妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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焼香には銀魂の要素も入れます。


笑ってはいけない葬式

sideカゲチヨ

今日の依頼人は・・・

 

「大金財閥14代目当主候補!大金持三郎だ!ひれ伏せ庶民共!」

 

なんか偉そうでヤバそうなやつきたー!

 

「それで依頼はなんだ?」

 

流石シディ・・・偉そうな態度に気にせず普通に対応してる・・・

 

「実は僕のお祖父様がつい先日ぽっくりとなくなってな!」

 

「お悔み申し上げます。」

 

ヒサが悔みの言葉を言う。

 

「140歳の大往生だ!悔む必要などないぞ庶民!」

 

「懐が深いのか不謹慎なのかわからないですね・・・」

 

フィーアが呟く。

 

「君たちにはお祖父さまの葬式にサクラとして参列してほしいんだ!」

 

「葬式でそんなことしていいの?」

 

カンナの言う通りだな・・・

 

「我が一族は世界に名だたる有名財閥なのだ!他財閥に舐められぬよう葬儀も威厳を保ちつつ盛大に執り行わねばならん!」

 

「大変なんだな。」

 

「庶民の手を借りねばならんほどな!」

 

シディの言う通り金持ちにも金持ちなりの苦労があるんだな・・・

 

「謝礼は言い値で払うから引き受けてくれるな!」

 

「やります!」

 

カンナ乗り気だな・・・

 

「これでこの人がお得意様になれば知名度も報酬にも困ることないでしょ?」

 

まぁそうだな・・・葬式でるだけだしな・・・

 

依頼人が去ったあと俺たちは依頼人について話した。

 

「癖の強い人だったね・・・」

 

「ああいう人ほどいい人だったりするから私は良いと思いますよ。」

 

ヒサとフィーアの言う通りまともな奴ほど俺たちを騙してきたからな・・・

 

「当日は俺たちもあの依頼人のようにふるまう必要があるのだろうか?」

 

それはないぞシディ・・・

 

sideヒサメ

 

こうして葬式当日に私たちは依頼人のところに向かった。

 

「約束通り来てくれたな庶民!」

 

「あの、一応香典もお持ちしたんですけど・・・」

 

「ほう思ったより律儀じゃないか!この分は謝礼に上乗せしておこう!」

 

「やっぱり太っ腹だ!」

 

カンナちゃん目をキラキラさせすぎだよ・・・

私たちは席に案内されたんだけど・・・

 

「これは大金財閥の名を冠した威厳ある葬儀だ。進行の邪魔をしたり参列者として気品を損なう行為をすると叩きだされる。特に笑うことだけは絶対にするな!」

 

「人の葬式で笑うなんてそんな失礼なことしないっすよ。」

 

カゲの言う通り葬式で笑うことなんて滅多にないよね・・・

 

「でも結婚式のこともありますし警戒していきましょう・・・」

 

フィーアちゃんの言う通りだね。

 

こうして席に座って遺影を見たんだけど・・・

 

「あの・・・遺影のサイズ間違ってないですか?」

 

そう巨大な遺影がそこにあった・・・

 

「どの席に座っても絶対に見えるようにというおじいさまの要望だ!」

 

それにアロハシャツを着て笑ってピースサインって・・・

 

「遺影がイエーイだな・・・」

 

「「・・・っ!」」

 

カゲとカンナちゃんが笑いそうになっていた。

 

「シディ不意打ちは卑怯だぞ!」

 

「くくはは・・・」

 

しっかりしてよ二人とも・・・

 

「ごめんなさい葬式が始まったら気をつけますから!」

 

私は依頼人に謝ったんだけど・・・

 

「遺影がイエーイって・・・!ふふふふ・・くく・・・!変なことを言うな庶民・・!」

 

こっちも笑いそうになっていた・・・

 

「我が一族は笑い上古なのだ!」

 

「不安でしかないですねこの葬式・・・」

 

私たちの不安もよそに葬式は始まった・・・

 

sideカンナ

 

こうして式は威厳がある感じで始まった。

 

「この度は大金財閥12代目当主大金喜左衛門の葬儀に参列いただきありがとうございます。」

 

大金喜左衛門って・・・なんかどくどくな名前だけど雰囲気は厳かだしもう笑うことはなさそうだね。

 

「進行は喪主である13代目当主、私大金喜左之介が務めさせていただきます。」

 

なんか喜左が多いな・・・

 

「それでは開式の言葉を十四代目当主候補を代表として・・・大金タケシからさせていただきます。」

 

いきなりタケシ!?笑わないけど驚きが勝っちゃうんだけど!?

見るとカゲチヨとヒサメちゃんは笑いそうになってる・・・思ったけど二人って意外と笑いのツボ浅いよね・・・

 

「あれ・・・?タケシ?」

 

「はい!タケシです!」

 

タケシめっちゃいいキャラ・・・流石に笑いそうなんだけど・・・!

 

「ぷっ・・・」

 

ヒサメちゃんが噴き出してしまうけど・・・

 

「きゃははは!どっからその名前来たのさ・・・最後まで統一しなよ・・・ぷくくっ!」

 

近くの女性が大笑いしてヒサメちゃんの笑いをかき消してくれた!

そしてその瞬間ボディーガードのようなマッチョが現れて棍棒でたたき出した・・・

 

「なっ・・・!?」

 

当然シディは驚く。

 

「見ただろ?笑うとああやって叩きだされるんだ。」

 

「本当に叩きだされるのかよ!?」

 

「助かった・・・」

 

依頼人とカゲチヨとヒサメちゃんが話してるけど・・・

 

「あの人無事かな・・・」

 

「棍棒で参列者たたき出してる時点で威厳もへったくれもないですね。」

 

フィーアちゃんの言う通りだよ・・・

 

sideフィーア

 

次は参列者挨拶になったのですが・・・

 

「凄い行列だね・・・」

 

ヒサメちゃんの言う通りそれだけの人が依頼人のお爺さんと縁を結んできたと考えると感動で涙があふれてきますね・・・

 

「おいあれ・・・!」

 

カゲチヨが笑いそうになってますね・・・この風景のどこに笑いの要素が・・・

 

「・・・アフロの人しかいませんね・・・」

 

「こんなにアフロの人があつまることってあるの・・・!」

 

カンナちゃんも笑いそうになっています・・・感動的なシーンなんですよ・・・早く別の髪型の人来てください・・・

 

「うぬ?今度はつるつるの人が集まってきたぞ?」

 

シディさんの言う通り今度はつるつるの人とアフロの人が交互にきて・・・

 

「綺麗に全員アフロになったな。」

 

「「「「んんんん!」」」」

 

アフロの人がつるつるの人にカツラを被せて全員アフロにしました・・・・これにはさすがの私も・・・

 

そしてなんとか読経になったのですが・・・

 

「坊さんが遅れてる?」

 

「ああ、有名な高僧に金を積んで忙しいところを無理やり頼んだのだが・・・」

 

おそらくそれが原因ですね・・・

 

そして僧侶が到着したのですが・・・

 

「明らかに寝坊してるだろ!?」

 

カゲチヨの指摘通り僧侶はパジャマの上に袈裟を着ていました・・・

 

「しきふーにーくー・・・ちっ。」

 

「今舌打ちした?」

 

ヒサメちゃんの言う通りしましたね・・・

 

「いーむーしょーとく・・・ちっ!はぁぁぁ!」

 

ムカついてますね・・・

 

「なんでー起こしてくんなーいんだー・・・あのくそばばあ!」

 

「母親にめっちゃ切れてるね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りなんで僧侶なのに自分を律して自分で早起きできないんですか・・・?

 

笑いよりも呆れが先にきますね・・・

ヒサメちゃんとカゲチヨは笑そうになってますけどね・・・

 

sideカゲチヨ

俺たちはなんとか焼香まで耐えきったのだが・・・

 

「なあヒサ焼香ってどうやりゃいいんだ?」

 

俺はヒサに聞いた。

 

「えっ・・・私も知らない。」

 

マジかよ!?間違えて笑われてその人が吹き飛ばされて俺に白い目向けられるのとか嫌なんですけど!

 

「俺はてっきり肉を焼いて香りを楽しむものだと思ってたのだが・・・」

 

シディはどんな儀式想像してんだ!

 

「私も武術の作法ならわかるんですが焼香は・・・」

 

フィーアはやっぱり戦闘脳だし・・・

 

「一番最初の人のを見れば・・・ってあれ?」

 

ヒサが名案を言ったが誰も行きたがらない・・・

 

「もしかして誰も分からないんですか?」

 

フィーアの言う通り誰も分からないのかよ!?

 

「くそっ!このままでは大金財閥の威厳が・・・!」

 

依頼人がなんとかしようとしたが・・・

 

「アーシやり方わかるよ!」

 

マジかよ!

 

「カンナちゃんお願いできる?」

 

「もちろん!任せておいて!」

 

カンナが手本を見せてくれる。

 

1 遺族と坊主に一礼

 

2 遺影に合掌

 

3 左手に数珠、右手に抹香をつまみ額におしいだき香炉に落とす。これを三回

 

4 もう一度遺影に合掌、遺族に一礼

 

「これでおしまいだよ。」

 

おお・・・

 

「カンナちゃんって意外とこういうところ律儀だよね・・・」

 

「確かにいつもルールなんてくそくらえみたいな感じだからな。」

 

「ヒサメちゃんもカゲチヨもバカにしすぎでしょ。」

 

「まぁ、大体理解しました。次は私が行きます。」

 

フィーアの奴大丈夫なのか・・・

 

「まずは・・・坊主に一撃。」

 

はなから違ってるぞ!

 

「いえーい、はいあなたも!」

 

「いえーい・・・」

 

いえいで合唱じゃねーよ!

 

そしてなんども香炉に坊さんを叩き付けた。

 

「いえーい。」

 

「いえーい・・・」

 

そしてフィーアが戻ってきた。

 

「こんな感じで良かったですか?」

 

「お前はカンナの何を見てきたんだよ!?」

 

誰が坊さんの頭に叩き込んで来いって言った!

 

「すみません・・・自分の責任を母親に擦り付ける精神が坊主としてありえなくてつい・・・」

 

どんだけ正義漢なんだよ!鉄拳制裁で苦行与えすぎだろ!

 

「仕方ない!私がやってこよう!」

 

依頼人が行った!

 

「・・・・」

 

よし、2までは完璧だ・・・

 

(マズイ!3をど忘れしてしまった・・・確かあの庶民がやっていたことは・・・)

 

そして何を思ったのか抹香を頭につけた!

 

グっ!

 

いやどや顔でやってるけど違うぞ!

 

(うぬ!完璧だ!)

 

いつの間にかシディも行ってて依頼人と同じにやってた!

少しは疑問に思えよ!

その後の人も次々と同じにやり始めた・・・

 

「アーシがやったの意味なかったな・・・」

 

マズイ・・・カンナが滅茶苦茶怒ってる・・・

 

「私たちがちゃんとやらなきゃ殺される・・・」

 

「俺たちはちゃんと覚えたしやるぞ!」

 

こうして俺とヒサは完璧にやり葬式が終わった・・・

 

「疲れた・・・」

 

「なんであんなにトラブル続きだったんだろ・・・」

 

俺とヒサはぐったりする。

 

「もしかしたらおじい様がいろいろ悪戯したのかもな。おじいさまは遺影の通り人を楽しませることが大好きな愉快な人だ。だからこの争議も生前に仕込んでいたのではと思ったんだ。」

 

なるほどな・・・

 

「あの遺影って茶目っ気からだったのか・・・」

 

「それより礼を言うぞ庶民!最後の焼香は君たちのおかげでなんとか乗り切れたからな!」

 

「お役に立てて良かったです。」

 

カンナが言う。まぁグダグダだったけどな・・・

 

「じゃあ、明日もよろしくな!」

 

え?

 

「有名人だからな三日に分けて行われるんだ。この感じだと明日も笑わせてくると思うから覚悟しておくのだぞ!」

 

「そういうことなら四人には焼香の儀式をしっかりと叩きこまないとね・・・」

 

か、勘弁してくれ~!

 

 

 




皆の笑いのツボの浅さ

カゲチヨ=ヒサメ>カンナ>フィーア>シディ

シディの笑いのツボは独特で並大抵のことじゃ大笑いしない。
フィーアもシディほどじゃないが心を武術の心得で落ち着かせているので強い。
カンナもカゲチヨとヒサメほど浅くない。
カゲチヨとヒサメは同レベルで浅いがヒサメの方が周りを見て笑う。
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