妖精王としてカレコレの世界に転生した もう一つのカレコレ屋   作:ikkun

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自警団大活躍の回を書きたかったので書いてみました。
本家の「寿命残り僅かの彼女→彼氏は突然姿を消し」を元に薬の販売組織を悲惨な目に合わせます。


sideストーリー 妖精王の人助け3

side妖精王

俺は同盟を結んでる病院で人間に化けとある調査をしていたのだが・・・

 

「はぁ・・・」

 

病室でため息をつくひとりの女性がいた・・・

 

「どうしたんだ?悩みがあるなら俺が聞こうか?」」

 

俺はため息をつく女性に話しかけた・・・

 

「あぁ・・・聞こえてしまってたんですね・・・すみません・・・」

 

「それはいい。他人に話した方が気が楽になることもある。」

 

「そうですね・・・」

 

そうして彼女は話し始めた・・・

 

「五年前私は不幸のどん底でした・・・母の体調が悪くなって介護が必要になりその影響で仕事でもミスを連発、上司にも叱られ時間が取れなくなった私に七年間付き合った彼氏も愛想を尽かせて去っていきました・・・」

 

「男も男だね・・・親身に寄り添ってあげないなんて・・・」

 

「そうですね・・・そして苦しかった私は現実から逃れるため私は異宙産の幻覚剤を求めました。薬の中には妖精王の森の植物で作った強力なものもあると聞いて・・・」

 

「・・・」

 

「薬屋のドアに手が伸びかけたとき今の旦那が道に迷って声を掛けたんです。道案内のお礼にお茶をごちそうしてくれたんです。彼は優しく素直な人ですぐに親しくなりました。五回目に会ったときに彼に告白されました。彼は介護や仕事のことを話したら一緒に頑張っていこうと言ってくれました。」

 

「それは良かったですね・・・」

 

「はい。あとから聞いたら彼は私が思い詰めて薬物に手を出そうとしているのが分かってて声を掛けてくれたみたいです。」

 

まぁ、そういう薬が売っているのは大体人目の少ない路地裏だからな・・・偶然声を掛けたにしてはできすぎてるしな・・・

 

「暮らしは慎ましやかながら幸せでした。私はできた彼女ではありませんでした彼に介護や家事を手伝わせてしまったり仕事が上手くいかないときは泣きつきました。だから罰が当たったのでしょうか。先月、私はここで余命宣告されました。一年だそうです・・・ごめんなさい、長々と話してしまって・・・」

 

「彼氏さんは良い男なんだな。それに彼も分かってると思うよあなたの良さを。」

 

「そうだと良いんだけど・・・最近彼がお見舞いに来てくれないの。前までは毎日来てくれてたんだけど・・・それは良いことだってわかってます。先行きの短い女は忘れて他の人を探した方が良い。でも・・・最後に彼に言いたかったことがあるんです。」

 

「なら探してこようか?その言葉聞かせて?」

 

「え?」

 

俺はそう言って外に出て行った・・・

 

そして森へと戻り小峠華太、小林幸真、須永陽咲也に命令を出す。

 

「例の薬を街に垂れ流してるやつらの情報があった・・・立派な同盟違反だ・・・三人とも、その薬屋潰してきて。」

 

「了解しました。」

 

「頸動脈を嚙み切ります。」

 

「はい、全員内臓をスムージーにします。」

 

こうして俺は彼が逃げそうな場所に三人を向かわせた。

 

side華太

 

俺たちが薬屋に向かっていると

 

「華太ぉ、あいつじゃねぇか?」

 

須永の兄貴の言う通り妖精王の親父が知り合った女の彼氏が薬屋の扉に手を伸ばしていた・・・

 

「待て。」

 

俺は奴の手を掴んだ。

 

「だ、誰ですか・・・」

 

「お前の彼女の友人ってところだな・・・」

 

「ねぇ、お前こんなところで何してるの?」

 

俺と小林の兄貴が聞く。

 

「そ、それは・・・」

 

「もう彼女を愛してねぇのか?」

 

須永の兄貴が行くと

 

「愛してるさ!だから辛いんだろ!日に日に弱っていく彼女を見るに僕はもう耐えられない!僕は弱い人間なんだ・・・本当はあの日も薬に頼ろうとここに来たんだよ・・・」

 

「けど彼女に声を掛けたんだろ?」

 

俺は彼氏に聞く

 

「あの人を見てたら放っておけなかった・・・そうだ・・・僕はあの人がいないとだめなんだ・・・」

 

そうかい・・・

 

「全部が無くなるわけじゃねぇだろ。それに彼女は生きてんだ最後まで看取らなかったらホントに弱い人間になるぞ。」

 

「でもこんな僕が行っても・・・」

 

「そういえば、あの人から伝言預かってたんだわぁ。」

 

小林の兄貴が親父から聞いた彼女の伝言を伝えた。

 

ー私、貴方と出会えて幸せでしたー

 

「!!・・・行かなきゃ!」

 

そういって走り去っていった・・・さて一人の若者の勇姿もみたことだし害虫駆除の時間だ!

 

ドカっ!

 

「妖精王の森の衛生サービスでーす!同盟破りのシロアリは駆除します!」

 

「お前ら全員貴方たちはビーフの餌でしょうか?チキンの餌でしょうか?」

 

「どうも私がデビルマンです。本物です・・・」

 

俺たちはドアを蹴り破り中に入る。

 

「やべぇ!妖精王の森の自警団だ!」

 

「小林に須永・・・小峠もいる!?」

 

突然の襲撃で売人や半グレたちが驚く中俺は銃撃を浴びせる!

 

「遅いんだよ!三下!」

 

ドンドン!

 

「やが・・・」

 

「おごぉ・・・」

 

俺が部下を蹴散らしていると兄貴二人は銃とナイフを構えた売人と半グレのボスと向き合っていた。

 

「く、くそが・・・動くんじゃねえええ!」

 

売人はナイフでがむしゃらに突っ込んでいくが・・・

 

「素人、そんなんで俺が刺せるか。」

 

ズバ!

 

「ぎゃああああ!」

 

小林の兄貴は紫蘭で目を切り裂いて光を奪い・・・

 

「グリングリーン!あの世で閻魔が待ってるよー!」

 

「ごぼぉぉぉお!?」

 

兄貴のグリンであの世に行った。

 

須永の兄貴も

半グレの攻撃を超反応で躱す。

 

「な・・・当たらねぇ・・・」

 

「受ける価値もねぇわ!お前の攻撃!」

 

そして獣のような踏み込みで一瞬で距離を詰め・・・

 

「噛むタイプのデビルマンです!デビルバイティングー!」

 

「うぎゃあああ!!」

 

あっさりと頸動脈を食いちぎった。異宙人もいたがそれでも天と地ほどの戦闘能力で俺たちが勝ち薬屋への粛清は終わった・・・

 

side妖精王

 

「ごめん!ごめん!僕!」

 

「ううん、いいの。それに誰かはわからないけど私に病気の治る薬が送られてきたの・・・もう少し生きられそう。」

 

「本当かい!?よかった・・・よかった・・・」

 

ふぅ・・・世話の焼ける夫婦だぜ・・・

 

「その薬って命の雫が含まれてるんでしょう?」

 

「なんだ、華太いたのか。」

 

「同盟違反の薬の調査で人助けするなんて情に厚いですね。」

 

「そんなんじゃねーよ、ただ情報を提供してくれたお礼だ。」

 

さて・・・帰るとするか・・・

 

「あの二人に真相は言うなよ。蕎麦奢るから。」

 

「俺はステーキが良いでーす!」

 

「俺もです。」

 

小林と須永もいたのかよ・・・

 

「分かったよ!セイナや他の皆には内緒だぞ!」

 

「「「ありがとうございます!」」」

 

 

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