妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカンナ
「あーもう!アーシのお菓子取っておいたのに食べるなんて酷いよ皆!」
アーシは今朝起こったことにムカついていた。朝起きてカレコレ屋にあるお菓子を食べようとしたら皆が勝手に朝食のデザートにしてたんだよ!?しかも気づいたときにはもう食べられてたし・・・
「皆用事でいなくなるし嫌になるよ・・・」
アーシはカレコレ屋に残りながらそう言っていると
「すみません・・・依頼があるんですけど・・・」
子供連れの母親がやってきた。
「実は私たち、生きてる人を人形にしてコレクションしたいんですけど何かいいアイテムって紹介できますか?」
「僕たち尖ったままごとの台本も書いてるんだー!」
ふーん・・・良いこと思いついた!
「わかりました。こちらで探しておきます!」
こうしてアーシがダークウェブで買ったものは・・・
「格安で売ってたんだよね・・・ゾディアックコレクション、『カプリコーンのドールハウス』」
これは幻影で本物の家のように再現されたドールハウスに人を入れて幻影を解いたらその中で人は意のままに操られるというものこれを使えばあの四人に・・・
sideカゲチヨ
俺たちはエマに呼ばれて新しい金儲けのアイデア出しを行いながら道を歩いていた・・・
「まさかあのスイーツカンナのものだったなんてな・・・」
「カンナちゃん辛党だから違うと思っちゃったね・・・」
「すまん・・・俺が勘違いしておいてしまったから・・・」
「気にすることないですよ。また買ってきましょう。」
俺たちは今朝のことを反省しながら歩いていた。
「皆さんカンナさんと喧嘩したんですか?」
「大丈夫なのか?またひどい目に合わされないといいな・・・」
エマと零士に心配される・・・
「俺とヒサは酷い目に合ってるからな・・・」
俺が苦い顔をしていると
「あれ?皆さんこんな豪邸ここに建ってましたっけ?」
エマが指さしたところに立派な屋敷が建っていた・・・
「確かに数日前まで空き家だったような・・・」
「立派な家ですしお金持ちでしょうか?」
零士とフィーアが予想する。
「お近づきになって一億くらいおこぼれにあずかりたいですね。」
「金持ちでもそんなに大胆にこぼさねぇよ!」
零士の言う通りなんか怪しいな・・・
「お姉ちゃんたち、僕らの家に何か用?」
子供たちが出てきた。
「お姉ちゃんたちも僕たちと一緒に遊びたいってこと?」
「遊ぼう遊ぼう!」
「良いんですか!?」
エマが入っていく!
「エマちゃんダメだよ!子供だけなんだよ!」
「流石エマちゃん遠慮を知りませんね・・・」
「だがせっかく遊ぼうと言ってくれているのだから行こう。」
俺たちも入っていくがまさかそれが悪夢の始まりとは思いもしなかった・・・
side零士
う・・・うぅん・・・
「ここは・・・?家に入ったら気を失って・・・」
そうだ!エマとカレコレ屋の皆は・・・
そのときだった・・・
「あら、随分遅いお目覚めですこと・・・」
え?エマ?
「そうだよ親父万年平社員で昇進もできないなんて俺ならなりたくないね・・・」
カゲチヨ!?
「ちょっとお兄ちゃん、お母さんやめなよ!可哀そうでしょ!」
ヒサメちゃん!?
「くぅ~ん」
「わんわん。」
フィーアちゃんとシディはペットか!?
「こんな男に情けなんていりませんよ!」
パン!
「ぼへぇ!?」
いきなり頬をぶっ叩いて来た!絶対に制裁してやる!
「す・・・すみませんでしたぁ!」
って何故!?口が勝手に・・・
「う~んなんか違うなぁ~」
「ここは土下座と息子から足蹴にされた方がいいよ。」
「そうか!さすがカンナお姉ちゃん!」
さっきの子供とカンナ!?
(どうなってんだ!?)
当然カゲチヨも驚愕の表情になる。
「この子たち家族の依頼でね。人形が欲しいって言われたから今朝のことも含めて仕返ししようと思ったんだけどまさかこんな早く釣れるなんてね・・・ちなみにこの家はゾディアックコレクションだから抵抗しても無駄だよ?思考は共有できるから大丈夫だよ。」
やっぱり今朝のこと怒ってるじゃねぇか!俺達完全にとばっちりじゃねぇか!
「これからアンタたちはリアルおままごとをしてもらうよ?次のシーンはできてる?」
「うん!次は奥さんと息子が冷たくあしらうシーンだよ。」
そういうとエマの口が動き出す。
「口だけなら何とでもいえるわ。朝ごはんをさっさと食べて。仕事に行ってきてください!」
エマも抵抗しようとしてるけどダメみたいだ・・・
「朝ごはんって・・・これポチたちの餌じゃないか!」
「くーん・・・」
「わふわふ・・・」
俺これからシディたちの餌食べるの!?
「あなたなんて犬の餌で十分だわ。」
「さっさと食えよ。くそ親父。」
やらされてると分かっててもエマとカゲチヨの顔がムカつく・・・
「流石お兄ちゃんとカンナお姉ちゃん!台本が冴えわたってる!」
「こんなこともあろうかと昼ドラをDVDで見てて良かったよ・・・」
二人とも冴えわたってるどころか尖りすぎだろ!
sideカゲチヨ
「次の話は『勃発!血で血を洗う遺産相続対決』にしよう!」
さっきからドロドロすぎだろ!
「たかしくんのお母さんそれでお金持ちになったって言ってたもんね!」
「そのお母さん結構な女傑だね・・・」
カンナ!突っ込むところそこじゃねぇから!
「あ・・・でもカレコレ屋はともかくエマと零士っていう人たちは貧乏そうだから話が合わないかも。」
(私たちそんなに貧乏が滲み出てるんですか!?)
哀れすぎる・・・
「じゃあ美貌だけで世界中の人からちやほやされる女なんてどう?」
子供が提案する。
「いや、エマちゃんを主役にするなら破滅エンドにした方があってるかも!」
「なるほど!それ採用!」
(何でですか!?)
そうしてままごとは続いたがまさに地獄の一言だった・・・
「次は借金のかたに取られた娘の禁断の恋やろう!」
(なんで昼ドラ風なの!?)
ヒサの思うことがわかる・・・
「じゃあ子供の人形・・・あった!」
カンナが子供の人形を出してままごとが始まった。
「おらぁ!母さんよ!いつになったら借金返してくれるんだ!」
「ひぃ!父さん・・・」
「つ、妻が替わりに何でもやる・・・」
零士がヤクザ、エマが妻で俺が夫の役になった・・・
「このお兄さんたちマジでピッタリすぎない?」
「まぁカゲチヨはクズだしね。」
「あのお兄さんも本物のヤクザ?」
カンナ!失礼だぞ!
(んなわけあるか!)
「あと一週間・・・!二日待ってください・・・」
エマはなんか様になってるな・・・
「払えねぇなら奥さんが体で払いな!」
(レれれ、零士さん怖すぎます!人形になってなかったらチビッてましたよ!)
エマの思ってる通りだな・・・
sideエマ
ストーリは続いていったのだが・・・
「もぐもぐ・・・」
「借金返せおらー。」
「美味しい・・・」
途中でカンナさんや子供たちがお菓子を食べてドールハウス内に降り注ぎます・・・
(屈辱です・・・)
(行儀が悪いな・・・)
(ううっ・・・・)
このままじゃ精神的に死んでしまいます・・・
「ただいまー!」
「ママ―!」
「あ、お疲れ様です。」
「お仕事お疲れさまー!」
まさかの母親登場!?カンナさんは家族からの依頼と言ってましたから・・・
「あら?なかなかカッコいい子と可愛い子じゃない。」
やっぱり母親もグルでした!
「カンナさんもありがとう。依頼を引き受けてくれて。」
「けどこの子供の人形ってあなたが捕まえてきたんですか?」
カンナさんが母親に聞きます。
「いえ?私は子供の人形なんて・・・」
パチっ!
いきなり電気が消えました!
「停電!?ヒサメちゃんはなにもできないはず・・・」
(私じゃないよ!?)
ヒサメさんじゃないみたいですね・・・
「ふふふ・・・許さない・・・許さない・・・」
何ですかこの声!?
「もしかして幽霊!?やったー!」
「なんで喜んでるんですか!?」
母親の言う通りカンナさん喜びすぎでしょ!?なんか皮膚に竜鱗出てません!?
あの子供はドールハウスから出ていきました!
「お、お母さん!人形が外に!」
「アンタたち・・・絶対に呪ってやるからぁぁぁ・・・」
「「「ひいぃぃぃぃ!!」」」
家族三人は泡を吹いて倒れますが・・・
「きゃー!何この可愛い幽霊!?」
「ちょ・・・離しなさいよ!」
カンナさんは幽霊にくっつきます・・・
「もう!もとはと言えばアンタのせいなんだから反省してよ!零士!エマ!それにカレコレ屋の皆、帰るわよ。」
マリカ!?
そう幽霊の正体は私たちが看病して最後をみとった少女の幽霊だったんです!
sideカゲチヨ
「ありがとな。でもなぜ俺たちを知っていたんだ?」
シディが聞く。
「YOUTUBEでエマと零士のを見てたらおすすめで出てきて見てたの。」
なるほどな・・・
「でもどうしてあのドールハウスに・・・」
エマが聞くと
「エマと零士のところに遊びに行ったらあの子供に連れていかれたからついていったのよ。」
なるほどな・・・
「ありがとうございます。おかげで助かりました。」
「あぁ、マリカに助けられたよ。」
フィーアと零士がお礼を言う。
「べ・・・別にそんなんじゃないし・・・零士とエマの無様な姿を見ようと思っただけ!」
素直じゃねぇな・・・
「にしてもカンナ・・・反省しろよ・・・」
「えー!皆がアーシのおやつ食べるから食べ物の恨みは恐ろしいってわからせようと思ったのに・・・」
「私が幽霊で効果が無かったら危なかったのよ!反省してよね!」
「はーい!ごめんなさい!」
マリカに対して素直!?
「さて、このドールハウスはさっさと異世界に送り返さねぇとな・・・」
俺はこのドールハウスを転送しようとするが・・・
「何言ってるんですか!カゲチヨさん!この中に人間をぶち込めば半永久的に無休で働かせられる夢のアイテムですよ!?送り返すなんてもったいないです!」
「私だってこのドールハウスでまた遊びたいわ!」
エマ・・・マリカ・・・
「「いい加減にしろー!!」」
俺と零士の声が空に響くのであった・・・