁ、カゲに似てるとは思ってたけど確信に変わったのはさっきの事件でかな。」

 

カゲの質問に答える。

 

「あんな嫌われ役になる気満々な言い方や作戦もカゲチヨそのものだしね。」

 

「余計なお世話だっつーの!」

 

カンナちゃんに言われてカゲが顔を赤くする。

 

「いいじゃないか。カゲチヨらしく自ら囮になる気だったんだからな。」

 

シディも言う。

 

「まぁ、不本意な形だけど四人とも俺の正体を見破ったしこの企画は成功だな!」

 

「なーにいい感じで絞めようとしてるの?」

 

ホントに調子いいんだから・・・

 

「カゲのせいで私たちここ一週間四人で依頼をこなして本当に大変だったんだけど?」

 

「あーそれは調整ミスっていうかなんというかやっぱり怒ってる?」

 

当たり前でしょ!

 

「ねぇねぇ!ヒサメちゃん!新しく買った特殊警棒カゲチヨに使っていい?」

 

「許可します。」

 

「ちょ・・・ま・・・」

 

「まあまあ、二人ともここはその動画の広告収入を四等分することで手打ちにするのはどうでしょうか?」

 

「ええ!?」

 

「もしくは私たち四人分の依頼をカゲがやるかカンナちゃんの特殊警棒の錆になるかだけどどうする?」

 

「どれも勘弁してくれ~!」

 

夕焼け空にカゲの悲鳴が響いた・・・

 

 

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