妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideペンギン
俺たちは普段通り仕事をしていたのだが・・・
「ふぅ~スッキリした。」
上司がトイレから帰ってきたみたいだ・・・
「一時間前から呼んでも反応なかったがまさかずっとトイレに行ってたのか?」
そう一時間前から行っていたのだ・・・
「ああ、そうだ。」
「上司さん具合でも悪いんですか?」
シャチが心配する。そんなんじゃないと思うぞ・・・
「早退したほうが良いんじゃないですか?そしたら今日の仕事なくなるし。」
心の声が漏れてるぞ。腹黒パンダ。
「お前らがそんなに心配してくれるとは・・・だが俺は平気だ!午後のサボり方を考えてただけだから!」
「いっそ一週間くらい休めばいいのに。」
ハトしか見ない上司なんていない方がずっと効率的だ。
「というよりお前いつもトイレ休憩にそんなに時間使ってるのか?」
「毎日のルーティーンだからな!」
「給料泥棒が。」
「そういうお前らはどうなんだ?」
「自分の場合だと一日トータルで十五分くらいですかね?」
「俺も同じだな。」
俺とシャチが答える。
「僕は一時間くらいだね。」
「お前も多いな。」
「パンダさんの場合は食物繊維ばかり食べてるからじゃないでしょうか?」
「それもあるけどトイレにはいると暇でついソシャゲしちゃうんだよね~。」
「お前今日からトイレへのスマホ持ち込み禁止な。」
この給料泥棒二号め。
「それは良いアイディアだ!よーしお前ら明日からトイレ休憩禁止な!」
「は?」
その翌日・・・
「はっはっは!会社のトイレは全て粉砕した!これでもうトイレ休憩はできないぞ!」
「そんなぁ~僕のソシャゲタイムが無くなっちゃうじゃないですか~!」
そんなに嫌なことばかりじゃないぞ・・・
「ついでに上司のサボり時間も消えたな。」
「あー!なぜそれを先に言わなかった!」
バカすぎる・・・
「つまり結果オーライってことですね!」
そうでもないだろ・・・
そして十日後・・・某企画は不衛生の極みになってきた・・・
「もう我慢できん!こうなったらカレコレ屋に頼むか・・・」
上司がそう決断した・・・
sideカゲチヨ
俺たちは上司に頼まれて某企画の清掃に来たのだが・・・
「うっ・・・ハエが飛んでるよ・・・」
ヒサの言う通り都会のビルの中でハエが飛び回るなんて異常事態だぞ・・・
「しかも社員たちのズボンにシミができてるよ~!」
カンナ、やめて差し上げろ。
「それにしたって某企画のトイレを全部粉砕して労働時間を伸ばそうとするってバカすぎますね・・・」
フィーアの言う通り何やってるんだあの上司は・・・
「そのおかげでおむつやトイレを求めて社員が外に行っちまうんじゃ本末転倒だけどな。」
俺は三人にそういう。
「そういえばシディが妙に静かだな?」
「確かにペンギンさんたちに会えるのに妙に静かなような・・・」
俺とヒサはそう言って振り返ると
「うぐっ・・・ごほっ・・・」
匂いに悶絶してるシディの姿がそこにあった・・・
「シディさーん!」
「早く掃除を進めないとシディが危険だな・・・」
俺たちは急いで清掃を始めた。
こうして俺たちは清掃を開始した。
「汚物は除去したし、あとはこのアルコールをしみこませた雑巾で雑巾がけだな。」
「それなら私に任せてください。」
フィーアがそういうと麒麟のスピードで一瞬にして床すべてに雑巾がけを行った!
「相変わらずすげぇな・・・」
あとは汚物の処理は
「アーシにお任せ~!」
リヴァイアサンの水の力でカンナが外のトイレに詰まらないように分散させて流した。
このメンバーなら掃除も楽勝だな・・・
「にしても普通にモップ掛けするのも疲れたな・・・」
「掃除にも結構体力使うよね。」
俺とヒサはそう言って上司に給料をもらいにいった。
「お前ら!ご苦労だったな!これは依頼料だ!」
上司から給料が支払われたのだが・・・
「え~!僕たちの給料より上じゃん!ずるいよ!」
パンダがそういうが・・・
「当たり前だ!この会社は今、清掃員を欲しているのだから高給で雇わねばならんのだ!」
「そもそもお前働いてないのに給料もらってるんだから文句言う権利はないぞ。」
「せめて自分の仕事は自分でやってから行ってください!」
「うわ~ん!誰も味方がいないよー!」
当たり前だが可哀そうに見えてきた・・・
「それにしてもまさか社員が全員外出休憩に行ったきり帰ってこなくなるとは・・・」
「いや、当たり前ですよ。」
上司のボヤキにフィーアが突っ込む。
「くそ・・・せっかく労働時間を十分増やせると思ったのに・・・!」
「そのために払う犠牲多すぎじゃない?」
「っていうか労働時間が収益に比例すると思ってるなんていつの時代の経営方針?」
ペンギンとカンナが突っ込む。
「これは認めねばならんな・・・俺自身の過ちを!」
「遅すぎると思うのだが・・・」
「なら明日までにトイレを直してくれるんですね~!」
「バカか!トイレを求め休憩に行くのならそれを無くさねば意味がない!つまり全世界からトイレを消さないと意味が無かったんだ!」
「まさかの逆ベクトルでの反省!?」
ヒサの言う通りだな・・・
「そんなことさせると思ってるのか?」
「えっ?お前たちなんで近づいて・・・」
どかっ!バキ!グシャ!
「あががが・・・!」
「じゃあ、頭蓋骨粉砕しちゃうね~!」
カンナが上司を頭蓋骨粉砕機にセットしてレバーを回しあと一回しで上司の頭蓋骨を粉砕しようとしたが・・・
「待ってくれお前たち。」
ペンギンが待ったをかけた。
「トイレは上司の給料から修繕費を出して許してやろう。それでいいよな上司。」
「あは・・・それでいい・・・」
上司はふらつきながら同意した・・・
俺たちは帰る中で
「もし世界からトイレが無くなってたらどうなってたんだろ?」
「病気が流行するのは間違いないんじゃないか?」
シディがヒサの疑問に答える。
「あと恥ずかしすぎて知性が無くなって退化しそうだよね。」
カンナのいうとおりプライドが粉々になって異変が起きそうだよな・・・
「まぁ、今はこの給料の使い道を考えましょう。」
「私は美味しいもの食べたいな~!」
ヒサはそうだよな・・・
「アーシは服かな?結構高額だったし。」
「俺はまだ決まってないから貯金しよう。」
シディは意外と堅実だな・・・
「俺は漫画とかゲームだな。」
こうして給料の使い道を話しながら俺たちは帰路についたのであった・・・