妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideヒサメ
「あ、ヤッバイ!」
ミキどうしたの?
「英語の和訳忘れてた!」
「今日ミキ当てられるんじゃね?いつも席順だし。」
「そうなんよぉ~マジ最悪。ヒーちゃん助けて!」
「そうなる前に予習してくださいよ・・・」
フィーアちゃんはそういうけど・・・
「ちゃんと授業始まる前に返してね。」
「ありがと!」
私たちがそう話してると
「せんぱ~い!」
最近仲良くなった後輩が話しかけてきた。
「見てくださーい!教えてもらったショップでほら!」
あ、買ったんだ!
「憧れのヒサメ先輩と同じです!」
「ヒサメちゃん随分好かれてますね。」
フィーアちゃんの言う通りなんだ!
「先輩に似合うペン見つけたんでぜひどうぞ!」
「そんな・・・悪いよ。」
「じゃあそのシュシュと交換でどうですか?」
「こんなんでいいの?」
「はい!ぜひ!」
そうして昼休みに入ってご飯を食べてたんだけど・・・
「あれ?後輩ちゃんお昼それだけ?」
ミキの言う通りあの子は飲み物だけだった・・・
「お弁当忘れてきちゃって、購買も出遅れて完売でした・・・」
「自業自得じゃん!」
「うっ・・・」
カンナちゃん容赦なさすぎ・・・
「それだけじゃ午後辛くないですか?」
フィーアちゃんの言う通りだよ・・・
「そうなんですよぉ~・・・ヒサメ先輩のお弁当美味しそう。」
え?
「シディ君が作ってるんでしょ?イケメンの作ったお弁当!味は最高いいな~私も食べたい!」
「貴方に食べられるくらいなら私が食べます。」
「ひどい!?」
フィーアちゃんは相変わらずだな・・・
「良かったら私の食べる?」
「いいんですか?もうお腹ぺこぺこで!」
ガッついて食べてる・・・
「いいの?ヒサメちゃん?」
「うん・・・私ちょっと食べすぎて。」
「ふ~ん・・・」
カンナちゃんどうしたの?
そうして帰宅の時間になった。
「先輩のそのストラップ可愛いですね。どこで買ったんですか?」
えっと・・・どこだっけ?
「どっかの小物屋じゃなかった?」
「う~んごめん忘れちゃった。」
「そんなぁ・・・欲しかったのに・・・」
「じゃあよかったらいる?」
「いいんですか!」
そして別の日も
「そのハンカチしっかりオシャレ!私も欲しいです!」
「いいよ・・・大切にしてね。」
「ヒーちゃん!?」
欲しがってるんだし・・・
「はい!もちろん!」
異変が起きたのは放課後だった。
「ヒーちゃん今日どうする?」
え?
「後輩ちゃんが帰りに遊びに行くって約束・・・聞いてない?」
「うん・・・初耳・・・」
「連絡ミスか?あの子ヒサを一番に誘うだろ。」
「でも、今日はカレコレ屋がありましたよね。」
フィーアちゃんの言う通りだね。
「ごめん、そういうわけだから三人で楽しんできて。」
そして遊びに行った次の日は三人とも仲良さそうだった・・・
あの子もしかして・・・
side後輩
「・・・なんかヒーちゃん最近一人じゃね?あの二人と喧嘩でもしたの?」
「違うって失礼だな。可愛い後輩ができたから二人ともかまってあげたくて仕方がないの。」
ふ~んあの陰キャがヒサメ先輩の・・・あの人も奪って先輩の地位を・・・
「そうはさせないよ。」
「えっ?」
バチチっ!
振りむこうとしたときには誰かにテーザー銃をくらわされて私の意識は失われていた・・・
そうして目覚めると・・・
「何!?これ!どういうこと!?」
私はどこかの一室に閉じ込められ手足を拘束されて身動きが取れない状態だった!
「案の定ヒサメちゃんに嫉妬してたんだねアンタ。言い逃れも無駄だよ?アンタがヒサメちゃんからもらったもの捨ててたものアーシが全部回収して動画も撮ってるから。」
カンナ先輩!?
「どうしてヒサメちゃんに近づいたの?」
「生意気にいい子ちゃんぶってるから居場所を奪おうとしただけですよ!目ざわりなんですよ!」
「そう・・・でも残念ヒサメちゃんが居場所を失うことはないよ・・・なんせアーシがいるからね。」
「え・・・?」
そう言ってカンナ先輩が天井から出した器具に私は度肝を抜かれた・・・なんせぶら下がっていたものには凶悪な鉤爪がついていたから・・・
「さて、ヒサメちゃんからいろいろと貰ってたみたいだし次はアンタから色々奪ちゃうね!」
カンナ先輩は笑顔で服を脱がして私の胸にそれぞれ大きく口を開けたその爪を私の両胸に突き立ててきた!
「いやあああああ!」
そしてつるし上げられると体重は両胸だけにかかって鉤爪が食い込み地獄の苦しみが襲い掛かってきた!!
「これはスペインの蜘蛛っていう中世の異端審問で使われた道具だよ。ブレストリッパ―っていう拷問具を男性の腹に突き立てて拷問できるように改良されたものだよ・・・」
「あああ・・・・なんでこんなこと・・・」
私は痛みに苦しみながら答える・・・
「もう二度とヒサメちゃんの前に現れて妙な真似しないようにしないとね・・・」
そんなことのために・・・狂ってますよぉ・・・
そんなことを思っているとついに私の胸がちぎれた!
ブチっ!
「ぎゃああああ!」
胸から血を流しながら私は悶絶した!
「あーあ。もうちぎれて落ちちゃった。」
そう言いながらカンナ先輩は私に近づき・・・
「今度はその白い歯・・・頂戴?」
そういうとマウスオープナーを私の口につけて・・・
ズボッ!!
「~~~~!!!!」
私も喋ることもできずに前歯を引っこ抜かれた!!
口の中は電流が流れたような激痛が襲い掛かる・・・
「さぁ、全部抜いていくから頑張っていきましょう!」
そこから先は地獄だった・・・痛みで気絶しようものなら
「ああああ!!冷たい!」
容赦なく冷水を掛けられる・・・
「大量の食塩水に氷を入れたんだ。氷の融解速度が上がって零度以下になる水を水槽たっぷりに用意しといたからいつ気絶しても大丈夫だよ?」
抜かれた歯にも水が入って辛さが倍増する・・・
「おお~歯が全部なくなった~。鏡見てみる?」
そして歯を全部抜かれて鏡を見せられた瞬間私のちんけな自尊心は粉々になっていた・・・
「もう人の居場所奪わないって誓える?胸無し女。」
「はいぃ・・・助けて・・・」
私は震えながら答える・・・これは寒さのせいでも痛みのせいでもないことは分かった・・・
「じゃあ、アーシが借りてきたもの渡すからそれを直接返して土下座してヒサメちゃんたちの前に二度と現れないって誓える?」
「誓います・・・」
「ならいいよ。直してあげる。」
先輩がそう言って瓶に入った液体を垂らすと元通りになっていた・・・
「今回は直してあげる・・・でももし約束を破ったら同じことやった後髪を剃って尼にしてあげるからね?」
そう言われて私はまた気絶させられた・・・
sideフィーア
私たちは屋上で後輩の呼び出しを受けていたのですが・・・
「すみませんでした!ヒサメ先輩!もう二度とあなたの居場所は奪いません!」
土下座して持ち物を返す後輩の姿がそこにありました・・・
「いきなりどうしたの?何かあったなら教えてくれても・・・」
「いえ!全て私が悪いんです。持ち物も返すので消えます!」
そう言って後輩は走り去っていきました・・・
「なんか急に態度変わってたね後輩ちゃん・・・」
「きっとヒサに悪いこと企んでカンナに捕まったんだろ。」
ミキとノリコの話で合点がいきました・・・
「それで昨日はカレコレ屋に来なかったんだ・・・」
ヒサメちゃんの言う通りまた拷問してましたね・・・
そしてカゲチヨに会ったのですが・・・
「カンナアイツに何したんだ、俺を含めたキモ5や陰キャ男子にも臆病になって土下座して言うこと聞いてたぞ?」
完全にトラウマになってますね・・・
「後で本当の友達になってあげよう・・・」
「今のあの子なら大丈夫でしょ。」
「そうだな。」
全くお人よしですね・・・ヒサメちゃんとミキとノリコに呆れる私でした。