妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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今回も粛清が過激になります。


呪いのスマホ

sideカゲチヨ

 

同じ学校の奴の依頼を受けていたヒサが急に倒れた・・・!

 

「ヒサ!おい!」

 

俺は呼びかけるが応答がない・・・

 

「ヒサメちゃん!どうしたの!?」

 

カンナも駆けつける。

 

「顔に浮かんでるこの文字・・・なんだこれ・・・?」

 

俺はヒサの体の異変を観察する。

 

「おそらくスマホによるものだろうね・・・見ても分かる感じで怪しいサイトだし・・・」

 

俺はシディとフィーアに頼んでサイトを調べてもらう。

 

「オーナーによるとスマホの画面には呪いのサイトにアクセスした痕跡がありました。」

 

「それを開いたせいで倒れたってことか。」

 

「送信者がいるが文字化けしててわからないな。」

 

シディとフィーアが看病をしながら答える。

 

「カゲチヨはヒサメが倒れる直前まで一緒にいたんだよな。誰とやり取りしていたか聞いてないか?」

 

誰って・・・あ・・・俺はヒサが依頼を受けていたのを思い出した。

 

「心当たりもあるみたいだしカゲチヨとアーシで聞き込みに行こう。」

 

「ああ・・・!」

 

そうして俺たちはスマホの履歴から直前まで依頼と思われるやり取りをしていた四人を学校に呼び出した。

 

「あれ?ヒサメさんは?」

 

俺たちは体調不良ということで依頼を受けられないと説明した。

 

俺は依頼を聞く。

 

「じゃあ俺からいきますね。名前はリュードです。効率的な勉強方法についてヒサメさんに相談してました。」

 

「おれはナイザ、女子にモテるファッションをアドバイスしてもらってましたね。」

 

「イルでーす。私は好きな人へのアプローチをどうしたらいいか相談してました。」

 

「私はマルゥっていいます。依頼は・・・その・・・えっと・・・」

 

なんか言いよどんでるな・・・

 

「あの・・・ちょっといいですか?」

 

イルが情報提供をしてくれた。

 

「実は一昨日廊下で、マルゥさんがヒサメさんのことを呪うって・・・」

 

マジか!

 

「なるほどね・・・」

 

カンナも情報に興味を持つ。

 

「そういえばマルゥってオカルトとか呪いとかそういうの好きだよな・・・」

 

「あぁ、ヒサメさんのこと露骨に避けてたし・・・」

 

「・・・」

 

ここまで広まってるなら話すか・・・俺たちはヒサの呪いについて話した。

 

「お前がヒサに呪いをかけたのか?」

 

俺はマルゥを問い詰める。

 

「・・・はい、私がやりました。」

 

「なんでそんなことを!」

 

「ヒサメさんと上手くいかなかったから!?」

 

「そんな奴だとは思わなかったよ。」

 

三人からも非難を浴びる。

 

「アンタには一緒にカレコレ屋に来てもらうよ。」

 

カンナの言う通り俺たちは教室を後にした・・・

 

sideリュード

 

「くははは!想像以上にうまくいったな!」

 

「マルゥの奴アイツ等にボコボコにされちゃうんじゃない?」

 

「だったらマジで傑作だわ!」

 

俺たちは笑っていたのだが・・・

 

「ぐわっ!?」

 

「な、なんだこれ!?」

 

「血液の縄!?」

 

俺達は突然出てきた血液の縄に吊るし上げにされてしまった。

 

「何がそんなに楽しいんだ?クソ野郎ども。」

 

「アーシたちにも教えてよ?」

 

あの二人・・・!

 

「依頼内容はヒサに聞いて知ってたんだよ。お前たちが嫌がらせしてるのかは確証が薄かったから鎌を掛けさせてもらったぜ。」

 

嵌められてたのか・・・・

 

「さーてお遊び気分でイジメるアンタたちが解呪の方法なんて簡単に口に出すとは思えないから尋問するね。もしもし?ゼクス君?」

 

カンナが電話し始めたぞ・・・そうして陰から出てきたのは犬だった・・・

 

「ゼクスくんに使い魔大量に借りてきたんだ!」

 

sideカンナ

 

アーシたちはゼクス君が出した使い魔の犬にいじめっ子三人を襲わせた!

 

「ガウっ!ガウ!!」

 

「「「ぎゃああああ!」」」

 

犬は三人の足にかじりついた!

 

この処刑方法は犬刑といいメキシコマフィアの元で行われている処刑方法で

主に秘密を持つものへの恫喝のために行われていた。

 

「な、なんで・・・」

 

「俺たちはただおもちゃを奪い取ろうとするから・・・」

 

「なんでこんなこと・・・」

 

は?何言ってるの?

 

「あんたたちと同じでアーシたちも遊びでお前たちをいたぶってんだけど?」

 

「お前らはマルゥのこともヒサのことも遊びでやってんのかもしんねーけどな・・・やられるほうは遊びじゃすまねーんだよ?」

 

これで分かったでしょ?

 

「さあ、足が無くなる前に言ってよ。呪いを解く方法。」

 

「わ、私たちは・・・」

 

sideカゲチヨ

 

「あのっ、本当にありがとうございました!」

 

「礼なら俺じゃなくてヒサに言え。」

 

「あの、ヒサメさん命に別状はないんですか?」

 

・・・

 

「さあな。まだ呪いを解く方法は見つかってねーし。」

 

「え?」

 

「あの三人がお前に送らせようとしたサイトは本物の呪いのサイトじゃなくてブラクラ系のドッキリサイトだったんだよ。」

 

カンナが言う。

 

「どうしてアンタはヒサが命に関わる状態にあるって知ってんだ?」

 

「・・・」

 

「ヒサに呪いをかけたのはお前だな。」

 

俺が指摘すると

 

「フフッ、やっぱりバレちゃいました?」

 

「動機はいじめられることで注目を浴びたかったから?」

 

カンナが自分の推理を話す。

 

「そうですよ、なのに助けて奪おうとしたから!そこまでしなきゃ誰かに構ってもらえない人間の気持ちなんてあんたたちにはわからないでしょうね。」

 

わかんねぇよ、助けてくれようとしたやつに呪いをかけようとするやつの気持ちなんて。

 

「ふざけないでよ!」

 

「ごほっ!」

 

カンナが炎を纏った怒りの拳をマルゥの鳩尾にぶち込んで気絶させた。

 

sideカンナ

 

アーシたちはマルゥを妖精王の森にある崖に連れて来てつるし上げた。。

 

「ここはどこなの?私をこんなところに連れてきてどうするつもり!?」

 

マルゥが何かわめいてるけど本気で怒ってるアーシには何も聞こえない・・・

 

「どうせ呪いの解き方教える気ないんでしょ?だったらアーシたちに付き合ってよ。カゲチヨ降ろして。」

 

「了解。」

 

カゲチヨはリモコンを操作してマルゥを崖の底へ降ろしていく。

 

「何!?崖の下で餓死でもさせる気!?」

 

アーシたちは何も言わずに下に降ろしていくそして待っていたのは・・・

 

「久しぶりに若い人間が食べられるわ~」

 

「ふふふ・・・まずは足からね・・・」

 

「きしゃしゃ!」

 

「がるぅぅぅ・・・」

 

セイナお母さんにお父さんがバーで知り合ったという人食いの異宙人。

そして吸血妖精や黒妖犬が手ぐすねを引いてまっていた!

 

「う、嘘でしょ!?」

 

「「いただきまーす。」」

 

ガブリ!ブチブチ・・・!

 

「いやあああ!足が足が!」

 

今度はあのいじめっ子と違って完全に足が無くなったね。

猛獣に罪人を食わせる動物刑の歴史は古く世界中で行われていた。

有名な例はローマのコロッセオで見世物にもなったくらい有名だね。

そしてある国では四方を鰐に囲まれた刑務所に移送する計画があるみたい。

 

今回は知性のある異宙人もいるため恐怖は言葉の通じない猛獣の比じゃない。

 

「あ、足が・・・」

 

「どうだ沢山の人に構われる気分は?まぁ、餌としての注目だけどな・・・」

 

カゲチヨも切れてるようでマルゥに問いかける。

 

「お願い!上げて!言います!言いますから!」

 

ふうん・・・アーシたちはマルゥを崖から上げた。

そしてマルゥは呪いの解呪の仕方をべらべらと喋った。

 

「こ、これで・・・」

 

「助けるなんて一言も言ってないでしょ。」

 

普段のアーシなら助かる逃げ道を用意して楽しむんだけど・・・・今回は本気で怒ってるから用意なんてしないよ・・・!

 

「三分以内にヒサのところに行って土下座してきな。そしたら許してやる。」

 

カゲチヨ名案だね!アーシは首輪型の時限爆弾をセットする。

 

「わ、私足がないんだって!怖い!怖い!爆発するううう!」

 

あの子は芋虫のようにはいずり回り散々わめき散らしたあと・・・

 

ドゴォォ!

 

醜く爆死した。

 

「さて、残った体はお母さんたちに食べてもらおう。」

 

「シディたちに解呪の仕方送るわ。」

 

アーシたちはヒサメちゃんを救うために行動を開始した。

アイツの死体は数分で骨も残さず消えた。

 

sideカゲチヨ

 

翌日にはヒサは元気になっていた。

 

「四人がなおしてくれたんだよね。ありがとう!」

 

「礼ならカゲチヨとカンナに行ってくれ。」

 

「そうですね。私たちは看病しかしてないですし。」

 

ヒサがお礼を言ってくれる。

 

「んなことねーよ。ヒサの面倒を見てくれたのは二人だろ。」

 

「ねぇ、私が倒れてる間に依頼のことで何か連絡なかった?マルゥちゃんに電話してるんだけど繋がらなくて・・・」

 

「あーそれならアーシとカゲチヨで解決しといたよ。」

 

カンナが答える。

 

「えっ!そうなの!?難しい依頼内容だったから心配なんだけど・・・」

 

「大丈夫だ。でも転校することに決めたらしい。心機一転したいから連絡先とかも全部変えるって言ってたな。」

 

俺はヒサに話す。

 

「そっか、学校は離れたくないって言ってたけど・・・やっぱりそうなったんだね。・・・でも解決してよかった。」

 

「ああ・・・」

 

俺たちはヒサが離れた後で四人で話す。

 

「シディ、フィーア、あのことは・・・」

 

「大丈夫だ。わかっている。」

 

「ヒサメちゃんに負担をかけるなんてことしませんよ。」

 

「ありがとね。」

 

「カゲチヨとカンナも大変だっただろ。ゆっくり休め。」

 

大変っつーかなんつーか・・・

 

俺にはアイツ等のことをとやかく言う資格はねーけど世の中皆お前みたいな奴だったら良かったのにな。

 

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