妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋 作:ikkun
sideカゲチヨ
俺とヒサはカレコレ屋で学校の課題をやっていた・・・
「なんでこんなのがあんだよ・・・」
「提出日ギリギリまで後回しにしてたカゲが悪いんでしょ。言っとくけど見せないよ。」
「じゃあ、フィーアに・・・」
「私も見せません。」
「アーシも見せないよ!」
筋トレしてたフィーアにも断られた・・・案の定カンナにも断られるし・・・
「あ、見てみて!ここの水族館オシャレじゃない?」
テレビに映ってるはやりのデートスポットねぇ・・・
「魚が泳いでるだけじゃん。」
「それが水族館なんですから当たり前でしょ・・・」
「清々しいほどの非モテ発言」
フィーアもヒサもうるせぇな・・・
「大体デートなんて興味ねぇよ・・・行く相手いねぇんだから。」
「むぅ・・・」
「集中力切れたし仮眠取るわ・・・」
「そのまま寝過ごすに一票。」
そしたらマジで泣くわ・・・
sideカンナ
アーシはカゲチヨがアパートに戻ってすぐにある人物に連絡した。
「カンナちゃん何してるんですか?」
フィーアちゃん、んー・・・
「素直になれない二人にちょっとしたサプライズ?」
「何する気ですか・・・」
楽しみだなー!
sideカゲチヨ
水族館ねぇ・・・俺はあの時の水族館を思い浮かべているとすれ違った女性がハンカチを落とした。
「くそっ・・・どう声を掛けたらいいのか・・・」
でも行くしかねぇ!
「あのぉ・・・これ。」
「ん?あら、もしかして拾ってくれたの?」
「・・・っす。」
「ありがとう。優しいのね。」
「えと・・・じゃ・・・」
何とか渡せて良かったぜ・・・
「ふーん・・・あの子がね・・・かわいい子。」
やっぱりデートなんて無理だよな・・・部屋に戻って横になると強烈な眠気に襲われた・・・
sideヒサメ
私はカゲが課題のプリントを忘れたから連絡したんだけど繋がらなかったので届けに来た・・・
「あれ?鍵が開いてる・・・」
仕方ないなぁ・・・
「カゲ―、起きてる?入るよ。」
そうして中に入ったんだけど・・・
「え・・・誰?」
カゲともう一人知らない女性がベットで寝ていた・・・
私はカゲを起こした・・・
「どういうことこれ?」
「あ?はぁぁあああ!!?」
「ごめん、カゲにそういう人がいるなんて私知らなかったから・・・邪魔しちゃったね。」
プリント届けに来ただけなのになんかバカみたい・・・
「いやいやいや!俺も知らないからな!?素性も名前も!」
・・・は?
「よくしらない人と一緒に寝たの?課題もやらずに?何それ最低・・・」
私の目はドンドンと冷たくなる。
「おい、なんか勘違いしてねぇか?」
何が?
「カゲが誰かとそういう関係になるのは別に自由だけどさ。責任取らないってのはどうなの?」
言葉だけとらえたらそういうことじゃん・・・
「だからそーゆーんじゃねぇって・・・んな素敵イベントあったら覚えてるわ。」
「んぅ・・・」
一緒に寝ていた女性が起きた・・・
「もぅ、なぁ~に?うるさぁい・・・」
「あ、ごめんなさい・・・」
「あら可愛い子。カゲチヨ君の彼女?」
「ちち、違います!あなたはカゲとどういう・・・」
「いや、だから無関係だって!」
カゲには聞いてない。
「無関係だなんて・・・酷いわ、カゲチヨ君。あんなに優しくしてくれたのに。」
優しくして・・・!?
「この声・・・もしかしてさっきハンカチ落としたお姉さん?」
「ぴんぽ~ん。」
ふ~ん
「やっぱり関係あったんじゃん。それで寝たってことでしょ?」
「だからそれは俺も分からないっていうか・・・」
ふ~ん・・・私はプリントを握りつぶし電流を発する・・・
「きゃ~、カゲチヨ君こわ~い!」
「ちょ!」
・・・女性がカゲに抱き着いた。
「・・・カゲってそういうことできる人だったんだね。」
「誤解だって!」
「その状態で?」
「うっ・・・」
その時だった・・・
「何を騒いでるんだ?二人とも。」
「廊下まで筒抜けだったぞ阿呆が。」
「なぁ!カゲチヨが大胆になってます・・・!?」
シディとボティスさん、フィーアちゃんがやってきた。
「別に、プリントを届けに来たらカゲが彼女と寝てただけ。」
「だから起きたら隣にいただけって何度言わせりゃ信じんだよ!」
「信じられるわけないでしょ!バカ!」
私もつい大声になる。
「二人とも行こう。こんな奴と一緒にいたら汚れちゃう!」
「シディとフィーアを味方に使うな!てか俺が誰とどう接しようがお前には関係ねぇだろうが!」
・・・っ!!
「・・・じゃあもう好きにすれば!騒いでごめんね!」
私はプリントを投げ捨てて部屋から飛び出した・・・
sideフィーア
「・・・いいのか、カゲチヨ?」
「良いわけないですよ!追ってください!」
あのままじゃ・・・!
「分かってるよ!」
カゲチヨはヒサメちゃんを追っていきました・・・間に合えばいいんですけど・・・
「ふぅー・・・つまらん三文芝居じゃな。」
「ボティス、どういうことですか?」
「あら。勘のいい悪魔さんね。もう気づいちゃったのかしら?」
ん?ボティスさんが反応するってことは・・・
「その人悪魔関係の人なんですか?」
私はボティスさんに聞く。
「わきまえろ三下風情が。誰に話しかけておる。」
ボティスは無視して女性を牽制します。
「こわいこわい・・・」
「どういうことだ?」
シディさんがボティスさんから聞き出すと驚きの真相だった・・・
sideカゲチヨ
「待てって。」
俺はヒサの手を掴んだ。
「・・・離してよ。」
「悪かった・・・言い過ぎたし泣いてるヒサを放っておけないんだよ・・・だから離さない。」
「・・・何それ。」
眼から涙流れてるじゃねぇか・・・
「呆れられるのも怒られるのもいいけどお前に泣かれるとどうしていいかわからなくなるんだよ・・・」
「・・・モテない男の発言だね。」
不器用って言え!
「大体あんな美人とお近づきになれるコミュ力なんざ持ってないんだよ。」
「カゲ、陰キャだもんね。」
そうだよ・・・
「お前だけなんだよ・・・話してると落ち着ける奴なんて・・・」
「そう・・・」
俺たちが仲直りした時だった。
「いいわねぇ~若いって!私が出る幕なかったじゃない!」
「仲直りはちゃんとできたようだな。」
あの女性にシディが来た。
「ヒサメちゃん、カゲチヨは本当に女性関係は持ってませんよ。」
フィーアが言った。
「俺達も今知ったんだが・・・どうやら男らしい。」
「「はぁっ!?」」
ヒサと俺は驚く!
「あら?本当よ。私自分が一度でも女って言ったかしら?」
「で、でもその見た目・・・」
「どっちの性別も持ってるの。」
そういうと本当に男の姿になった・・・しかもイケメン!?
「こやつは夢魔じゃよ探せば腐るほどいる男性の夢魔。インキュバスじゃよ。」
ボティスの言う通りならルイと同じ種族ってことか!?
「あら、人の秘密をぺらぺらと喋るなんてデリカシーがないわね。これだから力を失った古いだけの悪魔は困るわ。」
「本来は睡眠中の女を襲う矮小な存在なんじゃが・・・ヒサ子とカゲ男を狙い撃ちするようにした・・・おそらくカン子の知り合いでこやつらをくっつけるように頼まれておったのじゃろう?」
「それもあるけど~男の子の方が好きなの。カンちゃんにいい夢見そうな男を紹介するからその男の子とヒサメちゃんを焦らせてってお願いされたの。」
「嗜好の問題!?」
ヒサも驚くが・・・
「ガクブルガクブル・・・」
俺は震えが止まらなくなった・・・カンナめ・・・なんちゅう奴をおくりこんでんだ・・・!
「ということは鍵は・・・」
「カンちゃんから複製をもらってたけど開いてたわよ。」
「そうだ、カンちゃんから手紙預かってるわよ。」
なんだって?
ー二人とも焦ったでしょ?もうちょっと素直にならないと足元救われるよ?カゲチヨさっさとデートに誘え!ー
「なんで俺が叱られるんだ!?」
ぜってー痛い目に合わせないと気が済まねぇ!
「でも残念!せっかくエッチな夢を見せて美味しいエネルギーを食べさせてもらおうと思ったのに純粋で可愛い夢見てたから食べそこなっちゃったわ。」
は、はぁ!?別に俺は・・・
「お詫びにいいこと教えてあげるわ・・・」
「っ!?」
「じゃあ、帰るわね。」
ヒサになに教えてんだ!?
「嵐のような人だったな・・・」
「カンナちゃんと気が合うわけです・・・」
シディとフィーアの言う通りだ!あぁー!もう散々だ!
sideヒサメ
私は自分の部屋に戻ってさっきの夢魔の言葉を思い出した・・・
ー水族館でデート、いいわね。お似合いだったわよあなた達ー
デートなんて興味ないって言ってたじゃん・・・
「バカ・・・」
私は顔が赤くなるのを止められなかった・・・