妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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動物化のドタバタ

sideカゲチヨ

俺たちはおやつにフルーツサンドを食べていた。

 

「いやー!午前中の疲れに染みるわー。」

 

「すごく美味しいよ。」

 

「よかった。ヒサメが前に食べたいと言ってたからな。」

 

「甘党のフィーアちゃんは留守だし全部食べちゃおう!」

 

俺達は笑いながら言う。

 

「そういえばオーナーのおつかいは大変だったの?」

 

「ただの荷物の受け取りだったよ。なんでも動物に変化する薬の原料で変化の実っていうのを業者から受け取ったんだ。」

 

「相変わらず変な物置くんだねあのオーナー。」

 

カンナ、オーナーの前で言うなよ・・・?

 

「直々の依頼だったからなぁ運ぶのにマジで気遣ったわぁ・・・」

 

「そんなに気遣う?」

 

「オーナーは優しいぞ?」

 

「いや、カゲチヨには辛辣じゃん・・・」

 

「そうだぞ!それに帰りにお前ら買い出しまで頼みやがって・・・」

 

大変だったんだぞマジで…

 

「丁度食材を切らしていてな助かったぞ。」

 

「ねぇシディこの甘い水色のってなに?」

 

「そういえば見たことない果物だよね・・・?」

 

ヒサとカンナが聞く。まさか・・・ぐっ・・・意識が・・・

そしてしばらくすると・・・スマホの画面に映された自分を見たが・・・

 

「レッサーパンダになってるー!?」

 

俺が叫ぶと

 

「カゲどうしたの?」

 

ヒサがやってきたんだが・・・

 

「うおおお!?なんかヒョウがいるんだけど!?」

 

「私だよヒサメ!」

 

それはわかってるんだけどさ・・・

 

「カゲはレッサーパンダ!?前に動物園で見たとき可愛いなぁって思ってたんだ!」

 

「・・・意思疎通はできるんだな。ってか身体がお前への拒否反応すごいんだけど!?」

 

俺たちが騒いでいると

 

「二人とも無事か?」

 

「まったく何がどうなってるの?」

 

シディはデカい鳥、カンナは狼になっていた!

しかし三人が俺を見つめてると威圧感がすげぇな・・・

 

「シディが変化した動物は・・・オウギワシだろ!?猛禽類最強握力の化け物鳥!」

 

「詳しいじゃん。」

 

ヒサに言われる。最強の鳥って響きがカッコいいから調べてた。

 

「っていうかカンナはニホンオオカミじゃねーか!絶滅した動物だぞ!」

 

「そうなの?やっぱりアーシってどうあっても目立つ宿命なのかなぁ?」

 

(少数のサイコパスっていう点からじゃ・・・?)

 

俺たちの心は一致した。

 

「けどとにかく一旦距離を置かせてくれ!お前たちといると体の震えが止まんねーんだよ!」

 

俺は机の上に逃げる。

 

sideヒサメ

 

「あんな高いところに逃げなくても・・・」

 

「ヒサメはユキヒョウだな。」

 

何それ?

 

「世界で最も高い場所に生息している動物だ。」

 

私はカゲを追いかける。

 

「凄い飛べる!」

 

「動物化したからかなぁ?」

 

カンナちゃんの言う通りかも!

 

「ひぃ!」

 

「今思い出したんだけどさヒョウやワシや狼ってレッサーパンダの天敵だったかも・・・」

 

怖がってるのってそれが原因?

 

「なるほどな!気を使ってくれ!きしゃー!」

 

それってレッサーパンダの威嚇!?

 

「可愛いー!」

 

「全然怖くないね・・・」

 

「喜ぶなぁ!こっちは必死なんだよ!」

 

私たちははしゃいでいたけど状況を整理し始めた。

 

「順を追って話すぞまず俺がオーナーが用事から帰ってくるまで変化の実を机に置いておいた。」

 

「そしてそれを私が勘違いで冷蔵庫に入れて・・・」

 

「そしてアーシが冷蔵庫から出して・・・」

 

「俺が調理してしまったということか・・・」

 

つまり全員のせいってことだよね・・・

 

「時間経過で戻るか薬で戻るかわからない以上ここはオーナーに・・・」

 

私たちがオーナーに聞こうとしたその時だった・・・

 

「ただいま帰りましたー。」

 

なんとフィーアちゃんが帰ってきたの!

 

「あ、これシディさんが作ったフルーツサンドですね!」

 

流石フィーアちゃんシディが作ったって一発で見抜いた・・・

 

「少し食べられたあと・・・小分けにされてない・・・まさかヒサメちゃんとカンナちゃん、カゲチヨの3人で独占して食べようとしてましたね!」

 

気付かれた・・・

 

「後で3人は締め技もしくは関節技の刑に処しましょう・・・」

 

戻っても地獄の状況になった・・・

 

「あれ?誰かいるんです・・・か・・・」

 

見つかっちゃった・・・

 

「きゃー--!可愛い!レッサーパンダの他にもニホンオオカミやユキヒョウ、オウギワシまで!なんでですか!?依頼で4人が引き取ったんですかね?」

 

フィーアちゃんはカゲや私、カンナちゃんを抱きしめたりシディを手に乗せていた・・・ちなみにフィーアちゃんの手袋は森の木の繊維から作られているので頑丈。

 

「フィーアちゃん気づいて!私!ヒサメだよ!」

 

私はフィーアちゃんに話しかけるけど・・・

 

「もー!ガウガウ吠えて元気いっぱいですね!お腹がすいてるならさっき取ってきた肉があるのでさばいてあげますね。レッサーパンダは笹ですよね。待っててください!」

 

フィーアちゃんはそう言って去ってしまった・・・

 

「どうやら実を食べている人同士でしか意思疎通できないみたいだね・・・」

 

カンナちゃんの言う通りだとしたらオーナーに電話してもダメかも・・・

 

「でも知ってるのはオーナーしかいねぇんだ!俺は信じるぜ!オーナーの対応力を!」

 

カゲはそう言ってパンダの指で器用に操作して電話を掛けた!

最初は鳴き声で怪しんでいたオーナーだったけど・・・

 

「まさか変化の実を食べたのか?」

 

対応してくれた!

 

「全く・・・戻る方法は一緒に入っていた茶色の小瓶があったはずだ。それは薬にするときに効力を調整するための希釈液だ。変身して30分以上たつと姿が固定される。元に戻れるか保証できなくなるぞ!」

 

そんな・・・

 

「それは困るよ!皆はともかくアーシはこの姿になったら研究とかで動物園にも行けずに実験三昧の日々になるよ!」

 

私たちだって動物園は嫌だよ!

 

「確か茶色の小瓶は・・・確かアーシが実と一緒にシディに渡して・・・」

 

「そのままクリームに混ぜてしまったな・・・」

 

そんな・・・ってことは・・・

 

「フィーアに気づかれないようにあれを全部食うしかねぇ!」

 

「でも正体がバレたらアーシら確実にフィーアちゃんに関節技決められるよ!?」

 

「それでも戻らないよりはましだ!」

 

俺たちはフルーツサンドを食べ始めた!

 

「ちょっと!何やってるんですか!」

 

やばい!気づかれた!

 

「もう!ダメですよ!あなた達のごはんは用意してますから!」

 

凄い力で引っ張られる・・・でも食べなくちゃいけないの!

 

「な、なんですか・・・あの血気迫った感じ・・・」

 

sideオーナー

 

私はカレコレ屋にやってきたのだが・・・

 

「なんだこの状況は・・・」

 

「よくも私のフルーツサンドを独り占めしただけでなく動物に化けて騙そうとしましたね・・・」

 

「いたたた!誤解!誤解だって!」

 

「シディも動物になってたじゃんだから・・・いだだだだ!」

 

「シディさんは優しいですからね・・・協力させたんでしょ?」

 

「違うんだって!あだだだ!?」

 

フィーアに関節技を掛けられているカゲチヨとヒサメ、カンナの姿があった・・・

 

「どういうことだ?これは・・・」

 

私はシディに聞く。

 

「それがフィーアが3人が動物に化けてたのを怒られるのが嫌でごまかそうとしたと勘違いしてな・・・」

 

そうか・・・

 

「もうフルーツサンドはこりごり・・・いだだだ!」

 

はぁ・・・

 

「シディ・・・すまないがカゲチヨは取り込んでるから変化の実と希釈液をまた取ってきてくれないか?」

 

「わかった・・・」

 

3人にはお疲れと言っておこう・・・

 

「まだ反省したりませんか!」

 

「「「だから・・・いたたた!」」」

 

 




IFもしフィーアも動物になったら・・・

既に全員動物化してる。

カゲチヨ「フィーアの動物はなんだ?」

カンナ「なんか白黒の動物だね・・・」

ヒサメ「小さくてかわいい~!」

シディ「3人とも・・・あれはラーテルといって世界で一番怖いもの知らずの動物で凶暴だぞ・・・」

カゲチヨ「は!?で、でもシディやヒサやカンナは鷹と狼とヒョウだし大丈夫じゃ・・・?」

カンナ「あ~そういえば動画で見たけど象やライオンも襲われるしつこく凶暴な動物らしいよ・・・」

フィーア「フルーツサンドの恨み晴らさせてもらいますよ・・・」

「「「ぎゃあああ!!」」」

シディ「すまない・・・皆・・・おれにはどうしようもできない・・・」
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