妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
「ただいまー。」
俺は今日出かけてきて帰ってきたところだ。
「カゲチヨか、おかえり・・・うぬ?」
「な・・・なんだよ?」
「今朝と随分印象が変わったな。一瞬別人かと思ったぞ。」
「ちょっとイメチェンしてきたんだよ。」
「カゲチヨはそんな能力を持っていたのか!」
「そうじゃねーよ!美容院行ってきたんだよ!」
すると
「帰ってきましたよ・・・ってカゲチヨですか!?」
なんとフィーアもウェーブをかけてツインテールにして髪型を変えていたのだ!
「お前も美容室行ったのかよ!?」
「それはこっちのセリフですよ!シディさんに感想聞くなんて羨ましいですよ!シディさん!私はどうですか!?」
「いいんじゃないか。似合ってると思うぞ二人とも。」
「だよなぁ!俺も写真で見たときびびっと来てさ!」
変じゃなくて安心したわーあれ・・・フィーアが静かだな・・・
「・・・もう悔いはありません・・・」
フィーア!死ぬなー!
「カゲ帰ってきたのー?」
「なんか騒がしいね・・・」
きた!ヒサとカンナからの、女子の感想!どうなんだ!
「あれ、なんか普段より大人っぽい。」
「フィーアちゃんもツインテールにしてて似合ってるじゃん!」
「おう・・・だろ?」
「じゃあ、私依頼もないし帰るね。カゲも宿題やりなよ。」
・・・反応薄くね?
「分かってないな~家とか普段の生活で感想求めてもその程度、デートや学校生活、仕事でこそそのイメチェンは役に立つんだよ!」
カンナがアドバイスしてくれる!そうなのか!明日が楽しみだぜー!
sideフィーア
「なあ・・・あれいいよな・・・」
「まさか髪型一つであんなに可愛さが倍増するとは・・・」
「カゲチヨ君も変わったよねー」
「陰キャオーラが薄まっていい感じじゃない?」
ふふふ・・・皆私たちに釘付けですね・・・
「おー!フィーちゃんやるじゃん!」
「可愛くなったじゃんか。」
ミキとノリコにも褒められて悪い気はしませんね・・・
「カゲチヨ、何があったんだ!」
「貴様さては影武者だろう。」
カゲチヨもキモ5に絡まれている。
「違うって!美容室行っただけだし!」
「プロの御業で変身したんだね。」
「一人だけオーラの色が違うんじゃい。」
「そーだ、友達紹介のクーポン貰ったからお前らも・・・」
「いや、悪いけどお前とは今日でお別れだ!」
「はぁ!?」
「貴様は1000円カット以外で髪を切った、そんな男とは価値観が合わない。」
バンドですか?
「俺は眉毛を整える男は信用できない!」
どんな信頼関係ですか?
「今のお前はワシらと住む世界が違うんじゃい!」
「もともとからの上り幅が大きくてカッコよく見えてるだけだよねー!」
「キモ5に雰囲気イケメンはいらねーんだよ!」
「お前らそれでも友達かよ!」
今回はさすがに可哀そうですね・・・
「あはは!これを機に陽キャと友達になるのもいいんじゃない?」
カンナちゃん・・・そういう問題じゃないでしょ・・・
「カゲチヨ、あんな器の狭い友達は放っておいてヒサメちゃんにキャーキャー言われるためのステップに進みます!」
「お願いします!カンナ師匠!」
カゲチヨ・・・すっかり乗せられてますね・・・
「アーシとヒサメちゃんがやる荷物運びをやること!」
雑務押し付けられただけですね・・・
sideカゲチヨ
「ほら時間ないんだから急いで。」
「めんどくせー。」
こんなんでホントにヒサをときめかせられるのか・・・?
「カゲチヨくんお疲れ様ー!あとはこっちでやっておくよー!」
マジでか!まさかこれが・・・
「そう普段とは違う他の女子の態度に彼女はドキドキともやもやで積極的になるでしょう!」
ふふふ・・・
「もっと早くイケメンになっておけば良かったぜー!」
「カゲがイケメン?ないない、ありえない。」
全力で否定された・・・!
「本当のイケメンは女子に平気で重いもの持たせたり自分でイケメンとか言ったりしないの。」
「ヒサメちゃんはそっちタイプだったか・・・カゲチヨに女子の手伝いはハードルが高いと思ったからこういう作戦にしたんだけど・・・」
まじかよ・・・
「カゲは見た目が変わっただけじゃん。」
「好きほうだい言いやがって~!」
「まぁまぁ、イメチェンが最大級その効果を発揮するのはデートだよ!」
そう言ってカンナはチケットを四枚渡してきた・・・
sideヒサメ
「水族館のチケット?」
「そうそう!オーナーから四枚貰ったからみんなで行ってきてよ!」
やったー!
「アーシが考えたコーデでいけばその髪型の素敵さを引き出せるからね?」
「「はい!」」
二人とも何こそこそ喋ってるの?
「うむ、俺もフィーアから出かけようと誘われてたから調度良かった。一緒に行くか?」
「はい!勿論です!」
「カゲも行ける?」
「おう!絶対行くわ!」
良かった!
sideカンナ
「「ふぁあ・・・」」
カゲチヨとフィーアちゃんが同時にあくびする・・・
「フィーア、女子が大口開けてあくびはどうなんだよ?」
「う、うるさいですね!緊張して眠れなかったんですよ!カゲチヨこそなれない早起きであくびしてるじゃないですか!」
「うるせーな!髪のセットとか服の着方とか大変で疲れたんだよ!」
二人とも喧嘩して大丈夫かな・・・
「それでなんで俺たちは二人のデート風景を覗き見してるんだ?」
そう、アーシはゼクス君と一緒にデートの集合場所である公園で二人を見ていた。
ちなみにアーシたちも雰囲気に合わせてオシャレしてこの場所にいる。
「だってーチケットは実は六枚あったし一人だと寂しかったからね。」
「全く・・・だが水族館は初めてだから俺も楽しみにしていたぞ。」
そう!良かった!
「二人ともお待たせー!」
「フィーアはともかくカゲチヨが早く来てるのは珍しいな。」
さて、カゲチヨの返答は?
「今日が楽しみで仕方なかったからな!」
まぁ、カゲチヨにしては上出来だね。
「カゲってそんなに水族館好きだったっけ?」
「まぁな。」
「俺も楽しみでいつもとは違う服にしてみたぞ!」
(質問コーナーで着た服)
「に、似合ってますよ・・・」
フィーアちゃん顔真っ赤じゃん・・・
そうして四人は水族館に向かった。
「わぁ!見たことない魚がいっぱい!」
「ああ、皆壮大に泳いでるな!」
シディとヒサメちゃんが喜ぶ。
「俺はほとんど知ってるぜ。」
「私も少し知識を持ってますよ。」
そう!これぞモテテクニック知的アピール!魚の雑学で二人の関心を高めて!
「わー!可愛い!餌をもらうために一列に並んでる!」
「知ってたか?ペンギンは魚を必ず頭から飲み込むんだぜ。」
「どうしてだ?」
「魚のひれや鱗が喉にひっかかって上手く飲みこめなくなるからだ!口の中には突起があって魚を逃がさないようになってるんだ!」
「ちょっとグロテスクだね・・・」
「あそこにはフグがいるぞ!膨らんでいて面白いな!」
「シディさん、フグにはその膨らむのと別に大きな特徴があります!それは歯です!フグはその鋭い歯で仲間の体すら傷つけることがあるそうですよ!」
「そうなのか・・・」
二人とも・・・雑学の内容がグロテスクすぎだよ・・・
「お、あそこにクマノミとイソギンチャクがいるぞ!」
ゼクスくんがはしゃいでる・・・
「クマノミってさーイソギンチャクに隠れることで外敵から身を守ってその代わりにクマノミも餌を運んであげてるんだって。」
「共生ってやつだな・・・」
「まるで夫婦みたいだよね。」
「っ!!?」
さあ!四人を追いかけよう!
そうしてアシカショーに来たんだけど二人は見事最前列を確保してヒサメちゃんとシディを喜ばせていた。
「輪投げまでやってて凄いな!」
アーシたちも水族館楽しめて目の保養にもなって一石二鳥ってやつだね!
そうして観客も参加するキャッチボールになったんだけど・・・
「カゲチヨの奴緊張しすぎだろ・・・」
「アピールチャンスだから頑張ってもらいたいんだけど・・・」
「じゃあ、思いっきりボールを投げてみてね!」
「はーい!」
もう一つの参加者である子供がカゲチヨの方にボールを投げた!
バッシャ―ン!!
・・・カゲチヨに盛大に水がかかった・・・
sideゼクス
「あーあ結局あの四人の進展はなしか・・・」
「そんなに慌てなくても縮まっていくさ。」
「そうだといいけど・・・」
全くお前は人の恋路に口だすのが好きだな・・・
「あ、そうだ!ゼクスくん!」
チュ・・・
「今日は付き合ってくれてありがとね!」
俺は口にそっとキスをされた・・・
「・・・さっきのうんちくといい反則だろ・・・!」
俺は顔を真っ赤にするのをこらえながらつぶやいた・・・
sideカゲチヨ
俺はヒサが靴ズレしてたから、フィーアもシディと手を繋いで食事が終わって帰ろうとしてたんだけど・・・
「カンナちゃん・・・ゼクス君と来てたの・・・?」
「二人とも仲良しだな!」
「大胆すぎますよ・・・」
「恋愛小説みたいじゃねぇか・・・」
偶然カンナがゼクスにキスするのを見てしまった・・・やっぱアイツには敵わねぇわ・・・
sideカンナ
数日後
いつの間にか二人の髪型は元に戻っていた・・・
「なんで!?」
「毎日セットするのがダルいし女子が話しかけてくるようになって怖い!だそうだ。」
「フィーアちゃんもスケベな男子が寄ってきてメンドくさいだって。」
もう!二人とも変わらなさすぎでしょ!
「けど外見は変わってもカゲはカゲだしカゲなりの良いところを私は知ってるからいいよ。」
「うむ、フィーアもこの前は楽しませようと頑張ってくれてたしとても素敵だと思ったぞ!」
やれやれ、シディとヒサメちゃんをときめかすにはキスくらいしかないのかなぁ・・・