妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

241 / 913
今回の小説版のセブンデイズの話の一部を参考にしました。
あと学者が出てきますが本家の「逃げられた花嫁が語った衝撃の事実」に出てくる生物学者です。


森の三聖女

sideカゲチヨ

今日は妖精王の森に三人と一緒に俺とシディは来ていたのだが・・・

 

「カゲチヨ、キックだ!くらえー!」

 

「パンチパンチ!」

 

「いてて!」

 

三輪の弟たちに絡まれていた・・・

 

「すみません!うちの弟が・・・」

 

三輪が謝ってくれるが別にアンタのせいじゃないだろ・・・

 

「じゃあ、お姉ちゃんたちが一緒に遊んであげる!」

 

ヒサが言うと

 

「やったー!聖女様と遊ぶー!」

 

「わーい!」

 

「その名前はやめてください・・・」

 

「結構黒歴史なんだから・・・」

 

フィーアとカンナの言葉も空しく弟たちは三人と一緒にすぐに行ってしまった・・・

 

「そういえばどうしてヒサたちは聖女って呼ばれるようになったんだ?」

 

「俺も気になっていたぞ。俺が来たころにはもう呼ばれていたよな?」

 

俺とシディはクリスに聞いた。

 

「あーそれは本人たちの名誉もあるしな・・・・」

 

クリスは渋るが

 

「あなた、私も聞きたいな~。」

 

「私もヒサメさん達の昔の話を詳しく聞きたいです!」

 

セイナとリルも興味深々のようだ。

 

「二人まで・・・分かったよじゃあ三人がいないうちに話すか・・・」

 

「あの三人がある子供を見つけたことが始まりだったんだ・・・」

 

回想

 

sideヒサメ

 

今日はいつも通り神樹と町の見回りをしてたんだけど・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・やっと神樹の根元に来たぞ・・・」

 

なんと町よりも奥にあるはずの神樹にたどり着いた少年がいたの!

 

「ねぇ君。なんでこんなところに来たの?」

 

「うわっ!?君誰・・・?」

 

私は少年に声を掛けた。

 

「私は妖精王の娘。何かこの森に用事があるの?」

 

「・・・実は俺の村は土地が枯れて皆飢えてるんだ・・・でもあの木の上にある命の泉があれば枯れた土地でも植物が育つって聞いて・・・」

 

なるほどね・・・この子は森を害そうとしてるわけでもましてや住人に危害を加える悪人でもない武器や特殊な力を持たない人間の子供だから警護役の妖精も無視してるんだと分かった。

 

「この神樹は異宙全ての植物の栄養を供給してるのそして神樹が育つのは命の泉の水だけ。奪っても植物は育たなくなってしまうの。」

 

「そんなの嘘だ!」

 

「嘘じゃないよ。だって妖精王の娘の私が言うんだもの。」

 

「うっ・・・」

 

この子だってわかってるはずだ、地球や他の異宙の人からは危険地帯と言われている妖精王の森に侵入したらどうなるか。

 

「わかったらもうここには来ないこと。」

 

私は森の木たちに呼びかけてその子を森の外に放りだした。

 

「うわあああああ!」

 

side妖精王

 

今回も何事もない一日だったな・・・そう思っていたのだが。

 

「子供が森に来た?」

 

「うん・・・木の力を使って森の外に出したけど兵隊や学者はともかく子供が来たのは初めてだったからびっくりしちゃった。」

 

ヒサメから報告を聞いた。

 

「まぁ害意のない人間が侵入するなんて学者や木の実を許可をもらって取る人もいるんだから珍しいことじゃないでしょ?」

 

カンナがヒサメに言う。

 

「それにあの厳しい森を何度も踏破したがる人なんていないんだからもう来ないですよ。」

 

フィーアも言う。まぁ、そうだよな・・・

 

「そうだ、外との貿易のために会社を作ったから三人に社長と副社長を紹介するね。」

 

「ああ、そういえば住人が増えてきたから大規模で買い物するために作るって言ってたね・・・」

 

ヒサメの言う通りだよ!

 

「じゃあお二人とも自己紹介!」

 

「社長の陸奥じゃ。よろしく頼む。」

 

「副社長の三輪です!弟がこちらの森でお世話になるのでよろしくお願いします!」

 

「「「こちらこそ。」」」

 

これが三人と三輪と陸奥との出会いだった。

 

sideカンナ

 

今日は二人で神樹の見回りをしてたんだけど・・・

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「あれって明らかに昨日ヒサメちゃんが言ってた子供だよね・・・」

 

「間違いなさそうですね・・・」

 

私たちは子供に近づきます。

 

「青い髪のお姉ちゃんにもう来ちゃダメって言われなかった?」

 

「そ、それは・・・っていうかアンタたちも娘なのか・・・?」

 

「それに広大で侵入者に対して道のりが毎回変わる森を踏破するのも疲れるでしょう?」

 

フィーアちゃんが疲れている訳を分析する。

 

「でも!水があれば俺たちは生まれ育った土地を離れずに済むんだ・・・」

 

子供は虚勢を張って強気に言う。

 

「でもあなたの親は貴方にそんなこと望んでるんですか?」

 

フィーアちゃんがそれに対して問いを放つ。

 

「それに村の人からも言われてるはずだよね?それに土地を移ったらあなたたちはちゃんと生きられるの。」

 

アーシも優しく説得する。

 

「・・・」

 

「次はないからね。」

 

そう言ってアーシたちは子供を外に返した。

 

「また来るかな・・・」

 

「わかりませんけど来てもまた同じですよ・・・」

 

アーシたちはそう言って見回りに戻った・・・

 

sideフィーア

そうして数日後私たち三人は町の前の森の見回りをしていたのですが・・・

 

「なんか騒がしくない?」

 

カンナちゃんの言う通り森がざわめき侵入者を知らせていた。

 

「行ってみよう!」

 

ヒサメちゃんの言う通り森が導く方向に行ってみると・・・

 

「お、お前たちなんかが宝を奪えるもんか!」

 

「うっせーガキだな。」

 

「お前こそ子供のくせに粋がってんじゃねーぞ!」

 

「そうそう、お前は森にお情けで生かしてもらった存在だろーが!」

 

あの時の子供と異宙人と人間の盗賊三人が言い争っていた。

 

「お前みてーに妖精王の弱点も知らねーガキにうろつかれると珍しい動植物狩りやお宝探しも出来なさそうだし・・・殺すわ。」

 

そう言って盗賊たちはナイフを取り出し子供を襲おうとした!

 

「何してるの?」

 

「こ、このガキいつの間に・・・」

 

いつの間にか切れたヒサメちゃんが盗賊の腕をつかんで止めていた!

 

「遅れちゃったね!」

 

「こういう時のヒサメちゃんは手が付けられないので困りますね!」

 

そうしてアーシたちも加勢した!

 

「顔に熱湯をかけてあげる!」

 

「熱ちちち!」

 

カンナちゃんが盗賊の一人にリヴァイアサンの水を火車の熱で操作した熱湯をかけて火傷を負わせ

 

「子供を襲おうとする人に視力なんていりませんよね?」

 

「ぎゃあああ!」

 

私が一気に間合いを詰めて盗賊の目に指を突っ込む!

 

「顔面変形してよ!」

 

「ぎょは!」

 

ヒサメちゃんも拳に砂鉄を纏わせてサンドナックルで相手の顔面を破壊した!

 

「お、お姉ちゃんたち・・・」

 

子供は震えていた。

 

「分かったでしょ?ここは危険なの。もう来ちゃダメだからね。」

 

「うん・・・」

 

ヒサメちゃんが言うと子供は素直に頷き去っていった。

 

「じゃ、じゃあ僕たちも・・・」

 

盗賊も帰ろうとしましたけど・・・

 

「何言ってるの?帰すわけないじゃん。」

 

カンナちゃんが言う。

 

「そうだね・・・お父さんを殺そうとしただけでなく無関係の子供まで・・・これは重罪だよ?」

 

「そ、そんな・・・」

 

ヒサメちゃんの言葉に絶望した盗賊に私たちは配線がつながった長い針を盗賊の右耳を貫通するように、そして胃に刺さるように一本、左の中指に爪の先から根元まで突き刺した。

 

そして、

 

「かなり痛くするよ・・・」

 

ヒサメちゃんが配線を握って電流を流しこめば・・・

 

「「「ぎゃああああ!おえっぇぇぇぇ!!」」」

 

盗賊たちの体に電気が流れ込み胃にも電流が流れた影響で激しく嘔吐する!

 

「心配しなくてもゲロも養分になって森が元気になるから存分に吐いてね!」

 

「子供の恐怖存分に味わってください・・・」

 

カンナちゃんと私が悪党を前にそう言った。

 

「あああああ!!」

 

悲鳴は森の奥まで響いた・・・

 

回想終了

 

sideカゲチヨ

 

「この粛清を見ていた生物学者が子供に慈悲深く侵入者にはとことん厳しい聖女の話をしたことで聖女の呼び名が広がったんだ・・・」

 

 

「そうなのか・・・」

 

「昔の三人って恐ろしかったんですね・・・」

 

シディとリルの言う通り怖すぎだろ!

 

「まぁ、その怖さが手助けしたおかげで妖精王の森は自治区として認められてこうして今は平和なんだよね。」

 

なるほどな・・・

 

「お父さん何話してたの?」

 

あ、ヒサたちが帰ってきた。

 

「いやただの雑談・・・」

 

「実はヒサメたちがどうして聖女と呼ばれたか妖精王に聞いていたんだ。」

 

おいシディ!?それ言っちゃダメなやつ!

 

「ちょっと!お父さんあの事話したの!?あの時は怒ってたからあんまり思い出したくなかったんだけど!?」

 

「いや~皆聞きたがってたし・・・」

 

クリスは目をそらして口笛を吹く・・・

 

「結構過激にやって人に見られてたなんて黒歴史そのものだよ・・・」

 

「シディさんに聞かれた・・・もうおしまいです・・・」

 

二人も結構落ち込んでるな・・・

 

「まぁ、落ち着けよ俺は結構カッコいいと思ったぜ。慈悲深く厳しい聖女様。」

 

「カゲ絶対馬鹿にしてるでしょ!」

 

「中二病に慰められてもね・・・」

 

「まぁ、慰めてくれて感謝します。」

 

だから中二病は卒業したっつーの!

 

 

 

 




最後の拷問は拷問ソムリエの電流拷問を参考にしました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。