妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
今日の依頼人は筋骨隆々で圧が凄い男女三人組だった・・・
「率直に聞こう!君たちはこの平和な世の中がいつまでも続くと思うかね?」
「確かに異宙に転生した今顕著に考えるべき問題ですね・・・」
フィーアが答える。
「その通り!我々は平和に暮らせない事態に直面します!」
女性が言う。
「ならその時に必要なものは何だね?」
「サバイバルスキルとか?」
カンナが答える。
「その通り!我々はそんなサバイバルスキルを磨く同志たちなのだよ!」
はぁ・・・そうすか・・・
「それで私たちになんの依頼を・・・?」
ヒサが依頼内容を聞く。
「よくぞ聞いてくれた!実は我々の中で次の特訓内容について少々揉めていてな・・・」
「議論の必要などありません!断然着るものがないと困ります!」
「たかが布一枚で何を弱気になっている!どう考えても食料がないのが一番困るだろう!」
「お言葉ですが私はどちらも違うと思います!安全を確保できる住処それがないのが一番困るかと!」
依頼人たちが議論する・・・
「というように衣食住のうちどれが無いと一番困るかで平行線を辿ってしまってな・・・そこで君たち第三者に確かめてもらって決めようという話なのだよ!」
すげぇ面倒くせぇ・・・適当に理由つけて断るか・・・
「分かりましたその依頼引き受けましょう・・・」
フィーア!?何勝手に決めて・・・
「皆さん・・・こんなにも未来を考えて生き残る道を究めようとする求道者たちに協力できなくしてカレコレ屋をやってる意味はありません!この信念を助ける依頼に協力できなければ私たちは自分の信念も貫けませんよ!」
「フィーアちゃんの熱血スイッチが入っちゃった・・・」
「自分と同じでストイックな人見つけるといつもこうなんだよね・・・」
カンナとヒサが言う。
「確かにその通りだな。俺も依頼を受けるのには賛成だぞ。」
シディもこういったことで俺たちは依頼を受けることになった・・・
sideカンナ
こうしてアーシは今裸になったカゲチヨと部屋にいる。
「カゲチヨが服無しでヒサメちゃんは食事なし。シディとフィーアちゃんが住居無し生活だよね?」
「うん、そしてカンナちゃんが全裸のカゲに替わって外にでる業務、買い出しとか荷物の受け取りとかをやるんだよね。」
「カンナは俺の裸みて大丈夫なのか?」
「カゲチヨの裸に興奮するのなんてリザードマンとヒサメちゃんだけだから大丈夫だよ。」
「「カンナ(ちゃん)!?」」
じゃあ早速始めていこう!
「カゲチヨ服無しでホントに大丈夫?」
「明らかに俺が一番楽だろ。警察に捕まるから流石に外の対応や買い出しを任せちまうのは申し訳ないけどな。」
けれど数時間後
「さぶっ・・・!」
案の定寒さで震え始めた・・・
「エアコンでもつける?」
アーシがエアコンをつけたのだが・・・
「あれ?風量と温度上げたら壊れちゃった。」
「ぎゃあああ!」
カゲチヨが悲鳴を上げる。
「どうしたのカゲ!?」
「うぬ?」
「まさかささくれでもささりましたか!」
バッチから音が聞こえてたんだよね・・・
「いや~アーシがエアコンつけたんだけど壊れちゃって・・・」
「いくら温度上げても冷風しか出てこねぇ・・・」
「ええ!大丈夫なの?」
ヒサメちゃんが心配するけど・・・
「エアコンは切ってそのままにしといた方が良いですね。」
「直しちゃだめなのかよ!」
フィーアちゃんの発言にカゲチヨは文句を言う。
「サバイバルに不測の事態はつきものだ。よりリアルな感想を依頼人に伝えるためにもそのまま過ごすべきだと思うぞ。」
「マジかよ・・・」
「こうなったらもうシャワーとか温かい食べ物で体を温めるしかないんじゃない?」
アーシが提案してカゲチヨはシャワーに入ったんだけど・・・
「ダメだ・・・体の熱が全部持ってかれるコーヒーを入れるか・・・」
サバイバルということでコーヒーも自分でいれることになったんだけど・・・
「あっつ!」
こぼれたコーヒーが体に掛かって大変だった・・・
sideカゲチヨ
お昼時になったので俺たちは食事をとっていたのだが・・・
「・・・ねぇ四人とも私って食事したらダメなんだよね?」
そうだけど・・・
「歯磨き粉って食べてるうちに入る?」
は?
「いや苺味とかバナナ味とかあるじゃん。もし焼肉味とかラーメン味とかあったら美味しそうだなって・・・」
「ヒサメちゃん、歯磨き粉ってチューブで24本くらい食べたら死ぬよ?」
「明らかに体に悪いもんな・・・」
「じゃあ、もうカゲをちびちびと食べていけば無限に再生する食料になるんじゃ・・・」
腹が減りすぎてカニバリズムにはしりそうになってるぞ!?
「ダメですよカゲチヨはゾンビなんですから腐ってますよ。」
「でも腐らせると美味しい食べ物ってあるじゃん・・・」
「カゲチヨのはウイルスで腐ってますから歯磨き粉以上に体に悪いです!」
フィーア止めてくれるのはうれしいけど地味に傷つくからな!?
sideフィーア
「二人は大丈夫なの?」
ヒサメちゃんが私たちのことを心配する。
「大丈夫ですよ。寒さは服を着こんでますし食料も動物の肉でしのげます。」
「最近冷え込んできたけど大丈夫なのか?」
カゲチヨも気候のことを心配します。
「焚火をしているから平気だ。」
シディさんと二人きりで野宿・・・こんな風に叶うなんて思ってませんでした!
「野獣に襲われもしたな。」
「大丈夫なの?」
カンナちゃんがシディに聞く。
「ああ、だが当然だ。この森の生き物にとって俺は部外者だからな。」
「二人で戦いましたよね・・・イノシシや蜂・・・あと肉食植物とか。」
私は感慨深く言いました。
「それで無事なんだ・・・」
ヒサメちゃんが驚く。
「俺たちが腰かけてるのもその植物だしな。」
「一体何があったんだよ!」
カゲチヨが困惑する。
「お腹がすいていたようだから肉を分けたんだ。俺達にすっかりなついてくれたぞ!」
もうこのまま私とシディさん、そしてこの植物と一緒に温かい家庭を作るのも悪くないですね・・・
「ホント二人って万能だよね・・・」
ひゅううう・・・・
「ん?なんか急に風の音が聞こえるぞ。」
カゲチヨの言う通り厄介なことになりましたね・・・
「すまない、急にサイクロンが発生したみたいだ。少し通話を切るぞ!」
「ワクワクしてきましたね!」
「ああ!一緒に乗り切ろう!」
sideカンナ
「ふぅ、なんとか乗り切ったぞ。」
「まぁ、森育ちの私たちにしてみれば余裕でしたね。」
「こりゃ住居は必要なさそうだな・・・」
「まぁ、シディとフィーアちゃんだからってのもありそうだけど・・・」
二人は野生児すぎでしょ・・・
「きっと三人もすぐになれますよ。」
「「「それはない!」」」
するとチャイムが鳴った。
「そういえばゲームとか血液パックとかまとめ買いしたんだっけ・・・」
じゃあ、アーシが受け取って・・・そうだ!
「ヒサメちゃんごめん!受け取ったはいいんだけどアーシカゲチヨの食料の買い出しに急いで行くから荷物カゲチヨの所に持って行ってくれない?カゲチヨには連絡しとくから。」
「分かった。気をつけてね。」
それじゃあ、外にでて・・・
sideヒサメ
よし玄関で荷物を持って・・・
あれ?これって血液パックだからすぐに冷蔵庫に入れないと・・・
私はドアを閉めて部屋の中に入る。
「カゲ―、この血液パックてどこに・・・」
「うわ!なんで・・・ヒサが・・・」
「え、きゃああああ!」
「うわああああ!」
か、カゲのはだ・・・はだはだ・・・・・かかかか!!!
「なんで急に入って来てんだよ!」
「だってカンナちゃんがカゲに連絡するって・・・」
「俺は聞いてない・・・カンナー!」
カンナちゃん流石に度が過ぎてるよー!
sideカゲチヨ
俺たちはこうして一日を終えて翌日依頼人の報告をした・・・
「それで衣食住がない生活はどうだったかな?」
「服がない生活は寒さはもちろん物をこぼした時や家具のささくれなんかが面倒っすね。」
「箪笥の角に足の指ぶつけたときも靴下履いてなかったから悶絶してたしね~!」
靴下なくてもそんなに痛みは変わんねーわ!っていうかやったこと忘れてけろっとしてるのが腹立つ・・・
「食事のない生活だと気力もなくなるし力も全然出せなくて・・・それが一番きつかったですね。」
ヒサも報告をする。
「俺たちの方は問題なかったぞ!」
「そうですね・・・一日だけでしたけど楽しかったですよ・・・特にシディさんの入浴シーンとか・・・」
なんかヤバいセリフがあったけど気にしないでおこう・・・
「いや二人ともサイクロンに襲われてたじゃん!」
カンナが指摘する。
「しかも肉食植物連れて帰って来てる!」
ヒサが背後にいる植物に驚く。
そして俺は投票した・・・
sideカンナ
「あー疲れたぜ・・・」
「私も・・・」
カゲチヨとヒサメちゃんは随分お疲れだね・・・
「それにしてもカゲチヨはわかるがヒサメまで衣に投票するとは意外だった。あの後何かあったのか?」
シディが聞く。
「「・・・・シディ、それは聞かないで(くれ)・・・」」
いやー初々しいよねぇ・・・
「え・・・カゲチヨが全裸でヒサメちゃんが照れる・・・まさか二人はそんな深い関係に?私が入浴シーンで浮かれている間に何してたんですか!?抜け駆けですか!」
「フィーアちゃん落ち着いて!」
「そもそも競ってねーだろ!」
「?カンナ、三人ともどうしたんだ?」
「ふふふ・・・シディにはまだわからないことだよ・・・」
ホントにあの三人は面白いな~!