妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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図太い女たちと遊園地

sideカゲチヨ

今日の依頼人はカップルの男性だった・・・

 

「もう限界なんです!なんとかしてください!」

 

「要するにデートに毎回彼女の女友達がきて邪魔されるってことっすね。」

 

俺は内容を纏める。

 

「はい、この前も買い物に行ったら二人で延々とショップ巡りしてて結局俺は荷物持ちしてただけ」

 

「うーん、それじゃ楽しめないですよね。」

 

「彼女とも話せないしね・・・」

 

ヒサとカンナが言う。

 

「これじゃ誰と誰のデートなんだか・・・」

 

「デートだから遠慮して欲しいとはっきりいったらどうだ?」

 

「言いましたよ何度も!でも全然聞いてくれなくて・・・」

 

「彼女の方はなんて?」

 

フィーアが聞く。

 

「親友だから僕とも仲良くなってくれたらうれしいってあまり気にしてないみたいでした。」

 

「その気持ちはわかるぞ。大切な人同士が仲良くなってくれたら俺も嬉しい。」

 

確かにシディの言う通りなんだが・・・

 

「毎回っていうのはいきすぎなような・・・?」

 

「何か裏がありそうだね・・・」

 

ヒサとカンナの言うことも考えられるがまだ確証がねぇしな・・・

 

「わかりました、じゃあとりあえず次のデートにあなたの友人として一緒に行きます。」

 

こうして俺は一緒に来たのだが無理やりチケット代払わされたり依頼人が写真撮ってあげても文句言ってきて散々だった・・・

そして乗り物決めとなったのだが・・・

 

「やっぱジェットコースター?」

 

「えっ?」

 

「何その反応、もしかして怖いの?」

 

「と、とりあえず近いところから行けばいいんじゃね?」

 

「近いのは・・・お化け屋敷?」

 

「女子と暗闇で二人きりになって密着しよーとか?」

 

「考えてねーよ!?」

 

「キモ、怖いから先に男子に入ってもらお?」

 

「やっぱりこういう展開か・・・」

 

依頼人の目が悟りを開いてる・・・

 

そこから先は地獄だった・・・

 

「わー!」

 

「くっつくなよ・・・ぎゃー!?」

 

男同士でくっつくという誰得展開になった・・・

 

「あー怖かったー!」

 

「てか前からすごい叫び声聞こえてきたんですけどW」

 

こいつらぬけぬけと・・・!

 

「こういうとき男の人が平然としてるとかっこいいのにー」

 

「うちらの後ろのカップルの男の人とかね。」

 

そうして出てきたのは・・・

 

「ようやく出られたか・・・」

 

「シディさん耳栓は丁度よかったですか?」

 

「ああ、ありがとう。」

 

「こっちはヒサメちゃんがしがみついてきて大変だったよ・・・」

 

「だって、怖いんだもん!」

 

なんであの四人が!?

 

「なんでお前らまで・・・」

 

「何言ってるのシディが来たいって言ったから来たんだよ?」

 

「カゲだけ遊園地なんてずるいよ。それに他人の方が聞き出しやすいこともあるかもしれないじゃん!」

 

カンナとヒサの言うことももっともだが・・・

 

「シディさんと遊園地デート・・・」

 

「俺が来たいといったら三人が連れてきてくれたんだ。」

 

フィーアは思いっきりデート気分だしシディはお出かけ気分だぞ?っていうかフィーア、ヒサとカンナがいるのにデートでいいのか・・・?

 

「それで例の女友達はどう?」

 

「図々しいのは確かだけどまだ狙いはわかんねーな・・・」

 

俺がこそこそと話してると・・・

 

「ねーねー、カゲチヨ君の友達?よかったら一緒に回りませんか?」

 

女友達が突然かわいこぶってシディたちに近づいてきた・・・

 

「もー彼女さんたちに悪いってー。」

 

「私たちはそういう関係じゃないですけど・・・」

 

「フィーアちゃんは・・・」

 

「・・・全然大丈夫ですよ。」

 

フィーア・・・告白してないのとシディが沢山一緒に楽しむ人がいた方がいいの知ってて我慢してるな・・・それに俺の依頼のために・・・

 

「じゃあ決まり!名前なんていうんですか?」

 

「っ!」

 

?なんか彼女さんの様子が・・・

 

そうして観覧車の順番を待っていたのだが・・・

 

「シディさん、もうすぐ順番ですね。」

 

「ああ。そうだな。」

 

その女友達がシディに腕を回していたとき・・・

 

「・・・」

 

やっぱりブラックホールのような目で見ていた・・・

 

「はぁ・・・素直じゃないのとシディを思ってなのか不器用だよね・・・」

 

「大丈夫かな・・・」

 

「暴走してあの女の骨が折れないことを祈るしなねーな・・・」

 

俺たちは苦笑いでペアを決めに入った・・・

 

「ってかあんたは彼氏と乗ってあげなよー可哀そうじゃん。」

 

「ちょやめてよ彼氏なんて!」

 

「えっ?」

 

何言ってんだ・・・?

 

「二人は付き合ってると聞いたぞ?」

 

シディも尋ねたが

 

「・・・告白されて何回か遊んだけど私はお友達からのつもりで・・・」

 

「そんな・・・」

 

雰囲気が最悪だな・・・しょうがねぇ!

 

「あ!俺らの番!」

 

俺はあの女友達と強引に一緒に乗った!

 

「もーなんなのよあんた?シディさんと乗るチャンスだったのに!」

 

「・・・なんでそんなにシディがいいんだよ?」

 

俺は聞く

 

「イケメンだからに決まってるじゃん!ブランドもののバックと同じ!いいものは持つ人の価値もあげるでしょ?隣で歩いているだけで皆私を羨ましがるに決まってる!」

 

「そういうことね・・・あんたの友達もそういう口か?」

 

さっきの態度といい依頼人の表情といい証拠はあるしな・・・

 

「あの子も酷いよねー優良物件が現れた途端にポイ捨てだもんねWW二人きりになって迫られたら面倒だからついてきてって頼まれるし。」

 

その後も本音をばらまくたびに隣のゴンドラの殺気が増幅していった・・・

 

sideカンナ

 

アーシとフィーアちゃんが同じゴンドラで依頼人の彼女と一緒にシディとヒサメちゃんが乗ってるんだけど・・・

 

「・・・許せません・・・・けど殴ったらだめ・・・・」

 

そんなことをぶつぶつ言いながらフィーアちゃんはブレイクの暴走一歩手前まで来ていた・・・頭の角は伸びてヴァルキリーの羽の模様が浮かんでいた・・・

 

「こりゃ、あの女たち体が粉状になるかもね・・・」

 

フィーアちゃんが身体強化して聞いた話をアーシも聞いたけど酷いものだった・・・

 

「依頼人大丈夫かな・・・」

 

sideカゲチヨ

 

こうしてゴンドラから出た俺達だったがやっぱり依頼人はいなくなってた・・・

 

「やっぱり帰ったのか?」

 

俺はヒサに聞く。

 

「うん・・・やっぱりショックだったみたいで・・・依頼料は払うからもういいって・・・」

 

そうか・・・あとは・・・

 

「ねえ、シディさん。次はジェットコースター行きません?」

 

「ちょっと!次は私の番でしょ!」

 

「あんたにはカゲチヨ君がいるじゃん。」

 

「やめてよ!」

 

「こわーい!」

 

こいつらをなんとかしないとな・・・

 

「じゃあシディさんに決めてもらおうよ。」

 

「いいよ!」

 

「・・・!」

 

マズイ・・・フィーアの手がもう出ちまう!

 

「シディさん、どっちとデートしますか!?」

 

「すまないがどちらも遠慮しておく。俺はブランドもののバックになる気はない。」

 

シディ・・・!狼男の耳で聞いてたのか。

 

「なんでそのこと・・・」

 

「どういうこと?」

 

「話してるのが聞こえてな。恋人は道具ではない競争意識を持つことは自然だと思うが他人を傷つけるやり方をしているといつか自分に返ってくるぞ。」

 

シディが説教すると周りにも聞こえたのか・・・

 

「彼氏をマウントの道具にしてたってこと?」

 

「最低じゃん。」

 

野次馬が言い出してきた・・・

そして

 

スパッ!スパッ!

 

「えっ・・・なにこれ手に傷か・・・!」

 

「痛い・・・・」

 

女たちの手に傷がついた・・・

 

「次シディさんを道具扱いしたら容赦しませんから・・・!」

 

「「ご、ごめんなさい~!!!」」

 

フィーアの一睨みで女たちは逃げていった・・・

 

sideヒサメ

 

「これで少しは懲りるだろ。」

 

カゲの言う通りだね!

 

「シディも良いこと言ったね!」

 

「そうか?でもフィーア俺が道具扱いされたのを怒ってくれてありがとな。感謝してるぞ。」

 

「あ、当たり前ですよ!それにシディさんがあんな女になびかないって信じてましたし!」

 

「そんなこと言ってブレイク暴走しかけるくらい焦ってたじゃん!」

 

カンナちゃんがからかうけど確かにあの殺気はやばかったね・・・あれよりもデカい殺気を受けてきたシディは気付かなかったみたいだけど・・・

 

「しまった!あの女にチケット代払わされたままだ!」

 

「え!そうなの?」

 

「くっそ~イライラしてきた・・・!」

 

「カゲチヨ、これチケット代です。」

 

「フィーア!?いいのかよ!」

 

「はい、今日は五人でイライラとかを吹き飛ばしましょう。」

 

「そうだね!」

 

こうして私たちはジェットコースターやフリーフォ―ルを楽しんだ!

 

「きゃああ!楽しー!」

 

「これが絶叫系というものなのだな!」

 

「もう一回お化け屋敷にもいこーね!」

 

「風を切る感覚・・・自分で走るのに似てて気持ち良いですね・・・」

 

「勘弁してくれー!」

 

 

 

 

 

 

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