妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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エレベーターに閉じ込められる

sideカゲチヨ

今日はヒサとシディとフィーアとビルの掃除に来ていた・・・(カンナは別の依頼)

 

「こんなオンボロビル掃除してどうすんだよ。」

 

「依頼人の方の持ちものなんだからそんな風に言わないの。」

 

「うむ、大分きれいになったし依頼人に報告しよう。」

 

「ではエレベーターに乗りましょう。」

 

俺たちは乗ったのだが・・・

 

「来るときも思ったけどさ。このエレベーターヤバい音するよな。」

 

「うん、年季が入ってる感じ。」

 

「このまま止まったりしないといいが・・・」

 

シディの言う通りだな・・・

そう思ったらその瞬間に・・・

 

ドンっ!

 

「え?まじで止まった!?」

 

「ボタンの明かりも消えてるよ!」

 

ヒサの言う通りボタンを押しても反応しないぞ・・・」

 

「電話も通じないな・・・」

 

「私たち・・・閉じ込められたんですか!?」

 

フィーアの言う通りみたいだな・・・

 

「私の能力で干渉できないかと思ったけどシステム自体の調子が悪いみたい・・・」

 

ヒサでもダメか・・・

 

「だ、だ、大丈夫です・・・通信ボタンを・・・」

 

「だからボタンが反応しねーんだって・・・」

 

「だったら天井にあるハッチを使って・・・」

 

「このエレベーターにはないみたいだぞ・・・」

 

「あ・・・あああああ!!」

 

フィーアどうした!?

 

「もしかしてフィーアちゃん閉所恐怖症なんじゃ・・・」

 

「でも脱出ゲームとか地下施設では大丈夫だったじゃないか!」

 

「あの時は館が広かったし出られるから気持ちに余裕があったんじゃない?」

 

とにかくフィーアを落ち着かせないと・・・

 

「出して!出してください!」

 

ドカン!ドカン!

 

「壁蹴りまくってる!?」

 

「落ち着け!フィーア!必ず助けは来る!」

 

「シディさん・・・」

 

こうして俺たちのエレベーター生活が始まった・・・

 

sideヒサメ

 

「う・・・うううあ・・・」

 

フィーアちゃんがこんな震えてるの初めてだな・・・

 

「子供を見たカンナやお化けみたお前並みに震えてるぞ・・・」

 

カゲの言う通りだね・・・

 

「カゲチヨ!ここに何か箱があるぞ!」

 

シディが何か見つけてくれたみたい!

 

「でかした!シディ!非常用ボックスだ。」

 

そこには水や乾パン、充電池が入っていた!

 

「ヒサとフィーアはこれ使え。」

 

二枚の毛布?

 

「体が温まってた方が安心できるし俺は大丈夫だから使ってくれ。」

 

シディ・・・

 

「カゲは大丈夫なの?」

 

「俺は・・・全然大丈夫だ・・・」

 

いやさむがってるじゃん。

 

「仕方ないなぁ・・・」

 

私はカゲと一緒に毛布を使う・・・

 

「距離近くねぇか・・・?」

 

一枚を二人で分けてるんだから当たり前でしょ・・・

 

「フィーアは一枚使えた方が・・・」

 

「シディさん・・・一緒にいてください・・・寂しい・・・怖い・・・」

 

「・・・ああ、俺はここにいるぞ・・・」

 

そう言ってシディはフィーアちゃんと一緒の毛布に入った・・・

 

「水でも飲むか・・・」

 

考えなしに飲まないでよ・・・

 

sideシディ

 

「トイレ行きたい・・・」

 

「やっぱり・・・」

 

カゲチヨはしばらくしてもじもじしてそう言った・・・

 

「簡易トイレならあるけど音とか匂いとか気になるか?」

 

「俺は大丈夫だが女性の前でそう言うことを聞くのはどうかと思うぞ・・・」

 

「仕方ねーだろ!?生理現象なんだから!」

 

こうしてトラブルはありつつも数時間すごしていたのだが・・・

 

バチっ!

 

「何だ!?」

 

「急に電気が・・・!」

 

「いやあああ!落ちるんですよ!きっと!」

 

「もしかして幽霊!?」

 

「二人とも大丈夫だ!ただの停電だろう。」

 

俺はフィーアとヒサメを落ち着かせる。

 

「大丈夫か?ヒサ。」

 

「バカにしないの・・・?」

 

「非常事態の連続だしフィーアも怖がっちまってるんだ馬鹿になんてできねーよ。」

 

「ありがとう・・・」

 

ヒサメの方はカゲチヨがどうにかしてくれた。

 

「フィーア大丈夫だ。きっと出られる。」

 

「すみません・・・いつも偉そうなのにこんなことで・・・」

 

「いや、怖いものは誰にでもあるしこんな状況ならなおさらだ。恥ずかしがる必要なんてない。」

 

「ありがとうございます・・・」

 

sideカゲチヨ

一瞬でも電気が点いたってことは何か方法があるはずだ・・・

 

「カゲ・・・私も手伝うよ。」

 

「良いのか?」

 

「うん、これ以上フィーアちゃんをこのままにしておけないし。」

 

俺とヒサはドアを調べた・・・

 

「分かったぞ!」

 

「どうしたのカゲ・・・!?」

 

俺はドア叩いた!

 

「お、動いたな。」

 

「え・・・?」

 

sideフィーア

 

「いやー、やっと帰れるな。」

 

「ああ、皆怪我無く脱出できて良かった。」

 

カゲチヨとシディさんが会話する。

 

「無事に脱出できて良かったね。でもなんで動き出したの?」

 

ヒサメちゃんの言う通りですね・・・

 

「あー、あれな。電気が点いたのに動かねーってことはドアの開閉を司ってるセンサーがおかしいんじゃねーかと思ってさ。エレベーターのドアを強くたたいてみたってわけ。どうやら正解だったらしいな。」

 

なるほど・・・

 

「やはりカゲチヨは機械に強いな。」

 

まぁ確かにそうですけど・・・

 

「ヒサメちゃんに壁ドンしたのに気づかないなんて鈍感ですね・・・」

 

「あの時はびっくりしたよ・・・」

 

ヒサメちゃん顔真っ赤ですね・・・

 

「皆さん今日は役に立たなくてすみません・・・」

 

「いいよ、いつも頼りにしてるんだからこういう時はお互い様でしょ?」

 

ヒサメちゃん・・・

 

「ああ、俺も気にしてないぞ。」

 

「誰だってこういうことはあるだろ。できたら修業の厳しさ落として欲しいけど・・・」

 

カゲチヨはちょっとクズですけど・・・本当に私は最高の仲間に恵まれましたね・・・

 

 




フィーア「ただの暗いところなら大丈夫なんですけど狭くて出られないと途端に恐怖が出るんですよね・・・」

ヒサメ「私のお化け恐怖症と同じでちょっとずつ克服だね・・・」

カンナ「アーシは怖いものなんてないよ!」

ヒサメ・フィーア(いや、幼児化した私たち苦手じゃん・・・)
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